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最近の株市場の中でも世界最大のIPOとなると予想されている、中国Eコマース市場の80%の売り上げを占めるAlibabaが、2014年9月8日の週にアメリカで上場、早ければ2014年9月18~19日ころからニューヨーク証券市場で取引されるとの噂が流れています。
【Wall Street Journal】Alibaba Plans IPO Launch Week of Sept. 8 : Shares Could Begin Trading as Soon as Sept. 18 or 19 – 2014年8月30日
ソフトバンクはAlibabaの株を34.4%所有しており、上場時に新株発行となるため、この株所有率は上場後に下がりますが、それでも500億ドル(約5兆円)以上の株評価になると予想されています。
ソフトバンクの孫社長は2000年にAlibabaの創始者のJack Ma氏と会い、2000万ドル(現在の価値で20億円)を投資。その後投資を繰り返して来たものの、累積投資額はその10倍の2億ドル(200億円)と言われています。
200億円が250倍以上の5兆円に増えたわけで、孫氏のこれまでの投資の中で最も成功した案件でしょう。
ソフトバンク社長の孫氏は5月のロイターへのインタビューで、「Alibabaが上場しても、ソフトバンクがAlibaba上場時にAlibabaの株を売却することは考えていない。」と答えていますが、上場で所有株の簿価額が確定することで、それを担保に金融会社から更に融資を受けるなど、キャッシュを準備することが出来るようになるでしょう。そして、更なる「世界制覇」の野望の元に、通信・ネット・ロボット技術関連企業の買収案件が増えていくような気がします。
【Reuters】Japan’s SoftBank won’t cash in Alibaba stake on market debut – 2014年5月7日
【Reuters】Mega-IPO to rekindle the ‘bromance’ behind Alibaba’s rise – 2014年8月27日
Bloomberg誌が内部の事情に詳しいドイツテレコムの上層マネージャーからの情報として昨日報告したところによると、T-Mobile USの66%の株を所有するドイツテレコムは「一株$35以上でT-Mobile US買収の提案があれば、話に応じる」と考えているようです。
【Bloomberg】Deutsche Telekom Said Open to T-Mobile Talks at $35/Share – 2014年8月29日
ソフトバンク/Sprintが「アメリカ規制当局の承認を得られる見込みが無い」として断念したT-Mobile USですが、ドイツテレコムはT-Mobile USの評価額を「一株$35~$40を妥当」と考えている様子で、この金額での買収提案があればいつでも交渉をオープンする用意があるようです。公表されていないソフトバンク/SprintのT-Mobile US買収提案は、一株当り約$40だったと推測されています。
T-Mobile USに対しては先月後半、フランスの第4位の通信会社Iliad(イリアド)社が、T-Mobile USの全株のうちの57%を一株$33(合計150億ドル)で購入する提案を提示しましたが、ドイツテレコム/T-Mobile USは買収価格が低いとして拒絶しています。
このドイツテレコムの情報がリークされたことにより、Iliad社は前よりも高い買収提案を準備したり、または、DISH Network(アメリカ第2位の衛星TV会社)など他社が対抗する買収提案を準備してくる可能性も出てきます。
T-Mobile USの昨日(2014年8月29日)の株価は終値$30.08で取引されており、株価総額は240億ドルとなります。
ドイツテレコムはT-Mobile USとMetroPCSが合併した2013年5月1日に「合併後のT-Mobile USの株を、1年6ヶ月は部分売りしない(一括売りの可能性は否定していない)」とMetroPCSの株主に自主的に約束していましたが、その自主規制が2014年11月1日から解禁となり、ドイツテレコムが必要と思えばいつでも市場でT-Mobile USの株を売却することが出来るようになります。
また、同社を満足させるような買収提案が無い今は、T-Mobile USの所有周波数の獲得のために資金を準備し、2014年11月13日から開始される予定のAWS-3周波数帯の入札に参加し、来年の低周波数(600MHz)の入札にも独自参加する予定で、T-Mobile USのLTE周波数充実を計って行きます。
Sprintは2014年2月にWiFi Callingのサービス開始を案内しましたが、昨日、アメリカ国内電話番号へWiFi Callingで発信する場合には、通話を無料にすることを発表しました。
【Sprint】Traveling Overseas with Sprint Has Never Been Easier with International Wi-Fi Calling to the U.S., U.S. Virgin Islands and Puerto Rico at No Additional Cost – 2014年8月28日
T-Mobile USは2007年から既にWiFi Callingを開始していますが、通話料はアメリカ国内通話料が適用されます。もっとも、最近の通話プランは「アメリカ国内カケ放題」なので、そのプランに加入している人は、WiFi Callingでアメリカ国内電話番号宛てに、どこからいくらかけても、超過料金無しでかけ放題ですが・・・
SprintもT-Mobile USに準じ、この点を強調しているだけです。ただし、Sprintの場合は「カケ放題」プランに加入していなくとも、旧プラン加入者でも、アメリカ国内電話番号宛てのWiFi Callingはどこからいくらかけても、無料になるようです。
WiFi Callingで米国外電話番号に発信する場合には、アメリカ国内での国際電話料金が課金されます。(ただし、WiFi Callingを使えば、発信地がアメリカ国以外でも国際ローミング代は課金されません。)
WiFi Callingは2014年9月にリリースされる予定のiOS 8で標準機能で装備されますが、WiFi Callingを実際に提供するかどうかはキャリア(携帯会社)によります。
現在のところはSprintでは以下の12機種のアンドロイド携帯でWiFi Callingが使用できます。
● HTC One max,
● HTC One (M8),
● HTC One (M8) Harman/Kardon edition,
● LG G3,
● LG G Flex,
● Samsung Galaxy S 4 with Sprint Spark,
● Samsung Galaxy S 4 mini,
● Samsung Galaxy S 5,
● Samsung Galaxy S 5 Sport,
● Samsung Galaxy Mega,
● Samsung Galaxy Note 3
● SHARP AQUOS Crystal
WiFi CallingはWiFiと携帯電波をシームレスにインテグレートする技術で、WiFiが接続できる場所でWiFiを経由して、携帯電波を使用せずに、SIMの電話番号で通話をする機能です。相手が携帯電話番号または固定電話番号でも、通話できます。
WiFi Callingの仕組みに関しては、
iOS 8で採用予定のWiFi Callingの解説と、使い方 – 2014年6月8日
ZIP SIM(旧Ready SIM)のカスタマーサービスの電話番号は、ZIP SIM(旧Ready SIM)のサイトには書いていなかったと思います。
当サイトで購入したZIP SIM(旧Ready SIM)は、当方へEメール頂ければ対応します。場合によっては端末の設定が問題であったり、単に端末が自動テキストメッセージ(SMS)機能に対応していない端末だったりしますので、
● まずはアクチできるまで端末を2G GSM設定にする
● 10数分待って自動アクチできなければ、「7850」番に5桁の(ZIPコード)番号をテキスト(SMS、メッセージ)送信する
でアクチできることもあります。
しかし、端末側の設定が間違いないことが確実であるにもかかわらずアクティベート出来ない場合には、ZIP SIM(旧Ready SIM)のカスタマーサービス側で強制的にアクティベートしてくれますので、当サイトの対応を待てない場合には、ZIP SIM(旧Ready SIM)のカスタマーサービス電話番号に電話してください。
Eメールやサポートフォームもありますが、最近、対応が遅かったり、あるいは、既に対応してくれたにもかかわらず「対応完了」のEメール返信をくれないことが多いので、対応してくれたかどうかもわからずモヤモヤした状態で待っていないといけないことがあります。したがって、電話が確実です。
特に端末にSIMを挿入して、ZIP SIM(旧Ready SIM)(またはT-Mobile)のキャリア表示が端末の画面に表示されているのに、ブラウザーを開くと
http://androidapi.t-mobile.com/apppack/mvno.html
または
http://preprovisioned.roammobility.com/
へリダイレクトされるときは、アクチが自動的に、且つ、正常に行われなかった場合が考えられるので、ZIP SIM(旧Ready SIM)カスタマーサービスへの電話をしてみてください。
※ 原因としては、シアトルにあるZIP SIM(旧Ready SIM)アクチ・センターまでの途中のT-Mobile US回線がその時に断線(Black-out)、SIMを挿入する前にZIP SIM(旧Ready SIM)のAPN(roam wholesale)が設定されていなかった、その他の技術的問題が考えられます。
