2014年年末~2015年正月、アメリカ短期旅行者向けお勧めプリペイドSIM


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AT&Tのプリペイド携帯プランGoPhoneがこの1~2ヶ月で大分プラン改善があり、アメリカのプリペイドSIM状況も少し変わってきました。

アメリカには携帯の回線提供携帯業者(全米規模)はVerizon、AT&T、T-Mobile USA、Sprintの4社があり、それぞれにMVNOが数十社存在しており、合計数百のMVNOの携帯プランが選択できます。しかし、その殆どはSIMの販売はオンラインのみでの販売になります。街中の家電量販店(BestBuy、RadioShack、Fry’s Electronicsなど)、ディスカウント百貨店(Walmart、Target、など)、食品スーパー(Safeway、Krogers、やその関連会社、など)やドラッグストア(Walgreens、SaveOn、RiteAid、など)、や、携帯キャリアショップ、および、独立系携帯ショップで購入できるSIMは、その数百のMVNOの中でも、以下の数種類に限られています。
 - AT&T GoPhone プリペイドSIM、プリペイド携帯/スマホ、プリペイドポケットWiFi
 - T-Mobile US プリペイドSIM、プリペイド携帯/スマホ、プリペイドポケットWiFi
 - Verizon プリペイド携帯/スマホ、または、プリペイドポケットWiFi
 - Sprintの子会社のVirgin Mobile USA、または、Boost Mobileのプリペイド携帯/スマホ、Virgin Mobile USAのプリペイドポケットWiFi
 -  - 基本的に、Virgin Mobile USA、または、Boost Mobileの「SIM」のみ販売は、存在しません。これらのMVNOでは、同社専用の端末の使用が必要だからです。
 - StraightTalkブランドのポケットWiFi(VerizonまたはAT&T回線使用)
 - StraightTalkのSIM(AT&T、または、T-Mobile US回線使用)
 - Net10のSIM(AT&T、または、T-Mobile US回線使用)
 - SimpleMobileのSIM(T-Mobile US回線使用)
 - H2O WirelessのSIM(AT&T回線使用)
 - ZIP SIM(旧Ready SIM)のSIM(T-Mobile US回線使用)
 - Good2GoのSIM(AT&T回線使用)
 - Ultra MobileのSIM(T-Mobile US回線使用)
 - Red PocketのSIM(AT&T回線使用)

そこで、2014~2015年の年末年始のアメリカ旅行を前に、それぞれの特徴を考慮して、この中で当サイトお勧めのプリペイドSIMとポケットWiFiを用途別にリストアップします。

【目次】
■ 【スマホ/iPhone、iPad/タブレット、ポケットWiFi向け】アクチが簡単なのが良い! テザリング可能!
■ 【スマホ/iPhone】使い放題(一定バイト数以上は速度制限がある場合もある)、LTE接続可能
■ 【スマホ/iPhone】使い放題(一定バイト数以上は速度制限がある場合もある)、LTE接続は不要、日本への国際電話の割引がある
■ 【iPad/iPad Mini】
■ 【アンドロイド・タブレット】
■ 【ポケットWiFi - SIMフリー持参】
■ 【ポケットWiFi - 現地購入】

■ 【スマホ/iPhone、iPad/タブレット、ポケットWiFi向け】アクチが簡単なのが良い! テザリング可能!

アメリカののプリペイドSIMは、基本的に自分でアクティベートする「セルフサービス型」が原則です。キャリアショップや独立系携帯ショップによってはアクチを手伝ってくれるところはありますが、基本的には自分が出来ることを変わりにやってくれているだけです。また、独立系携帯ショップではアクチ手数料として$20以上を別途課金するところも、普通です。
アジアの他の国や日本国内で「SIMのアクチは、購入したところでやって貰うのが普通」と思っている人には、アメリカのSIMのアクチは「荷が重い」ことになります。

その中で、絶対的にアクチの簡単なアメリカ用SIMは、T-Mobile US回線を使用するZIP SIM(旧Ready SIM)のみ!・・・それ以外は、ありません。
SIMを携帯に挿入し、アメリカに着いたらその携帯の電源を入れるだけで、SIMがアクチできます。

長所 短所
ZIP SIM(旧Ready SIM) SIMのアクチが簡単。
SIMを携帯に挿入し、アメリカに着いたらその携帯の電源を入れるだけ。
未アクティベートのZIP SIM(旧Ready SIM)は、使用開始まで1-2年の有効期限がある。
アクティベート後、通信使用期限を過ぎて72時間以内なら、トップアップすることで(短期)継続使用が可能。
テザリングは可能。
T-Mobile USの2G/3G/LTE周波数に対応している端末が必要。
米国外で購入出来る端末では、iPhone/iPad/Nexus端末以外は、少ない。
長期使用には向いていない。
アメリカに頻繁に訪問する人で、電話番号を維持したい人には、向いていない。
国際電話は料金対象外。コーリングカードなどを別途購入して使用する必要がある。
通信バイト数制限後は、(追加トップアップしない限り)データ通信使用不可。
使用バイト数のモニターが出来ない。

