T-Mobile USは、2016年6月12日より訪米旅行者用プリペイド携帯プラン、「T-Mobile Tourist Plan」を販売開始します。
アメリカの4大キャリア(MNO)で、海外旅行者を特別に対象にしたプランを販売開始するのは、これが初めてでしょう。
嬉しい面もある反面、短期海外旅行者専用だからこそ残念な点もあります。
まず、通信条件を見てみましょう。
1.SIMは、無料で発行。
2.通信料金は$30で、通信有効期間が3週間(21日)。
3.通話は、国内通話1000分迄含まれる。
4.テキスト(SMS)は、国内宛て、および、米国外へ、無制限使い放題。
5.データ通信は、LTE(高速)データ2GBまで。2GBを超過すると、2G速度に減速されて、無制限使用できます。
6.テザリングは、可能です。
なお、T-Mobile USの使用しているLTEバンドは、バンド4(AWS)、12(700MHz)、2(1900MHz)です。
3Gは1900MHz(バンド2)、2Gは1900MHzを使用しています。
欠点は、
1.トップアップ(リフィル)が、出来ません。3週間契約すると、自動的に解約になります。(使い捨てSIM)
2.データ通信が2GB制限に達した後は、高速を維持するための追加オプションが、ありません。
- 2GBを超過すると、2G速度に減速されて、無制限使用できます
が
- 2G速度の耐えられない場合には、新しいSIMで「Tourist Plan」$30に加入する必要があり、電話番号も変わります。
3.国際電話発信は、出来ません。コーリングカード、または、Skype、Telink、050アプリなどのVoIPアプリを使用してください。
4.米国外ローミングは、出来ません。
5.(現在のところ)「Tourist Plan」はT-MobileショップまたはT-Mobile携帯代理店(BestBuy、Walmart、Sams Club、Costco、CarToys、Microsoftショップ、などか、T-Mobile販売代理店契約をしている個店携帯ショップ)でのみ、購入、かつ、その店員のみがアクティベート出来ます。事前にT-Mobile SIMのみを購入し、利用者が自分でアクティベートする方法は、ありません。
6.アメリカ国内僻地での他の地域基地局への「国内ローミング」は、200MBまで可能。それ以上は、不可。
7.通信有効期限の3週間を越えての延長のオプションは、ありません。3週間経過すると、自動的に解約になります。
8.電話番号のMNP転入、または、MNP転出は、できません。
他国と違って、アメリカの空港ではSIMを見つけるのは難しいので、空港到着からT-Mobileショップまで、携帯が使えないのは、一部の人には大きな欠点ではあります。が、アメリカの4大キャリア(MNO)の中で、海外からの旅行者を特別に対象にしたプランを販売開始するのは、アメリカではこれが初めてなので、今後のサービス改善や、空港の電子機器販売店が「T-Mobile Tourist Plan」を取り扱う日が来ることに期待しましょう。
参考:
【T-Mobile US】Prepaid International Tourist Plan