ZIP SIM(旧Ready SIM)サポート・スタッフでは、彼らのシステムからSIM番号(ICCID番号)を検索して、遠隔からSIMをアクティベートしたり、問題解決の対処をすることが出来ます。
“ZIP SIM(旧Ready SIM)カスタマーサービス電話番号” の続きを読む
アメリカで2番目に生徒数の多いLos Angeles学校区は、昨年夏に同区の64万人の小中高校生全員にiPadを配布する計画を発表したものの、
Los Angeles学校区が、2014年末までに64万人の小中高校生全員にiPadを配布 – 2013年7月27日
最初に配布した3高校の300人の生徒が簡単にセキュリティ対策を破り、「学校区の所有物で、生徒に貸し出している」ことになっているiPadに生徒が自分の好きなアプリをインストールする事件となり、この計画は一時中止されていました。
Los Angeles学校区の全小中高生徒へ64万台iPad配布計画、1週間で一時中止 – 2013年9月28日
Los Angeles学校区の配布iPadハックは、簡単だった – 2013年10月2日
2年目の今年度は昨年の限定的使用からの教訓を反映して、学区内27の高校で、iPadではなく、物理的にキーボードの付いたWindowsノートブックやSurfaceタブレット、Chromebookノートブックをも選択できるように変更します。
「生徒全員にiPadを配布」するはずだったLos Angeles学校区が、計画変更:今度はWindowsラップトップとSurface – 2014年6月30日
高校へのノートブック配布プログラムは最終的に今年は52高校に拡張される予定で、1万8000台のノートブックコンピュータが既に購入済みということです。
昨夜のLos Angeles Timesの記事によると、Los Angeles学校区は、この計画の落札業者Pearson社/アップル社との5億ドル(約500億円)の契約の執行を、再開未定で中止します。
【Los Angeles Times】L.A. Unified halts contract for iPads – 2014年8月25日
【Apple Insider】LA Unified School District suspends iPad deal, faces accusations that officials had close ties with Apple – 2014年8月26日
2013年に最終的にLos Angeles学校区にiPadと学校用教育カリキュラムの供給が決まったPearson社(元請け、教材アプリや試験アプリなどのカリキュラムの開発と供給担当)とApple社(Pearson社の下請け)の入札過程に「偏好(優遇待遇)」があった、という非難が最近出ており、それが「iPad全員配布計画中止」の大きな理由と言うものです。また、2013年にiPad 2を使用する計画でPearson/Appleに落札が決定したものの、その後、(時期的には当たり前ですが・・・)iPadの新モデルが発表されたにもかかわらず、古いiPad 2を2013年秋からの採用に決めていたことも非難の的になっていました。しかし、学校区はその後、Pearson/Apple社と再交渉し、同じ価格で、少なくともひとつ型落ちモデルの配布に変更した、と釈明しています。
Pearson/Appleの落札金額は最初の1-2年度で5億ドル(約500億円)、更に追加で学校内のネットワーク環境をアップグレードするのに5億ドル(約500億円)の予算を計上していました。
Los Angeles学校区はPearson/Appleとの契約を「停止」しますが、iPadまたはそれに変わる「生徒一人に1台」IT端末の導入を完全に諦めたわけではなく、計画を再度見直し、入札過程を見直して、新たに公正な競争入札を行いたい模様です。
Verizonは本日、VoLTE開始が数週間以内(in the coming weeks)であることを発表しました。
【Verizon】HD Voice and Video Calling Coming Soon to Verizon Wireless 4G LTE Network – 2014年8月26日
Verizonは同社の3G(CDMA2000)サービスエリアの約98%をLTEでカバーしており、同社のVoLTEが始まると、VoLTEが使用できる地域の広さは他社とは大きく差をつけることが出来るでしょう。また、VerizonのVoLTEサービスでは、他社ではまだ行っていない「ビデオ電話(Video Call)」機能も同時開始します。「ビデオ電話(Video Call)」では音声通話部分はHD Voice音質で通話できます。
同社は暫定的に2021年に3G CDMA2000の停波を検討していますが、
VerizonのCDMA停波は、2021年(暫定) – 2012年10月12日
VoLTE専用スマホ(つまり、3G CDMA2000通信方式に対応しないLTE専用スマホ)の発売は2016年末になると発表しています。VerizonはLTE専用タブレットとLTE専用ポケットWiFiのEllipsisシリーズの端末は昨年秋に発売開始しています。
アメリカのキャリアでは既にT-Mobile USが2014年5月22日にシアトルでVoLTEを開始し、2014年7月31日の四半期業績発表では同社のVoLTEは「全米展開」に拡張されたことを宣言しました。
AT&TはT-Mobile USに1日遅れ、2014年5月23日から地域限定でイリノイ州・インディアナ州・ミネソタ州・ウィスコンシン州から開始されています。
T-Mobile USはHD Voiceは2013年4月のiPhone 5発売開始から3G/HSPA+/DC-HSDPAで対応開始し、VoLTEでも対応しています。Sprintは3G CDMA2000回線で2014年2月から一部地域でHD Voiceに対応しており、AT&Tは2014年5月23日のVoLTE開始からHD Voiceに対応しています。
2012年10月から毎月一定量(500MB)のデータ通信を無料で提供し、1年後には毎月200分まで無料通話サービスも提供しているFreedomPopは、「メジャーなキャリア」に買収される交渉にのっている、とFireceWirelessが本日報道しています。
【FireceWireless】’Major carrier’ said to be considering acquiring MVNO FreedomPop – 2014年8月25日
FreedomPopはSprintのMVNOで、開始当時はSprintのWiMAX回線、現在はSprintのLTEと3G CDMA2000回線を使用しています。通話はiPhone/スマホの専用アプリを使い、全てVoIPで行います。
FreedomPopは2015年末までには加入者数100万人を目指しており、CEOのStokols氏は順調に目標達成に向かって加入者を増やしている、とFireceWireless誌に答えています。
また、FreedomPopは先月、ベルギーでもBASE(KPN)の回線を使用して同様のサービスを開始する契約を取り付けた、と発表しています。
FreedomPopは通話やデータ通信の超過分を課金したり、ボイスメール・オプションや未使用データ通信の翌月へのキャリーオーバー・オプションなどのオプション料金を収入源としています。
FreedomPopを買収しようとしている「メジャーなキャリア」の名前は公表されていませんが、FreedomPopがSprintのMVNOであることから、Sprintと予想している人も多いようです。ただし、FreedomPopの課金モデルでは無料ユーザーが増えるため、SprintがFreedomPopを買収しても収益性は上がらないどころか、逆に無料ユーザーが増えてポストペイドやVirgin Mobile USA/Boost Mobile自社プリペイドブランドとの競合も心配されます。
また、FreedomPopは米国外からの旅行者が自分のGSM(W-CDMA)携帯端末をそのまま利用して、同じようなサービスを受けられるように、T-Mobile USまたはAT&T回線を使用したサービスも計画している、と既に発表しており、買収しようとしている相手はT-Mobile USではないか、との憶測もあります。
さらにアメリカ国内ではプリペイド専門Tracfoneグループで事業を展開し、メキシコのAmérica Móvilを所有する、世界一の富豪家のCarlos Slim氏の可能性もあるでしょう。
アメリカ合衆国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection、CBP)は、2014年8月13日からアトランタHartsfield-Jackson国際空港で、入国審査書類(パスポート情報と税関申告書)をスマホ(現在はiOS)のアプリから提出し、入国審査を簡素化する試験運用を開始しています。
【U.S. Customs and Border Protection】New Mobile Passport Control App Available - 2014年8月11日
CBPでは年内に他の空港でも実施する計画で、アンドロイド・アプリの提供も予定しています。
アプリは誰でも無料でダウンロードできますが、現在のところこの試験運用はアメリカ市民およびカナダ市民に限られていますが、
“アメリカがモバイル入国審査を試験運用開始” の続きを読む
2014年8月24日(現地日曜日)午前3時20分44秒に発生したカリフォルニア、ワインカントリーのNapa近郊で発生したマグニチュード6.0に地震で、活動量計の新しい使い方が発覚!
