FreedomPopが、「無料通話・テキスト・データ」サービスを、Sprint版のiPad/アンドロイドタブレットにも提供拡張


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無料で「月200分まで通話、500通までテキスト、500MBまでデータ通信」可能なサービスを提供しているSprintのMVNO、FreedomPopは、このサービスを本日よりSprint版のiPadやアンドロイドタブレットにも拡張して提供することを、発表しました。
【BGR】FreedomPop is about to turn any LTE tablet into a phone with free data, voice and texting – 2014年7月30日

FreedomPopの通話・テキストサービスは、同社の専用VoIPアプリを端末にインストールし、そのアプリ経由で行うため、Sprintの提供するWiMAXまたはLTE回線でデータ通信が出来れば、可能です。
FreedomPopは既に今年(2014年)4月にiOS版無料アプリも提供しており、一部の制限条件のもとに、回線契約を変えることなく、現在契約中のキャリアの回線でFreedomPopの無料サービスを体験できます。
無料通話/テキスト/データのFreedomPopが、iPhone 4/4s/5対応 – 2014年4月29日

このアプリを試して使い勝手に満足した人は、Sprint版のiPadやアンドロイドタブレット(もちろん、iPhone 4/4s/5とスマホもOK)の持込で、FreedomPopと「無料(月200分まで)通話・(月500通まで)テキスト・(500MBまで)データ通信」契約が出来るようになったわけです。
タブレットを主に自宅で使うものの、頻繁ではないにしても、時々外出したときに電話連絡もしたくなる、主婦のような顧客層には便利なサービスではないでしょうか。

FreedomPopは、留守電や、未使用分のデータ通信の翌月キャリーオーバー、そして、超過分の通話料・テキスト料金・データ通信料金、などを有料にして、それを収入源としています。

FreedomPopは現在はSprintの回線しか使っておらず、FreedomPopのサービスに加入するにはSprintブランドの端末が必要です。しかし、米国外からの旅行者などを対象にしてサービスを拡張する計画もあり、AT&TまたはT-Mobile USの回線を使ったサービスも視野に入れて、キャリアと交渉中だと言うことです。

Sprintの2014年第2四半期(2014年4月~6月)業績発表


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Sprintは今朝、ニューヨーク市場オープン前に暦年2014年第2四半期(2014年4月~6月)の業績を発表しました。
【Sprint】Sprint Reports Results for First Fiscal Quarter of 2014 – 2014年7月30日

Sprintは今年より親会社のソフトバンクと会計年度期間を合わせることになりましたので、「暦年2014年第2四半期」は、同社の会計年度では「2014年第1四半期」(ソフトバンク式には「2015年度第1四半期」?)となります。

● ポストペイド契約の加入者純減は、18万1000件
● プリペイド契約の加入者純減は、54万2000件(主に低所得者向けプリペイドサービスAssurance Wirelessで、一年毎の更新時に「低所得」資格が無くなった加入者が多かったため。)
● MVNOは50万3000件純増
 - 総加入者純減は22万件(前期は38万3000件で、前期より純減は少なくなっている。)
2014年6月末現在の加入者総数は5300万件。

● 加入者純減にもかかわらず、人員削減などの経費削減が功を奏し、過去7年間で最高の純利益2300万ドル。

● 3Gネットワークメインテナンス(アップグレード)は、ほぼ完了。
● LTEは488都市、人口カバーで2億5400万人(人口カバー率で80.9%)
● 800MHz FD-LTE、1900MHz FD-LTE、2.5GHz TD-LTEの3周波数帯域を自動的に切り替える(キャリア・アグリゲーションはない)Sparkが利用できる都市は、27都市に増加。

● CAPEX(設備投資)は前期(10億5700万ドル)よりは増えて14億1600万ドルになっていることは好ましいものの、前年同期の18億9700万ドルは少なく、ソフトバンクがSprint買収時に約束した「今後2年間、年間80億ドル(四半期ペースで20億ドル)設備投資する」よりははるかに少なく、まだまだSprintのネットワーク設備投資は遅れていると言えると思います。(実際、デンバー郊外の我が家では、まだSprintのLTEが開始されていません。)

SprintのT-Mobile US買収発表は、2014年9月まで無さそう。


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(2014年)8月も近くなって、そろそろこの話にも決着がつくかと思っていたところ・・・

ロイターの本日のニュースによれば、「SprintのT-Mobile US買収発表」は(2014年)9月までは無いだろうと言うことです。
【Reuters】Sprint, T-Mobile merger not expected before September: sources – 2014年7月29日

匿名情報筋によれば、ソフトバンクとドイツテレコムは、アメリカ規制当局である法務省とFCC(連邦通信委員会)による買収(合併)反対や疑惑の意見にも負けないような主張を準備していると言うことで、この準備に時間が掛かっているため、当初予想されていた(2014年)8月には発表はされないようです。

ソフトバンクが買収したSprintが、T-Mobile USを更に買収したい意向であるという情報は2013年12月にWall Street Journalによって漏洩され、それから早くも8ヶ月が経とうとしています。そろそろこの問題にも決着を見たいところです。

Verizonの2014年第2四半期業績発表、主にタブレットを中心にポストペイド140万回線純増


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はい、2014年第2四半期業績発表シーズンの開始です。

Verizonは本日、2014年第2四半期業績を発表しました。
その中で携帯事業では、
● ポストペイド契約タブレットは、$10で既存ポストペイド契約に追加できるため、115万回線の大幅に増加。
● 期間内のポストペイド契約携帯(スマホ、フィーチャーフォン)は、30万4000回線の増加。
● 合計、140万回線純増。

● 2014年6月末現在の携帯加入回線数は1億460万回線。
 - うち、ポストペイド契約は9860万回線で、前年同時期比4.6%増。
● 2014年6月末現在の携帯加入アカウント数は3520万アカウント。
 - 前年同時期比0.7%増。
 - 1アカウント平均、2.8回線契約。 この数字は、前年同時期比3.7%増。

● 全ポストペイド携帯契約のうち、スマートフォンは75%。
 - 前期の72%より3ポイント増。

● AWS Band 4のLTE(XLTE)は、全米350マーケット(都市・地域)で利用可能に拡大。(Verizonは、全米全体を約500マーケットに分割しています。)

【BGR】Verizon reports solid Q2 results as tablets offset slowing smartphone sales – 2014年7月22日

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SprintとT-Mobile USは2015年中頃予定の600MHz周波数入札を、合弁会社を設立して行う予定?


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Bloomber誌とWall Street Journalは、昨日と今日、標題の件を報道しています。
【Bloomberg】Sprint Planning for Lengthy Review of T-Mobile Deal – 2014年7月15日
【Wall Street Journal】Sprint, T-Mobile Look to Raise $10 Billion for Spectrum Auction – 2014年7月15日 (有料メンバー用記事)
【Bloomberg】Sprint, T-Mobile Airwave Bid Seen Building Case for Merger – 2014年7月16日

まず、事の背景はと言うと、
1.FCCは来年2015年中ごろ、600MHz周波数帯域の競売を行います。この周波数は、ディジタルTVに移行したことによって使用しなくなった、旧アナログTVの使用周波数です。
2.SprintもT-Mobile USも、サブ1GHz(周波数1GHz以下)の周波数保有は少なく、Sprintが800MHzを全体の利用可能なサブ1GHz帯域の10%、T-Mobile USは今年Verizonから買い取った700MHz Band 12を4.5%所有しているだけです。これに対して、AT&Tは38%、Verizonは34%を所有しています。低周波数電波はビル内への電波透過率も高く、長い(遠い)距離まで到達できるために基地局の設置数も少なくて済みます。SprintもT-Mobile USも、低周波数使用権の獲得はAT&TとVerizonと対等に競争するためには戦略的にも大事なポイントです。
3.600MHz周波数が「制限無し」の競売になると、資金力のあるAT&TやVerizonが入札に有利になり、多くの地域とサブ周波数帯域を勝ち取るであろう、と予想されています。そこでSprintはFCCに対し、「既に電波特性で有利な低周波数使用権を多く所有しているAT&TとVerizonに対して入札制限を加えたり、一部のサブ周波数帯域の入札から排除し、『2大キャリア以外』が落札しやすい条件を追加するように求めていましたが、FCCは2014年5月の委員会投票でSprintの提示条件をすべては受け入れず、妥協案を可決していました。

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Sprintの新モバイルWiFiルーターは、スマホ充電可能、4インチ・タッチスクリーン・アンドロイド端末機能、そして、投影機の機能付き


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Sprintは新モバイルWiFiルーター、ZTE LivePro(ZTE MF97A)を2014年7月11日より発売しました。

このモバイルルーターは2014年1月の世界最大の家電ショー、CES 2014でZTEが発表したものです。
ZTE MF97Aは、SprintはZTE LiveProという愛称で販売します。

このルーターは、
● 大きさ4.7インチx4.7インチ(12センチx12センチ)、厚さ1.1インチ(2.8センチ)、重さ14.1オンス(400グラム)。
● WiFiは8台までの端末を同時に接続出来ます。
● 上部に4インチのタッチスクリーン画面を備え、単独でアンドロイド4.2 1.2GHzデュアルコアの端末として動作します。

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アメリカ4キャリア各社の保有LTE周波数帯域幅の地理的分布


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Fierce Wirelessが2日前にアメリカ4キャリアのLTE周波数の保有帯域の地理的分布地図をリポートしていたので、転載します。
【Fierce Wireless】How much LTE spectrum do Verizon, AT&T, Sprint and T-Mobile have – and where? – 2014年7月2日

アメリカの周波数オークションは郡(county)単位の地理的分布で周波数オークションが行われます。
落札時は中小携帯事業会社や、CATV、衛星放送会社、場合によっては周波数を入札するためだけに設立された会社や合弁会社が落札することがありますが、その後、権利が売買され、最終的にこの地図に表示されているように周波数帯域が現在、4大キャリアに保有されています。

地図内の分布は、それぞれの会社がLTE周波数として「現在使用している周波数」で、ダウンロード周波数帯域を合計したものです。アップロード帯域は含まれて居ません。つまり、合計周波数帯域は、この地図の数字の2倍と言えます。

これ以外に例えば、VerizonはまだLTEで使用していない1900MHzと800MHz帯域があります。

黄色は10-15MHz、黄緑が15-20MHz、水色が20-25MHz、ピンク色は35-41MHz。

ざっと見て、Sprintが一番、周波数帯域保有が多いです。ただし、殆どが2.5GHzで、この高周波数では電波の通過距離が短いため、同じエリアをカバーするには基地局を他社の2倍以上構築する必要があります。

