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アメリカと日本でiPhone 7/7 Plusを購入した場合の、アメリカキャリア(SIM)の互換性を示した表を作成しました。
購入したiPhone 7/7 Plusが、購入後、アメリカのどのキャリアに変更(または、一時使用)できるかを明確にしたものです。
なお、アメリカの各キャリアのSIMロック解除の条件と方法は
アメリカ携帯キャリアのSIMロック解除ポリシー、一覧 – 2015年2月14日
参照。
“アメリカ国内使用者のために、アメリカ版と日本版のiPhone 7/7 PlusのアメリカSIM互換性。” の続きを読む
T-Mobile USは、2016年6月12日より訪米旅行者用プリペイド携帯プラン、「T-Mobile Tourist Plan」を販売開始します。
アメリカの4大キャリア(MNO)で、海外旅行者を特別に対象にしたプランを販売開始するのは、これが初めてでしょう。
嬉しい面もある反面、短期海外旅行者専用だからこそ残念な点もあります。
まず、通信条件を見てみましょう。
1.SIMは、無料で発行。
2.通信料金は$30で、通信有効期間が3週間(21日)。
3.通話は、国内通話1000分迄含まれる。
4.テキスト(SMS)は、国内宛て、および、米国外へ、無制限使い放題。
5.データ通信は、LTE(高速)データ2GBまで。2GBを超過すると、2G速度に減速されて、無制限使用できます。
6.テザリングは、可能です。
なお、T-Mobile USの使用しているLTEバンドは、バンド4(AWS)、12(700MHz)、2(1900MHz)です。
3Gは1900MHz(バンド2)、2Gは1900MHzを使用しています。
“T-Mobile USが2016年6月12日より旅行者用プリペイドプラン、「T-Mobile Tourist Plan」を販売開始。” の続きを読む
数日前に気が付いたのですが、T-Mobile USではiOS 9.xでiPhone/iPadでAPNの手動設定が出来なくなりました。
まあ、T-Mobile USのAPNはどのプランでも同じで、変更が必要無いので、問題は有りませんが・・・
T-Mobile USのMVNOのSIMの場合は、まだAPNの手動設定が出来ます。MMSやテザリング(Wi-Fi Hot Spot)も手動設定が可能なので、MVNO毎に正しい値を設定すれば、それらの機能も使用できるでしょう。
調べてみると、少なくともiOS 9.3.1の時点(2016年3月31日リリース)、または、その時にリリースされたキャリアプロファイル T-Mobile 24.1でこの状況になったようです。
面白いことに、MVNOのSIMを同じiPhoneに挿入した場合には、キャリアプロファイルはT-Mobile 24.0が使用されています。
あと、APN設定画面へ辿るボタンも以前のバージョンに比べて、出てくる画面が違いますね。
以下のスクリーンショットは、左がT-Mobile USのSIM、右がT-Mobile MVNOのProject Fi Data-only SIM(Ready SIMでも検証済み)のSIMを挿入した場合です。
“iPhone/iPadにT-Mobile USのSIMを挿入した場合に、APNの手動設定が出来なくなりました。MVNO SIMは、まだ手動APN設定が出来ます。” の続きを読む
T-Mobile USのSIMの電話番号を知る方法です。ポストペイド、プリペイド、どちらにも使えます。
※ 試していませんが、T-Mobile USのMVNOのSIMにも使えるかも知れません。
T-Mobile USは2016年1月より一部、アクティベート済みのSIMを発送しています。また、自分でSIMをアクチしたけど、電話番号がわからない、という場合にも使ってください。
使用する携帯/スマホがT-mobile USの回線に繋がっている事が条件です。
※ 試していませんが、アメリカ国外でも現地回線に接続しており、通話とテキストがローミングできれば、以下の方法は可能かも知れません。(データ通信のローミングは不要です。WiFiに接続している必要は、ありません。)T-Mobile USは、ポストペイド契約もプリペイド契約も、日本でローミング可能です。プリペイド契約ではデータ通信の米国外ローミングは出来ません。
“T-Mobile US(ポストペイド、プリペイド)の電話番号を知る方法。” の続きを読む
昨年、読者のぶすかさんが報告してくれたように、
ぶすかさんのコメント – 2015年10月15日
T-Mobile USプリペイド契約の月$3 Pay as you goプランで、オプションの1日または7日データ・パスに加入する場合、ブラウザーでアクセスするT-Mobile USのアカウント管理画面では加入できません。
そこで、この「月$3 Pay as you go」でデータオプション(Data Pass)に加入する方法を記述します。
このT-Mobile USのプランでは、
- $5で500MB/日まで(期間内超過分は2G速度で使い放題)、テザリング可能
- $10で1GB/週まで(期間内超過分は2G速度で使い放題)、テザリング可能
のデータ通信オプション(Data Pass)が随時追加できます。
“T-Mobile USプリペイドの月$3 Pay as you goプランでオプションのデータ・パスに加入する方法。” の続きを読む
T-Mobile USは今年(2016年)1月からプリペイド携帯用SIMを、事前にアクティベートした状態で出荷することがあります。
T-Mobile Now Shipping SIMs Pre-Activated and That’s a Problem For Some Users – 2016年1月26日
この「事前アクティベートSIM」は、主に2016年1月以降にT-Mobile USオンラインサイトでプリペイドSIMキットを注文した際に、T-Mobile USから直接出荷されるSIMがそうなっていると筆者は理解していましたが、電気店等の店頭、または、T-Mobile代理店で販売しているT-MobileプリペイドSIMキットでも同様に「SIMが事前にアクティベートされているものがある」ことが最近、判明しました。以下のように、アクティベーションコードが同梱されている「T-Mobile SIM Starter Kit (Bring your own phone or tablet)」パッケージでも、事前にSIMがアクティベートされていることがあります。
“事前にアクティベートされたT-Mobile US Prepaid SIMの使用開始の手順” の続きを読む
ツイッターの反応も多く、永久記録のためにこのブログエントリーを残しておきたいと思います。
先般のリーク情報通り、最後に残ったAT&TとSprintも、本日2016年1月8日から、ポストペイド新規顧客に対しての2年契約(代わりに、端末代割引。iPhoneにいたっては$450割引)を廃止しました。
AT&TがT-Mobile US、Verizonに次いで、2年契約を2016年1月8日から廃止。4キャリアの今後の端末代支払い選択肢は? – 2016年1月2日
ついにSprintもポストペイド携帯で新規2年契約廃止、既存2年契約者は2年契約で端末割引アップグレード可。 – 2016年1月6日
アメリカでは従来、携帯電話のポストペイド2年契約束縛を加入者が誓約する代わりに、キャリアが端末代を割引して加入者に販売するのが「定番」でした。割引額はiPhoneで$450に及びます。
しかし、アメリカ連邦政府の反対によって2011年のAT&TのT-Mobile買収工作が失敗に終わり、その後に再起を掛けたT-Mobile USは「加入者の端末割引恩恵 = キャリアの端末代補助(負担、subsidize)」であり、キャリアにとって経済的に負担であることを掲げ、Uncarrier(型にはまらないキャリア)第一弾として
- 2013年3月25日に端末代補助(割引)を廃止し、
その代わり
- 2年契約を廃止し、契約期間の束縛を無くした。(つまり、いつでも解約できるものとした。)
- 毎月の通信コストを、(端末代補助のときよりも)安くした。
- 一括で端末代を払えない人のために、無利子24ヶ月分割払いの選択肢を提供した。
を開始しました。
“2016年1月8日はアメリカの4大キャリアが新規携帯契約者に「2年契約、端末代割引」を廃止した日。” の続きを読む
AT&TがT-Mobile US、Verizonに次いで、2016年1月8日からポストペイド個人携帯契約で2年契約を新規・既存アップグレードともに廃止するらしいことが、3日前(2015年12月30日)にAT&T内部の情報リークで発覚しました。
【Engadget】AT&T to ditch most two-year phone contracts on January 8th – 2015年12月30日
※ AT&Tポストペイド個人契約ではモバイルルーター、タブレット、IoTの契約は2年契約オプションが残るようです。また、法人契約も2年契約が継続されます。
これにより、今後の端末購入オプションは何が残るのでしょうか?