活動量計(アクティビティ・トラッカー)メーカーのJawbone社は同社ブログで、
【The Jawbone Blog】HOW THE NAPA EARTHQUAKE AFFECTED BAY AREA SLEEPERS – 2014年8月15日
この地震の時刻前後の数千人のJawboneユーザーの活動量を統計し、震源地近くでは地震の直後に74%のJawboneユーザーがベッドから起き上がって活動し始めたことを突き止めました。(逆に言うと、26%は地震に気がつかないか、気にせずに、寝ていた・・・ということ?)
しかも、地震の震源地からの距離が離れるにつれて、地震直後にベッドから起き上がって動き回った人は少ないことまで突き止めました。震源地から25~50マイル(40~80キロ)離れたサンフランシスコ市内や対岸のオークランド周辺では、55%のJawboneユーザーがベッドから起きて動いています。
未明に地震に起こされてベッドから起き上がって活動した人たちは、長い人はサンフランシスコ/オークランド周辺で約1時間半後の午前4時55分頃まで寝付けず、震源地から25マイル(40キロ)以内では約2時間20分後の5時40分ごろまで寝付けなかった人が居るようです。
更に、震源地から75~100マイル(120~160キロ)離れたところでは、ほとんどのJawboneユーザーは地震によって睡眠が妨害されていない、ということもわかったそうです。
たまたま地震の発生時刻が夜中で、ワイヤレスでクラウドに保存されたJawboneユーザーの活動量パターンからこのような事がわかりましたが、偶然に予期せぬ結果が出たとはいえ、活動量計(アクティビティ・トラッカー)から面白い統計がわかりました。
まだ終わらない最新ラウンドのアメリカ・ポストペイド携帯料金の値下げ競争!
先週木曜日のSprintのポストペイド個人(1台契約)プランの「月$60、(通話・テキスト・データ通信、トリプル)使い放題」は、Sprintによれば「業界最安値」と触れ込みでしたが、以下のブログ記事でも私見を書いたように
Sprintの1回線加入者用、新「月$60プラン」に関して – 2014年8月24日
「月$60、(データ通信)使い放題」の価格はそれなりの価値がある(ただし、制約もある)ことは認めるものの、「そんなにデータは使わないので、ほどほどのデータ容量で安いほうが良い」というユーザーを満足する「エントリーポイント」プランが発表されなかったのは、残念なことです。
T-Mobile USを初め、AT&TもVerizonもスマホ・エントリーユーザー用に月のデータ通信容量が500MB/300MB/250MBまで月$40/$45/$45というプランを既に提供しており、Sprintも2014年8月18日に発表した新Sprint Family Share Packで月600MBまでで$45(1回線契約の場合)を発表しています。
アメリカ、スマホ・ポストペイド月通信料金、最低料金プラン比較(2014年8月17日現在) – 2014年8月18日
このエントリープラン加入者に対し、「月数百メガバイトでは、ちょっと足りない。」というユーザー層向けに、T-Mobile USは本日、エントリープランSimple Starterに月$5追加するだけで1.5GB追加できるデータパック(合計で2GBまで使用可能)を提供すると、発表しました。この追加オプションは、2014年9月3日から提供開始になります。月2GBに達した場合でも、更に一日$5で500MB、または$10で1週間1GBまでの追加が出来ます。
T-Mobile USのSimple Choiceプランは毎月の高速データ容量制限に達した場合には、その後は128kbps以下の速度で無制限に使用できます。しかし、Simple Starterプランでは、毎月のデータ容量制限に達した場合には、データ通信が使用できなくなります。
これにより、アメリカ4大携帯会社のポストペイドのエントリーレベル料金プラン月$40~45価格帯で、使用できるデータ容量でT-Mobile USの月$45プランが圧倒的に他社の同様なエントリープランに差をつけるようになります。
Sprintおよびソフトバンクが、共同開発のSharpの新スマホ発表を期に、月々一定金額(アメリカは$4.99)を払うことによって、選択されたアンドロイド・アプリから無制限にダウンロードでき、アプリ内課金も$5までクレジットされる、AppPassを始めます。
たまたま期を同じくして、comScore社がユーザーのアプリダウンロード実態調査を発表しました。
【comScore】comScore’s U.S. Mobile App Report Available for Download – 2014年8月21日
【Quartz】Most smartphone users download zero apps per month – 2014年8月22日
これによると、アメリカのスマホ利用者の65.5%は、まったくアプリをダウンロードしない(直近3ヶ月平均)そうです。
確かに、アメリカ人のスマホやiPhoneを見ると、買ったときにインストールされているアプリしか入っていない人が多いですね。または、買った直後に数個の必要なアプリを自分で、または、誰かにインストールしてもらって、それでおしまいとか。
さあ、これに対し、Sprint/ソフトバンクのApp Passはユーザーにアプリをダウンロードさせる起爆剤になるのか、それでもアメリカのユーザーは「毎月$4.99請求されるのは、高い」と思って、それでもダウンロードしないのか?
