Sprintも漸く腹を決めたようです。
2013年3月に「端末代割引/2年契約」を全廃したT-Mobile USに続いて、2015年8月13日からVerizonが新規2年契約を廃止しましたが、これを受けてSprintのMarcelo Claure CEOは2015年8月17日のWall Street Journalとのインタビューで、Sprintも2015年末までには「端末代をキャリアが補助(subsidize)を行っている2年契約を廃止したい意向」であることを、言及していました。
【Wall Street Journal】Sprint to Abandon Two-Year Contracts – 2015年8月17日【2015年8月18日更新】
【FierceWireless】Sprint to abandon 2-year contracts by year-end, embrace leasing exclusively – 2015年8月17日
しかし、年末も近づいた12月22日、FierceWirelessオンライン誌がSprintに状況を問い合わせたところ、その時点ではSprintのスポークスマンは明言を避け、「加入者が自分のバジェットに合わせて、できるだけ多くの選択肢から選べるように提供を続けたい」と話していました。
【FierceWireless】Sprint mum on whether it will kill contracts this year – 2015年12月22日
その後、「AT&Tが新規2年契約を2016年1月8日から廃止する」ニュースが2015年12月30日にリークされ、最後に残ったSprintも近いうちに2年契約廃止を発表することは予想されていました。
Sprintの社員が昨夜ソーシャルメディアRedditに投稿した内容によると、Sprintも2016年1月8日より新規顧客への2年契約(+端末割引)を廃止するようです。
【Reddit】PSA: Effective 1/8/16, new Sprint customers will not have the option for two-year contracts. – 2016年1月5日
【DSL Reports】Insider: Sprint to Ditch Contracts, Device Subsidies This Week – 2016年1月6日
これでアメリカの4大携帯キャリアは、新規加入者に対しては2年契約の提供を全て廃止しました。
だたし、Sprintの既存2年契約加入者が更新時に端末をアップグレードする場合には、
- 2年契約/端末代割引、
- 定価購入、一括払い、
- 定価購入、分割払い、
- リース
の4つの選択が出来ます。(現在のところ、Verizonの既存2年契約加入者も、2年契約+端末割引で端末をアップグレードすることがまだ可能です。)
しかし現実には「割引とは言え、新モデルの端末(例:iPhone 6s/6s Plus)に(メモリーサイズによって)$200~500を一括で払わなければならない2年契約よりも、月々$20-50の分割払いのほうが、直近の懐への負担が少ない」と分割払いを選ぶ加入者が多いようです。これも、「現金払いでいま得するよりも、少額ずつ継続して払ったほうが、楽」というアメリカ人の性格なのでしょう。
さらにSprintはリースでも端末を提供しており、端末を自分で所有することに執着を持たない人にはもっと月の端末代経費が安く、かつ、毎年新モデルにアップグレードできるオプションもあります。
2016年1月8日以降の各社の端末代支払い選択肢は、Sprintの本日の情報も反映して、
AT&TがT-Mobile US、Verizonに次いで、2年契約を2016年1月8日から廃止。4キャリアの今後の端末代支払い選択肢は? – 2016年1月2日
に更新してあります。
Sprint社員によるとタブレット端末に関しては、当分の間は2年契約(タブレット代割引)の提供を継続するとの事です。