iPhone 6s 64GB(定価$749.99)を例にとって、各社の端末代金支払いオプションを比較します。
“AT&TがT-Mobile US、Verizonに次いで、2年契約を2016年1月8日から廃止。4キャリアの今後の端末代支払い選択肢は?” の続きを読む
T-Mobile USは本日2015年11月15日よりSimple Choiceポストペイド契約、および、Simple ChoiceプリペイドMonthly契約のデータ容量を2倍に増やします。高速(LTE)データ通信使い放題=Unlimited Dataプランは、テザリング許容量が2倍になります。
ただし、最低ティアの旧「LTE月1GB(今日からLTE月2GBに増量)」プラン以外は、通信料金も値上がりになります。LTEデータ通信使い放題プラン(Unlimited Highspeed Data)は、テザリング許容量が2倍になって、14GBまでテザリングができます。
※ T-Mobile USは今年(2015年)6月に、「LTEデータ通信使い放題プラン(Unlimited Highspeed Data)」は月21GB以上使用した時点で請求月締め日まで回線混雑時に速度制限をする、と発表しています。
“T-Mobile US Simple Choice(ポストペイド契約、プリペイド月契約)の新規(またはプラン変更)料金改定” の続きを読む
昨日、T-Mobile USは「Lifetime Coverage Guarantee」で、新しくLTE Band 12が追加された新iPhone(iPhone 6s/6s Plus)ユーザーで電波のカバレッジに不満のある場合は、
- 購入後30日は返金・返品可能、
- T-Mobile USとの通信契約を解約し、他キャリアへ移る場合には、無料でSIMロック解除してくれて、さらに、解約月の料金を最大1ヵ月分無料にする、
という保証を約束することを、発表しました。
このときに一緒に出されたカバレッジマップですが・・・
これ、非常に誤解を招きますので、注意しておきます。
この地図のマジェンタ色で塗り潰されている地域は、実は、ローミングパートナーの電波も含まれて居ます。確かに、T-Mobile USとポストペイド契約すれば、これらのローミングパートナーの電波にも接続できます。しかし、プリペイドではこのローミングパートナーの電波には接続できません。
正確なT-Mobile USおよびローミングパートナーのカバレッジエリアの違いはT-Mobile USのCoverageページをアクセスし、地図をズームイン(拡大)してみれば、分かります。薄い灰色の地域はT-Mobile USの自社電波ではなく、ローミングパートナーの電波です。
【T-Mobile US】Coverage
“「T-Mobile USのカバレッジが大きく広がっている」ってのは、ポストペイド契約の場合。” の続きを読む
先月(2015年7月15日)、T-Mobile USが新Simple Choice(Simple Choice North America Plan)プランで、カナダ・メキシコでも追加料金無しでデータ通信が可能になりました。これは、プリペイドのSimple Choice North America Planにも適用されます。
また、AT&Tは昨年(2014年)11月ごろから「$55 US, Mexico & Canada Monthly Plan」を同社のプリペイドGoPhoneで提供しており、プラス$25でカナダ/メキシコのデータ通信が1GBまでローミング可能です。
今回は、一回の旅行でアメリカの他にカナダやメキシコにも旅行をする人のために、「アメリカ/カナダ/メキシコの3ヵ国で使える、プリペイド携帯プラン」をまとめてみます。
“アメリカ/カナダ/メキシコの3ヵ国で使える、プリペイド携帯プラン” の続きを読む
2015年夏現在のOokla SpeedTestアプリの全米ユーザー速度通信の結果がPC Magazineで発表されました。
【PC Magazine】Ookla Speedtest Tips Fastest Internet Awards (and Verizon Doesn’t Win) – 2015年8月4日
Ookla SpeedTestアプリはスマートフォンやPC/Macで毎日500万人以上のユーザーに使われています。今回の集計は、直近6ヵ月の結果が集計され、全米全50州、100都市以上のダウンロード速度(のみ)の結果が集計されました。
これによると、全米平均で携帯データ通信最速は、T-Mobile USで平均18-19Mbps。その背後に遠からず、Verizonが第2位。
ダウンロード速度が1位になった都市の数では
- Verizon、83都市
- T-Mobile、79都市
- AT&T、9都市
- Sprint、1都市
この結果からも、T-Mobile USのネットワーク品質はかなり良くなっている、ということがわかります。
T-Mobile USとVerizonのダウンロード速度が速いのは、どちらもAWS Band 4 LTEで20MHzx20MHzのワイドバンド帯域(T-Mobile USは一部15MHzx15MHz)を使用している都市が多いためです。
AT&Tはキャリアアグリゲーションで速度を上げようとしていますが、まだ都市数は限定されています。
今回の調査報告によって、アメリカの携帯データ通信のネットワークは2~3年前は、その信頼性とカバー率でVerizon一択だったのが、現在は都市部であればT-Mobile USの選択も安心できる、と思える証拠になります。
ただし、やはりVerizonのカバー率の広さは相変わらず強く、アラスカやグランドキャニオンなどを含む地域への旅行のときは、Verizonが安心です。
AT&Tは衛星TVの会社、DirecTVの買収が最近承認され、今年はじめにはメキシコの電話会社の買収に成功して、メキシコ国内のLTE網の充実を約束しています。そういえば最近、AT&Tのアメリカ国内携帯通信事業のニュースが少ないですが、どうなっているんでしょうかね? VoLTEの充実と、キャリア・アグリゲーションと・・・
T-Mobile USが明日(2015年7月15日)からの加入者、および、プラン変更者へ「カナダ/メキシコ放題(Mobile without Borders)」を無料で提供しますが、それを前に、ポストペイドFamily Planの改訂を発表しました。
既存のT-Mobile US Family Planは「4台加入で、それぞれデータ通信が2.5GBまで高速(月2.5GB以上は2G速度に減速)」で月$100(プラス諸税)ですが、明日(2015年7月15日)からLabor Day(2015年9月7日)までの特別プロモーション中に新規契約またはプラン変更すれば、同じ4台加入/毎月の料金は$20追加で、
- 月それぞれ10GBまで高速(月10GB以上は2G速度に減速)
- カナダ/メキシコでのローミングや、カナダ/メキシコへの通話やテキストが、追加料金無しで可能(カナダ/メキシコ放題、Mobile without Borders)になります。
このFamily Planの新料金体系の詳細は、以下のようになります。
- 最初の2台は各々月$50(合計月$100)で、アメリカ・カナダ・メキシコで通話・テキスト使い放題、データ通信は月10GBまで高速(月10GB以上は2G速度に減速)
- 3台目は月$20(合計月$120)で、同条件
- 4台目は月$20(合計月$140)で、同条件、だが、2015年9月7日までの特別プロモーションで、$20割引し、合計月$120(1回線あたり月$30)
- 5台目以降、10台目までは、1回線に付き月$20追加。
高速通信が月10GBで足りない人は、1回線あたり月$10追加で月20GBまでにアップグレードできます。
新プランでも、
- 長期契約束縛無し(いつでも解約可)、
- 高速データ通信制限後は2G速度でデータ使い放題、
- Data Dash(未使用データ容量を12ヶ月先まで繰越し)、
- Music Freedom(特定の音楽ストリーミングサービスはデータ通信無料)、
- 2G速度で無料データ通信が使い放題(日本を含む120カ国以上で可能)、
- 通話の国際ローミング料金が安い、
- テキストの国際ローミング料金が無料、
- 追加料金無しでテザリング無制限、
- WiFi Calling、
- (そして、新しく)カナダ/メキシコ放題(Mobile without Borders)、
は利用可能です。
“T-Mobile USが新Family Planを発表。明日から「カナダ/メキシコ放題」開始。” の続きを読む
T-Mobile USは今朝(2015年7月9日)、Simple Choice加入者(ポストペイド/プリペイド、共)にカナダとメキシコでのローミングが追加料金無しで出来る「Simple Choice North America(Mobile without Borders)」プログラムを2015年7月15日から開始することを発表しました。これは、ソフトバンクの「アメリカ放題」と同様なサービスを、T-Mobile USがカナダ・メキシコでのローミングでも提供する、と言うことです。さらに、アメリカ国内からカナダ・メキシコへの国際電話も、アメリカ国内通話と同じように扱います。(つまり、「通話し放題」プラン加入者は、無料です。)
現地のパートナーキャリアと接続した場合は、データ通信の速度はLTE速度まで使用できます。
これまでのT-Mobile USの他の追加サービスと違って、このサービスを利用する場合には、オンライン/T-Mobileショップ/カスタマーサービスに電話して、「Opt-In(加入)」する必要があります。
なお、T-Mobile USのプリペイドプランでは、Pay-as-you-goと月$30/$35プランはSimple Choiceプランには該当しません。
また、タブレットデータ通信の「月200MBまで無料」データ通信部分も、今回の「カナダ・メキシコ放題(Simple Choice North America、Mobile without Borders)」に該当しません。
Opt-in(プラン変更)のウェブページなど、詳細がわかり次第、追記します。
【T-Mobile US】T-Mobile Introduces ‘Mobile without Borders’: Extends Coverage & Calling Across North America at No Extra Charge
【T-Mobile US】Simple Choice North Americaプログラム案内
【追記】
T-Mobile US「カナダ・メキシコ放題」は、2015年7月15日以降新規加入の場合は、自動で提供されます。
既存加入者は、新しいSimple Choiceプラン(Simple Choice North America?)に変更するか、既存のプランを維持したい場合には月$10の追加になります。
T-Mobile USは本日2015年6月25日、「Jump on Demand」プログラムを発表しました。
T-Mobile USは既に2013年7月10日により端末24ヶ月分割払いの「Jump!」プログラムを開始しています。
これと、今回の「Jump on Demand」プログラムとは、どう違うのでしょう。
また、Sprintも24ヶ月分割払い、または12ヶ月分割払いのの「Easy Pay」とは別に、「iPhone For Life」というiPhone(現在は、Samsung Galaxy S6も含む)のリース(レンタル)プログラムがあります。これともどう違うのでしょうね?
まず、
■ アメリカのキャリア(T-Mobile US、Sprint、AT&T、Verizon)の「端末分割払い」プログラムは、
T-Mobile US Jump!/AT&T Next/Verizon Edge/Sprint Easy Payの早期アップグレードプログラムは、本当に価値がある? – 2013年8月21日
(1)ポストペイド契約のみ、有効です。
(2)「毎月の支払いをちゃんと遅れずに支払いできる能力」を客観的に証明できる証として、「クレジットヒストリー(与信歴)」のチェックが必要で、一定のクレジットスコア(得点)を超えていることが必要です。
要は、アメリカにこれから行く留学生や、アメリカに来て間もない(1~2年未満)人は、キャリアのポストペイド契約の「端末分割払い」プログラムには、原則的には加入できません。
ただし、クレジットカードを持っていなくとも、既に保証金などを初期契約時に支払って、キャリアとポストペイド契約を結んでいる人は、その過去3ヶ月~1年の支払い履歴(つまり、支払いの遅延が無い)で「クレジットヒストリー(与信歴)」の条件を満たすことがあります。
よって、まあ、申し込んでみるのは構いませんが、与信暦に自信が無い人は断られることがある、ということを前もって理解しておきましょう。
承認されれば儲けもの、駄目でもともと、です。
(3)端末分割払いを選択した場合は、ポストペイド通信契約は2年契約束縛がありません。いつでも解約料無しで解約できます。
ただし、SprintのiPhone for Lifeリースプログラムを含め、解約時には
– 残債全額一括払い (端末は、自分でキープできる)
– (SprintのiPhone for Lifeリースプログラム)24ヶ月リース、または12ヶ月リースの満期までの残額 (端末は返却)
– (SprintのiPhone for Lifeリースプログラム)24ヶ月リース、または12ヶ月リースの満期までの残額 + 端末買い取りオプション代 (端末は、自分でキープできる)
です。
今回のT-Mobile USの「Jump on Demand」プログラムは、これに次の条件が追加されるところが、新しいです。
“今日発表のT-Mobile USのJump on Demandプログラムって、何?” の続きを読む
TMoNewsによると、T-Mobile USは携帯(スマホ)のポストペイド/プリペイド契約で「高速データ通信使い放題(Unlimited High Speed Data)加入者で、1ヶ月に高速(LTE、3G)を21GB以上使用した場合、使用地域の混線時にはデータ通信接続の優先度が落ち、速度が落ちる場合がある」という条件を最近追加しました。
Unlimited 4G LTE customers who use more than 21 GB of data in a bill cycle will have their data usage de-prioritized compared to other customers for that bill cycle at locations and times when competing network demands occur, resulting in relatively slower speeds.