時系列:
● 2014年8月18日(月)午前5時31分(東海岸時刻)、SprintがSprint Family Share Packを発表。目玉は、MNP転入者に対して、携帯10回線まで何回線でも月通信料金$100(2015年12月31日まで)。データ通信量は共有20GB、プラス1回線当たり2GB。
【Sprint】It’s a New Day for Data for American Consumers – 2014年8月18日
● 2014年8月21日(木)午前9時23分(東海岸時刻)、T-Mobile US CEOのJohn Legere(ジョン・レジャー氏)が、「Sprintの回線の質の悪いのに我慢してきた既存加入者が、月$100プランに加入できない。」ことを指摘して、T-Mobile USは既存Sprint加入者を救済する処置として、「Sprint加入者を紹介してMNPさせると、T-Mobile紹介者とSprint(またはAT&T、Verizon)からのMNP転入者の両方が、月$50のプランで1年間データ通信無制限を貰える」キャンペーンをウェブサイトで開始宣言。(既存のT-Mobile US Unlimited Dataプラン加入者は、1年間、月$10の割引。)
【T-Mobile US】Do’s & Don’ts for Un-carrier Wannabes – 2014年8月21日
● 2014年8月21日(木)午前11時52分(東海岸時刻)、Sprintが個人プラン(1回線加入プラン)、月$60でカケ放題・テキスト放題・データ使い放題の新プランを発表。T-Mobile USの通常の使い放題プランよりも2年で$480、『MNP救援作戦(プロモーション)』よりも年間で$120」安いことを強調。
【Sprint】It’s a New Day for Unlimited Data – 2014年8月21日
● 2014年8月21日(木)午後1時36分(東海岸時刻)、T-Mobile US CEOのJohn Legere(ジョン・レジャー氏)が、「T-Mobile USのプリペイドブランドのMetroPCSは、月$60で使い放題プランを既に提供していることを指摘。しかも、プリペイドなので、ポストペイド契約には追加される最大16%の連邦税・地方税はプリペイドには掛からないことも指摘。
● 2014年8月22日(金)、AT&TのプリペイドブランドのCricket Wirelessが、期間限定(2014年8月24日~2014年10月19日)で、T-Mobile USまたはMetroPCSからのMNP転入者に$100通信料割引を提供。
- LTEのカバレッジの広さと、
- (Sprintの月$60プラント違って)連邦税・地方税が掛からないこと(MetroPCSも同じ)、
- ロイヤリティ(ポイント)制度で、新しいスマホが毎年無料
- エントリーポイント(最低料金)は月$35から
が訴求ポイント。
Cricketのプランは
- 月$40で、カケ放題・テキストし放題・データ通信500MBまでLTE速度(その後は128kbps以下の速度で使い放題。高速追加オプション有り。)。
- 月$50で、カケ放題・テキストし放題・データ通信2.5GBまでLTE速度(その後は128kbps以下の速度で使い放題。高速追加オプション有り。)。
- 月$60で、カケ放題・テキストし放題・データ通信5GBまでLTE速度(その後は128kbps以下の速度で使い放題。高速追加オプション有り。)。
毎月自動更新にすれば、更に月$5割引。
【Cricket Wireless】Top 5 Reasons T-Mobile and Metro PCS Customers Should Switch Now to Cricket Wireless – 2014年8月22日
“Sprintの1回線加入者用、新「月$60プラン」に関して” の続きを読む
さて、3つのモバイル決済の違いをまとめてみましょう。もちろん、アメリカ国内で加入する場合の事情です。日本を含むアメリカ以外では違うと思いますので、注意してください。
“Square、PayPal Here、Amazon Local Registerの比較” の続きを読む
Amazon Local Registerクレジットカード決済を登録を登録しました。
手順は大まかに
■ ステップ1:基本情報の登録
■ ステップ2:Eメールアドレスの確認
■ ステップ3:Amazonへ銀行口座情報と住所の提出
■ ステップ4:Amazonへ銀行口座情報と住所の確認完了Eメールを待つ(1~2日後)
となります。
筆者は法人として登録しましたが、もちろん、個人または個人事業者(Sole Proprietor)としても登録できます。
始める前に全ての手順を見てみたい人も居るでしょうから、以下、画像が多いですが、記録も兼ねて手順を辿ってみます。
Amazon Local Registerのパッケージの中に入っている案内書の中に書いてあるURLアドレス、
http://local.amazon.com/register
にアクセスします。
“Amazon Local Registerクレジットカード決済を登録しました” の続きを読む
先月、まったく予期されず、青天の霹靂でT-Mobile US買収提案を提出したフランス第4位の通信会社、Iliad(イリアド)は、T-Mobile USの56.6%株を約150億ドルで購入する提案がT-Mobile USおよびドイツテレコムに拒否されていました。
Sprint/ソフトバンクが「アメリカ規制当局の許可が得られる可能性が少ない」としてT-Mobile US買収を諦めたニュースが発覚した今月(2014年8月)5日は、Iliadがアメリカ衛星テレビのDISH Networkやケーブル(CATV)会社のComcast、Cox Communications、Charter Communicationsなどに働きかけ、共同買収提案をしようとしているらしい、というニュースをReutersが流していました。
【Reuters】Exclusive: Iliad in talks with investors to improve T-Mobile bid – sources - 2014年8月5日
その中で株式非公開のCox Communicationsは、本日、同社は「(経営の)現状に満足しており、T-Mobile US買収には興味が無い」事を発表していました。
【FierceWireless】Cox president: We’re not going to bid for T-Mobile - 2014年8月20日
Sprint/ソフトバンクがT-Mobile US買収を断念したことで競争相手が無くなり、5月の段階で「SprintがT-Mobile USの買収を諦めたら、DISHとしてはT-Mobile USに興味がある。」と記者の質問に答えていたDISHのCEO、Ergen氏が、この件に関してはその後まったく声明を発表しておらず、静かにしていますが、そのDISHの行動が待たれます。
その中で、昨夜、「Iliad社はGoogleとMicrosoftに接近し、IliadによるT-Mobile US買収を『支援するよう』に交渉している」という噂がNew York Post誌によって報道されています。
【New York Post】Iliad looks to Google, Microsoft for help with T-Mobile bid - 2014年8月19日
特に、ギガビット通信やWiFiネットワーク分野でも事業に進出しているGoogleにとって、モバイル通信の分野に自己資金で参入するのは資金が掛かりすぎるため、Iliadと組んでT-Mobile USを買収することによって、簡単にモバイル通信事業に参加できる、ということを説得材料に使っているようです。
GoogleやMicrosoftがIliadの説得に乗るのか、また、DISHが独自に買収提案を準備するために買収資金の画策をしているのか、T-Mobile USを巡ってのドラマはまだまだ終了していないようです。
Sprintグループのアメリカでの公式Sharp Aquos Crystal発表がありました。
【Sprint】Sharp’s First AQUOS Smartphone Comes to the U.S. – Sharp AQUOS Crystal Arriving Exclusively at Sprint, Boost Mobile and Virgin Mobile - 2014年8月19日
■ Sprintでは、ポストペイド、契約期間束縛無しで$240で販売。ただし、契約は必要。(15日~1ヶ月で解約可能。)