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【ロイター】SprintのT-Mobile US買収発表は2014年8月か、買収資金は400億ドル


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ロイターが先ほど発表したところによると、Sprintと、その親会社のソフトバンクは、アメリカおよび日本の銀行8行からT-Mobile USの買収資金の融資の確約を取り付けたと言うことです。
【Reuters via Yahoo! Finance News】Exclusive: Sprint closer to $40 billion-plus T-Mobile deal financing – sources – 2014年6月19日

買収資金は400億ドル(約4兆円)を超えるとされ、そのうち200億ドルはソフトバンクからSprintへの短期一時貸付金(Bridge Loan)で、200億ドルはT-Mobile USが現在抱えている負債(約90億ドル)の借り直し(Refinance)を含みます。ソフトバンクがSprintへ貸し付ける200億ドルは、日本でみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行が日本国内の低利利息でソフトバンクに貸し付ける金額と思われます。

ロイターが今月初めに報道したところによると、SprintはT-Mopbile US一株当たり約$40、T-Mobile USの株価総計で320億ドルで買収を提案して、基本的合意に達しているとのことです。
そのうち、50%を現金で、残り50%を新会社の株価発行で、現T-Mobile US株主には提供する、との情報が既に漏洩されています。

また、T-Mobile USがこの買収提案から抜けたい場合にはSprintへ10億ドルの違約金を支払い、逆に、アメリカ規制当局からの認可が得られずにこの買収が実らなかった場合にはSprintからT-Mobile USへ20億ドルの違約金が払われることで合意している、というニュースも既に流れています。
つまり、T-Mobile USとしては、他に魅力ある買収提案が他社(例:DISH Network、Comcast、China Mobile、など)から提案された場合には、Sprintからの買収提案を破棄し、他の提案を受け入れることが出来ます。

アメリカ規制当局によるこの2社の合併の認可の可能性は低いと見られていますが、Sprintの会長でソフトバンクの取締役社長の孫氏は今週火曜日の東京でのロイター等のインタビューで「ここ数カ月で新しい動きがあった。」と話して、数ヶ月前よりも楽観視しており、買収手続きをさらに進めることに決意したようです。

「ここ数カ月で新しい動きがあった。」の内容に関しては、
ソフトバンク孫氏、「ここ数カ月で新しい動きがあった。」(2014年6月17日)とは何? – 2014年6月18日
にまとめてありますので、興味のある方は(有料で)ご覧ください。

T-Mobile USは、Sprintによる買収が認可されなかった場合も考慮し、700MHz低周波数の使用権の買収を継続。


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T-Mobile USは、VerizonがCATV会社などからAWS Band 4の使用権を買収した際に一緒に譲渡を受けた700MHz Band 12の使用権を、Verizonから23億6500万ドルで購入することを2014年1月6日に発表し、2014年4月30日にFCCの認可を受けて購入手続きを完了していました。

T-Mobile USはVerizonから700MHz帯域の周波数使用権を購入するまでは所謂「プラチナバンド」と呼ばれている1GHz未満の周波数帯を持っておらず、ビル内の電波の伝達が弱かったり、郊外や過疎地で長距離の電波伝達が出来なかったりして、ユーザーに不便を掛けていました。

Verizonからの700MHz Band 12取得は、全米の人口カバーで1億5800万人をカバーし、人口カバー率では約51%になります。今回の獲得でアメリカ人口トップ10都市のうち9、30都市のうち21をカバーします。
T-Mobile USが700MHz Aブロック(Band 12)取得を報告、今後のLTE拡張計画に触れる。 – 2014年5月1日

700MHz Band 12の残りの電波使用権は、アメリカ第5位の携帯キャリアであるU.S. Cellularを含め、地方の地域キャリア約33社が所有しています。

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ソフトバンク孫氏、「ここ数カ月で新しい動きがあった。」(2014年6月17日)とは何?


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ソフトバンク孫社長は、2014年6月17日、東京でのロイターとのインタビューでSprintのT-Mobile US買収に関して質問され、「ここ数カ月で新しい動きがあった。今後、さまざまな視点から、さらなる話し合いがあることを期待している」と答えたそうです。
【HTC News - ロイター記事の転載】Tモバイル買収、数カ月で新たな動き=ソフトバンク社長 – 2014年6月17日

孫氏の言う「ここ数カ月で新しい動きがあった。」とは、何でしょう?
その「ここ数カ月の新しい動き」を解説します。

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【噂】CNBC TVチャネルによると、Sprint/T-Mobile US違約金(Breakup Fee)は20億ドルで合意、発表は7月下旬ー8月上旬か


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また、噂です。噂ですよ!(強調!)

アメリカの経済と株式市場ニュース専門のファイナンシャル・チャンネル、CNBCチャンネルが本日の放送中にセグメントで紹介した「ニュース」によれば、信頼できる匿名情報筋によると、

● ソフトバンクとドイツテレコムは、SprintがT-Mobile USの買収意向を発表した場合、それが規制当局の反対によって認可されなかったときのBreakup Fee(違約金)を、20億ドル(約2000億円)で合意したとのこと。
 - これまでは「少なくとも10億ドル」というWall Street Journalの報道が先月あった。

● 合併後の新会社の名前は、「T-Mobile」の名前とブランドを中心に使い、T-Mobile USの現CEOのJohn Legere(ジョン・レジャー)氏とそのマネージメントチームが主導を握る。

● 合併後もドイツテレコムは新会社の株を所有する。(15-20%と報告されている。) 
 - SprintとT-Mobile USの株資産総額がほぼ等しいとして単純計算すると、ソフトバンクの持ち株は、過半数(51%)を少し超える程度(約53-55%)となると思われます。

● SprintによるT-Mobile USの買収意向の発表は、(2014年)7月下旬から8月上旬になると思われる。
 - 筆者の予想:政治家へのロビー活動などを行い、ある程度「認可」可能性を高めてから発表するのではないでしょうか。

実際に発表されるまではまだまだ【噂】がたくさん出てくると思いますので、そのつもりで受け止めておきましょう。

【CNBC】The Faber Report (最初にCMが再生されます。) - 2014年6月13日
【FierceMobile】Report: Sprint brand may go away after T-Mobile merger - 2014年6月13日

結局、なに?・・・ソフトバンクのSprint買収は、1年も経たずに失敗か?
それを隠すために、業績躍進のT-Mobile USを買収?
だったら、初めっからSprinなんかに目を付けず、T-Mobile USを買収したほうが良かったんじゃあないの?

PC Magazine毎年恒例の全米スピードテストの結果が発表。Verizonが1位奪還、2位はT-Mobile US。ビリは勿論、Sprint。


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PC Magazineが毎年恒例で何台かの車を4-6月ころに各地に走らせて、測定している全米30都市の携帯電話4社のスピードテストの結果が、本日、オンライン記事として発表されました。
【PC Magazine】Fastest Mobile Networks 2014 – 2014年6月11日

結果は各都市ごとに、また、全米を6地域に分けて地域ごとに報告されていますが、ここでは全米平均のみを取り上げます。

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アメリカ携帯キャリアのAPN設定、一覧


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アメリカ携帯キャリアのAPN設定、一覧リストです。
前からやろうと思ったのですが、どういうフォーマットにしようか、ずっと悩んでいました。
まだ途中までです。
完成まで数日かかると思います。

また、最終チェックが済むまでは間違いもあると思います。未入力の欄もあると思います。間違いに気が付いた方や、別のAPN値を知っている方は、コメント欄でご指摘ください。
最終的には永久保存版的ページに仕上げたいと思います。もちろん、新しいAPN値が追加されたら、必要に応じて追加・修正します。

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T-Mobile USがSprintを必要とする以上に、SprintがT-Mobile USを必要とする、理由。


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一言で、下のグラフを見れば、一目瞭然。

下の図は数日前にWall Street Journalに掲載され、本日(2014年6月10日)
【PhoneArena】Sprint and T-Mobile, an even worse idea than the FCC auction rules – 2014年6月10日
にも転載されたグラフ。
過去5四半期(1年3ヶ月)のアメリカ4台携帯会社のポストペイド加入端末数、累積増/減傾向。

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SprintとT-Mobile USが合併しても、サービスエリアはそれほど広くならない。


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本日のNew York Times誌(オンライン)とPC Magazine誌(オンライン)は、Mosaik SolutionsによるSprintとT-Mobile US両者のサービスエリア地図を取り上げ、「2社が合併しても、サービスエリアはそれほど広くならない」と報告しています。
【New York Times】What a Merged Sprint and T-Mobile Would Look Like – 2014年6月9日
【PC Magazine】Map Reveals How Sprint/T-Mobile Merger Wouldn’t Expand Coverage – 2014年6月9日

下の地図を見て判るように、濃い紫色は2社の携帯サービスが重複しているところ、黄土色はSprintのみ、ピンクはT-Mobile USのみ、のエリアです。
大都市では重複しているところが多く、これらの都市ではVerizon、AT&T、Sprint、T-Mobile US」の4社選択が、合併によって3社選択に減ります。
ワイオミング州、モンタナ州、ノースダコタ、サウスダコタ、ネブラスカ州では、ほとんどカバーされていません。
アラスカ州ではSprintもT-Mobile USもどちらもサービスしておらず、現地の地域電波かAT&Tの電波にローミングしています。

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【噂】TK Tech Newsの報道:Sprint/T-Mobile US買収、ほぼ最終合意。新会社の名前はSoftbank USA


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TK Tech Newsが信頼できる投資家ソースからの情報として、YouTubeで発表したところによると、

● ソフトバンクとドイツテレコムは、SprintによるT-Mobile USの買収はほぼ最終合意に達した。
● 買収価格は、T-Mobile US 1株あたり$36
● ドイツテレコムが新会社の20%の株を継続保有
● 新会社はAT&Tより加入者数が130万人少ないだけ。
● 買収後の新会社の名前は、Softbank USA
● 新会社のロゴは、Sprintの黄色とT-Mobile USのマジェンタ(ピンク)を半々にアレンジし、真ん中にソフトバンクの水平2本線をアレンジ
● それぞれのプリペイド子会社であるVirgin Mobile USA、Boost Mobile、MetroPCSは廃止。新会社Softbank USAに吸収。
● 新会社のCEOはJohn Legere(現T-Mobile USのCEO)
● SprintのCEO Dan Hesse氏は役員として残る

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iOS 8で採用予定のWiFi Callingの解説と、使い方


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さて、この秋(2014年9月?)リリース予定のiOS 8で採用されるWiFi Callingに付いて、もう少し詳しく解説してみます。
T-Mobile USのWiFi Callingが今秋リリースのiOS 8で実現予定 – 2014年6月3日
カナダのRogersもiOS 8のWiFi Calling機能に対応 – 2014年6月5日

WiFi CallingはアメリカではT-Mobile USが2007年から、Sprintが2014年2月21日より一部のWindowsスマホとアンドロイド・スマホにプレインストールしています。

WiFi Callingは簡単に言うと、「WiFiで接続しているところでは、SIMの電話番号を使って、国内通話として発信・着信が出来て、国内テキストとして発信・受信が出来る」機能です。

歴史的になぜT-Mobile USやSprintで採用されたかというと、これらのキャリアはAT&TやVerizonに比べると通信電波のサービスエリアが狭く、郊外で電波信号が弱かったり、まったく検知されないことが多いので、そういう場所でもWiFiさえ繋がっていれば携帯通話やテキストが使えるようにしようと、ということで開発された技術です。

また、T-MobileやSprintも低周波数(プラチナバンド)の電波使用権を2G/3Gで持っていなかったため、建物内に電波が伝わりにくく、屋内で電波が弱いところが多い、ということも理由です。

結果的には、WiFi Callingを使えば海外に居ながらにして国際ローミング料金を使わずに、国内料金、国内通話プランの条件内で通話やテキストが使える、というメリットもおまけに付いてきましたが、これは副次的なメリットだと思います。

更に、VoLTEが始まるとWiFi Callingは音声通話の「LTE回線から、WiFiへ」のオフロードにも役に立つ、という意見もあります。将来のニーズも見据えて、アップルはこの時期にiOS 8にWiFi Calling機能を追加したのでしょうか?