これまでのT-Mobile USのヘビーユーザーに対するデータ速度制限は、「加入者のトップ97%の使用量」を超えた場合、という規定がありましたが、曖昧で分かりにくいので、「月21GB」という「明確な数字」を用いるようになったもようです。
まあ、月に21GBを超える使用をする人がどれだけいるかわかりませんが、身に覚えのある人はご注意ください。
出典:
【TMoNews】21GB “soft cap” quietly added to T-Mobile’s unlimited 4G LTE Simple Choice plans – 2015年6月24日
既に2日前にツィッターで報告していますが、・・・
T-Mobile USは先週2015年6月18日、シカゴで3G/HSPA+/DC-HSDPAのAWS(上り1700MHz/下り2100MHz) Band 4を停波しました。これは以前から計画されていることらしですが、T-Mobile USは3G Band 4を都市別に順次停波し、同周波数(Band 4)をLTEに移行する計画です。これにより、既存のT-Mobile USのLTE Band 4は帯域を増やすことが出来て、速度を増やすことが出来ます。
今後、停波された都市では、3G/HSPA+は1900MHz Band 2のみで継続されます。これに伴い、2011年夏以前に発売開始され、最近まで継続して販売されていた初期のころの3Gスマホやタブレット、および、ポケットWiFiは、3G 1900MHzに対応していないため、3Gでは接続できなくなりますので注意してください。また、まだ1900MHz 3Gに対応していない3GスマホまたはポケットWiFiを「使用(通信契約)している」ユーザーは、無料で3G 1900MHz対応スマホやポケットWiFiにアップグレードできるようです。
TMoNewsによれば、T-Mobile USの3G AWS(Band 4)停波計画は、以下のようになっています。
“T-Mobile USが3G/HSPA+/DC-HSDPA AWS(Band 4)を都市別に順次停波、LTE Band 4に再編成。3G/HSPA+は1900MHzのみで継続。” の続きを読む
Hanacell(ハナセル)は今年初めころから、従来のAT&T回線を使用したMVNOサービスから、T-Mobile US回線を使用したMVNOプランに変更しました。これは、これまでのAT&T回線を使用した再販サービスではデータ通信料金が度量制で高額だったため、加入者により便利なデータ通信サービスを提供しようとしたために違いありません。そこで、新しいHanacellのプランを、T-Mobile USのプランと比較します。
また、Hanacellは、英国に本社を持つMobell Communications(UK)の米国事業本社Mobal Communications(USA)の、対日本人向けサービスです。つまり、HanacellはMobalの一ブランドです。そこで、Hanacellのサービスを、米国Mobalの現地人向けサービスとも比較してみます。
※ 追記:Mobal Communicationsの現地MVNOプラン、Mobal Freedomは2015年6月初めから加入できなくなっていました。(つまり、サービスへの新規加入は廃止されていました。)
Mobalは現在は海外旅行者向けレンタル携帯事業に専念しているようです。
“アメリカの日系携帯プランと現地プランの比較、その(1)Hanacell(ハナセル)” の続きを読む
T-Mobile USは2015年6月15日より、1枚で通常(Mini)SIM、マイクロSIM、ナノSIMに対応する3-In-1 SIMを販売することがわかりました。SIMの価格は1枚$15($14.99)となっています。
アメリカでは既にZIP SIM(旧Ready SIM)が5月初めから3-In-1 SIMを販売しているほか、他にも数社のMVNOが3-In-1 SIMを販売しています。
このSIMのおかげで、ユーザーは使用する端末で使用するSIMの種類に関係無く、SIMを買うことが出来ます。
T-Mobile USショップではこの3-in-1 SIMのほか、従来の通常(Mini)SIM、マイクロSIM、ナノSIMの単独SIMも継続して販売されます。
さらにT-Mobile USは、ポストペイド/プリペイド契約、個人/法人契約、に関係無く、2015年6月28日よりプリペイド契約Pay-as-you-goで、「$10で7日間、(アメリカ国内)通話し放題・テキストし放題」プランを追加します。
データ通信は、従来のPay-as-you-go同様、
- $5で500MB/日(24時間)まで、
- $10で1GB/週まで
が追加でき、期間内/バイト数内限度でテザリングが可能です。
これまではT-Mobile USのPay-as-you-goは月$3が課金され、アメリカ国内通話が月30分まで、または、テキストが月30通まで無料でした。
新プラン追加により、米国外からの旅行者など、一時滞在者が電話やテキストを使いやすくなると見ています。
【TMoNews】T-Mobile to start selling 3-in-1 SIMs, plus $10 unlimited talk & text 7-day prepaid plans – 2015年6月13日
リークされたT-Mobile USのショップ向け内部情報によると、T-Mobile USは本日(2015年6月12日)より、
● ポストペイド/プリペイドまたは個人契約/法人契約に関わらず、全ての携帯プランで、テザリングを可能にします。
また、「データ通信使い放題(Unlimited)」の加入者を除いて
● テザリングの上限を廃止します。
つまり、月3GB高速データ通信プラン(3GB以上は2G速度で低速でデータ通信使い放題)加入者は、月3GBまで高速でテザリング、月3GBを超えた場合は低速(128Kbps)でテザリングが続けられます。
「データ通信使い放題(Unlimited)」の加入者は、これまで月5GBまでだったテザリング上限が、
● 高速テザリングは7GBまで、それ以降は低速(128Kbps)でテザリングが続けられます。
さて、ひとつ疑問なのは、プリペイドのPay-as-you-goでオプションのデータ通信
- $5で500MB/日まで(テザリング可能)
- $10で1GB/週まで(テザリング可能)
に加入した場合、期間内(1日、1週)に上限を超えて低速でデータ通信が続けられるかどうかですが、・・・、まあ、続けられないでしょうね。実際にやってみないとわかりませんが。 【追記:2015年6月18日】どうやら、期間内(24時間、1週間)以内であれば、2G速度でデータ通信が続けられるようです。
あと、T-Mobileポストペイド加入者は海外で低速(128kbps以下)データ通信は使い放題で無料ですが、テザリングも海外で出来るかどうかが、まだ疑問点です。誰かやってみないと・・・
【TMoNews】Mobile HotSpot feature to be enabled on all active T-Mobile plans from June 12 – 2015年6月9日
T-Mobile USは現在、Band 4(上り1700MHz/下り2100MHz)と、一部地域ではBand 2(1900MHz)でもLTEサービスを提供しています。しかし、これらの高周波数帯域では建物内への電波の到達が良くありません。その状況(と、過疎地/郊外での電波の効率的なカバー)を解消するため、T-Mobile USはVerizonの未使用700MHz Band 12(700MHz A-Band)周波数使用権を買収することに2014年1月6日に同意。2014年後半からはこのBand 12でのLTEサービス提供を徐々に開始しています。
※ 当たり前のことですが、同じ理屈で、2GHz以上の高周波数帯域を使用しているTD-LTEも、建物内では電波の受信状況は良くありません。
このBand 12 LTEサービス提供の現状は、以下の地図でわかります。
この地図内でピンクのエリアはT-Mobile USが700MHz Band 12電波使用権を持っている地域。紫丸の電波信号印は、既に検知されているBand 12 LTE基地局です。
DanRant’s T-Mobile US 700MHz Band 12 LTE spectrum map.
残念ながら、現在のところT-Mobile USはハワイのBand 12使用権は持っていないようです。アラスカは全域使用権を持っていますが、T-Mobile USは今のところアラスカには一基も基地局を持っていないため、建設費用を必要とするため、すぐに開始は無理でしょう。
“T-Mobile USの700MHz(Band 12) LTE敷設状況” の続きを読む
約1ヵ月前から事前にわかっていたことでしたが、T-Mobile USのMVNOで、アクチの簡単なZIP SIM(旧Ready SIM)が、1枚で標準/マイクロ/ナノSIMの全サイズで使えるTri-SIM(3-in-One SIM)になりました。その最初の出荷が、当サイトでも本日、入荷しました。
“ZIP SIM(旧Ready SIM)が1枚で標準/マイクロ/ナノSIM全サイズに使える、Tri-SIM(3-in-One SIM)になりました。” の続きを読む
2週間ほど前に4日間だけ日本(東京)へ打ち合わせに行きました。
予定も出発1週間前に確定して、滞在期間中、最後の日以外は朝から夕方まで打ち合わせだったので、日本での通信環境検証にはそれほど時間を費やせませんでした。
以前はサーバー遠隔サポートがいつ必要になるかわからなかったので、(当時の)高速データ通信のために、ウィルコモのNECエッジカードから、ウィルコムの「コア3G」SIM(NTTドコモのFOMA SIM)に6年前に変更し、今でも継続加入しています。(一時、イーモバイルに請求元が移って、現在はワイモバイルから請求されています。)
理由は、
- 使わない月は、月1000円以下の基本料金(現在は975円)
- 使用した月でも、月8000円くらいで使い放題(はい、3G速度ですが・・・)
- 日本国外のクレジットカードで支払いできる
という便利さ。まあ、速度は遅いですが、いまどきこんな契約のデータ通信プランは無いでしょう!?