頭金$0(消費税分は購入時に支払う。)、月$10で24ヶ月払いが可能。解約時には、残債の完納が必要。
2年契約価格は発表されていないようですが、この「定価」なら、2年契約だと端末代金は無料でしょう。
色は白と黒。 予約は本日から、販売は2014年8月29日から。 発売日は未定(近い将来)。
■ プリペイドのVirgin Mobile USAでは、端末代金$149.99で販売。
販売開始日未定。
色は黒のみ。
■ プリペイドのBoost Mobileでは、端末代金$149.99で販売。
販売開始日未定。
色は白のみ。
“Sprint/Virgin Mobile USA/Boost Mobile、Sharp Aquos Crystal発表” の続きを読む
昨日発表されたSprintの新プラン、Sprint Family Share Packは、「10回線まで(何回線加入しても)、月$100で固定(プラス、連邦税・地方税)」というところが大きく注目されています(よね?)ですが・・・
条件がいっぱい付いているんですね・・・
実は、基になる基本料金表は、以下なんですね。
●1 共有データ容量料金
- 600MBまで月$20
- 2GBまで月$25
- 4GBまで月$40
- 8GBまで月$70
- 12GBまで月$80
- 16GBまで月$90
- 20GBまで月$100
- 32GBまで月$130
- 40GBまで月$150
- 60GBまで月$225
- 使い放題は、提供無し
●2 端末ごとのプラン加入料金(携帯)・・・通話カケ放題・テキストし放題分だと思えば良い。
- 契約期間束縛が無く、端末定価購入(分割払い有り)または持ち込みの場合で、600MB~16GBまでの共有データプラン加入契約の場合は、端末1台当たり月$25
- 契約期間束縛が無く、端末定価購入(分割払い有り)または持ち込みの場合で、20GB以上の共有データプラン加入契約の場合は、端末1台当たり月$15
- 2年契約で、端末割引購入の場合で、共有データプランの容量に関係無く、端末1台当たり月$40
●3 タブレットとモバイル・ルーター(ポケットWiFi)を追加する場合
- タブレット、1台当たり月$10
- モバイル・ルーター(ポケットWiFi)、1台当たり月$20
“Sprintの新プラン、Sprint Family Share Packの詳細解説。” の続きを読む
Sprint携帯(スマホ)での日本での国際ローミングは以前までデータ通信の割引が適用されず、1KBあたり$0.004(100MB使うと$409.60)という完全度数制でしたが、それが国際データ通信割引(International Data Pack Add-on)の割引が使える国のリストに追加されていました。
【Sprint】International Roaming – Search Coverage Areas
で「Country」を「Japan」に選択して下さい。
“Sprintの日本でのデータ通信国際ローミングが、International Data Pack Add-on割引が使えるようになっていた。” の続きを読む
先日紹介したHilton Hotelの事前チェックインの情報で、
Hilton Hotelが年内にスマホで部屋選択・チェックイン、来年からはスマホがルームキーに – 2014年7月29日
当初はGoldとDiamond VIP会員のみが事前チェックインと部屋の選択が出来ましたが、
昨日のアプリ・アップデートから、Hiton HHonor全会員ができるようになりました。
“Hilton Hotelの事前チェックイン/部屋選択が、全Hiton HHonor会員に開放開始” の続きを読む
さて、すでに以前書いている内容ではありますが、
T-Mobile USがポストペイド最低料金プラン$40を追加。 – 2014年4月10日
再度各社のプランを精査し、アメリカ4大キャリアのスマホ契約(フィーチャーフォンではない)のポストペイド月通信料金の最低料金プランを比較します。
通話はすべて「アメリカ国内カケ放題」、テキスト(SMSメッセージ、ショートメッセージ)も「し放題」。違うのはデータ通信容量のみ。
日本と違って、これと別途に「月基本料金」とか「プロバイダー(ISP)料金」なるものは発生しません。
この料金以外に請求されるものは、連邦税と地方税のみ。それらは請求先の市によって違い、筆者のところでは合計約13%です。
Sprintは今週にも破格的な通信料金を発表するそうですが、これらと比べてどんな料金を出してくるのでしょう?
少なくともエントリーレベル(データ通信低容量)で「(通話、テキストとの)コミコミ」$30台の価格でないと、「画期的、破格的」価格とは言えないでしょう。データ通信使い放題も、「(通話、テキストとの)コミコミ」で$50~$60であって欲しいところです。
“アメリカ、スマホ・ポストペイド月通信料金、最低料金プラン比較(2014年8月17日現在)” の続きを読む
CEO交代となったSprintですが、そのSprint株に関して今、「買い」か「売り」かの判断は、株アナリストでも相反する意見があるようです。
■ 「売り」
SprintがT-Mobile US買収を断念したため、今後のSprint成長は次の点の改善に賭けられています。
● 現在進行中の都市部のネットワークアップグレードを完成すること
- まだデンバー(一部通信基地のインストールが始まったものの、公式完成発表とはなっていない。)、サンフランシスコ、ホノルル、などの大都市でのLTE化が進んでおらず、他州の加入者のネガティブコメントを抑えるには、まず、大都市でのLTE化を100%完成するのが先決
- その後、
- - iDen停波によって空いた低周波数800MHz、
- - すでに700MHz A(Band 12)使用権を獲得している郊外ルーラルエリア携帯局との協力によるローミング契約(ただし、この周波数はT-Mobile USも自社での買取り工作を進めているために、どれだけ広いルーラルエリア携帯局と協力できるかは未知数)を進める
- - 来年(2015年)夏に開かれる予定の600MHz周波数使用権入札で低周波数を入札に勝って獲得し、自社で低周波数使用したLTE設置する
周波数1GHz以下の低周波数は、
- 電波伝達距離が長く、国土の広いアメリカで郊外や砂漠・草原での電波充実するのに、少ない基地局で広い面積をカバーできるため、少ない投資でカバレッジを広く出来ます。SprintやT-Mobile USがVerizonやA&Tにエリアで負けている原因のひとつは、両社とも有効に使える低周波数使用権が無いことです。ただし、T-Mobile USは今年初めにVerizonから700MHz A(Band 12)の使用権を購入して全米約50%の地域をカバーできるようになります。そして、現在、更に他社からBand 12を買い付ける交渉を続けています。残念ながら、Band 12は5MHz+5MHzの狭い帯域でしか使えない(つまり、速度が遅い)のが、問題点です。
-低周波数電波はビル内/建物内貫通力も強く、屋内での電波受信が受けやすくなります。加入者の屋内での使用を使いやすくするなら、低周波数使用権の獲得や更なる強化は、必要です。
しかし、これらの電波改善には、投資が必要です。
“Sprint株は、「買い」か「売り」か” の続きを読む
毎年1月初めにラスベガスで開催される世界最大の家電ショー、CES、Consumer Electronics Showは、次回は2015年1月6~9日開催です。
いつものことですが、
● 一般参加は2014年8月31日までに登録すれば、無料。
● 2014年9月1日~2014年12月31日の間に登録すると、登録料$100。
● 2015年1月1日~当日の間に登録すると、登録料$200。
別に登録したからと言って必ずしも行く必要は無いので、参加するかもしれない方や、当日会場で通訳として引っ張られる予定の方、今月のうちに登録しておいたほうが良いですよ。
【CES】Attendee登録ページ
こんなことは、現地で実際に加入している人間しかわかりません。
年に数回アメリカに取材に来る日本の携帯ジャーナリストで、現地で使うとしてもせいぜいプリペイド契約しか使わない人が、「アメリカにはちょいちょい行っていますので、現地の状況は把握しています。」って言われても・・・「う~ん!?」ですよね。
ドコモが「カケ放題(通話し放題)」プランを出すまで、アメリカの(ポストペイド)携帯の通話プランは、「月一定分数(例:月450分とか900分とか)までが定額で、それを超えると超過料金が徴収される。」と思っていた日本の携帯ジャーナリストが多かったように思うのですが、それは私の気のせいでしょうか?
