Verizon、第3のLTE周波数1900MHz(Band 2)をインストール開始、2015年はキャリアアグリゲーション開始


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昨日のGigaOMによる、マンハッタン(ニューヨーク市)とオハイオ州クリーブランドでのVerizonの1900MHz LTE試験電波検知報告リポートに続き、
【GigaOM】Verizon starts killing off 3G networks to make room for LTE – 2014年12月3日

本日、FierceWirelessはVerizonのネットワークサポートVice PresidentのMike Haberman氏からコメントを取り、Verizon社の次のLTE計画が明らかになってきました。
【FierceWireless】Verizon to launch carrier aggregation, more LTE Advanced features in 2015 – 2014年12月4日

Verizonは2010年12月5日に700MHz Band 13を使った10MHz+10MHz帯域のCat 3 LTEを開始しています。Verizonはこの周波数で全米500都市以上のマーケットをカバーし、人口カバー率で97.5%をカバーし、2013年6月27日に全米カバー完了宣言を行っています。

その後、Verizonは2013年10月から第2のLTE周波数としてAWS(上り1700MHz/下り2100MHz) Band 4の設置に取りかかり、この周波数でのLTEを20MHz+20MHz帯域で提供開始しました。VerizonはこのBand 4 LTEを「XLTE」と商標化し、既に400都市以上のマーケット(人口カバー率で予測、約80%)でサービス開始済みです。ただし、この周波数はComcastなどのCATV会社から2011年12月に買収した周波数使用権であり、全米全ての地域で使用権を持っているわけではなく、これ以上の拡大は望めないと思われます。

Band 13とBand 4のLTE整備計画がほぼ完了したVerizonは、既に3G CDMA2000通信方式に使用している1900MHzと800MHzのうち、1900MHz Band 2の帯域の一部LTE化を開始した模様です。FierceWirelessのインタビューに答えてVerizonのMike Haberman氏は、マンハッタン(ニューヨーク)、オハイオ州クリーブランドを含む約10都市で1900MHz Band 2の再編成(帯域の一部LTE化)を開始したことを表明しています。

2014年10月に発表されたGoogle Nexus 6では、同機北米版がBand 13+Band 2、Band 13+Band 4のキャリアアアグリゲーションの組み合わせに対応していることが既に発表されており、
Google Nexus 6周波数対応表 – 2014年10月16日
アメリカではBand 13はVerizonしか使用していないことから、Verizonが近いうちに1900MHz Band 2でLTEを開始することが推測されていました。また、Verizon社のキャリアアアグリゲーション開始も予想されていました。

FierceWirelessとのインタビューで、VerizonのVice PresidentのMike Haberman氏は、Verizonは2015年中ごろまでにはBand 13とBand 4のキャリアアグリゲーションの技術的な準備が出来るであろうことを、明かしています。

Verizonは既に2014年9月にVoLTEを開始しています。

同社は、データ通信の約80%はLTE回線で配信されているものの、加入者の約41%に当たる約4000万台がいまだに2G/3G CDMA2000通信方式オンリーの端末を使っていると発表しています。これらの一般消費者の端末、および、油田の石油発掘機や電力会社の配電設備、などに象徴される屋外遠隔地にある機器のモニター/制御用のレガシーM2M通信機器の大部分がLTE対応に移行しない限り、CDMA2000通信方式を停波する予定は無い、とVerizonは発表しており、その時期は暫定的に「2021年を目標とする」と発表されています。
しかし、今回のFierceWirelessとのインタビューで、Haberman氏は「少なくとも2019年末までは、CDMA2000は継続する」とコメントしています。



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