老婆心ながら「ウィルコモ ⇒ イーモバイル ⇒ ワイモバイルさん」も、いい加減こんな通信プランを廃止して、「サービス終了」すれば良いと思うのですが、どうして継続してるんでしょうね?
Anyway、今回はこの、今は加入できない「ウィルコム(ワイモバイル)コア3G」サービスのお話ではなく・・・
T-Mobile USは2013年10月31日より同社のポストペイド契約者に対して、2G速度(128kbps)以下の速度制限で「無料(追加料金無し!)、使い放題データ通信」を提供しています。
また、通話ローミングやテキストローミングも、他社の国際ローミング料金に比べて破格の安値で提供しています。
T-Mobile USが2013年10月後半から、ポストペイド加入者に追加料金無しの国際データローミングを許可 – 2013年10月10日
“T-Mobile USポストペイド契約のデータ通信無料国際ローミングを、日本で使ってみた。” の続きを読む
T-Mobile USは今年(2015年)1月1日より、ポストペイド契約者でスマートフォンで月3GB以上、または、タブレット/ポケットWiFiで月1GB以上の加入者に対し、未使用のデータ通信バイト数を最大1年まで翌月以降に繰り越し(ロールオーバー)出来るData Dashプログラムを開始しています。このプログラムは、申し込み不要/加入料金不要で、自動的に該当ポストペイド加入者に適用されます。さらに、最初の月に10GBのボーナス「繰り越し」残高が追加されます。
【T-Mobile US】T-Mobile Unveils Data Stash – Now Your Unused Data Rolls Forward – 2014年12月16日
T-Mobile USは本日(2015年3月16日)の発表で、この未使用データ通信バイト数繰り越しプログラムを、プリペイド月極め契約者にも適用することを発表しました。適用開始は2015年3月22日からとなります。未使用データ通信のバイト数の繰り越し期限は、1年間です。
【T-Mobile US】Data Stash Comes to Prepaid – 2015年3月16日
この「未使用データ通信繰り越し」が適用されるのは、ポストペイド契約と同じく
- Simple Choice Prepaid 月$60 高速(LTE)3GBまで、テザリング可
- Simple Choice Prepaid 月$70 高速(LTE)5GBまで、テザリング可
プランと思われます。「Simple Choice Prepaid 月$80 高速(LTE)使い放題、テザリング可」は「未使用データ通信繰り越し」が適用されなくとも毎月使い放題なので、このサービスの意味がありません。
また、このプリペイドの該当プランに加入している人は、自動的に2015年3月22日に10GBのボーナス繰り越しデータ通信容量が追加されます。(3月22日以降の新規加入者にも、加入時点で追加されるかどうかは不明です。)
※ T-Mobile USにはこのほかに
- Simply Prepaid 月$40、月1GBまで8Mbps速度、テザリング不可
- Simply Prepaid 月$50、月3GBまで8Mbps速度、テザリング不可
- Simply Prepaid 月$60、月5GBまで8Mbps速度、テザリング不可
があり、これらには「未使用データ通信繰り越し」は適用されませんので、注意してください。
現時点で不明なのは、渡米出張の開始前・終了後にプリペイドプランを頻繁に切り替える人は、この「Data Dash 未使用データ通信繰り越し」プログラムが切り替え時にどのようになるか、です。つまり、該当月極めプランから、出張を終えた後にPay-as-you-goまたはDailyプランに切り替え、その後、また(1年以内に)月極めプランに切り替えた場合、前の「繰り越し」が継承されるかどうか。(ま、「継承されない」と思うほうが論理的とは思われますが・・・)
そのあたりは今後、運用を続けていくにつれて、判明してくるでしょう。
T-Mobile USのJohn Leger(ジョン・レジャー)CEOは先週、ドイツ本社でのプレゼンを行ってきました。
Howardforumsのスレッドによれば、
【Howard Forums】Thread: T-Mobile’s Projection Coverage Expansion Map for End of 2015
このときのプレゼン資料が一般に公開されているようです。
DEUTSCHE TELEKOM CAPITAL MARKETS DAY 2015, Bonn, February 26/27, 2015
その中で特に興味あるのは、2014年末現在のT-Mobile USのLTEサービスエリアと、1年後の2015年末の同社LTEサービスエリア拡張予定の、比較地図。
“T-Mobile USの1年後のLTEカバレッジが、かなり広がる予定の件。” の続きを読む
アメリカでは利用者による携帯端末のSIMロック解除は、2014年8月1日より合法になっています。
アメリカのSIMロック解除合法化法案が、本日2014年8月1日から施行 – 2014年8月2日
ただし、このSIMロック解除合法化法は、キャリアがSIMロック解除を義務付けるものではありません。利用者がキャリアの許可無くSIMロック解除しても、それは合法である(違法ではない)ことを保証したものです。
しかし、2012年10月26日のDMCAアメリカ著作権法付表の3年毎の改訂で利用者による携帯端末のSIMロック解除が合法では無くなってから、
(アメリカで)2013年1月26日以降に購入するSIMロック携帯電話は、『キャリアの許可無く』SIMロック解除することは違法となります。 – 2012年10月26日
ホワイトハウスおよびFCCは携帯端末のSIMロック解除の合法化を提唱し、それに伴い、2013年12月13日、AT&T、Verizon、T-Mobile US、Sprint、U.S. Cellularの5キャリアと、携帯業界団体であるCTIAは、自主的に「SIMロック解除ポリシーを消費者に対して明確化することと、2015年2月11日までに新しいポリシーに従ったSIMロック解除を消費者に提供すること」と約束し、FCCと合意に達しました。
ということで、アメリカのキャリアによるSIMロック解除提供は、法案によって義務化されている訳ではないことを理解してください。AT&TとT-Mobile USはこの2015年2月11日を前に既に数ヶ月前から新しいSIMロック解除ポリシーを公表しています。したがって、2015年2月11日以降変わったことはありません。VerizonはLTE端末に関しては販売時からSIMロックしていませんので、対象になりません。2015年2月11日から大きく変わるのは、Sprintと、Sprintのプリペイド部門であり、これまでSIMロック解除を一切行ってこなかったVirgin Mobile USAおよびBoostMobileです。
また、業界団体であるCTIAに加入していないTracfoneとそのブランド(Net10、StraightTalk、など)は、このFCCとのSIMロック解除の「自主的行動の合意」に従う必要はありませんが、一応、SIMロック解除に前向きに向かうようです。ただし、本日現在のところはTracfone/Net10/StraightTalk専用端末のSIMロック解除は出来ません。
それでは、以下に各社のSIMロック解除ポリシーをまとめてみます。
日本語の簡単な解説を、順次追加していきます。
なお、各キャリアが提供するSIMロック解除料金は、無料です。
また、どのキャリアも、盗難・紛失報告がされている携帯のSIMロック解除リクエストは、受け付けません。
“アメリカ携帯キャリアのSIMロック解除ポリシー、一覧” の続きを読む
2014年12月16日にT-Mobile USが発表して2015年1月1日から実行しているポストペイド契約のデータ通信の未使用分の翌月ロールオーバーに続き、AT&Tも2015年1月25日よりポストペイド契約でデータ通信の未使用分の翌月ロールオーバーを開始することを、本日発表しました。
T-Mobile USのデータ通信ロールオーバー(Data Stash)は月3GBプランのポストペイド加入者に対して有効であるのに対し、AT&Tの場合は全てのMobile Share Valueポストペイドプラン加入者に適用されます。
また、T-Mobile USはデータ通信未使用分は1年間ロールオーバーされるのに対し、AT&Tの場合は翌月のみです。
「データ通信未使用分ロールオーバー」とは、「料金に月2GBまでデータ通信をが含まれる」プランに加入した場合に、当月1.5GBしか使用しなかった場合、使わなかった0.5GBが「ロールオーバー」として翌月繰越されます。翌月は、まず「月2GBまでデータ通信」の基本料金でのデータ通信を先に適用され、それを超えた場合には、前月の未使用データ通信量(T-Mobile USの場合には過去1年分の未使用データ通信量)が当月無料で使用できる、というものです。「ロールオーバー分」を全部使い切った後は、有料で1GBあたり$15で課金されます。
以下、両社のデータ通信未使用分ロールオーバーの比較です。
キャリア |
サービス開始 |
適用プラン |
ロールオーバー期間 |
ロールオーバー分のファミリーメンバー間共有 |
ボーナス |
AT&T |
2015年1月25日より |
全てのMobile Share Valueポストペイド契約者 |
翌月のみ |
可 |
無し |
T-Mobile US |
2015年1月1日より |
月3GBプラン以上に加入しているポストペイド契約者 |
12ヶ月(1年間) |
不可 もともとT-Mobile USは共有プランが無い |
既存加入者は2015年1月1日に、 または、 それ以降で2015年12月31日までの新規加入者は契約時に ロールオーバー分の10GBのボーナスが与えられる。(12ヶ月有効) |
AT&Tプレスリリース:
【AT&T】AT&T Gives More Than 50 Million Mobile Share Value® Subscribers Shareable Rollover Data – 2015年1月7日
T-Mobile USプレスリリース:
【T-Mobile US】T-Mobile Unveils Data Stash – Now Your Unused Data Rolls Forward – 2014年12月16日
アメリカのCDMA通信方式のSprintのMVNOで、「1アカウントあたり25台までを端末基本料金(月$6)を支払って、通話と通信は加入端末で共有できる」というユニークな通信プランを提供しているTingは、2015年2月よりGSM通信方式のキャリアのMVNOも並行提供開始します。GSMキャリアの名前は今の時点では明らかにされていませんが、Tingのブログからアクセスできるカバレッジ・マップは、T-Mobile USのカバレッジマップを表示していますので、GSMキャリアはT-Mobile USと推測されます。
Tingのプリペイド通信プランは、端末1台あたり月$6の「加入費」を払い、25台まで加入可能。
そして、通信料金はその月に使った「全端末合計の、総通話数、総テキスト数、または、総データバイト数」に応じた支払いとなります。
つまり、通話やテキストやデータを何も使わなければ、月$6x端末数が支払い料金(この料金は、使用月の初日に前払い)になります。
したがって、端末台数が多く、かつ、通話やデータの使用頻度が少ない加入者は料金をかなり節約できることになります。このため、Tingは個人や家族のみならず、スモール・ビジネスでも加入しているところが多いようです。