ドコモ新料金「カケホーダイ&パケあえる」は、アメリカのキャリアの料金がモデル – 2014年4月11日
さて、Sprintの従来からのデータ通信使い放題プランには、スマホ1台当たり「Premium Data Add-on Charge」がスマホ1回線当たり月$10課金されます。
これは実はSprintが他社に先駆けてWiMAXサービスを開始していたころ(2010年ごろ?)からのチャージで、フィーチャーフォンと区別して、スマートフォンはデータ通信をアクセスするのにこの月$10の追加チャージが「強制で加入」されます。
“Sprintのポストペイド契約「Premium Data Add-on Charge」1回線当り月$10が陳腐化している現状” の続きを読む
OpenSignal
【OpenSignal】トップページ
によるアメリカ4大キャリアのLTE、および(GSMキャリアであるAT&TとT-Mobile USは)LTEとHSPA+(アメリカ国内では信号が”4G”と表示される。LTEは”LTE”。)のカバレッジマップ。
画面は、同社のiPadアプリ”Coverage?”からスクショ撮影。このアプリのカバレッジ情報は、OpenSignalユーザーからの報告情報からではなく、各キャリア発表のカバレッジ情報を基にしていますので、注意。
“アメリカ4大キャリアのLTE(およびLTE&HSPA+)カバレッジマップ、2014年8月現在” の続きを読む
Sprintの新CEO、Marcelo Claure氏は就任4日目、Sprint社員との電話会議を開き、次の3つの点を差し当たりの改革のポイントとすることを社員に伝えました。
■1.通信料金を来週にも引き下げる
- Claure氏はSprintの回線の質が悪いことを認め、ネットでのSNSのSprintの評判はネガティブなことばかりであることを指摘し、「回線の質が悪い場合は、質の悪さが気にならないほどに通信料金をまず破格的に下げ、価格面で競合他社に勝つことが先決である」ことを強調しました。新しい通信料金は、来週早々にも発表されるとみられています。
前CEOのHesse氏は、「まずは回線の質を上げてから、価格で競争すべきである。回線の質を上げるまでは、今の通信料金を下げることは出来ない。(キャッシュフローが悪化するため。)」という方針でしたが、2010年12月6日に発表された同社のNetwork Visionネットワーク網再構築/アップグレード計画が時間が掛かりすぎ、完成する前に加入者がどんどん他キャリアに逃げて行っているのが実情です。
Hesse氏は2007年12月17日にSprint Nextel社のCEOに就任し、就任前からのSprint/Nextel合併で生じた負債を抱え、そのなかでSprint社を破産(会社更生法適用)させずに浮上させてきた功績は認められるものの、長い間「Sprintを生き延ばすために保守的な金銭(キャッシュ)管理」をしてきたことが、昨年7月にソフトバンクに買収された以降も画気的で斬新な経営方針を提案出来ないでいたのではないかと思われます。
ソフトバンクに買収されてからこの13ヶ月間、買収直後にT-Mobile US買収の噂だけが長い間飛び交い、Sprintの本質的な改革が進まなかったのは、時間の無駄使いだったと今は後悔されます。
なお、通信料金の引き下げは、直近的には減収/減益(赤字拡大)を意味します。
“Sprint、通信料金引き下げを来週にも発表” の続きを読む
記録のため、近々開催されるアメリカのMVNO関連展示会のスケジュールを書いておきます。
昨年からちょっと気になっていましたが、いつか参加するかもしれないので、忘れないようにそのときのために・・・
それに、なんか、あっちこっちからお知らせのEメールも来ているし・・・
● The Prepaid Press Expo - 2014年8月18-20日、会場:ラスベガス、 Planet Hollywood ホテル
【The Prepaid Press Expo (tpp)】トップページ
● 4G World/ CTIA Super Mobility Week (主催、CTIA) - 2014年9月9-11日、会場:ラスベガス、Sands Expo & Convention Center
【4G World】トップページ
【Super Mobility Week】トップページ
息抜きの軽い、面白いお話。
孫さん、この分野でも負けそうだよ!
Westin Hotel、Sheraton Hotel、Le Méridien Hotelなどを系列に抱えるStarwoodホテルグループの中のAloft Hotelsが、
【Starwood Hotels】Aloft Hotelsトップページ
Apple本社のあるカリフォルニア州Cuppertinoの同ホテルで、来週2014年8月20日から客室へのタオルや歯ブラシなどの小物の配達にロボットを試用開始します。
試用が好評であれば、全米100以上のAloft Hotelsチェーンで採用される予定です。
“Starwood Aloft Hotelsがホテルの客室ベルボーイに、ロボットを試用開始” の続きを読む
さて、SprintがT-Mobile US買収を公式(?)に断念して1週間。
孫さんは、「Sprint(ソフトバンク)がT-Mobile USを買収する意図があるなんて、一度も公式に発表したことは無い。」と言っていますが・・・
携帯端末の世界的な卸会社をゼロから設立したBrightStarの設立者が今週の初めにSprintの新CEOとなって2日。
さらに、ソフトバンクは携帯ユーザーポリシーシステムにEricssonと提携するというニュースも数日前に出ています。(これは、昨年秋に「ソフトバンクとCISCOが、関係強化する」という発表に逆行するものです。明らかに、社内ポリシーの一貫性が欠けていることを意味します。)
これからのSprintは、どうなるのでしょう?
まず、以下の私見を書く前に、筆者はいまだにメインの携帯はSprintを利用しており、過去10年以上Sprintの加入者であることを書いておきます。
Sprintの新CEOのMarcelo Claure氏は就任後のSprint社員へのEメール・メッセージで、
1.更なる経費のカットを進める
2.ユーザーに対して魅力あるサービス(通信プラン)を提供する
ことをメインのメッセージとして社員に伝えているようです。
“Sprintの今後、私見” の続きを読む
Amazon.comがSquareおよびPayPal Hereに対抗する独自のクレジットカードリーダーを販売開始しました。
ここ数日うわさも流れていましたが、Amazonもブリック・アンド・モルタル小売店のクレジットカード処理の分野に参入します。
クレジットカード・リーダーはAmazon Local Registerと呼ばれ、$10で販売開始されました。この$10で、最初の累積カード手数料$10が免除されます。送料は無料です。
決済アプリはiOS版、アンドロイド版、そして、当然、AmazonのFire OS版が用意されています。
Amazon.comによれば、現在確認されている互換性のある端末は、
● iPhone 5s
● iPhone 5
● iPhone 5c
● iPhone 4s
● iPhone 4
● Samsung Galaxy S3
● Samsung Galaxy S4
● Samsung Galaxy S5
● Fire HD、Fire HDX