2番目にアクチの簡単なのは、Ultra Mobileのオレンジ色のSIMカードです。これは、前もって加入する通信プランの料金を払っておき、それが設定されたSIMが加入者に送られてきます。受け取った後は、指定された電話番号に電話して、SIMカード番号を入力すると、SIMが使用できる(アクティベートできる)ようになります。つまり、Ultra Mobileのオレンジ色SIMカードをアクチするためには、公衆電話やホテルなどの電話へのアクセス、または、インターネットへのアクセスが必要です。(ZIP SIM(旧Ready SIM)は、これも不要。)
Ultra Mobileも、T-Mobile US回線を使用したMVNOです。Ultra Mobileの特徴は、国際電話が安い、または、(国によっって)無料であることです。

長所 短所
Ultra Mobile SIMのアクチは、使用開始時に指定の電話番号に電話して、SIMカード番号を入力するだけ。
テザリングは可能。
国際電話が(対象国によっては)無料、または、安い。
T-Mobile USの2G/3G/LTE周波数に対応している端末が必要。
米国外で購入出来る端末では、iPhone/iPad/Nexus端末以外は、少ない。
通信バイト数制限後は、(追加トップアップしない限り)データ通信使用不可。

■ 【スマホ/iPhone】使い放題(一定バイト数以上は速度制限がある場合もある)、LTE接続可能

StraightTalk、Net10、Simple MobileでもLTE接続は可能ですが、トラブった時に現地で対応してもらえるかどうか、を考えると、以下のSIMをお勧めします。

長所 短所
ZIP SIM(旧Ready SIM) SIMのアクチが簡単。
SIMを携帯に挿入し、アメリカに着いたらその携帯の電源を入れるだけ。
未アクティベートのZIP SIM(旧Ready SIM)は、使用開始まで1-2年の有効期限がある。
アクティベート後、通信使用期限を過ぎて72時間以内なら、トップアップすることで(短期)継続使用が可能。
テザリングは可能。
T-Mobile USの2G/3G/LTE周波数に対応している端末が必要。
米国外で購入出来る端末では、iPhone/iPad/Nexus端末以外は、少ない。
長期使用には向いていない。
アメリカに頻繁に訪問する人で、電話番号を維持したい人には、向いていない。
国際電話は料金対象外。コーリングカードなどを別途購入して使用する必要がある。
通信バイト数制限後は、(追加トップアップしない限り)データ通信使用不可。
使用バイト数のモニターが出来ない。
AT&T GoPhone AT&T回線使用。
T-Mobile US回線対応端末よりは、周波数対応の種類が多い。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
長期にわたって電話番号の維持が可能。
国際電話の発信が、直接ダイアルで出来る。
通信バイト数制限後は、速度制限でデータ通信無制限。
通信バイト数制限後は、追加料金で拘束(LTEまで)通信オプション可能。
AT&Tの2G/3G/LTE周波数に対応している端末が必要。
テザリングは月$60プランのみ可能。
T-Mobile USプリペイド T-Mobile回線使用。
全通信プランでテザリングが可能。
長期にわたって電話番号の維持が可能。
国際電話の発信が、直接ダイアルで出来る。
通信バイト数制限後は、速度制限でデータ通信無制限。
無制限高速(LTEまで)オプション(月$80)がある。
T-Mobile USの2G/3G/LTE周波数に対応している端末が必要。

■ 【スマホ/iPhone】使い放題(一定バイト数以上は速度制限がある場合もある)、LTE接続は不要、日本への国際電話の割引がある

KDDIが親会社のH2O Wirelessは、日本への国際電話の割引があります。また、日本国内でもSIMの入手が可能なことと、日本語でのサポートが得られることが、メリットです。

長所 短所
H2O Wireless AT&T回線使用。
T-Mobile US回線対応端末よりは、周波数対応の種類が多い。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
長期にわたって電話番号の維持が可能。
通信バイト数制限後は、(通信プランによって)速度制限でデータ通信無制限。
通信プランによって、国際電話発信が一定分数含まれている。
AT&Tの2G/3G周波数に対応している端末が必要。
LTE接続不可。

