T-Mobile USポストペイド契約のデータ通信無料国際ローミングを、日本で使ってみた。
2週間ほど前に4日間だけ日本(東京)へ打ち合わせに行きました。
予定も出発1週間前に確定して、滞在期間中、最後の日以外は朝から夕方まで打ち合わせだったので、日本での通信環境検証にはそれほど時間を費やせませんでした。
以前はサーバー遠隔サポートがいつ必要になるかわからなかったので、(当時の)高速データ通信のために、ウィルコモのNECエッジカードから、ウィルコムの「コア3G」SIM(NTTドコモのFOMA SIM)に6年前に変更し、今でも継続加入しています。(一時、イーモバイルに請求元が移って、現在はワイモバイルから請求されています。)
理由は、
- 使わない月は、月1000円以下の基本料金(現在は975円)
- 使用した月でも、月8000円くらいで使い放題(はい、3G速度ですが・・・)
- 日本国外のクレジットカードで支払いできる
という便利さ。まあ、速度は遅いですが、いまどきこんな契約のデータ通信プランは無いでしょう!?
老婆心ながら「ウィルコモ ⇒ イーモバイル ⇒ ワイモバイルさん」も、いい加減こんな通信プランを廃止して、「サービス終了」すれば良いと思うのですが、どうして継続してるんでしょうね?
Anyway、今回はこの、今は加入できない「ウィルコム(ワイモバイル)コア3G」サービスのお話ではなく・・・
T-Mobile USは2013年10月31日より同社のポストペイド契約者に対して、2G速度(128kbps)以下の速度制限で「無料(追加料金無し!)、使い放題データ通信」を提供しています。
また、通話ローミングやテキストローミングも、他社の国際ローミング料金に比べて破格の安値で提供しています。
T-Mobile USが2013年10月後半から、ポストペイド加入者に追加料金無しの国際データローミングを許可 – 2013年10月10日
そこで、今回は時間も無いし、日本でもそれほど自由時間も無いし、これと、ホテルの無料WiFiで乗り切ろう・・・という覚悟で行きました。
そして、バックアップ用は、先にも書いた「ウィルコム(現イーモバイル)コア3G SIM(NTTドコモの3G FOMAデータ通信)」です。
更にバックアップは、AT&Tの有料国際ローミングパッケージ・・・あ、今、ここまで書いていながら思いだしたんだけど、AT&Tの国際ローミングは日本ではドコモ/ソフトバンクでLTE使えるようになったんだな。どのくらいの速度が出るのか、検証してくればよかったな。コストは
- $30で、120MBまで
- $60で、300MBまで
- $120で、800MBまで
と、現地(日本)のMVNO SIMに比べて決して安くはないけど。(しかしわれわれ海外在住者としては、そのSIMを入手するためにどうやって時間を作り出すかが、問題です、ハイ。)
で、またT-Mobile USポストペイドの日本でのローミング検証は、アラカワさんが図入りで詳しく解説もしてくれているので、そちらも参照。
【Arakawa’s Blog】T-Mobile USの無料のデータ通信や格安通話が使える国際ローミングサービス「Simple Global」について。 – 2014年1月10日
ということで早速、品川のホテル到着後、いつもはAT&TのSIMを挿入しているiPhone 6に、いつもはiPhone 5Sに挿入しているT-Mobile USのSIMを差し替え、電源オン。
早速T-Mobile USからのテキストメッセージが受信されました。
「国際テキストローミング無料、通話は1分$0.20」「WEBアクセス(データ通信)も使い放題。有料の高速データ通信を購入するには、こちら(URL)・・・」というメッセージです。
その日はドコモの3Gに繋がって、速度は0.10Mbps(約100Kbps)程度ね。
この速度でも、Eメールの送受信程度ならなんら問題無いですね。ツイッターのTLをダウンロードするのも、問題無し。
遅いけど、テザリングも出来るので、iPadやPCなどもWiFiで接続できます。
翌日は、出先の事務所や、同じホテルの部屋でも、ソフトバンクのLTEにも繋がったのですが、速度はやはり相変わらず100Kbps(0.10Mbps)前後です。
キャリア表示のところに「Softbank LTE」の表示が現れたときには、一瞬、期待したんですがね。
日本の携帯と電話のやり取りもしてみたんですが、今、思い出して書いてみると、ダイヤルの仕方がわからなくなったな。「090-…」でダイヤルできたんだか、それとも、「+81-90-…」だったんだか。
日本の携帯からT-Mobile USへの携帯には、もちろん、国際電話で「010-1-アメリカ番号」で掛けます。