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SprintがT-Mobile USを買収する際の株価に、ソフトバンクとドイツテレコムがほぼ同意


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Bloomberg誌が本日遅くに報道した内容によると、
【Bloomberg】Sprint, T-Mobile Said Near Accord on Price, Termination Fee - 2014年6月4日
【CNBC】Sprint close to agreement on terms to buy T-Mobile -report - 2014年6月4日
Sprintの親会社のソフトバンクと、T-Mobile USの親会社のドイツテレコムは、SprintがT-Mobile USを買収する際の株価にほぼ同意したとのことです。Sprint/ソフトバンクはT-Mobile US株1株あたり$30台後半、ドイツテレコムは最低$40を要求していましたが、暫定的に同意した額は1株約$40弱(almost $40)と報道されており、ドイツテレコム側の主張が通った形になります。この額は、本日のニューヨーク証券市場の終値$34.28を約17%上回ります。
買収総額は約310億ドルになります。

また、Sprintはこのうち50%をT-Mobile US株主にキャッシュで、残りを新会社の株に交換することで合意したようです。
T-Mobile USにはこれとは別に約145億ドルの負債があり、55億ドルのキャッシュを保有しています。

これらを加えると、SprintのT-Mobile買収額は約400億ドルになり、Sprintは約245億ドル(約2兆5000億円)~300億ドル(約3兆円)の買収資金を必要とします。(約155億ドルは新株の発行。)

これが実現すると、ドイツテレコムは新会社の約15%株主となります。

まだ未決着の内容は
● 合併後の経営体制(現T-Mobile USのCEOのJohn Legere氏とその経営チームが新会社経営の主導権を持つ案が有力、と報道されています。)
● アメリカ規制当局の反対にあってこの買収が認可されなかった場合の違約金(Breakup Fee)の額(ドイツテレコムは30億ドルを要求し、ソフトバンクは10億ドルの支払いを容認しているようです。一部の報道では、10億ドルで合意済みとの報道もあります。)
のようです。

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T-Mobile USのWiFi Callingが今秋リリースのiOS 8で実現予定


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WiFi Callingの簡単な理論的説明と使い方は、
iOS 8で採用予定のWiFi Callingの解説と、使い方 – 2014年6月8日
参照。


T-Mobile USは一部のアンドロイドスマートフォンで2007年からWiFi Callingを提供しており、携帯電波が圏外であってもWiFiさえ繋がっていればいれば、WiFi Callingアプリを使って通常の携帯電話網に繋がるようになっています。これにより、携帯電波の繋がりにくい場所や、アメリカ国外からでも、WiFiさえ繋がっていればアメリカ国内で電話を掛けているように使用できます。(通話/SMSテキスト料金も、アメリカ国内料金適用で発着信できます。加入しているアメリカ国内通話プランが「かけ放題」であれば、アメリカ国内・国外でWiFi経由で発信・着信した通話には超過料金は請求されません。)
WiFi Callingは他のVoIPアプリと違って、電話番号は携帯(SIM)の電話番号がそのままトランスペアレントに使用出来て、WiFi経由で通話の発信・着信、テキストの送受信が出来ます。また、相手は通常の(WiFiでない)携帯回線に繋がった携帯や、固定回線の電話でも構いません。

残念ながらWiFi Callingがプリインストールされているアンドロイド携帯は、初期では限られておりました。

また、iPhoneに関してはこれまでWiFi Callingアプリが提供されていませんでした。

本日アップルのWWDCで発表されたiOS 8(今秋リリース予定)では、このWiFi Calling機能がOSに含まれていることをT-Mobile USは確認しました。
iPhoneユーザーはiOS 8のWiFi Calling機能を有効にするだけで、この機能が使用できます。
【9to5Mac】T-Mobile confirms WiFi calling arriving for iPhone users with iOS 8 – 2014年6月2日

ただし、おそらく、キャリアプロファイルで、対応しているキャリアのみがWiFi Callingボタンが表示されるのではないかと思います。
アメリカではT-Mobile USの他、Sprintが2014年2月21日よりSamsung Galaxy MegaとSamsung Galaxy S4 Mini、その後4月9日よりSamsung Galaxy S4 でWiFi Callingを提供しています。
【Sprint】Sprint Launches Wi-Fi Calling – Expanding Voice and Messaging Coverage – 2014年6月2日

AT&TとVerizonはWiFi Calling機能をまだ提供していません。

【iMore】iOS 8’s “one more thing” that Apple didn’t have time to announce at WWDC – 2014年6月2日

アメリカ、キャリアごとのiPhoneのAPN設定の可否


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ドコモがiPadを発売開始するのでiPadのキャリアプロファイルが更新され、一部のドコモMVNOのAPN設定が出来なくなったため、テザリングが出来なくなったというニュースが出てますね。

そこで、アメリカのキャリアの状況を調べてみました。

筆者の経験的な理解では、iOS端末のキャリアプロファイルは、挿入したSIMのMCC/MNC(Mobile Country Code、Mobile Network Code)で決まってくると認識しています。
つまり、挿入したSIMのキャリアの「国と、キャリアコード」で、iOS端末のどのキャリアプロファイルが選択されるか決まります。
たとえば、

MCC
Mobile Country Code
MNC
Mobile Network Code
キャリアプロファイル名
数字は現在のバージョン
AT&T 310 410 AT&T 16.0
T-Mobile US 310 260 T-Mobile 16.1
Verizon(LTE) 311 480 Verizon 16.0
Sprint(LTE) 310 120 Sprint 16.0
ドコモ 440 10 ドコモ 16.0
ソフトバンク 440 20 ソフトバンクモバイル 16.1
KDDI au(LTE) 440 50 KDDI 16.1
KDDI au(CDMA2000) 454 04 3 16.0
3=Hutchison Telecom(香港)

そしてMVNOのSIMは、使用している回線業者のMCC/MNCを使用していますから、ドコモのMVNOなら、全てドコモのキャリアプロファイルを使用します。
各キャリアごとのキャリアプロファイルには、APNのデフォルト設定や、通信関係の選択ボタンの有無は表示などが指定されています。

もし、アップルの公式通信業者ではないSIMを挿入すると、ジェネリックの「Carrier Lab」キャリアプロファイルが選択され、APNなどの設定は手動で入力しなければなりません。

さて、アップルの公式通信業者になった場合には、その公式キャリアプロファイルにどのような違いがあるのでしょうか?

※ 以下、iPadでも状況は同じですが、今、急ぎのため、iPhoneで検証します。帰宅してから時間があれば、iPadの状況も追加します。

“アメリカ、キャリアごとのiPhoneのAPN設定の可否” の続きを読む

孫氏の「アメリカのインターネットは遅い」「T-Mobileを買収させてくれれば、より速いインターネットをより安く提供する」発言が、メディアにdisられている件


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以前も書きましたが、筆者がこのようにSprint/T-Mobile US合併(買収)に関する情報を頻繁に流すのは、日本国内の情報が非常に偏った情報ばかりだからです。
いろいろな情報を読み、あとはご自分でご判断ください。

筆者は基本的には2~3年後には、そのときにまだ両社が独立系携帯会社として運営されていれば、SprintとT-Mobile USは合併することが規制当局にも許可されるであろう、と考えています。
したがって、この2社の合併(買収)に根本的には反対するものではありません。
しかし、今は(合併は)無理でしょう。

※ 業界淘汰(境界を隣接する業界を含む)が加速的に進んでおり、もし、今回SprintがT-Mobile US買収を諦めた場合、あるいは、アメリカ規制当局の反対にあって失敗に終わった場合、2~3年後にT-Mobile USが独立携帯会社として存続しているかどうかは、まったく疑問になってきました。

——–

さて、ソフトバンクのCEOでSprintの会長の孫 正義氏は2014年3月11日ワシントンDCで、また、2日前のカリフォルニア州Rancho Palos VerdesでのRe/code Code Conferenceでのインタビューで、「アメリカのインターネットは遅い」、「T-Mobileを買収させてくれれば、より速いインターネットをより安く提供する」(Re/codeコンフェレンスでは直接T-Mobileの名を明言していませんが・・・)と主張し、SprintとT-Mobile USが合併することにより経費削減が出来て、技術革新のための開発や設備投資に投資する余裕が出来、「アメリカ国民により速いインターネット接続を、より安く提供できる」ことを主張の前面に出し、世論で「SprintによるT-Mobile USの買収」を認めさせようとしています。

しかし、既にいくつかのメディアはこれを否定し、反論しており、必ずしもアメリカ国内の業界関係者の共感は得られていません。

“孫氏の「アメリカのインターネットは遅い」「T-Mobileを買収させてくれれば、より速いインターネットをより安く提供する」発言が、メディアにdisられている件” の続きを読む

昨日の共同通信の報道を受けて、ロイターがドイツ現地で追加取材調査


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昨日の共同通信の報道を受けて、ロイターがドイツで現地追加取材をした報道をリリースしています。
【Reuters】Deutsche Telekom willing to keep stake in T-Mobile-Sprint tie-up – 2014年5月29日

