2015年夏現在のOokla SpeedTestアプリの全米ユーザー速度通信の結果がPC Magazineで発表されました。
【PC Magazine】Ookla Speedtest Tips Fastest Internet Awards (and Verizon Doesn’t Win) – 2015年8月4日
Ookla SpeedTestアプリはスマートフォンやPC/Macで毎日500万人以上のユーザーに使われています。今回の集計は、直近6ヵ月の結果が集計され、全米全50州、100都市以上のダウンロード速度(のみ)の結果が集計されました。
これによると、全米平均で携帯データ通信最速は、T-Mobile USで平均18-19Mbps。その背後に遠からず、Verizonが第2位。
ダウンロード速度が1位になった都市の数では
- Verizon、83都市
- T-Mobile、79都市
- AT&T、9都市
- Sprint、1都市
この結果からも、T-Mobile USのネットワーク品質はかなり良くなっている、ということがわかります。
T-Mobile USとVerizonのダウンロード速度が速いのは、どちらもAWS Band 4 LTEで20MHzx20MHzのワイドバンド帯域(T-Mobile USは一部15MHzx15MHz)を使用している都市が多いためです。
AT&Tはキャリアアグリゲーションで速度を上げようとしていますが、まだ都市数は限定されています。
今回の調査報告によって、アメリカの携帯データ通信のネットワークは2~3年前は、その信頼性とカバー率でVerizon一択だったのが、現在は都市部であればT-Mobile USの選択も安心できる、と思える証拠になります。
ただし、やはりVerizonのカバー率の広さは相変わらず強く、アラスカやグランドキャニオンなどを含む地域への旅行のときは、Verizonが安心です。
AT&Tは衛星TVの会社、DirecTVの買収が最近承認され、今年はじめにはメキシコの電話会社の買収に成功して、メキシコ国内のLTE網の充実を約束しています。そういえば最近、AT&Tのアメリカ国内携帯通信事業のニュースが少ないですが、どうなっているんでしょうかね? VoLTEの充実と、キャリア・アグリゲーションと・・・