テキスト(ショートメッセージ、ショートメール)も、電話番号でT-Mobile US(iPhone 6)から、日本語で、文字化けせずに送れました(もちろん、英文字も問題無し)が、
ソフトバンクのプリペイド携帯からT-Mobile USへは返信も新規送信も出来ませんでした。アラカワさんによると、これは、ソフトバンクのプリペイドアカウントだからのようです。
ウェブアクセスは、遅いですが、使用可。GPSや地図も、地図をネットでアクセスするタイプのアプリは地図画面が出るのが遅いですが、問題無し。オフライン地図を使用すれば、もう少し快適にGPSも使えるでしょう。
ホテル(品川プリンスホテル)では宿泊者は1台のみ無料で館内WiFiが使用できたので、部屋ではiPad Air 2をそのIDで使っていました。
まあ、宿泊先や訪問先などで高速アクセスできる手段が提供されていて、外出時はEメール、ツイッター、GPS程度の使用で良ければ、(アメリカ在住者は)このT-Mobile USのポストペイド契約で充分でないかと思いましたね。なんたって、無料だし、国際ローミング通話料も安い!1分当たり$0.20だとすると、プリペイド携帯より発信通話料が安いですからね。ただし、相手から自分へは国際電話してもらわないといけないのは、高い国際電話通話料を払う相手に対して申し訳ないですね。Eメール(テキストではなく)を送ってもらえば、無料で受信できますが。
ちなみに、非常用の「ウィルコム(ワイモバイル)コア3G」ですが、もともとはUSBモデムで使用するドコモ Foma SIMだったのですが、1年位前からはAT&T Elevate 4G (Sierra Wireless AirCard 754S)に挿入して使用していて、妻や息子たちが日本へ訪問する時にも使っています。今でもSIMを入れ替えれば、どちらでも使えますが。
しかし、その速度は1Mbps以下に下がっていますね。これだと、もう、このアカウントを維持する必要はないのかな・・・とも思い始めています。
■ 付録:成田空港の無料WiFi
成田空港の無料WiFiも、数年前に比べると使い易くなっているような気がしました。
暗号化されていない「FreeWiFi-Narita」に接続し、
ブラウザーを起動すると「Free WiFi - Narita」のメイン画面が出てくるので、「Connect to the Internet」をクリック。
使用許諾に「I Agree」をクリックして、
「(暗号化していないから)セキュリティレベルが低いよう~」の警告に再度「I Agree」をクリックしたら、
「ネットに繋がりました~」画面に変わり、あとは、ブラウザーでもEメールでもアプリでも、自由に使ってください。
セキュリティは低いので、それを覚悟で使いましょう!
通信速度は特に速くはないけど、まあ、Eメールも、ウェブサイトの閲覧も、充分な速度でした。
■ 付録2:デンバー国際空港の無料WiFi
デンバー国際空港の無料WiFiも、以前よりも接続しやすいし、速度も安定しているように思いました。
そもそも、使用許諾ページを通過せず、単にWiFi SSIDに接続するだけで使用できます。
WiFiが繋がったら、ブラウザーでもEメールでも、何なりと自由に使用できます。
速度測定は、ちょっとはっきりしません。(その日のスクリーンショットはあるのだが、空港のWiFiを使っていた時のものか、LTEポケットWiFiに繋げていたのか、はっきりしない。)
またの機会に再度、測定してきます。
ソフトバンクから、4G LTE対応のプリペイド電話機が発売されましたが、このTmobileのサービスとどちらが便利でしょうかね。
管理人 返信:
2015年5月10日 12:57 AM
「シンプルスタイル(スマートフォン)」ですね。
※ ソフトバンクのプリペイドは、「プリモバイル ⇒ プリスマ ⇒ シンプルスタイル」と最近、名前が変わっていますね。
使える機種が限られているのと、テザリングが使えないのが難ですね。
契約したSIMが、ソフトバンク以外のスマホ(例:アメリカiPhone)にも使用できれば良いですがね。しかし、過去のソフトバンクの傾向としてAPNを公開しないから、難しいでしょうね。(調べたことが無いですが、シンプルスタイル(スマートフォン)のAPNを記述しているサイトとか、個人サイトなどでありますかね。)
スマホ(iPhone)を使用する場合には、自分が日ごろ使用しているスマホ使いたいですよね。Eメールアドレスは日ごろ使っているものを使いたいし、アプリも既にインストールされて日ごろ使い慣れているのを使いたいし。過去のメールも探して、その送信者アドレスに返信したいし。
そう考えると、日本に一時帰国したときに「シンプルスタイル(スマートフォン)」を持ったとしても、自国端末との2台持ちになりますね。