まとめると・・・

ソフトバンクとドイツテレコムはこの買収合意を達成させようと努力し、細かい内容を協議中ではあるが、(ソフトバンク/Sprintが)アメリカ規制当局を説得できるかどうかによっても内容は変わってくるため、同意まで持っていくことが現状では難しい。

T-Mobile USAは、2011年12月のAT&Tによる買収提案では、買収が成立しなかった場合の違約金(Breakup Fee)を40億ドル要求していましたが、今回は違約金の要求額は少ない。(今月初めの報道では10億ドル以上を要求している、ということです。)
その理由は、SprintがT-Mobile USを買収した後も、新会社にT-Mobileの名前を残すことと、新会社の経営陣はT-Mobileの経営陣が主体となるため、と書かれています。

更に、SprintがT-Mobile USの主要株主であるドイツテレコムに支払う現金の金額を減らすため、(つまり、ソフトンバンク/Sprintの買収資金負担を減らすため)、合併後、ドイツテレコムは新会社の15%の株を所有することを選択肢の一つとして考えている、ということです。つまり、計算を簡単にするためにSprintとT-Mobile USの簿価が同額とすると、ソフトバンク/SprintはドイツテレコムのT-Mobile US所有株約37%に現金を支払い、残り約30%へは新会社の株を配布。ソフトバンクは合併後の新会社の58.5%(Sprintの80%/2 + T-Mobile USの37%/2)の株を所有することになります。

更に、両社が「もし」合併すると、全携帯会社所有の周波数帯域の三分の一以上を新会社が所有することになり、2015年中ごろに予定されている600MHz周波数の使用権の入札で新会社は入札そのものから排除されるか不利になり、VerizonとAT&Tがかなりの600MHz帯域を獲得することも予想されます。

伝言ゲームは、楽しいね。アメリカでは既に「ドイツテレコムがT-Mobile USをSprintに売却することに同意した」ことになってしまった。


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昨日の共同通信の「ソフトバンクの米社買収、独容認」報道が、
【佐賀新聞】ソフトバンクの米社買収、独容認 ~ 米規制当局の対応が焦点に – 2014年5月29日
アメリカ現地の今朝になって、各紙から続々報道されています。

そして、遂に、約1時間前、PCWorldの報道では「Deutsche Telekom agrees to sell T-Mobile USA to SoftBank」と、売買条件も最終決定し、完全に「ドイツテレコムがT-Mobile USをSprintに売却することに同意した」ことになっています。
【PCWorld】Report: Deutsche Telekom agrees to sell T-Mobile USA to SoftBank – 2014年5月29日
Japanese news site Kyodo News, which reported the agreement, didn’t give details of the price or structure of the deal.

でも、再度、共同通信の原文を読む(共同通信サイトは有料サイトなので、その記事を転載した地方紙の記事を読む)と、
ソフトバンクが検討を進める米携帯電話4位TモバイルUSの買収を、親会社の欧州通信大手ドイツテレコムが容認していることが29日、分かった。…(中略)…
 関係者によると、ソフトバンクの孫正義社長が、Tモバイルとドイツテレコム両社の首脳クラスと5月中旬に会談した。この中で孫社長が買収を提案し、前向きな回答を得たという。3社は最終合意に向け、具体的な買収方法など詰めの交渉を急ぐ

ということで、最終同意ではないと思うんですが。

共同通信  ⇒  PCWorld誌
容認している前向きな回答を得た  ⇒  agrees to sell
最終合意に向け、具体的な買収方法など詰めの交渉を急ぐ  ⇒  didn’t give details of the price or structure of the deal
(「最終条件は決まっていて同意されているが、発表されていない」というニュアンス。)

どうしたら、こうなるんでしょうね・・・・
もちろん、PCWorld誌は、共同通信の報道の日本語原文を読んでいないのは明らかです。

共同通信の「ソフトバンクの米社買収、独容認」報道は、何も新しい内容が無い


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昨日、共同通信が「ソフトバンクの米社買収、独容認」と言うタイトルの記事をリリースしましたが、その内容を読みましたが、何も新しい内容がありません。

この記事前文は、地方紙が複数取り上げていますので、それを読んでみます。例として、
【佐賀新聞】ソフトバンクの米社買収、独容認 ~ 米規制当局の対応が焦点に – 2014年5月29日

また、この共同通信のニュース報道を受けて、ロイターが関係各社にコメントを求めていますが、ドイツテレコムとSprintはコメントを拒否、T-Mobile US/ソフトバンクからはまだ何も得られていません。
【Reuters】Deutsche Telekom agrees Softbank’s plan to buy T-Mobile: report – 2014年5月29日

共同通信の話は、「業界筋からの情報」となっているようです。(以下、太字は共同通信の記事からの抜粋。)

『ソフトバンクが検討を進める米携帯電話4位TモバイルUSの買収を、親会社の欧州通信大手ドイツテレコムが容認していることが29日、分かった。』

このソフトバンク/SprintによるT-Mobile US買収意向の話は昨年12月から浮上している話で、その時点でドイツテレコムは容認していると思うんですけど・・・

『今後は、競争促進の観点から米通信業界の一段の再編に慎重な姿勢を示す米規制当局の対応が焦点になる。』

通信関連を審査するFCCの意見は多少「経営的にSprintとT-Mobile USは単独での長期生存は難しい・・・かもしれない」という意見方向に傾きかけているようですが、独占問題を審査する司法省の意見は相変わらず「この合併には反対」の強固な態度は変わっていないようです。

『関係者によると、ソフトバンクの孫正義社長が、Tモバイルとドイツテレコム両社の首脳クラスと5月中旬に会談した。この中で孫社長が買収を提案し、前向きな回答を得たという。』

条件次第の「前向きな回答」でしょう。

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顧客としてSprintが信用できない、例


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顧客としてSprintが信用できない、例:

2014年5月2日、SprintからEメールが届く。「Your new network has arrived.」...おっ、遂にLTEアップグレードが近所で完了したか!と、束の間の喜び。

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Sprint版iPhone同士では、Sprintの契約中SIMを交換しても使用できないことを、確認しました。


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■ Sprint版のiPhoneやスマートフォンでは「(SprintのLTE用)SIMと端末のシリアル番号が紐付けられる」ということはネットで情報は得られていましたが、昨夜、それを確認することが出来ました。

たまたま関空⇒サンフランシスコの飛行機が遅延して、その日のうちにカンザスシティに戻れなくなった息子がデンバーでLayoverし、一晩自宅に泊まったので、その際にSIMの入れ替え実験をしました。

息子の契約中のSprint版iPhone 4sのSIMを、筆者のiPhone 4sに挿入してみます。

電波を掴み、キャリア表示のところには「Sprint」と表示されますが、他の電話番号に電話をしてみると3~4回リングトーンが鳴り、その後、
「Your account is not authorized to make a call to this number. If you would like to have additional capabilities added to your account, please call customer service.」
という音声メッセージが再生され、相手に繋がりません。

今回テストしたのはSprint版iPhone 4sでしたが、Sprint版iPhone 5/5c/5sも状況は同じはずです。

万が一、SprintのiPhoneの契約中SIMを無くした場合には、Sprintショップで新しくSIMを発行してもらい、既存の端末のシリアル番号と「紐付け」の再設定をしてもらうことは、可能です。

※ VerizonのSIMは、異なる端末間で入れ替えが可能です。

参考リンク:
【MacRumors Forums】Sprint Users! READ! You have a UICC SIM card! No domestic US carrier unlock!
【Sprint】About Removable UICC Cards

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アメリカの盗難・紛失・残債未払いブラックリスト端末のチェックサイト


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う~ん、掴まされてしまいました。

T-Mobile USのポケットWiFi(Samsung LTE Mobile HotSpot PRO SM-V100T)をeBayで中古で買ったんですが、・・・
一応、セラーが「動作確認した」ということで信用したんです。
でも、到着したら、箱も充電器も無くて、本体だけ。

危険な感じはしたんですが、そのまま1ヵ月半ほど放置して、昨日、ようやく、色々テストをしたんです。
そのとき、どうやっても、回線接続できない。有効なSIMを挿入しているのに、回線接続できない。ディスプレイには「No Service」と表示されます。

まるまる半日、かなり時間を費やした結果、どうも解せないので、「これは、盗難機?」と勘ぐり、ググって、T-Mobileのサイトでチェックできることがわかり、IMEI番号を入力してみると・・・
「Your device is blocked and will not work on T-Mobile’s network. If you think this is an error, please call Customer Care at 1-877-453-1304.」というメッセージが出ました。

これだけでは盗難なのか、紛失なのか、残債未払いなのか、わかりませんが、ともかく、回線接続できないことは確か。総額$146.19の損害ですね。
既にeBayで購入してから1ヵ月半経っているので、どうするか、これから考えます。

そこで、他のキャリアや端末も調べてみました。

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T-Mobile US獲得戦に、Comcastも参加か?


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アメリカ国内で、コンテンツ配信業界とモバイル業界の統合が加速化しています。

従来型のコンテンツ配信会社
● CATV配信会社 ・・・ Comcast、Time Warner、Cox、Charter、など
● 衛星TV ・・・ DirecTV、Dish Network
● 光ファイバー配信会社 ・・・ AT&T U-Verse、Verizon FiOS
は、IP型コンテンツ配信会社
● Hulu、NetFlix、など
に視聴を奪われ、いわゆる「有料TV」加入者数が年々減っています。

この傾向に対して従来型コンテンツ配信会社は有線(CATV、光ファイバー)や固定パラボラアンテナ(衛星)を経由して提供するコンテンツを、最終的にはモバイル(ワイヤレス)でも提供出来るようにするために、過去1-2年模索をしています。

たとえば、DISHは米政府の携帯通信用電波使用権の入札に何度も参加し、獲得しています。これまでも何度か「DISHが自社で携帯事業を立ち上げようとしている」という噂も流れています。そして、昨年(2013年)12月からはSprintとTD-LTEを使用した固定ワイヤレス配信サービスを試験運用しています。

同様にComcastはWiFiアクセスポイントの拡大を実施しており、既に100万ヵ所にWiFiホットスポットを設置し、年末までに800万ヵ所に増やす予定だとも言われています。しかし、WiFiホットスポットだけではモバイル配信を提供できる範囲は限られており、いずれはMVNO携帯事業を自社で開始すると見られていました。

このような状況に、「携帯事業」と「光ファイバーを使ったコンテンツ配信事業(有料TV)」の両方の事業を持つAT&Tは、衛星によるコンテンツ配信会社のDirecTVを買収すると、2014年5月20日に発表。