■ 【iPad/iPad Mini】

アメリカでiPadを使用する場合は、以下のSIMをお勧めします。

長所 短所
AT&TプリペイドiPadプラン AT&T回線使用。
テザリングは月$50/5GBプランのみ。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
通信バイト数制限後は、追加可能。
テザリングは月$50/5GBプランのみ。
T-Mobile USプリペイドiPadプラン T-Mobile US回線使用。
月200MBまで無料。
テザリングは全プランで可。
通信バイト数制限後は、追加可能。
AT&T/Verizonよりもサービスエリア(カバレッジ)が狭い。(特に、郊外や過疎地)
ZIP SIM(旧Ready SIM)データ通信オンリーSIM T-Mobile US回線使用。
SIMのアクチが簡単。
テザリングは全プランで可。
通信バイト数制限後は、追加可能。
AT&T/Verizonよりもサービスエリア(カバレッジ)が狭い。(特に、郊外や過疎地)
使用バイト数のモニターが出来ない。
VerizonプリペイドiPadプラン Verizon回線使用。
テザリングは全プランで可能。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
通信バイト数制限後は、追加可能。
Verizon用またはアメリカ版iPad Air 2/iPad Mini 3として購入したもののみアクティベートが可能。
他ではアクチ不可。

■ 【アンドロイド・タブレット】

長所 短所
AT&T GoPhone Tabletプラン AT&T回線使用。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
通信バイト数制限後は、追加可能。
3G 850MHzまたは1900MHz、または、LTE Band 17(場所によってはBand 2と4)対応機種が必要。
Ready SIMデータ通信オンリーSIM T-Mobile US回線使用。
SIMのアクチが簡単。
テザリングは全プランで可。
通信バイト数制限後は、追加可能。
AT&T/Verizonよりもサービスエリア(カバレッジ)が狭い。(特に、郊外や過疎地)
3G 1900MHzまたはBand 4、または、LTE Band 4(場所によってはBand 2)対応機種が必要。
使用バイト数のモニターが出来ない。
Verizonプリペイドタブレットプラン Verizon回線使用。
テザリングは全プランで可能。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
通信バイト数制限後は、追加可能。
Verizon用タブレットまたは北米用Nexus 7 LTE(2013)のみアクティベートが可能。
他ではアクチ不可。

■ 【ポケットWiFi - SIMフリー持参】

長所 短所
AT&T GoPhone Mobile Hotspotプラン AT&T回線使用。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
通信バイト数制限後は、追加可能。
3G 850MHzまたは1900MHz、または、LTE Band 17(場所によってはBand 2と4)対応機種が必要。
ZIP SIM(旧Ready SIM)データ通信オンリーSIM T-Mobile US回線使用。
通信バイト数制限後は、追加可能。
AT&T/Verizonよりもサービスエリア(カバレッジ)が狭い。(特に、郊外や過疎地)
3G 1900MHzまたはBand 4、または、LTE Band 4(場所によってはBand 2)対応機種が必要。
使用バイト数のモニターが出来ない。

■ 【ポケットWiFi - 現地購入】

長所 短所
AT&T Unite AT&T回線使用。
T-Mobile USよりもサービスエリア(カバレッジ)が広い。(特に、郊外や過疎地)
通信バイト数制限後は、追加可能。
 
T-Mobile Sonic 4G Mobile HotSpot
またはZ64
T-Mobile US回線使用。
通信バイト数制限後は、追加可能。
AT&T/Verizonよりもサービスエリア(カバレッジ)が狭い。(特に、郊外や過疎地)
HSPA+/DC-HSDPAでの接続。(最大ダウンロード速度42Mbps)
LTE接続不可。
Verizon MiFi5510L Verizon回線使用。
通信バイト数制限後は、追加可能。
LTE速度が最も安定して高速。
最もサービスエリアが広い。
 
Virgin Mobile USA Netgear Mingle Sprint回線使用。
通信バイト数制限後は、追加可能。
次回訪米時の再アクチが簡単。
AT&T/Verizonよりもサービスエリア(カバレッジ)が狭い。(特に、郊外や過疎地)
LTE速度が遅い。
StraightTalk Z289L AT&T回線使用。
通信バイト数制限後は、追加可能。
通信バイト数の使用期間が長い(60日)
キャリア版よりも速度が遅い可能性がある。
Walmartでのみ購入可能。
StraightTalk Z288L Verizon回線使用。
通信バイト数制限後は、追加可能。
通信バイト数の使用期間が長い(60日)
キャリア版よりも速度が遅い可能性がある。
Walmartでのみ購入可能。



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「2014年年末~2015年正月、アメリカ短期旅行者向けお勧めプリペイドSIM」への2件のフィードバック

  1. ごぶさたしてます。

    楽天から5万円弱で出ているAscend Mate7/G620S は1900MHz/B2 に対応していて
    T-mobile/ReadySIMで使えそうでよさげです。

    iphone6より安いし。

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