このTingのプランが、2015年2月からはSprint回線使用の端末と、T-Mobile US回線使用の端末を、混在してひとつのアカウントで使用できるようになります。
つまり、Sprint(CDMA2000/LTE)の端末とT-Mobile(GSM/W-CDMA/LTE)の端末を両方混ぜて使用して、しかし、通信料金は両端末の合計使用量で支払いができるようになります。
Sprintはこれまでも最新モデルのiPhoneやアンドロイド端末をMVNOで使用できるようになるまでには1年くらいの期間のギャップがありました。Tingでは、GSM通信方式も提供することで、最新のiPhoneやアンドロイド端末も、発売と同時にTingプランで使用できるようになることを、メリットとして訴求しています。
この動きが、長い目で見てのTingのSprint離れを意味するのか、また、Tingにその意図は無くてユーザーの選択肢を広げるためだけなのかは、分かっていません。
同じくSprintのMVNOで毎月一定量まで無料データ通信と通話を提供しているFreedomPopもGSM通信サービスの提供をほのめかしており、そのせいか、この秋にはSprintがFreedomPopを買収しようとしているという噂も流れており、経営難のSprintのMVNO対策の変化の影響も関係しているのか・・・と憶測するのは、考えすぎでしょうか。
【Ting Blog】Ting to offer service on a GSM network – 2014年12月9日
AT&Tのプリペイド携帯プランGoPhoneがこの1~2ヶ月で大分プラン改善があり、アメリカのプリペイドSIM状況も少し変わってきました。
アメリカには携帯の回線提供携帯業者(全米規模)はVerizon、AT&T、T-Mobile USA、Sprintの4社があり、それぞれにMVNOが数十社存在しており、合計数百のMVNOの携帯プランが選択できます。しかし、その殆どはSIMの販売はオンラインのみでの販売になります。街中の家電量販店(BestBuy、RadioShack、Fry’s Electronicsなど)、ディスカウント百貨店(Walmart、Target、など)、食品スーパー(Safeway、Krogers、やその関連会社、など)やドラッグストア(Walgreens、SaveOn、RiteAid、など)、や、携帯キャリアショップ、および、独立系携帯ショップで購入できるSIMは、その数百のMVNOの中でも、以下の数種類に限られています。
- AT&T GoPhone プリペイドSIM、プリペイド携帯/スマホ、プリペイドポケットWiFi
- T-Mobile US プリペイドSIM、プリペイド携帯/スマホ、プリペイドポケットWiFi
- Verizon プリペイド携帯/スマホ、または、プリペイドポケットWiFi
- Sprintの子会社のVirgin Mobile USA、または、Boost Mobileのプリペイド携帯/スマホ、Virgin Mobile USAのプリペイドポケットWiFi
- - 基本的に、Virgin Mobile USA、または、Boost Mobileの「SIM」のみ販売は、存在しません。これらのMVNOでは、同社専用の端末の使用が必要だからです。
- StraightTalkブランドのポケットWiFi(VerizonまたはAT&T回線使用)
- StraightTalkのSIM(AT&T、または、T-Mobile US回線使用)
- Net10のSIM(AT&T、または、T-Mobile US回線使用)
- SimpleMobileのSIM(T-Mobile US回線使用)
- H2O WirelessのSIM(AT&T回線使用)
- ZIP SIM(旧Ready SIM)のSIM(T-Mobile US回線使用)
- Good2GoのSIM(AT&T回線使用)
- Ultra MobileのSIM(T-Mobile US回線使用)
- Red PocketのSIM(AT&T回線使用)
そこで、2014~2015年の年末年始のアメリカ旅行を前に、それぞれの特徴を考慮して、この中で当サイトお勧めのプリペイドSIMとポケットWiFiを用途別にリストアップします。
【目次】
■ 【スマホ/iPhone、iPad/タブレット、ポケットWiFi向け】アクチが簡単なのが良い! テザリング可能!
■ 【スマホ/iPhone】使い放題(一定バイト数以上は速度制限がある場合もある)、LTE接続可能
■ 【スマホ/iPhone】使い放題(一定バイト数以上は速度制限がある場合もある)、LTE接続は不要、日本への国際電話の割引がある
■ 【iPad/iPad Mini】
■ 【アンドロイド・タブレット】
■ 【ポケットWiFi - SIMフリー持参】
■ 【ポケットWiFi - 現地購入】
“2014年年末~2015年正月、アメリカ短期旅行者向けお勧めプリペイドSIM” の続きを読む
T-Mobile USは2014年11月9日より新型ポケットWiFi、T-Mobile 4G LTE HotSpot Z915を販売開始しました。
周波数帯対応は
- 2G GSM/Edge 850/1900MHz (北米のみ)
- 3G/HSPA+/DC-HSDPA 850/AWS/1900/2100MHz
- LTE AWS Band 4、1900MHz Band 2、700MHz Band 17、700MHz Band 12
最高ダウンロード速度は3G/DC-HSDPA 42Mbps、LTE CAT4 150Mbps (20MHz+20MHz帯域)。3G 2100MHzで米国外ローミングが可能です。
同時アクセス端末数は最高10台まで。
定価は$109.92、または、月$4.58 X 24回払い。現在のところはポストペイド契約のみ購入できます。
T-Mobile USの公式スペックには明記されていませんが、このポケットWiFiはT-Mobile USの新しいLTE周波数700MHz Band 12でFCC認可を通過していることがわかっており、T-Mobile USの販売する端末としてはBand 12初対応のポケットWiFiとなります。
SIMロックはされているはずで、現在のところ、SIMロック解除の方法は不明です。
まだ「Apple SIMを使うと、(アメリカで)複数のキャリアが自由に選択できる」と思っている方が多いようなので、以下に、iPad Air 2/iPad Mini 3購入先と、Apple SIMの選択できるキャリアについての表を書きます。
まあ、思ったほど選択肢はありませんので、Apple SIMでなくても、希望のキャリアのSIMを買ったほうが、簡単かもしれませんよ。
“アメリカ国内外購入iPad Air 2/iPad Mini 3でApple SIMを使って使用できるキャリアと、アメリカのプリペイドiPad通信料金表” の続きを読む
T-Mobile USは本日(2014年10月27日)、ニューヨーク株式市場終了後に2014年第3四半期業績を発表。これで、既に2014年10月21日に四半期業績を発表しているVerizon、翌2014年10月22日に発表しているAT&Tと、3大キャリアの四半期業績が発表となりました。残るSprintは、2014年11月3日のNY市場終了後に発表する予定です。
以下、3社の業績ハイライトです。
Verizon(ワイヤレス部門)
- 当期ポストペイド加入携帯純増 45万7000回線
- 当期ポストペイド加入タブレット純増 105万9000回線
- 当期プリペイド加入純増 9000回線
- 当期合計純増 152万5000回線
- 期末加入者総数 1億620万回線 (うち、1億10万回線がポストペイド、510万回線がプリペイド)
- 20MHz+20MHz Band 4 LTE (XLTE)は、Verizonの500マーケット(都市)中、400マーケットに拡大。
- 端末代インセンティブ無しの分割払い(Verizon Edgeプログラム)で端末を買っている人は、加入者全体の12%のみ。
“Verizon、AT&T、T-Mobile USの2014年第3四半期結果” の続きを読む
ソフトバンク/SprintがまだT-Mobile US買収を諦めていなかった2014年7月末にニュース報道によって暴露された、フランス第4位の通信会社Iliad(イリアド)社によるT-Mobile US買収案は、Bloombergの報道によると、正式にIliadによって提案破棄(諦め)されたようです。
Iliad社は初期買収提案の、T-Mobile USの全株の56.6%(1株当り$33)を買収する提案から、最近は他の投資企業(KKR)と協力して買収株量を67%(1株当り$33)まで上げていましたが、T-Mobile USの67%を所有するドイツテレコムがこの買収提案を承諾しなかったのが、原因です。
T-Mobile USは(2014年)8月末に「買収されるとすれば、
1.買収株価格は1株当り$35以上、
2.買収する相手がアメリカ国内電波使用権を持っていること、
」があれば、シリアスに考慮する可能性があることを示唆しており、今後、T-Mobile USを巡っての買収劇は、(2014年)11月13日から行われる予定のFCCによる「AWS-3の周波数使用権競売後にT-Mobile US買収案を熟慮する」とドイツテレコムに既に伝えている、アメリカ衛星放送会社第2位(加入者ベース)のDISH Networkの動きが注目されます。
DISH Networkは有料TVコンテンツがモバイル視聴されることを予想して、ロケフリ・ハードのメーカーのSlingを買収し、その技術を自社セットトップボックス(STB)に内蔵した製品を加入者に配給しています。
また、将来は自社で移動体通信を開始する可能性も考慮し、過去のFCC電波競売でも入札に参加し、2014年4月の700 MHz Hブロックの競売では殆どの地域でDISH Networkが落札しています。
今年に入ってAT&Tが衛星放送第1位のDirecTVの買収を提案しており(現在、規制当局の審査中)、Verizonは光テレビのFiOSをサービスとして持ち、また、CATV第1位のComcastと第2位のTime-Warnerが合併がこれも規制当局の審査中・・・・と、メディアと通信、特にワイヤレス通信の融合が加速的に進んでおり、DISH NetworkもT-Mobile USを買収することにより、AT&T、Verizon、Comcast/Time-Warnerとの競争力を付ける事になります。
これに対して、メディアコンテンツやコンテンツ配給チャンネルが欠如しているSprintは、最近のソフトバンクの動きに見られるように、映画会社やコンテンツ配給会社への資本参加や合併を行って、その足場を自社でコツコツと築いていかないといけないでしょう。
参考:
【Bloomberg】Iliad Scraps Bid for T-Mobile Stake After Boosting Offer – 2014年10月13日
T-Mobile USは次期LTE拡張計画のための施設作業をEricssonに発注しました。この発注内容により、T-Mobile USの次期LTE拡張計画が明らかになっています。
T-Mobile USの現在のメインLTEはBand 4(上り1700MHz/下り2100MHz)のAWS(AWS-1)で提供されていますが、同社はAWS電波使用権を持っている殆どの地域でBand 4 LTEは構築し尽くしています。現在の同社のLTEカバー率は2億3500万人(約75%)に成っています。