これにより、コンテンツ配信事業を展開している会社と、モバイル事業を展開している会社の統合が更に加速化すると見られています。

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アメリカ携帯会社の歴代販売済みポケットWiFi、リスト


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最近、コメント返信や直メール返信でこの情報を良く書いているように思うので、アメリカ携帯会社の歴代販売済みポケットWiFi(モバイル・ルーター)のリストを作りました。
アメリカの携帯会社はほぼ1年に1台、新しいモデルのポケットWiFiを発売しています。
このリストは今後、新製品が出れば、追加していく予定です。

* 筆者所有

■ AT&T

太字はAT&Tの使用中周波数
AT&T使用周波数:
2G 850/1900MHz
3G/HSPA+ 850/1900MHz
LTE 700MHz(Band 17)/850MHz(Band 5)/1900MHz(Band 2)/AWS(Band 4)

モデル名
メーカーモデル名
発売開始日 メーカー 2G対応周波数 3G対応周波数 3G
HSPA+/
DC-HSDPA(DC-HSPA+)
対応
LTE対応周波数 SIMロック解除
MiFi2372 * 2010年11月 Novatel 850/900/1800/1900MHz 850/1900/2100MHz  X   X  Unlock版有り
DC-Unlockerで可
参考
MiFi2352 *
MiFi2372の欧州版 Novatel 850/900/1800/1900MHz 900/1900/2100MHz  X   X  Unlock版有り
DC-Unlockerで可
AT&T Elevate 4G *
Sierra Wireless Aircard 754S
Sierra Wireless AC 754S
Netgear Aircard 754S
Netgear AC 754S
2011年7月 旧Sierra Wireless
現Netgear
850/900/1800/1900MHz 850/1900/2100MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
Unlock版有り
DC-Unlockerで可
AT&T Liberate *
Novatel MiFi5792
2012年11月 Novatel 850/900/1800/1900MHz 850/1900/2100MHz HSPA+/DC-HSDPA 700MHz Band 17
AWS Band 4
1900MHz Band 2
850MHz Band 5
DC-Unlockerで可
AT&T Unite *
Sierra Wireless AirCard 770S
Sierra Wireless AC 770S
Netgear AirCard 770S
Netgear AC 770S
2013年2月 旧Sierra Wireless
現Netgear
850/1900MHz 850/1900MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
Unlock版有り
DC-Unlockerで可
AT&T Unite Pro *
Netgear AirCard 781S
Netgear AC 781S
2013年11月 Netgear  X  850/1900/2100MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
1900MHz Band 2
850MHz Band 5
現在のところ不可
AT&T Velocity *
ZTE MF923
2014年10月10日 ZTE 850/900/1800/1900MHz 850/1900/2100MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
1900MHz Band 2
850MHz Band 5

700MHz Band 29
DC-Unlockerで可
AT&T ZTE Spro 2 Smart Projector
ZTE Spro 2
2015年4月 ZTE   850/1900/2100MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
1900MHz Band 2
850MHz Band 5
不明
AT&T Unite Express
Netgear AirCard 779S-ATT
Netgear AC779S-ATT
2015年5月12日 Netgear   850/1900/2100MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
1900MHz Band 2
850MHz Band 5
不明
AT&T ZTE Mobley
ZTE Mobley
2015年9月11日 ZTE   850/1900MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
1900MHz Band 2
850MHz Band 5
不明
AT&T Unite Explore 2016年4月1日 Netgear   850/1900MHz HSPA+ 700MHz Band 17
AWS Band 4
1900MHz Band 2
850MHz Band 5
不明

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AT&Tがアメリカ衛星テレビ首位のDirecTVを買収同意。Sprint/T-Mobile USへの影響は?


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ここ2週間半ぐらいの噂どおり、本日午後遅く、AT&Tは、売上げおよび加入者数でアメリカ衛星テレビ首位のDirecTVを買収することを発表しました。
買収額は約485億ドルです。

※ 筆者注:DirecTVって、アメリカ衛星事業で首位だったんだ。2位だと思っていました。

今後、FCCや司法省の認可プロセスを経て、約12ヶ月で買収が完了する予定です。

AT&Tは携帯電話、固定電話、のほか、U-Verseという光ファイバー(道端まで)を使った有料テレビ事業を行っています。
しかし、U-Verseのサービス地域は限られており、加入者数も約550万世帯しかありません。

このAT&Tが加入者数2030万世帯のDirecTVを買収するのは、番組製作会社(チャンネル)へ支払う番組放送権購入費用の加入者一世帯あたりのコスト削減を目指していると思われます。
更に、AT&T U-verseのサービス地域は限定されているのに対し、全米をカバーする衛星TV網を手に入れ、AT&T U-Verseでサービスしているチャンネルを全米展開することが出来ます。

また、衛星放送の加入者は、地下に固定回線を施設されていない山間部や離島、半島、僻地、に住む人が多いですが、AT&TとしてはこれらのDirecTV加入者に、AT&TのLTE回線を使用した固定無線インターネットを提供して、AT&Tワイヤレス部門の売上げ拡大も目指したいようです。

これまで衛星TV加入者は、衛星経由でのインナーネットサービスにも加入できましたが、回線速度は遅いようです。

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FCC、”Spectrum Screen”(キャリアの保有周波数帯域)の再定義を可決、SprintのT-Mobile US買収計画に陰を落とす


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5人メンバーのFCCは本日3つの重要議題を決議しましたが、その一つは既に報告している、AT&Tが今年(2014年)1月に「Sponsored Data」というサービスで提案している「コンテンツプロバイダーによる、インターネットの有料優先アクセス権を認める」提案。
FCC、ネット通信の有料優先アクセス提案を可決。一般公開コメント期間を経て、今年後半に最終投票。 – 2014年5月15日

あとの2つは周波数に関するルールで、一つは
● 日本では所謂「プラチナバンド」と呼ばれていて、ビル内伝達や、郊外での長距離伝達に有効な、1GHz未満の低周波数の入札条件の規制。
「この周波数帯で既に1/3以上の帯域を所有しているキャリアは、新しい低周波周波数の入札が開催された場合に、入札に参加出来ない」という規制です。

これにより、AT&TとVerizonは既に700MHz帯域でLTEサービスを開始しており、800/850MHz帯域もそれぞれ2G/3Gで使用しいているため、両社合計で2/3以上の「1GHz未満帯域」を所有しており、2015年半ばに開催予定の600MHz帯域の入札には参加できなくなります。

FCCの本日最後の投票は、2GHz以上の高周波数を”Spectrum Screen”(キャリアの保有周波数帯域)に追加するかどうかの投票でした。
既に記事で書いているように、
SprintのT-Mobile US買収計画に、更なる壁が立ちはだかる – 2014年4月26日
これが可決すると、SprintによるT-Mobile US買収が難しくなる要素が一つ増えることになります。

Sprintは昨年7月初めにWiMAX/TD-LTE事業者のClearwireを完全買収したおかげで、2.5GHz Band 41の周波数帯域をほぼ独占的に持っており、これを”Spectrum Screen”に含めると、他社の1.5倍以上の周波数帯域を現在保有しています。

SprintがT-Mobile USを買収し、これにT-Mobile USの周波数が加わると、他社の2倍以上となり、「Sprintが周波数帯域を独占している」とみなされます。
それでもSprintがT-Mobile USの買収を強行する場合には、買収条件として、一部の周波数を他社に譲渡することがFCCから要求されるでしょう。

Sprintの周波数政策担当のKrevor氏は、「この決定を良くレビューし、Sprintの次のステップを決めたい。」とコメントしたそうです。

【RCR Wireless】Spectrum screen reset to Sprint’s dismay – 2014年5月15日
【FierceWireless】Can the FCC get the balance right with its spectrum rules? – 2014年5月15日

AT&TがSprintから2.3GHz(WCS)周波数使用権を購入


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AT&TがSprintの使用していない2.3GHz周波数使用権、俗にWCSと呼ばれる周波数帯(Band 30または40)を購入した模様です。

AT&Tは既に2012年にNextwave Wireless社から同周波数の使用権を6億ドルで購入したのをはじめ、 Comcast, Horizon Wi-Com、San Diego Gas & Electric Companyなどから購入しています。

Sprintはフロリダ州、ルイジアナ州、テキサス州、アラバマ州、ジョージア州などを含む、主に南部の19の広域地域(713郡)でのWCS使用権を持っていました。今回、これをAT&Tに譲渡することに合意したものです。
【FireceWireless】AT&T looking to buy all of Sprint’s 2.3 GHz WCS spectrum licenses, possibly for in-flight Wi-Fi – 2014年5月13日

譲渡金額は発表されていません。

今後、FCCの調査を経て、約半年後に認可されます。

AT&Tは2015年後半までに機内WiFi事業に参加する計画を、既に先月発表しており、
AT&Tが2015年後半に、「機内WiFi」事業に参入予定 – 2014年4月29日
航空機と地上の基地局を繋ぐLTE通信の周波数はまだ最終決定はしていないものの、2.3GHzWCS周波数を使用したい意向は示しており、この目的のために周波数の掻き集めを行っているとも考えられます。

ドイツ・テレコムは、SprintによるT-Mobile US買収が失敗した場合には、10億ドル(1000億円)を要求しているらしい。


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Wall Street Journalがリリースした漏洩情報によると、
【Wall Street Journal】T-Mobile Seeks Big Fee, Management in Sprint Talks – 2014年5月9日  (有料記事)
【TMoNews】Deutsche Telekom wants $1 billion in compensation if proposed Sprint/T-Mobile merger falls through – 2014年5月9日 (Wall Street Journalの記事の2次ソース)

T-Mobile USと、その67%の株を持つ親会社のドイツ・テレコムは、SprintがT-Mobile USの買収提案を出す場合、アメリカの規制当局がその買収を認可しなかったときのために「手切れ金(Break-up Fee)」として最低10億ドル(日本円で約1000億円)を要求していると、報道しています。

T-Mobile USの前身であるT-Mobile USAは、2011年12月にAT&TによるT-Mobile USAの買収が同じ規制当局(司法省と、FCC米国連邦通信委員会)に認可されなかった際、AT&Tから現金30億ドル、さらにAWS(Band 4)電波使用権の一部、約10億ドル相当の譲渡を受けています。

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ドイツ・テレコムCEO、「SprintのT-Mobile US買収が規制当局に承認されるとは思えない。」


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T-Mobile USの67%の株を所有しているドイツ・テレコム、そのCEOが本日、ドイツ・テレコムの四半期業績発表後のコンフェレンスコールで、「SprintのT-Mobile US買収」に関する質問を受け、「アメリカ規制当局がこの買収を認めることは、疑わしい」との認識を持っていることを明らかにしました。