● iPad
● iPad Mini
となっています。
現在、アメリカの小売販売の90%以上はまだリアルなブリック・アンド・モルタル小売店で行われているとの統計があり、Amazonはこのクレジットカード・リーダーとクレジットカード・リーダー決済のサービス提供で、特に小型店舗や個店での消費者購買動向のデータを集めて行きたいようです。
● Square - 実カードをスワイプした場合の手数料2.75%。実カード無しの決済手数料は3.5%+$0.15。
や
● PayPal Here - 同じく、実カードをスワイプした場合の手数料はアメリカ国内カードは2.7%、米国外カードは3.7%。実カード無しの場合は3.5%+$0.15。
と対抗するため、後発のAmazon Local Registerでは2014年10月31日までにAmazonクレジットカード決済を契約した場合には2016年1月1日までのカード決済の(実カードをスワイプした場合の)手数料を1.75%(実カード無しの決済手数料は2.75%)に割引します。2014年11月1日以降に契約すると、手数料は通常の2.5%(実カード無しの決済手数料は2.75%)になります。
【Amazon.com】Amazon Local Register Secure Card Reader
これまでのT-Mobile USのプリペイド契約で、通話分単位で使用した分だけ課金されるPay-as-you-goプランは、一回のトップアップ金額によって通話できる分数が違い、分単位の通話単価は1分当たり$0.33($10トップアップの場合)~$0.10($100トップアップの場合)と成っていました。
それが、2014年8月17日より、一律1分当たり$0.10と変わります。AT&T GoPhoneもPay-as-you-goプランは既に2010年10月1日から同じ単価で提供しているので、それに並んだ形です。Verizonは分単価$0.25、SprintのプリペイドブランドであるVirgin Mobile USAとBoost Mobileは分単位で$0.20を課金しています。AT&T回線を使用した日本人向けサービスのハナセルは1分当たり$0.25(月最低課金$9.99)、毎月の最低料金の無いハナセルのプランXは、1分当たり$0.27の課金です。
T-Mobile USのPay-as-you-goプランのSMSテキストも、1通当たり$0.10の課金となります。
更に嬉しい事に、毎月の最低トップアップ料金は$3!・・・今までPay-as-you-goは毎月使用しなければ何も課金されませんでしたが、今後は月に最低$3(年間$36)が課金されます。この$3には通話30分またはテキスト30通が含まれます。(どのように、かつ、いつ課金されるかは、サービスが始まらないとわからないでしょう。)でも、この月々最低料金金額は、課金するアメリカのプリペイド/MVNOの中ではダントツで最低金額です。
月$3で、毎月30分または30通のSMSテキストが送受信できます。それと比較して、ハナセルは月$9.99で毎月40分または67通のSMSテキスト。(ハナセルのSMSテキスト代金は、1通当たり$0.15。)
また、これまでT-Mobile USのPay-as-you-goではデータ通信が出来ませんでしたが、2014年8月17日からはオプションで
● $5で500MB/日まで、
または
● $10で1GB/週まで、
までのデータ通信が使えるようになります。 端末がT-Mobile USのLTE(Band 4)に対応していれば、LTEまでの速度で使用できます。
特にPay-as-you-goでデータ通信が使えるようになることで、アメリカに毎回それぞれ短期間ではあるものの、年に複数回渡米する人は、$100トップアップで1年間同じ電話番号を保ちながら、緊急用のアメリカ国内通話を廉価で使用でき、かつ、必要に応じてデータ通信も$10で1GBを7日間使える・・・というのは、「アメリカで訪問する場所がそれなりの規模の都会に限られる人(つまり、T-Mobile USの高速データ通信カバレッジエリア内)」には便利な選択肢となります。
【T-Mobile US】T-Mobile Brings Its Un-carrier Approach to Value Conscious Customers
筆者は昔はボリュームの多い翻訳(IT/医療器械マニュアル系、法律系、特許関係、など)も頼まれてしていましたが、締め切り期日に終われる仕事は歳をとってくるほど辛くなるため、現在は1時間から1日で終わるような「数ページ以内の翻訳」や、「音声書き起こし ⇒ 翻訳」以外は引き受けないことにしています。
しかし、今でも翻訳エージェントに頼まれて戸籍や証明書の翻訳はやっています。
珍しいのは、アメリカ人が日本で買った「縁起だるま」に付いていた商品説明を翻訳してくれとか、アメリカまたは日本の骨董屋から購入したと思われる江戸時代の石碑に彫られている文字を翻訳してくれ、・・・というリクエストもありました。こういうのは、背景にある文化や時代の調査が必要でした。文章は短いですが、それが理解できないと翻訳できないですね。ただ単に一心不乱で文字だけ翻訳するよりも、面白いですが・・・
そして、数週間前にアメリカの大学をトランスファーする人に、日本の高校の卒業証明を翻訳するように個人的に頼まれて、「ああ、まだ、こういう証明の翻訳を必要としている人は居るんだな。」と思わされました。
そこで、簡単な証明書や戸籍(生年月日証明、婚姻の事実証明、など)の翻訳を引き受けます。
翻訳可能なもの:
● 高校、専門学校、短大、大学などの卒業証明
● 成績証明
● 戸籍(生年月日証明、婚姻の事実証明、など)
● 予防摂取/ワクチン 摂取証明
● その他
など。
それぞれ雛形はネットでも探せるし、筆者もこれから蓄積していきますが、学校によって卒業証明書の文言も多少違うため、それを見ながら原文に忠実に翻訳します。
“証明書翻訳、開始します。” の続きを読む
日本では家庭用ペットとして親しまれているプレーリードッグは、もともとアメリカ大陸のロッキー山脈を挟んで東西の平地(草原)に生息する野生動物です。
地下に穴を掘って生活する動物で、市街地や住宅街ではこのように芝生などに穴を開けられるのを嫌って、最近では毒で駆除されることが多いです。
コロラド州ボルダー市のように一部の市では駆除には市の許可が必要で、場合によっては郊外の自然公園に「移転(移住)」されることもあります。
“コロラドのプレーリードッグ” の続きを読む
ポータブル小型録画機(Looxcie 3)のビデオ録画用に大容量のマイクロSDカードを買おうかな・・・と思い、Amazon.comで調べたらSanDiskのClass 10 64GB容量が$38くらい。その後でeBayを見たら、その半額くらいの$20~$21位であるじゃあないですか!
で、ついつい、eBayで安物を買ってしまった。セラーは中国から出荷。一瞬「コピー商品かな?」とは思ったのですが、「せいぜいアクセス速度が遅いだけだろう。」と思ったのでした。
で、それが間違いのモト!
まずは、64GBのマイクロSDカードを、古い(数年前の)USBアダプターをPCに噛ましてPCからフォーマットしようとしたら、フォーマット後の容量が30GBしか成らないではないですか・・・
ここで「ハッ」と思い、「騙された」と思ってググッって調べたところ、え、何?・・・世の中には偽物(Fake)マイクロSDカードなるものが、存在するの?