T-Mobile USは今後のLTE拡張計画として、現在1900MHz 2G GSM(Edge)しか提供されていない過疎部での地域をアップグレードし、3GとLTEを提供する予定であることを今年(2014年)春に発表しています。2G GSMオンリー地域のLTEアップグレードは2015年半ばまでに完了される予定で、これが完了するとT-Mobile USのLTE人口カバーは2億8000万人(人口カバー率90%)に達する予定です。
T-Mobile USのLTE化、フェーズ2:2G Edgeオンリーサービス地域を2015年夏までにLTEアップグレード – 2014年3月14日
また、今年(2014年)1月にはVerizonから700MHz Band 12使用権を買い取る契約を結び、2014年4月24日にFCCの許可を得て、Band 12の買取完了を5月1日に報告しています。
T-Mobile USが700MHz Aブロック(Band 12)取得を報告、今後のLTE拡張計画に触れる。 – 2014年5月1日
Verizonから買い取ったこのBand 12周波数使用権は人口カバー率で50%超しかなく、T-Mobile USはその後、他の中小のBand 12使用権保有会社から積極的に買い取る交渉を続けています。
また、今年2014年11月中ごろにFCCにより行われる予定のAWS-3使用権競売にも積極的に参加し、AWS Band 4の周波数帯域の拡大を試みます。
700MHz Band 12低周波数は電波到達距離が長く、過疎地で少ない基地局で広い地域をカバーできるため、過疎地での使用が期待されています。
さらに、低周波数バンド(Band 12)は建物内部への電波到達力も強く、都市部では建物内電波の改善につながります。
今回、Ericssonとの契約で明らかにされた内容として、T-Mobile USはLTE 700MHz Band 12の使用を積極的に構築していくだけではなく、郊外/過疎地では1900MHz Band 2を再編して一部LTEとしても使用していきます。さらに、既存のAWS Band 4と、新しく設置されるBand 12とBand 2のキャリアアグリゲーションも、2015年末までにサービスとして提供される予定です。
今回のiPhone 6/6 PlusはT-Mobile US、および、Sprintのルーラルローミングパートナーの使用しているBand 12に対応しておらず、予想外ではありましたが、年末から来年初めに掛けてBand 12対応の端末も増えてくるでしょう。
ソース:
【GigaOM】T-Mobile picks Ericsson to build its new tricked-out LTE network – 2014年9月23日
【FierceWireless】T-Mobile to focus on 1900 MHz LTE deployment to expand network footprint – 2014年9月24日
オンラインショッピングと、その支援アプリ、Sliceが統計を発表したところによると、アメリカのiPhone 6/6 plus注文者の約半数はAT&Tで、Sprintは最下位で約5%しかないようだ、とのこと。
この統計は、アップル、キャリアサイトなどのオンラインサイトでiPhone 6/6 plusを注文し、Sliceアプリを使用してiPhone 6/6 plusの自分への出荷状況をチェックした1万3055人のiPhoneのキャリアバージョンを集積したものです。
結果は、
キャリアモデル |
iPhone 6 |
iPhone 6 plus |
AT&T |
47.4% |
53.8% |
Verizon |
28.5% |
21.2% |
T-Mobile US |
19.0% |
20.1% |
Sprint |
5.2% |
4.9% |
AT&Tが多いのは、AT&Tは2007年6月29日から2011年2月3日まで3年半、独占でiPhoneを販売しており、iPhoneのベースユーザーが多く、今回もアップグレードしたユーザーの絶対数が多かった為と見られます。
また、総加入者数ではAT&TやVerizonの半数弱で、かつ、2年契約割引が無くて定価でしか買えないT-Mobile US版がVerizonとそれほど差の無い割合になっているのは、T-Mobile USの通信プランやLTE速度、WiFi Callingなどの機能をメリットと感じているユーザーが多かったためでしょう。予想はされていたものの、Contrect-Free T-Mobile US版がSIMフリーであることはアップルからは公式には発表されてはいませんので、SIMフリーであることを求めてT-Mobile US版を購入したユーザーが多いとは思えません。
最下位のSprintは他社よりも大きく差をつけられており、全体の5%程度しか購入者がいません。これには2つの要因があると考えられます。
1. LTEを含むSprintの電波状況やサービスエリアに不満を持っている加入者が、まだ多い。
2. SprintはiPhone 6/6 Plus専用に、本体をSprintから「借りる(レント、リース)して、2年ごとにiPhoneの新機種に交換出来る」「iPhone for Life」契約システムを今回導入しており、その場合には加入者が「購入」するわけではないので、今回の数には反映されていない。
Sprint、iPhone 6/6 Plusをレンタル提供 – 2014年9月10日
10月末に予定されているSprintの暦年2014年第3四半期業績発表を待たないで結論付けることはできませんが、同社のTD-LTEにも対応した今回のiPhone 6/6 Plusの販売数/加入者数が少なければ、Sprintの再建はまだまだ時間と、消費者が注目するような新しい企画が必要だ、と言うことになります。
情報源:
【GigaOM】iPhone 6, 6 Plus pre-orders: AT&T ruled, while T-Mobile accounted for 5x more than Sprint – 2014年9月25日
アメリカ2大衛星TV会社の小さいほうのDISH TVの会長のErgen氏は最近ドイツテレコムにコンタクトし、DISH TVがT-Mobile US買収に興味があると伝えた、とBloomberg誌は報道しています。
【Bloomberg】Dish Said to Discuss T-Mobile Deal With Deutsche Telekom – 2014年9月5日
これは予想通りの動きであり、特に驚くことではありませんが、フランスIliad社のT-Mobile US買収提案と、SprintのT-Mobile US買収断念後、DISHの動きがこれまでに報道されなかっただけに、今日のBloomberg誌の報道はDISH TVの意図を確認するための意味で業界や投資家は安心するでしょう。
Iliad社もまだT-Mobile US買収を諦めてはおらず、資金調達のために買収専門の投資団体などに接触を続けて、より良い買収提案を提案する努力を続けているようです。
Ergen会長は今年(2014年)5月にも「ソフトバンクをバックにしたSprintと競争すると資金的に負けるのはわかっているので今は参加しないが、SprintがT-Mobile US買収を断念、または規制当局の許可が得られずに失敗すれば、DISH TVとしてはT-Mobile US買収に興味がある。」と話しており、今日のBloomberg誌の報道は当然の流れです。
ただし、Ergen会長はドイツテレコムに対し、「今は(2014年)11月のAWS-3(上り1700MHz/下り2100MHz)の周波数使用権入札に参加するために資金準備をしており、T-Mobile US買収提案はその競売の後で考える」と伝えているので、DISH TVからの提案は11月以降になりそうです。また、ドイツテレコムもそれまでに急いでIliad社や他社の提案を承諾することも無さそうです。
“衛星TV会社DISH TVがT-Mobile US買収競争に参入の意思あり” の続きを読む
iPhone 6発表を数日後に控えて、アメリカのキャリアのLTE関連の小さなニュースが直近で流れています。
■ AT&Tは昨日2014年9月4日、LTE 700MHz Band 17のカバレッジが、人口カバーで3億人(人口カバー率で95%)に達したと発表。
【AT&T】AT&T 4G LTE Network Reaches More Than 300 Million People – 2014年9月4日
Verizonは3億600万人(97.5%)カバーを遂げているので、その広さに近づきました。
AT&TのBand 17 LTE設置はほぼ完了。今後は1900MHz Band 2、AWS Band 4、850MHz Band 5でのLTE補完設置を進め、現在、試験的にシカゴ地域で実施されていると言われるキャリアアアグリゲーションが使用できるエリアを広げてくるでしょう。
“直近のアメリカのキャリアのLTE関連、もろもろニュース” の続きを読む
Bloomberg誌が内部の事情に詳しいドイツテレコムの上層マネージャーからの情報として昨日報告したところによると、T-Mobile USの66%の株を所有するドイツテレコムは「一株$35以上でT-Mobile US買収の提案があれば、話に応じる」と考えているようです。
【Bloomberg】Deutsche Telekom Said Open to T-Mobile Talks at $35/Share – 2014年8月29日
ソフトバンク/Sprintが「アメリカ規制当局の承認を得られる見込みが無い」として断念したT-Mobile USですが、ドイツテレコムはT-Mobile USの評価額を「一株$35~$40を妥当」と考えている様子で、この金額での買収提案があればいつでも交渉をオープンする用意があるようです。公表されていないソフトバンク/SprintのT-Mobile US買収提案は、一株当り約$40だったと推測されています。
T-Mobile USに対しては先月後半、フランスの第4位の通信会社Iliad(イリアド)社が、T-Mobile USの全株のうちの57%を一株$33(合計150億ドル)で購入する提案を提示しましたが、ドイツテレコム/T-Mobile USは買収価格が低いとして拒絶しています。
このドイツテレコムの情報がリークされたことにより、Iliad社は前よりも高い買収提案を準備したり、または、DISH Network(アメリカ第2位の衛星TV会社)など他社が対抗する買収提案を準備してくる可能性も出てきます。
T-Mobile USの昨日(2014年8月29日)の株価は終値$30.08で取引されており、株価総額は240億ドルとなります。
ドイツテレコムはT-Mobile USとMetroPCSが合併した2013年5月1日に「合併後のT-Mobile USの株を、1年6ヶ月は部分売りしない(一括売りの可能性は否定していない)」とMetroPCSの株主に自主的に約束していましたが、その自主規制が2014年11月1日から解禁となり、ドイツテレコムが必要と思えばいつでも市場でT-Mobile USの株を売却することが出来るようになります。
また、同社を満足させるような買収提案が無い今は、T-Mobile USの所有周波数の獲得のために資金を準備し、2014年11月13日から開始される予定のAWS-3周波数帯の入札に参加し、来年の低周波数(600MHz)の入札にも独自参加する予定で、T-Mobile USのLTE周波数充実を計って行きます。
まだ終わらない最新ラウンドのアメリカ・ポストペイド携帯料金の値下げ競争!