「したがって、この現状の中で、現株主に対して、T-Mobile USの価値を高めるために、いかに努力をしていかないといけないかを考える必要がある。」と延べ、T-Mobile USの事業を独自に強化していく計画であることを示唆しています。

さらに、T-Mobileはこれまで利益を犠牲にして売り上げ(加入者)を伸ばす努力をしてきましたが、今後は利益とのバランスを考えた成長を目指さなければならないことを指摘し、アナリスト予測では四半期成長率が第2四半期13%から、第3四半期8%に鈍化して来ると、予想されています。

T-Mobile USAはMetroPCSと2013年5月1日に合併しましたが、その際に、合併後のT-Mobile USの経営を安定化するために、ドイツ・テレコムは合併後1年半は、同社の所有するT-Mobile US株を切り売りしないことを約束しています。その期限が2014年10月末で切れますが、11月以降はドイツ・テレコムによるT-Mobile US株の部分的売却も有りうる、とも述べています。

【Bloomberg】T-Mobile Owner Voices Doubt U.S. Deal Would Be Approved – 2014年5月8日

要するに、いくらソフトバンク社長の孫社長がT-Mobile USにラブコールを送っても、T-Mobile US側でソフトバンク/Sprintの方を向いてくれる可能性が、時間と共に低くなっているということです。

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Sprintと、そのプリペイド子会社のネットワークアクセス規制ルールが、2014年6月1日から実施されます。


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Sprintと、そのプリペイド子会社のVirgin Mobile USA、Boost Mobileは昨日(Virgin Mobile USA)と本日、案内をそれぞれのページに掲載し、来月(2014年6月1日)以降のデータ通信ヘビーユーザーへのネットワークアクセス規制のルールを発表しました。
これによると、

■ ネットワークアクセス規制の目的
● 全てのユーザーに公平にデータ通信をアクセスしてもらうため、ヘビーユーザーのネットワークアクセス規制を実施する

■ ネットワークアクセス規制を受ける条件
● 前月のデータ使用バイト数が、ユーザー全体のトップ5%に入っている
 - Virgin Mobile USAは、月に5GB以上を使っていると、トップ5%に入る確率が高い、と表記しています。

■ ネットワークアクセス規制の内容
● 規制を受けるのは、データ使用量がトップ5%に入った翌月のみ
● 回線混雑時に、回線アクセス優先度が、アクセス規制を受けていないユーザーに比べて低くなる(つまり、接続しにくくなるか、データ速度が落とされる)
● 回線混雑していない地域や状況(時間帯)では、ネットワークアクセス規制は受けない
● 規制はデータアクセスがトップ5%に入った翌月、1ヶ月のみ

ただし、継続的に「月のデータアクセス量が、全ユーザーのトップ5%」に入れば、毎「翌月」ネットワークアクセス規制を受けることになります。

“Sprintと、そのプリペイド子会社のネットワークアクセス規制ルールが、2014年6月1日から実施されます。” の続きを読む

Boost Mobileが、新料金追加


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Sprintの100%子会社のプリペイド携帯会社、Boost Mobileは、本日2014年5月6日より新料金プランを追加します。

Boost MobileはもともとiDen通信方式のNextelのプリペイド部門で、SprintがNextelを買収した際にiDen通信方式のプリペイド携帯を販売していました。iDen通信方式の停波が決まった約3年前からはCDMA2000通信方式の携帯/スマホもプリペイド・ラインアップとして提供しています。

Sprintにはプリペイド携帯部門としてBoost MobileのほかにVirgin Mobile USAもありますが、Boost Mobileの特徴は、
● 月極めプランは、契約を長期間続けると6ヶ月ごとに通信料が$5下がり、最高$15まで下がる
● 日極め(Daily)プランは他社と違い、使用していない日も継続して、毎日課金される
です。

たとえば月極めプランでスマートフォンを利用する場合には、月額通信料金は一択で月$55で「通話使い放題・テキスト使い放題・データ使い放題(ただし2.5GBまで高速。それ以上は2G速度。)」ですが、契約後6ヶ月~11ヵ月は月$50、12ヶ月~17ヵ月は月$45、186ヶ月目以降は月$40、になります。フィーチャーフォンの場合には最初の6ヶ月は月$50、BlackBerryの場合は月$45(BBM付き、データ通信無し)と$60(BBM付き、データ通信有り)のプランがあります。

ただし、この料金では「長期契約するかどうか決めかねている利用者」には、通常のスマホ(iPhone、アンドロイド)では月料金が$55から始まり、他のプリペイド携帯社(AIO、Cricket、MetroPCS、など)のエントリー料金である月$40に比べると、どうしても高く感じてしまいます。

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孫正義氏、T-Mobile US買収を諦めていない。次の行動は、2014年6月か7月?


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Bloombergオンライン誌は先ほど記事をリリースし、Sprintが4月中にアメリカの6銀行(うち、1行はミズホ)に接触し、この(2014年)6月または7月にT-Mobile USの買収提案を発表する前提で、その資金の調達可能性を打診している、と内部匿名情報として報告しています。
【Bloomberg】Sprint Said to Plan T-Mobile Bid After Pushing for Funding – 2014年4月30日

孫氏はまだ買収資金をどこから調達するかは最終判断はしていないと書かれています。

また、合併後の新会社の運営には、この1年間、アメリカ携帯業界に台風の目として活躍し、T-Mobile USの業績を伸ばしているJohn Legere T-Mobile US社長が第一候補として考えられている、とも報告しています。

アメリカFCC(連邦通信委員会)およびDoJ(司法省)の合併に反対する空気は変わっていませんが、CATV業界第一位のComcastと第二位のTime-Warnerの合併審査が行われている現在、その審査の考察と並行して、2011年にAT&TがT-Mobile USAの買収を提案した時とは携帯業界のその後も変化していることもポジティブに影響されることを期待しながら、買収提案をこの時期に提出したい考えのようです。

買収審査通過までには数多くの課題があり、政府機関の審査と手続きは長期化する可能性があるとも見られています。

もちろん、前回(2014年2月、Sprint/ソフトバンクの四半期決算発表会)も直前の状況変化で全く発表が無かったし、次回も周りの事情によりこの話は具体化しないことが有り得ますので、今のところは「噂」レベルの情報として受けとめておきましょう。

Sprintがストリーミング音楽プロバイダーのSpotifyと提携を、正式発表


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Sprintは今朝、ニューヨーク・シティーで発表会を開き、うわさには数日前に既に事前リークで漏れていた、ストリーミング音楽プロバイダーのSpotifyとの提携を正式に発表しました。

筆者はiPhoneでは音楽を聴く習慣がほとんど無いので、メリットがわからないのですが、皆さん、どうなんでしょう?

※ 筆者の全ディジタル音楽は、iPod TouchとiPadに保存しています。iPhoneには、音楽を沢山入れているとアプリが入らなかったり、アップデートのときに空き容量不足になったり、復元するときに時間が掛かるので、極力音楽は入れていません。・・・でも、逆に、「だからこそ、音楽ストリーミング・サービスに加入しなさい」と言われそうですが・・・

Spotifyサービスは、Sprintスマホで2014年5月2日から加入可能です。
SprintのFramilyプラン加入者は、6ヶ月間無料視聴期間でSpotifyに加入できます。そして、7ヶ月目からは、月$7.99。Framilyプランに6~10人が加入している場合には、一人当たりのSpotifyサービス月額が$4.99に割引になります。

Framilyプラン以外のSprint加入者も、3ヶ月間無料視聴期間。その後は標準料金(割引無し)の月$9.99。

【MobileBurn】Sprint customers get 3 to 6 months of Free Spotify Premium, discounts afterward – 2014年4月29日

10人まで加入出来て、加入者が多いほどグループ全員の毎月の料金が下がるSprintのFramilyプラン(請求書は別々)は、2014年1月7日に発表され、既に300万人が加入しており、Sprintとしては最もヒットした通信プランだそうです。
FramilyプランのSpotify割引料金は、このFramilyプランへの移行を促すプロモーションに使われるようです。

なお、AT&Tが2014年3月に買収したCricket Wireless(Leap Wireless)にはMuve Musicという音楽ダウンロードサービス(無制限ダウンロード)があったんですが、6月にAT&Tが既存のCricketプランを更新するときに、どうなるのでしょう?

今朝の発表会ではHDボイス、音楽視聴にカスタマイズされてFMラジオ機能付きのた「HTC One M8 Harman/Kardon Edition」の発表も行われましたが、HDボイスは4キャリアのうちでもSprintは開始が一番遅いし、「いまさら・・・」的ニュースです。

【速報】Sprintの2014年1~3月期決算発表


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Sprintは先ほど(東海岸夏時間で2014年4月29日午前7時)、2014年1~3月期の四半期業績を発表しました。
【SeekingAlpha】Sprint Reports Results for the Quarter Ended March 31, 2014 – 2014年4月29日

四半期の加入者増減では、
● ポストペイド契約、純減 (23万1000回線)
● プリペイド契約、純減 (36万4000回線)
● ホールセールやアフィリエイトなどのMVNO契約、純増 21万2000回線
と、予想通り加入者減。期末の総加入者数(回線数)は、前期末より38万3000回線減少し、5488万7000回線。

AT&TとVerizonは既に先週、同期決算発表を済ませており、
2014年第1四半期の、アメリカ4大キャリア業績予測 – 2014年4月23日
T-Mobile USの決算発表は2014年5月1日ですが業績はすこぶる良好で加入者増は100万回線前後と予想されているため、Sprintの「一人負け」は確定です。

プラスサイドでは、
● 2年契約束縛をしない代わりに端末を定価で購入し、割賦支払いが出来る、Sprint Easy Payプログラムの加入者が増えたことにより、端末代金キャリア負担が減った
● カスタマーサービス人員を削減した、
● サービス(修理)センターの削減
などで事業経費が削減され、
● EBITDAが18.4億ドルで、1年前の22%増
● 営業収入(Operating Income) 4億2000万ドルは、過去7年間で最高
● 純利益(損)(Net Profit/Loss)は、1億5100万ドルの損で、1年前よりも77%改善(損額が減った)

通信サービスでは、
● SPARK 高速LTE(つまり、TD-LTE設置地域)が本日、フロリダ州オーランド、カリフォルニア州オークランドなど6地域増えて、24地域になった。
● 1900MHz LTEエリアは41都市増やして合計443都市達成、人口カバーは2億2500万人(71.7%)達成。

SprintのT-Mobile US買収計画に、更なる壁が立ちはだかる


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Sprint会長の孫氏の思惑とはかけ離れて、T-Mobile USの躍進は続いており、その影響はAT&TとVerizonにも通信料金の値下げや加入者減などという現象で現れています。
よって、一人負けのSprintは、まず、LTEサービス補強を推進して、自社の立て直しを計らない限りは、T-Mobile US買収提案も出来ないどころか、1-2年のうちに第3位から第4位へ転落することも有り得るでしょう。