ウブな筆者は、知らなかった。
【YouTube】Differences between a Counterfeit & Genuine SanDisk 64GB Micro SD Cards
“偽物マイクロSDカードに注意” の続きを読む
現在、各航空会社とも国際線チェックインではパスポートの提示が求められ、自動チェックイン機ではパスポートの写真ページのスキャンが必要です。
本日アップデートされたiOSおよびアンドロイド版のユナイテッド航空アプリでは、パスポートの写真をアプリからアップロード出来、国際線のチェックインが24時間前からオンラインで出来るようになりました。
これにより、ユナイテッド航空国際線旅客も、アメリカ国内線と同じように出発予定時刻の24時間前からオンラインでチェックインが出来、当日、空港でチェックインの列に並ばずに搭乗出来ます。
預かり荷物は、専用カウンターでオンラインチェックイン記録またはeチケット記録(番号)、そして、パスポートを提示して、簡潔に行うことが出来ます。
Wall Street Journalが約1時間前に報道したところによると、Sprint(ソフトバンク)は、アメリカ規制当局の「SprintによるT-Mobile US買収」反対意見がいまだに強いことから、同社のT-Mobile US買収計画を断念することに決めたようです。
【Wall Street Journal】Sprint Abandoning Pursuit of T-Mobile - 2014年8月5日
また、加入者純減が続いていることから、経営陣に何らかの変化が必要ということで、CEOの交代も早くて明日にでも発表されると報道しています。
Sprintのこの決断は、先週明らかにされたフランスIliad(イリアド)社によるT-Mobile US買収提案とは無関係とのことです。あくまでも米規制当局の反対意思が根強いことが、今回の決断の主原因であるとのことです。
また、T-Mobile USの親会社であるドイツテレコムは、Iliad社による買収提案は買収価格が低すぎるとして拒絶する予定ですが、この後、Iliad社がより良い条件を提示してくるか、DISH TV、China Mobile、America Movile、Comcastを含め他社がT-Mobile US買収提案を出してくるか、様子見の状態です。
昨日は青天の霹靂から、T-Mobile US買収に対するSprint(ソフトバンク)の競合相手がフランスのIliad(イリアド)社から出て、アメリカ許認可機関からの認可が難しいとされているSprint(ソフトバンク)/T-Mobile USの合併(買収)問題に一時的に陰りを与えた感じですが、今日はまたそのSprint(ソフトバンク)にダブルパンチの情報です。
SprintとT-Mobile USは来年開催予定の600MHz電波使用権競売に対して、その時点ではアメリカFCCおよびDoJによる合併(買収)審査が完了していないであろうという予想もあり、それぞれ独立に入札するには資金力も足りないため、合弁会社を設立して600MHz競売に望む計画であることが先月中ごろの報道でリークされていましたが、
SprintとT-Mobile USは2015年中頃予定の600MHz周波数入札を、合弁会社を設立して行う予定? – 2014年7月17日
本日のWall Street Journalの報道によれば、FCC委員長は携帯会社が合弁会社を作って電波使用権競売に参加することを禁止することを提案し、FCCは委員会でこの件の検討を行います。
【FCC Blog】Empowering Small Businesses – 2014年8月1日
【Wall Street Journal】FCC Seeks to Ban Joint Bids by Wireless Companies at Spectrum Auction :Move Appears Aimed at Discouraging a Sprint Bid for T-Mobile US – 2014年8月1日 (会員購読ページ)
【Seeking Alpha】FCC opposes Sprint/T-Mobile’s reported $10B spectrum play – 2014年8月1日
これは、Sprint(ソフトバンク)によるT-Mobile USの買収をFCCが敬遠するための行動とも読め、FCCの態度は年初より変わっておらず、明らかに買収に反対していることを示しているとも言えます。
フランスIliadのT-Mobile US買収提案は、その提案価格
● 全株の56.6%を1株あたり$33で現金購入、残りの43.4%は二社の相乗効果で一株あたり$40.50に評価される予定。平均、1株あたり$36.20。
を考えると、Sprint(ソフトバンク)が提案している1株あたり約$40よりも低く、T-Mobile USの67%の株を所有するドイツテレコムがこの提案をこのまま受け入れる可能性は低いと見られていますが、アメリカ許認可機関の認可が降りやすい相手であることを考えると、ドイツテレコムとしても全く無視することも出来ないと思われ、Iliadも今後、買収価格の交渉には応ずる可能性もあります。更に、対抗馬であるIliadの出現により、他の外国企業やアメリカ国内通信企業もT-Mobile US獲得に名乗り出る可能性もあり、ソフトバンク(・・・て言うよりも、孫さん個人)としても頭が痛いところでしょう。
アメリカのオバマ大統領は、先月上院および下院で満場一致で通過したSIMロック解除合法化法案(Unlocking Consumer Choice and Wireless Competition Act)に、本日2014年8月1日署名し、同法案は本日有効となります。
この法案は、3年ごとに行われる次回のアメリカ著作権法(DMCA)附表の改訂が予定されている2015年秋までの暫定法案ですが、多くの市民および上院・下院のプレッシャーを受けて、国会図書館(Library of Congress)が次回のDMCA附表改訂で携帯電話のSIMロック解除を再度違法化することは無いと予想されています。
今回の法案により、本日より、携帯電話のユーザー個人と、SIMロック解除業者は、「ユーザーがキャリアとの最低契約条件(または解約条件)を満たした後、キャリアの許可無く、携帯のSIMロックを解除すること」が合法となります。
しばらくの間はサードパーティー業者のSIMロック解除コード提供、あるいは、Factory Unlockサービスの公式再開、および、手数料がどのくらいになるか、様子を見ないといけないと思います。
同法はタブレット端末(とモバイル・ルーター?)のSIMロック解除に関しては、国会図書館(Library of Congress)が検討するように勧告していますが、今のところ「タブレット端末のSIMロック解除が、明らかに合法になった」とは言えません。もっとも、多くのユーザーが使用しているiPad/iPad MiniやNexus 7タブレットはもともとSIMロックフリーで販売されているため、特に大きな不便は無いと思われます。
【White House Blogサイト】Answering the Public’s Call – 2014年8月1日
ユナイテッド航空は既に2014年5月に一部の機内で、機内WiFiを経由して映画やTVが無料視聴できますが、
ユナイテッド航空がiOSアプリをアップデート、一部の機内WiFiで映画やTVが(やっと)無料視聴可能に – 2014年5月9日
デルタ航空の「Fly Delta」iOSアプリも本日アップデートされ、機内WiFi経由でiPadやiPhone/iPod Touchで映画やTVが視聴できるようになりました。サービスは「Delta Studio」と名付けられ、国際線、ファーストクラス、エコノミー・コンフォートクラスでは無料で視聴出来て、アメリカ国内線のエコノミークラスでは一部無料で「プレミアム・コンテンツ」は有料になります。
【9to5Mac】Delta’s iPad app now allows passengers to stream movies & TV shows during flights – 2014年8月1日
iPadによる機内TV/映画の提供はQuantasが2011年に提供開始し、現在、アメリカではハワイアン航空、サウスウェスト航空、ユナイテッド航空が提供しています。
Wall Street JournalやDow Jones誌によれば、フランスのIliad(イリアド)がT-Mobile USに対し、買収提案をプロポーズしたとのこと。
本日はT-Mobile USの四半期業績発表が先ほどニューヨーク市場オープン前にあったばかりですが、この速報はニューヨーク時間の正午前に速報として流れています。
このニュースでSprint(S)の株価は5%急降下、T-Mobile US(TMUS)の株価も急上昇し、一次、取引停止になっています。
イリアド社はフランス第4位のテレコム会社で、新進企業(起業)で、近年躍進的に伸びているようですが、どのようなファイナンスでT-Mobile USを買収するつもりなのか、わかりません。
ソフトバンク/Sprintは昨年12月からT-Mobile US買収を狙っていると言う噂が報道されていますが、長期間の噂だけで表面的な行動が伴わないと、このように「横取り」または「漁夫の利」を得ようとする企業が出てくることは、致し方ない事です。
【CNBC】France’s Iliad makes buyout offer for T-Mobile US: Report – 2014年7月31日
もう少し詳しい続報によると、
【Wall Street Journal】France’s Iliad Makes Bid for T-Mobile US : Bid Counters Earlier Offer From Sprint Corp. – 2014年7月31日
Iliad(イリアド)はT-Mobile USへの買収提案を1週間弱前にT-Mobile US役員会(Board)に提案済みであり、既に報道されている「Sprintによる、T-Mobile US一株あたり$40」での買収にカウンター(対抗)する提案だそうです。Iliadにとっては「これが世界最大のテレコム市場に参入する、唯一のチャンス」とみて、大胆な提案をして賭けに出ているようです。また、同社はアメリカ規制当局の認可に関しては、まったく問題が無いと見ているようです。
続々報:IliadがT-Mobile US買収提案提出を認める。
【Business Insider】France’s Iliad Confirms Offer For T-Mobile, Shares Spike – 2014年7月31日
続々々報:T-Mobile USの67%の株を所有するドイツ・テレコムは、Sprint(ソフトバンク)の買収提案を好んでいるとの情報。
【Seeking Alpha】DT reportedly likes Sprint’s bid better than Iliad’s – 2014年7月31日