先週木曜日のSprintのポストペイド個人(1台契約)プランの「月$60、(通話・テキスト・データ通信、トリプル)使い放題」は、Sprintによれば「業界最安値」と触れ込みでしたが、以下のブログ記事でも私見を書いたように
Sprintの1回線加入者用、新「月$60プラン」に関して – 2014年8月24日
「月$60、(データ通信)使い放題」の価格はそれなりの価値がある(ただし、制約もある)ことは認めるものの、「そんなにデータは使わないので、ほどほどのデータ容量で安いほうが良い」というユーザーを満足する「エントリーポイント」プランが発表されなかったのは、残念なことです。
T-Mobile USを初め、AT&TもVerizonもスマホ・エントリーユーザー用に月のデータ通信容量が500MB/300MB/250MBまで月$40/$45/$45というプランを既に提供しており、Sprintも2014年8月18日に発表した新Sprint Family Share Packで月600MBまでで$45(1回線契約の場合)を発表しています。
アメリカ、スマホ・ポストペイド月通信料金、最低料金プラン比較(2014年8月17日現在) – 2014年8月18日
このエントリープラン加入者に対し、「月数百メガバイトでは、ちょっと足りない。」というユーザー層向けに、T-Mobile USは本日、エントリープランSimple Starterに月$5追加するだけで1.5GB追加できるデータパック(合計で2GBまで使用可能)を提供すると、発表しました。この追加オプションは、2014年9月3日から提供開始になります。月2GBに達した場合でも、更に一日$5で500MB、または$10で1週間1GBまでの追加が出来ます。
T-Mobile USのSimple Choiceプランは毎月の高速データ容量制限に達した場合には、その後は128kbps以下の速度で無制限に使用できます。しかし、Simple Starterプランでは、毎月のデータ容量制限に達した場合には、データ通信が使用できなくなります。
これにより、アメリカ4大携帯会社のポストペイドのエントリーレベル料金プラン月$40~45価格帯で、使用できるデータ容量でT-Mobile USの月$45プランが圧倒的に他社の同様なエントリープランに差をつけるようになります。
先月、まったく予期されず、青天の霹靂でT-Mobile US買収提案を提出したフランス第4位の通信会社、Iliad(イリアド)は、T-Mobile USの56.6%株を約150億ドルで購入する提案がT-Mobile USおよびドイツテレコムに拒否されていました。
Sprint/ソフトバンクが「アメリカ規制当局の許可が得られる可能性が少ない」としてT-Mobile US買収を諦めたニュースが発覚した今月(2014年8月)5日は、Iliadがアメリカ衛星テレビのDISH Networkやケーブル(CATV)会社のComcast、Cox Communications、Charter Communicationsなどに働きかけ、共同買収提案をしようとしているらしい、というニュースをReutersが流していました。
【Reuters】Exclusive: Iliad in talks with investors to improve T-Mobile bid – sources - 2014年8月5日
その中で株式非公開のCox Communicationsは、本日、同社は「(経営の)現状に満足しており、T-Mobile US買収には興味が無い」事を発表していました。
【FierceWireless】Cox president: We’re not going to bid for T-Mobile - 2014年8月20日
Sprint/ソフトバンクがT-Mobile US買収を断念したことで競争相手が無くなり、5月の段階で「SprintがT-Mobile USの買収を諦めたら、DISHとしてはT-Mobile USに興味がある。」と記者の質問に答えていたDISHのCEO、Ergen氏が、この件に関してはその後まったく声明を発表しておらず、静かにしていますが、そのDISHの行動が待たれます。
その中で、昨夜、「Iliad社はGoogleとMicrosoftに接近し、IliadによるT-Mobile US買収を『支援するよう』に交渉している」という噂がNew York Post誌によって報道されています。
【New York Post】Iliad looks to Google, Microsoft for help with T-Mobile bid - 2014年8月19日
特に、ギガビット通信やWiFiネットワーク分野でも事業に進出しているGoogleにとって、モバイル通信の分野に自己資金で参入するのは資金が掛かりすぎるため、Iliadと組んでT-Mobile USを買収することによって、簡単にモバイル通信事業に参加できる、ということを説得材料に使っているようです。
GoogleやMicrosoftがIliadの説得に乗るのか、また、DISHが独自に買収提案を準備するために買収資金の画策をしているのか、T-Mobile USを巡ってのドラマはまだまだ終了していないようです。
さて、すでに以前書いている内容ではありますが、
T-Mobile USがポストペイド最低料金プラン$40を追加。 – 2014年4月10日
再度各社のプランを精査し、アメリカ4大キャリアのスマホ契約(フィーチャーフォンではない)のポストペイド月通信料金の最低料金プランを比較します。
通話はすべて「アメリカ国内カケ放題」、テキスト(SMSメッセージ、ショートメッセージ)も「し放題」。違うのはデータ通信容量のみ。
日本と違って、これと別途に「月基本料金」とか「プロバイダー(ISP)料金」なるものは発生しません。
この料金以外に請求されるものは、連邦税と地方税のみ。それらは請求先の市によって違い、筆者のところでは合計約13%です。
Sprintは今週にも破格的な通信料金を発表するそうですが、これらと比べてどんな料金を出してくるのでしょう?
少なくともエントリーレベル(データ通信低容量)で「(通話、テキストとの)コミコミ」$30台の価格でないと、「画期的、破格的」価格とは言えないでしょう。データ通信使い放題も、「(通話、テキストとの)コミコミ」で$50~$60であって欲しいところです。
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OpenSignal
【OpenSignal】トップページ
によるアメリカ4大キャリアのLTE、および(GSMキャリアであるAT&TとT-Mobile USは)LTEとHSPA+(アメリカ国内では信号が”4G”と表示される。LTEは”LTE”。)のカバレッジマップ。
画面は、同社のiPadアプリ”Coverage?”からスクショ撮影。このアプリのカバレッジ情報は、OpenSignalユーザーからの報告情報からではなく、各キャリア発表のカバレッジ情報を基にしていますので、注意。
“アメリカ4大キャリアのLTE(およびLTE&HSPA+)カバレッジマップ、2014年8月現在” の続きを読む
これまでのT-Mobile USのプリペイド契約で、通話分単位で使用した分だけ課金されるPay-as-you-goプランは、一回のトップアップ金額によって通話できる分数が違い、分単位の通話単価は1分当たり$0.33($10トップアップの場合)~$0.10($100トップアップの場合)と成っていました。
それが、2014年8月17日より、一律1分当たり$0.10と変わります。AT&T GoPhoneもPay-as-you-goプランは既に2010年10月1日から同じ単価で提供しているので、それに並んだ形です。Verizonは分単価$0.25、SprintのプリペイドブランドであるVirgin Mobile USAとBoost Mobileは分単位で$0.20を課金しています。AT&T回線を使用した日本人向けサービスのハナセルは1分当たり$0.25(月最低課金$9.99)、毎月の最低料金の無いハナセルのプランXは、1分当たり$0.27の課金です。
T-Mobile USのPay-as-you-goプランのSMSテキストも、1通当たり$0.10の課金となります。
更に嬉しい事に、毎月の最低トップアップ料金は$3!・・・今までPay-as-you-goは毎月使用しなければ何も課金されませんでしたが、今後は月に最低$3(年間$36)が課金されます。この$3には通話30分またはテキスト30通が含まれます。(どのように、かつ、いつ課金されるかは、サービスが始まらないとわからないでしょう。)でも、この月々最低料金金額は、課金するアメリカのプリペイド/MVNOの中ではダントツで最低金額です。
月$3で、毎月30分または30通のSMSテキストが送受信できます。それと比較して、ハナセルは月$9.99で毎月40分または67通のSMSテキスト。(ハナセルのSMSテキスト代金は、1通当たり$0.15。)
また、これまでT-Mobile USのPay-as-you-goではデータ通信が出来ませんでしたが、2014年8月17日からはオプションで
● $5で500MB/日まで、
または
● $10で1GB/週まで、
までのデータ通信が使えるようになります。 端末がT-Mobile USのLTE(Band 4)に対応していれば、LTEまでの速度で使用できます。
特にPay-as-you-goでデータ通信が使えるようになることで、アメリカに毎回それぞれ短期間ではあるものの、年に複数回渡米する人は、$100トップアップで1年間同じ電話番号を保ちながら、緊急用のアメリカ国内通話を廉価で使用でき、かつ、必要に応じてデータ通信も$10で1GBを7日間使える・・・というのは、「アメリカで訪問する場所がそれなりの規模の都会に限られる人(つまり、T-Mobile USの高速データ通信カバレッジエリア内)」には便利な選択肢となります。
【T-Mobile US】T-Mobile Brings Its Un-carrier Approach to Value Conscious Customers
Wall Street Journalが約1時間前に報道したところによると、Sprint(ソフトバンク)は、アメリカ規制当局の「SprintによるT-Mobile US買収」反対意見がいまだに強いことから、同社のT-Mobile US買収計画を断念することに決めたようです。
【Wall Street Journal】Sprint Abandoning Pursuit of T-Mobile - 2014年8月5日
また、加入者純減が続いていることから、経営陣に何らかの変化が必要ということで、CEOの交代も早くて明日にでも発表されると報道しています。
Sprintのこの決断は、先週明らかにされたフランスIliad(イリアド)社によるT-Mobile US買収提案とは無関係とのことです。あくまでも米規制当局の反対意思が根強いことが、今回の決断の主原因であるとのことです。