さて、Sprintは昨年7月初めに2.5GHz周波数帯域の使用権を持つClearwireを完全子会社化して、この周波数の利用を自由に決められるようになりました。
Sprintは2.5GHz周波数帯域を120MHz幅で、ほぼ独占状態で所有しています。この2.5GHz帯域を含めたアメリカ携帯各社(プラス、衛星放送会社Dish)の携帯電波の、トータル周波数幅を比較したのが、次の表です。
【FireceWireless】Verizon says FCC can’t ignore Sprint’s 2.5 GHz licenses in spectrum screen – 2014年2月7日

つまり、
● Sprint 203MHz幅 (2.5GHzの120MHz幅を含む)
● AT&T 129MHz幅
● Verizon 104MHz幅
● T-Mobile US 71MHz幅

この状態で、SprintがT-Mobile USを買収すると、買収後のSprintの周波数使用幅は274MHzとなり、AT&TやVerizonの2倍~2.5倍となります。

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2014年第1四半期の、アメリカ4大キャリア業績予測


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FirceWirelessオンラインサイトは、Credit Suisseアナリストによる2014年第1四半期のアメリカ4大キャリアの業績予測を発表しました。
【FirceWireless】Analysts: AT&T beats back competition from T-Mobile in Q1 2014年4月22日

これによると、
● T-Mobile US ポストペイド契約純増予測 ・・・ 105万件 / ポストペイド契約純増実績 ・・・ 130万件 (うち、タブレット10万件。2014年5月1日朝発表。)
● Verizon ポストペイド契約純増予測 ・・・ 52万5000件 / ポストペイド契約純増実績 ・・・ 53万9000件 (うち、タブレット63万4000件。2014年4月24日朝発表。)
● AT&T ポストペイド契約純増予測 ・・・ 20万件 / ポストペイド契約純増実績 ・・・ 62万5000件 (うち、タブレット31万3000件。)
● Sprint ポストペイド契約純減予測 ・・・ (25万件) / ポストペイド契約純減実績 ・・・ (23万1000件)  (うち、タブレットは51万6000件増加。・・・てことは、携帯回線は(74万7000件)純減!?)

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Sprintが2015年2月11日以降発売開始のスマホのSIMロック解除を、国内キャリアSIM対象にも行うことが判明。プリペイド子会社も、SIMロック解除へ。


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Sprintは現在、iPhone 5c/5sをアップルストアでデバイスオンリーで購入した場合、および、条件を満たしたポストペイド契約者に対して、iPhone 4s以上やGSM/CDMA2000兼用モードの「グローバル」スマホのSIMロック解除を行っていますが、SIMロック解除をしても、アメリカ国内キャリアのSIMは使用できないように対策されています。
この状況が、2015年2月11日発売開始以降の新モデルに対して変わることが、AndroidPoliceオンラインサイトで報告されました。
【AndroidPolice】PSA: Sprint Is Planning To Make All Its Devices From February 11, 2015 Onward Domestically Unlockable - 2014年4月21日

同オンライン誌への情報報告者によると、下記のSprintのSIMロック解除(Unlocking)ポリシーのFAQサイトに新しい文章が追加されており、
【Sprint】Legal / Regulatory & Consumer Resources > Unlock your Sprint Device

これを解釈すると、

● 2015年2月11日以降に新発売となるスマホやiPhoneモデルは、SIMロック解除された後に、米国外SIMのみならず、アメリカ国内のキャリアのSIMも使用できるようになる。

と言うことです。

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Sprintが子供(5~12歳)用携帯、WeGoを販売開始


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Sprintは、子供用携帯WeGoを本日から販売する、と発表しました。
【Sprint】Fact Sheet: Sprint WeGo – 2014年4月11日

価格は、$120。ポストペイド契約者は月$5/24ヶ月払いの分割払いが可能です。

通信料は、月$9.99。
この中に、月1000分までの(アメリカ国内)通話と、1000通までのテキスト・メッセージ(SMS)が含まれます。
WeGoで通話できる電話番号(通話とテキスト送受信相手)は、親が20個まで設定可能であることが特徴です。

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T-Mobile USの業績躍進は、固定化傾向。


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ソフトバンク社長でSprint会長の孫 正義氏は、SprintがT-Mobile USを買収する理由の一つとして、昨年(2013年)3月以降のT-Mobile USの業績躍進は「一時的なもの。そのうち失速する。」と言い放っています。

しかし、本日FireceWirelessがリリースされた業界証券アナリストのレポートによると、
【FireceWireless】Analysts: T-Mobile Uncarrier momentum accelerating into Q1, handset financing programs catching fire – 2014年4月4日
T-Mobile USは2014年第1四半期の契約数も、ネットでポストペイド契約の加入台数増は110万台に達すると予想されています。これは、事前予想を10万台上方修正した数字です。情報を提供した証券会社Jefferiesのアナリストは、T-Mobile USの2014年年間ポストペイド契約台数を、プラス320万台と上方に予想修正しました。

他の証券会社のアナリスト(New Street Research)も同様の数字を発表しています。

このT-Mobile USの業績躍進は、2014年1月日にT-Mobile USが発表した「T-Mobile USにMNPすれば、他キャリアのETF(早期解約料)を1回線当たり最大$350までリベート。他社の端末下取りで最大$300クレジット。合計最大$650までのクレジットを転入者へクレジットする。」プロモーションでさらに加速されていると分析されています。

T-Mobile USへの転入加入者は、Sprintからの加入者が多いだろう、とアナリストは予想しています。
前々期(2013年第4四半期)のSprintの業績は、予想以上にプラス5万8000件の加入台増が報告されましたが、これはクリスマスシーズンとiPad Air/iPad Mini Retinaの販売開始の影響で、タブレット(iPad/iPad Mini)の加入者が多かったためで、携帯(スマホ)の純加入台数は減少したと考えられています。そして、大都市でのLTE普及がいまだに充実できていないSprintの直近前期(2014年第1四半期)の業績は、大きく減少するであろうとアナリストは予想しています。

ただ、Sprintは年頭(2014年1月7日)に新しいFramilyプランを発表し、このプラン内で最大10人まで、加入者数が多いほど1端末あたりの月料金が安くなるプランを提供しました。このプランでは、端末おのおの月1GBまでのデータが使用出来て、1台では月$55。家族・親戚・友人・会社の同僚などと組んで7-10台で加入すると、1台当たり月$25に月料金が下がります。
しかし、通信の質が良ければ喜んで参加するでしょうが、4キャリア中一番通信の質が悪いSprintに喜んで加入する利用者はそれほど多く無く、「質の悪い『商品』を薦めあう」親戚や友人、会社の同僚との間で人間関係の問題も発生する懸念もあります。

事実、Sprintは直近前期終了直後の本日2014年4月4日より、T-Mobile USのETFリベート・プロモーションをそのままそっくり真似て、Sprint FramilyプランへのMNP転入者へ「他社のETF(早期解約料)クレジット最大$350、端末下取り最大$300、合計で最大$650まで負担する」キャンペーンを2014年5月8日までの期限付きで開始しました。(T-Mobile USの他社ETFリベートは、期限がありません。)
このSprintのキャンペーンの開始のタイミングは、前期(2014年第1四半期)のFramilyプラン加入者が予想を下回ったため、それへの「テコ入れ」ではないか、とも考えられます。

Sprintは加入者数でアメリカ第3位のキャリアで、2013年末現在の加入総数は5390万件。T-Mobile USは第4位で、2013年末現在の加入総数は4670万件。その差は720万件です。

T-Mobile USの2014年第1四半期(暦期)業績発表は2014年5月1日午前9時(東海岸時刻)、Sprintの同期業績発表は2014年4月29日午前7時(東海岸時刻)の予定です。

Sprintが自社ブランドのプリペイド携帯料金を刷新


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Sprintが自社ブランドのプリペイド携帯料金を、昨日(2014年3月14日)刷新しました。
【Sprint】Welcome to Sprint Prepaid

・・・と言っても、ほとんどの人には向かないので、この情報はスルーで結構です。

理由は、
● 使用できる携帯(スマホ)が、Sprint版として発売された携帯でないといけない。
● 現在Sprintプリペイドで使用できる携帯は、以下のモデルに限る:
 - Sprint版Samsung Galaxy S4 Mini(LTE、Spark互換機)
 - Sprint版Samsung Galaxy S3 (LTE互換機)
 - Motorola Moto G(3G通信のみ)
 - Sprint版iPhone 4s(3G通信のみ)
● 通信料は自社プリペイド専用ブランドのVirgin Mobile USAやBoostMobileよりも高い。
よって、中古のSprint版携帯(スマホ)が余っていて、なんとか回線を安く再アクティベートしたい場合以外は、Sprintでプリペイドを契約する意味がありません。

しかも、現在、SprintのMVNOのTingでは、多くのSprint版(中古モデル)スマホをそのまま使用できます。最近では2014年3月12日からSprint版iPhone 5の利用が、Tingで可能になっています。(つまり、Sprint版のiPhone 4/4s/5がTingで使用できます。)

※ TingでSprint版iPhone 5を使用するためには、そのIPHONE 5にもともと付いてきたSIM(もちろん、Sprintとは解約済みであること)が必要です。それは、SprintはSIMと本体が紐付きになっていて、他のSprintのSIMでは本体が使用できないからです。
Tingは、将来的にはSIMの発行が出来るよう、期待していると言うことです。(Tingは現在はNexus 5北米版以外には、新規SIMは発行できない。)

Tingの毎月の最低料金は、月$6からです。

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アメリカのポストペイド携帯契約料金、各社比較


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最近、アメリカ4台携帯各社のプランが頻繁に変わるので、追いついていけませんよね。
アメリカのポストペイド携帯契約を再調査したので、
アメリカでiPhoneをポストペイド加入する場合の料金 – 2011年1月14日 【最終編集日:2014年3月12日】

