アメリカ4キャリア各社の保有LTE周波数帯域幅の地理的分布
Fierce Wirelessが2日前にアメリカ4キャリアのLTE周波数の保有帯域の地理的分布地図をリポートしていたので、転載します。
【Fierce Wireless】How much LTE spectrum do Verizon, AT&T, Sprint and T-Mobile have – and where? – 2014年7月2日
アメリカの周波数オークションは郡(county)単位の地理的分布で周波数オークションが行われます。
落札時は中小携帯事業会社や、CATV、衛星放送会社、場合によっては周波数を入札するためだけに設立された会社や合弁会社が落札することがありますが、その後、権利が売買され、最終的にこの地図に表示されているように周波数帯域が現在、4大キャリアに保有されています。
地図内の分布は、それぞれの会社がLTE周波数として「現在使用している周波数」で、ダウンロード周波数帯域を合計したものです。アップロード帯域は含まれて居ません。つまり、合計周波数帯域は、この地図の数字の2倍と言えます。
これ以外に例えば、VerizonはまだLTEで使用していない1900MHzと800MHz帯域があります。
黄色は10-15MHz、黄緑が15-20MHz、水色が20-25MHz、ピンク色は35-41MHz。
ざっと見て、Sprintが一番、周波数帯域保有が多いです。ただし、殆どが2.5GHzで、この高周波数では電波の通過距離が短いため、同じエリアをカバーするには基地局を他社の2倍以上構築する必要があります。
次はVerizonですが、それでも700MHz(10MHz+10MHz)とAWSと合わせて20-25MHzしかない水色の部分も多いということは、今のままではXLTE(20MHz+20MHz AWS Band 4)も、使用できるところは限られている、ということに成ります。
AT&Tは思ったよりも保有電波帯域が少ないですね。この図に入っていない1900MHz(5MHz+5MHz)と850MHz(5MHz+5MHz?)で追加していき、CA(キャリアアグリゲーション)を薦めていかないと、VerizonのXLTEのパーフォーマンスに勝てないのでしょうかね。
T-Mobile USも、AWS Band 4を帯域を広げて15MHz+15MHzまたは20MHz+20MHzでダウンロード速度を速くくしているということですが、そのWideband LTEを実施しているところは今のところ確か19都市ぐらいしかないんですよね。このままでは今後もそれほど増えそうにも無いですね。
Sprint:(1900MHz Band 26【5MHz+5MHz】/800MHz Band 25/2.5GHz Band 41)
Verizon:(700MHz Band 13【10MHz+10MHz】/AWS Band 4)
AT&T:(700MHz Band 17【10MHz+10MHz】/AWS Band 4)
T-Mobile US: (700MHz Band 12【5MHz+5MHz】/AWS Band 4)