また、T-Mobile USの親会社であるドイツテレコムは、Iliad社による買収提案は買収価格が低すぎるとして拒絶する予定ですが、この後、Iliad社がより良い条件を提示してくるか、DISH TV、China Mobile、America Movile、Comcastを含め他社がT-Mobile US買収提案を出してくるか、様子見の状態です。
昨日は青天の霹靂から、T-Mobile US買収に対するSprint(ソフトバンク)の競合相手がフランスのIliad(イリアド)社から出て、アメリカ許認可機関からの認可が難しいとされているSprint(ソフトバンク)/T-Mobile USの合併(買収)問題に一時的に陰りを与えた感じですが、今日はまたそのSprint(ソフトバンク)にダブルパンチの情報です。
SprintとT-Mobile USは来年開催予定の600MHz電波使用権競売に対して、その時点ではアメリカFCCおよびDoJによる合併(買収)審査が完了していないであろうという予想もあり、それぞれ独立に入札するには資金力も足りないため、合弁会社を設立して600MHz競売に望む計画であることが先月中ごろの報道でリークされていましたが、
SprintとT-Mobile USは2015年中頃予定の600MHz周波数入札を、合弁会社を設立して行う予定? – 2014年7月17日
本日のWall Street Journalの報道によれば、FCC委員長は携帯会社が合弁会社を作って電波使用権競売に参加することを禁止することを提案し、FCCは委員会でこの件の検討を行います。
【FCC Blog】Empowering Small Businesses – 2014年8月1日
【Wall Street Journal】FCC Seeks to Ban Joint Bids by Wireless Companies at Spectrum Auction :Move Appears Aimed at Discouraging a Sprint Bid for T-Mobile US – 2014年8月1日 (会員購読ページ)
【Seeking Alpha】FCC opposes Sprint/T-Mobile’s reported $10B spectrum play – 2014年8月1日
これは、Sprint(ソフトバンク)によるT-Mobile USの買収をFCCが敬遠するための行動とも読め、FCCの態度は年初より変わっておらず、明らかに買収に反対していることを示しているとも言えます。
フランスIliadのT-Mobile US買収提案は、その提案価格
● 全株の56.6%を1株あたり$33で現金購入、残りの43.4%は二社の相乗効果で一株あたり$40.50に評価される予定。平均、1株あたり$36.20。
を考えると、Sprint(ソフトバンク)が提案している1株あたり約$40よりも低く、T-Mobile USの67%の株を所有するドイツテレコムがこの提案をこのまま受け入れる可能性は低いと見られていますが、アメリカ許認可機関の認可が降りやすい相手であることを考えると、ドイツテレコムとしても全く無視することも出来ないと思われ、Iliadも今後、買収価格の交渉には応ずる可能性もあります。更に、対抗馬であるIliadの出現により、他の外国企業やアメリカ国内通信企業もT-Mobile US獲得に名乗り出る可能性もあり、ソフトバンク(・・・て言うよりも、孫さん個人)としても頭が痛いところでしょう。
Wall Street JournalやDow Jones誌によれば、フランスのIliad(イリアド)がT-Mobile USに対し、買収提案をプロポーズしたとのこと。
本日はT-Mobile USの四半期業績発表が先ほどニューヨーク市場オープン前にあったばかりですが、この速報はニューヨーク時間の正午前に速報として流れています。
このニュースでSprint(S)の株価は5%急降下、T-Mobile US(TMUS)の株価も急上昇し、一次、取引停止になっています。
イリアド社はフランス第4位のテレコム会社で、新進企業(起業)で、近年躍進的に伸びているようですが、どのようなファイナンスでT-Mobile USを買収するつもりなのか、わかりません。
ソフトバンク/Sprintは昨年12月からT-Mobile US買収を狙っていると言う噂が報道されていますが、長期間の噂だけで表面的な行動が伴わないと、このように「横取り」または「漁夫の利」を得ようとする企業が出てくることは、致し方ない事です。
【CNBC】France’s Iliad makes buyout offer for T-Mobile US: Report – 2014年7月31日
もう少し詳しい続報によると、
【Wall Street Journal】France’s Iliad Makes Bid for T-Mobile US : Bid Counters Earlier Offer From Sprint Corp. – 2014年7月31日
Iliad(イリアド)はT-Mobile USへの買収提案を1週間弱前にT-Mobile US役員会(Board)に提案済みであり、既に報道されている「Sprintによる、T-Mobile US一株あたり$40」での買収にカウンター(対抗)する提案だそうです。Iliadにとっては「これが世界最大のテレコム市場に参入する、唯一のチャンス」とみて、大胆な提案をして賭けに出ているようです。また、同社はアメリカ規制当局の認可に関しては、まったく問題が無いと見ているようです。
続々報:IliadがT-Mobile US買収提案提出を認める。
【Business Insider】France’s Iliad Confirms Offer For T-Mobile, Shares Spike – 2014年7月31日
続々々報:T-Mobile USの67%の株を所有するドイツ・テレコムは、Sprint(ソフトバンク)の買収提案を好んでいるとの情報。
【Seeking Alpha】DT reportedly likes Sprint’s bid better than Iliad’s – 2014年7月31日
(2014年)8月も近くなって、そろそろこの話にも決着がつくかと思っていたところ・・・
ロイターの本日のニュースによれば、「SprintのT-Mobile US買収発表」は(2014年)9月までは無いだろうと言うことです。
【Reuters】Sprint, T-Mobile merger not expected before September: sources – 2014年7月29日
匿名情報筋によれば、ソフトバンクとドイツテレコムは、アメリカ規制当局である法務省とFCC(連邦通信委員会)による買収(合併)反対や疑惑の意見にも負けないような主張を準備していると言うことで、この準備に時間が掛かっているため、当初予想されていた(2014年)8月には発表はされないようです。
ソフトバンクが買収したSprintが、T-Mobile USを更に買収したい意向であるという情報は2013年12月にWall Street Journalによって漏洩され、それから早くも8ヶ月が経とうとしています。そろそろこの問題にも決着を見たいところです。
Bloomber誌とWall Street Journalは、昨日と今日、標題の件を報道しています。
【Bloomberg】Sprint Planning for Lengthy Review of T-Mobile Deal – 2014年7月15日
【Wall Street Journal】Sprint, T-Mobile Look to Raise $10 Billion for Spectrum Auction – 2014年7月15日 (有料メンバー用記事)
【Bloomberg】Sprint, T-Mobile Airwave Bid Seen Building Case for Merger – 2014年7月16日
まず、事の背景はと言うと、
1.FCCは来年2015年中ごろ、600MHz周波数帯域の競売を行います。この周波数は、ディジタルTVに移行したことによって使用しなくなった、旧アナログTVの使用周波数です。
2.SprintもT-Mobile USも、サブ1GHz(周波数1GHz以下)の周波数保有は少なく、Sprintが800MHzを全体の利用可能なサブ1GHz帯域の10%、T-Mobile USは今年Verizonから買い取った700MHz Band 12を4.5%所有しているだけです。これに対して、AT&Tは38%、Verizonは34%を所有しています。低周波数電波はビル内への電波透過率も高く、長い(遠い)距離まで到達できるために基地局の設置数も少なくて済みます。SprintもT-Mobile USも、低周波数使用権の獲得はAT&TとVerizonと対等に競争するためには戦略的にも大事なポイントです。
3.600MHz周波数が「制限無し」の競売になると、資金力のあるAT&TやVerizonが入札に有利になり、多くの地域とサブ周波数帯域を勝ち取るであろう、と予想されています。そこでSprintはFCCに対し、「既に電波特性で有利な低周波数使用権を多く所有しているAT&TとVerizonに対して入札制限を加えたり、一部のサブ周波数帯域の入札から排除し、『2大キャリア以外』が落札しやすい条件を追加するように求めていましたが、FCCは2014年5月の委員会投票でSprintの提示条件をすべては受け入れず、妥協案を可決していました。
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Fierce Wirelessが2日前にアメリカ4キャリアのLTE周波数の保有帯域の地理的分布地図をリポートしていたので、転載します。
【Fierce Wireless】How much LTE spectrum do Verizon, AT&T, Sprint and T-Mobile have – and where? – 2014年7月2日
アメリカの周波数オークションは郡(county)単位の地理的分布で周波数オークションが行われます。
落札時は中小携帯事業会社や、CATV、衛星放送会社、場合によっては周波数を入札するためだけに設立された会社や合弁会社が落札することがありますが、その後、権利が売買され、最終的にこの地図に表示されているように周波数帯域が現在、4大キャリアに保有されています。
地図内の分布は、それぞれの会社がLTE周波数として「現在使用している周波数」で、ダウンロード周波数帯域を合計したものです。アップロード帯域は含まれて居ません。つまり、合計周波数帯域は、この地図の数字の2倍と言えます。
これ以外に例えば、VerizonはまだLTEで使用していない1900MHzと800MHz帯域があります。
黄色は10-15MHz、黄緑が15-20MHz、水色が20-25MHz、ピンク色は35-41MHz。
ざっと見て、Sprintが一番、周波数帯域保有が多いです。ただし、殆どが2.5GHzで、この高周波数では電波の通過距離が短いため、同じエリアをカバーするには基地局を他社の2倍以上構築する必要があります。
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