その料金を表にして4社比較したいと思います。

■ スマートフォン、月最低料金プラン

キャリア プラン名 条件 毎月の料金総額(税抜き) 通話 テキスト(SMS、MMS) データ通信 テザリング その他、特徴
AT&T Mobile Share Value Plan 2年契約
端末割引有り(iPhoneは$450)
早期解約料$325-$10x契約継続月数
$60 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 300MBまで
超過料金は300MB当たり$20
AT&T公衆WiFi無料
国際データローミング
国際LTEデータローミング
AT&T Mobile Share Value Plan 契約束縛無し(No Contract Option)
端末定価購入
または
端末持込
早期解約料、無し
$45 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 300MBまで
超過料金は300MB当たり$20
AT&T公衆WiFi無料
国際データローミング
国際LTEデータローミング
AT&T Next Plan 契約束縛無し(No Contract Option)
端末定価購入
端末代20ヶ月または26ヶ月分割払い
早期解約料、無し(残債を支払う)
$45
+端末分割料金
アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 300MBまで
超過料金は300MB当たり$20
AT&T公衆WiFi無料
国際データローミング
国際LTEデータローミング
Verizon More Everything Plan 2年契約
端末割引有り(iPhoneは$450)
早期解約料$350-$10x契約継続月数
$55 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 250MBまで
超過料金は250MB当たり$15
国際データローミングは高い
Verizon More Everything Plan Month-to-Month契約
端末定価購入
または
端末持込
早期解約料、無し
$55 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 250MBまで
超過料金は250MB当たり$15
国際データローミングは高い
Verizon More Everything Plan
+ Edge
契約束縛無し
端末定価購入
24ヶ月分割払い
早期解約料、無し(残債を支払う)
$45
+端末分割料金
アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 250MBまで
超過料金は250MB当たり$15
国際データローミングは高い
Verizon Single Line Plan 契約束縛無し(No Contract Option)
端末定価購入
または
端末持込
早期解約料、無し
$60 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 1GBまで
超過料金は500MB当たり$15
国際データローミングは高い
Verizon Single Line Plan
+ Edge
契約束縛無し
端末定価購入
24ヶ月分割払い
早期解約料、無し(残債を支払う)
$50
+端末分割料金
アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 1GBまで
超過料金は500MB当たり$15
国際データローミングは高い
Sprint Unlimited, My Way Plan 2年契約
端末割引有り(iPhoneは$450)
早期解約料最大$350
$70 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内宛は使い放題 1GBまで
超過料金は1MBあたり$0.05
追加料金$10 国際データローミングは高い
Sprint Framily Plan 契約束縛無し
端末定価購入
または
端末持込
早期解約料、無し
$55 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内宛は使い放題 1GBまで
超過料金は(不明)
(不明) 国際データローミングは高い
Sprint Framily Plan
+ Sprint Easy Pay
契約束縛無し
端末定価購入
24ヶ月分割払い
早期解約料、無し(残債を支払う)
$55
+端末分割料金
アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内宛は使い放題 1GBまで
超過料金は(不明)
(不明) 国際データローミングは高い
T-Mobile US Simple Choice 契約束縛無し
端末定価購入
または
端末持込
早期解約料、無し
$50 アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 1GBまで
1GBを超えると2G即速度で使い放題
国際データローミングは2G速度で無制限で無料。
追加料金で3G速度で使用可。
T-Mobile US Simple Choice
+ Jump
契約束縛無し
端末定価購入
24ヶ月分割払い
早期解約料、無し(残債を支払う)
$50
+端末分割料金
アメリカ国内使い放題
国際電話発信のみ追加料金
国内・国外宛は使い放題 1GBまで
1GBを超えると2G即速度で使い放題
国際データローミングは2G速度で無制限で無料。
追加料金で3G速度で使用可。

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ソフトバンク孫社長が2014年3月11日ワシントンDCの商工会議所会合で、Sprint/T-Mobile合併の必要性をアピール


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さて、ソフトバンク/SprintのT-Mobile US買収劇の次のステップは・・・と気になり、そろそろ忘れかけた人が多いか、「当分ダメか」と諦めかけた人が多くなっているかもしれない時期ですが、・・・

FCC(連邦通信局)やDOJ(司法省)から隠密ミーティングでも「No」を言い渡され、公の場でも「(今は)アメリカの携帯キャリアは4社あることが望ましい。」と、買収反対の声明を出されたソフトバンクの孫代表ですが、今朝のWall Street Jopurnalのニュースによると、2014年3月11日にワシントンDCの商工会議所(Chamber of Commerce)の会合で孫氏がプレゼンテーションを行い、アメリカの携帯業界の合併・統合の必要性を主張するようです。

政府認可機関への説得が思うように行かなかったので、企業や政治家を集めた集会でアピールし、SprintによるT-Mobile US買収賛成への世論を作ろうとしているようです。
【WSJ】Sprint Chairman Seeks U.S. Public Support on T-Mobile Deal – 2014年3月4日

孫氏はSprint買収前も直後も、業界に詳しいコンサルタントやロビーストを雇っていると思うので、専門家ではない筆者が自分の意見を口出しするようなことでは無いと思います。

しかし、ソフトバンクがSprintを買収する際にはDOJおよびFCCに買収後の事業計画を出しているはずで、その中には年間80億ドル(約8000億円)をSprintに2年間投資し、Sprintのインフラ(LTE)整備をすることが約束されているそうです。

それなのに、Sprint買収後になって「いやあ、買収後にSprint内部を精査したら、1兆60000億円(8000億円x2年)の投資ではSprintを建て直すのは困難。だから、T-Mobile USも買収させてくれ。」ってのは、事業家や政治家には納得できないと思うんですよね。「そんないい加減な事業計画でSprintを買収したの?だったら、T-Mobile USを更に買収したって、結果は同じなんでは・・・」と。
ソフトバンクの海外進出のきっかけとなる金の卵だと思ったSprintが、買収後に蓋を開けてみたら「負けクジだった。だから、ルールを変えて(T-Mobile USの買収を認めて)くれ。」と言っても、アメリカのフェアネス(公平ルール)の感覚では、世間は許さないですよ。レースが始まってからは、ルールは変更できません。まずは今のレースを完走するか、少なくともゴールが見えてきたときに、「次のレースでは、(これまでの努力を評価してくれて)こういうルールに変えてくれ。」というなら、話は違いますが。

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SprintがLTEエリア拡張を発表


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まあ、亀さんのようにトロイSprintですが、本日、LTEエリアを382都市に拡大したと発表。
3周波数利用のSparkも本日、Salt Lake CityとJacksonville(Florida)が増えて16都市に。
【Sprint】Sprint 4G LTE expands to 382 markets, including Detroit; Rochester, N.Y.; Manchester, N.H.; and Winston-Salem, N.C. – 2014年2月24日

Sparkサービスでないところは5MHz+5MHz帯域使用なので、ダウンロード実測値もせいぜい3-5MHzですから、他社(10MHz+10MHz帯域)に比べても遅い速度。・・・と言うより、AT&TやT-Mobile USのHSPA+と同じか、それよりも遅い。

一番LTEエリア整備が遅く、一番速度が遅いってのは、どういうことなのよ。
「Sparkは速い」って言っているけど、Sparkの整備目標である「2016年末までに全米大都市100都市にSparkサービス提供」するころには、VerizonもAT&Tもキャリア・アグリゲーションをやっているだろうから、その頃は他社と比べてもぜんぜん速くないと思うんですよね。

3月末までには我が家もLTEサービスエリアになるそうですが、いくらサービスエリア都市数が増えても、我が家にSprint LTEが来るまでは許せない。

現在のSprint LTEサービス都市一覧は、
【Sprint】Sprint 4G LTE Launched Cities
参照。

Sprint 2013年10-12月期、予想外に純増微増も、10億ドルの赤字。買収に関しては、「噂にはコメントしない」


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Sprintは今朝、2013年10-12月期の業績発表をしました。

業界アナリストコンセンサスでは15万~36万5000台程度のポストペイド契約純減を予想されていましたが、実際には5万8000人のポストペイド純増でした。
しかし、これは先に発表されている同期のVerizon、T-Mobile US、AT&Tの純増に比べると、遥かに少ないです。
● Verizon 150万件純増
● T-Mobile US 86万9000件純増
● AT&T 56万6000件純増
● Sprint 5万8000件増

プリペイド加入者(Sprint、Virgin Mobile USA、Boost Mobile)は 32万2000件の増加、MVNOなどホールセール加入者は30万2000件の増加です。

これで、Sprintの加入者総数は、5390万件となります。
(参考:T-Mobile USの加入者総数は、同期末で4670万件と発表されています。)

しかし、加入者増にも関わらず、四半期収支は10億ドル(約1000億円)の赤字となりました。前年(2012年)同期の13億ドル赤字よりは減っています。

LTEの人口カバーは2億人以上達成(人口カバー率約64%)と発表され、LTE 3バンド・サービスのSparkが本日からPhiladelpiaとBaltimoreで開始され、2014年1月末に開始されたKansas Cityと合わせて、合計14都市となりました。
Sparkのメインは2.5GHz TD-LTEの複数のサブチャンネルによるキャリア・アグリゲーションなので、Spark=Band 41 TD-LTEと言う事がいえます。

業績発表後の電話会議でSprintのHesse CEOは、「AT&TとVerizonを除いた携帯業界の合併・統合は業界のダイナミック、国、および、消費者にとって利益がある。」と業界再編を支持する発言をした後に、T-Mobile US買収に関しては「メディアの噂にはコメントできない。」と明確な回答を避けました。

【Sprint】Sprint Reports Fourth Quarter and Full Year 2013 Results – 2014年2月11日
【TheVerge】Sprint’s the only major US carrier yet to lose money this quarter, despite record subscribers – 2014年2月11日
【BGR】T-Mobile isn’t destroying Sprint after all – 2014年2月11日
【BusinessWire】T-Mobile US Reports Preliminary Fourth Quarter 2013 Customer Results – 2014年1月8日

Sprintの未開通SIMを、Sprint版以外のiPad Air/iPad Miniで使えるか?


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以前にテストした、
iPad/iPad MiniとNexus 7 LTEをアメリカのSIMで使う検証・・・結果まとめ – 2013年11月18日
の未検証分、補完、その一です。

暫く前に検証はしていたんですが、今日まで報告できませんでした。
まあ、たいした結果ではないので、スルーして良いですよ(笑)

そもそも、Sprint版以外のiPad/iPad Air/iPad Miniを買って、こんなことをする人は、居ないと思われます。
その理由は、Sprintの未開通SIMはなかなか手に入りにくく、手に入ったとしても高価だからです。

eBayでSprintディーラーや、Sprintショップ店員の横流しSIMでも、マイクロSIMで一枚$25以上、ナノSIMだと$30~$50ですからね。
筆者も、この検証の為に$39.99で購入しました。

SprintのMVNO、Ting.comではNexus 5用にSIMが$10で購入できて、そのSIMは実はSprintのSIMでしたが・・・

で、SprintのSIMは、こんな感じで、真っ白で素朴。

裏(表?)はもっとそっけないデザインで、一面真っ白。

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