コンテンツへスキップ
T-Mobile USのポストペイド契約Simple Choiceの料金と使用バイト数が本日、2014年3月23日から改訂されるのに伴い、
T-Mobile USが、ポストペイド(Simple Choice)通信料金とデータ通信量を改訂。プリペイドも追随か。 – 2014年3月9日
T-Mobile USプリペイド料金も、予想通り本日より変更になりました。
【T-Mobile US】プリペイド・プラン・ページ
テテザリングは全てのプリペイドMonthly Planで使用可能という表記がありますが、そのバイト数は明確に表記されていません。下の表では、ポストペイドSimple Choice契約で許されているテザリングのバイト数を表示してあります。また、「月$30、通話100分まで、高速データ通信5GBプラン」ではテザリングがうまく出来ないと言う報告もあります。
“T-Mobile USのプリペイド料金改定” の続きを読む
Net10、StraightTalk、Simple Mobileを傘下に持つTracfoneは、2013年9月からStraightTalkとNet10のAT&T回線用SIMでLTEへの接続を開始していました。
AT&T MVNO StraightTalk(とNet10)が、「月$45で使い放題」プランにAT&TのLTE対応開始 - 2013年9月13日
そして、2013年年末にはSimple Mobile(T-Mobile US回線仕様)がLTE接続を開始しています。
T-Mobile USのMVNO、Simple Mobileが、LTE接続開始 - 2013年12月31日
Simple MobileのLTE接続で、同じTracfone傘下のNet10とStraightTalkのLTE接続が待望されていましたが、先週、それが開始されたようです。
StraightTalkは同時にAT&T回線用とT-Mobile US回線用のナノSIMも発売を開始しました。
【Phandroid】Straight Talk now offering nano SIM cards, LTE data on T-Mobile – 2014年3月13日
Net10ではまだナノSIM販売の案内は無く、T-Mobile US回線SIMでLTEが使用可能の案内もありません。が、間もなく可能になると思われます。(AT&T回線では既にLTE接続可能。)
AT&TもT-Mobile USも、H2O WirelessやZIP SIM(旧Ready SIM)を含む他のMVNOでのLTE接続許可が待たれます。
T-Mobile USのLTE周波数は、AWS (Band 4)です。2014年後半からは700MHz Band 12、1900MHz Band 2でも開始されます。
T-Mobile USは1年前の2013年3月25日からLTEサービスを公式開始し、1年で273都市、人口カバー2億1000万人(約67%)の他社に無いスピードでカバーするところまで広がりました。
このところこの数字に変化が無いのは、残りのT-Mobile USサービス地域は2G GSM (Edge)サービスしか提供していない地域のため、通信機器アップグレードがこれまでとは違う手順が必要だからです。
T-Mobile USは人口カバー率では全米の96%(約3億100万人)をカバーしているものの、その約3分の一は2G GSMオンリーのサービスエリアで、特に郊外や人口の少ない都市ではその状況が顕著です。
1週間前のCNet誌の解説にもあるように、
【CNet】Why Sprint’s push for a T-Mobile merger will likely be in vain – 2014年3月7日
SprintやT-Mobile USが業界トップ2社のVerizonやAT&Tに勝てない理由の一つには、Sprint/T-Mobile USの郊外や僻地でのサービス・カバレッジが全く無いか、非常に速度が遅いためとも考えられます。やはり、携帯ユーザーとしては、自分が日常、生活や行動する場所で電波が受信しにくければ、全米のカバレッジの広いVerizonやAT&Tを選択するでしょう。CNet誌はこの理由により、「SprintとT-Mobile USが合併したとしても、その状況(郊外で電波が弱い)は変わらず、(合併後の)加入者増には繋がらない。」と結論付けています。
本日、T-Mobile USはニュースリリースを発表し、これまで1年間の都市部でのLTEの達成を報告するとともに、これからの1年間は現2G GSM/Edge地域のLTE化に向けて工事を行うことを発表しました。
計画では、
● 2014年中間までにLTEの人口カバー2億3000万人(約73%)達成予定
● 2014年末までに現2G GSM/Edge(1900MHz Band 2)オンリー地域の50%はLTE化完成予定、LTEの人口カバー2億5000万人(約80%)達成予定
● 2015年中間までに現2G GSM/Edge(1900MHz Band 2)オンリー地域のLTE化をほぼ完成
● 2014年後半から、700MHz Aブロック(Band 12)でのLTEを導入する予定(700MHz低周波数は、ビル内への電波透過を改善します。)
● 2G/GSMの周波数帯の一部は、古いフィーチャーフォンやM2Mアプリケーションのため、そのまま2G/GSMとして残す。
【T-Mobile US】T-Mobile Celebrates 1st Anniversary of LTE Rollout By Launching Major Network Upgrade Program – 2014年3月13日
現時点でT-Mobile USの
● LTEは273都市、2億1000万人(約67%)浸透
● 3G HSPA+は既に人口カバー2億3000万人(約73%)に到達済み
● 2G/3G/LTE合わせて、人口カバー3億100万人(96%)にT-Mobile USの電波は到達している(一部では、これはAT&Tへのローミング地域を含むと指摘されています。T-Mobile US自社電波は2億8500万人カバー(約91%)と発表されています。)
● T-Mobile USの基地局数は5万ヵ所
約束通りに実行できないばかりではなく、実行できない言い訳としてお役所や世間に苦情ばっかり言っているSprintと違って、T-Mobile USは苦情も言わずに黙々とこの1年でその実行力をしっかり世間に見せてくれたので、次の1年で2G地域のLTE化は必ず達成してくれるでしょう。
参考:
アメリカ4大キャリアのLTE普及状況:【更新】2014年2月25日現在 – 2013年4月25日以降、常時更新
最近、アメリカ4台携帯各社のプランが頻繁に変わるので、追いついていけませんよね。
アメリカのポストペイド携帯契約を再調査したので、
アメリカでiPhoneをポストペイド加入する場合の料金 – 2011年1月14日 【最終編集日:2014年3月12日】
その料金を表にして4社比較したいと思います。
■ スマートフォン、月最低料金プラン
キャリア |
プラン名 |
条件 |
毎月の料金総額(税抜き) |
通話 |
テキスト(SMS、MMS) |
データ通信 |
テザリング |
その他、特徴 |
AT&T |
Mobile Share Value Plan |
2年契約 端末割引有り(iPhoneは$450) 早期解約料$325-$10x契約継続月数 |
$60 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
300MBまで 超過料金は300MB当たり$20 |
可 |
AT&T公衆WiFi無料 国際データローミング 国際LTEデータローミング |
AT&T |
Mobile Share Value Plan |
契約束縛無し(No Contract Option) 端末定価購入 または 端末持込 早期解約料、無し |
$45 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
300MBまで 超過料金は300MB当たり$20 |
可 |
AT&T公衆WiFi無料 国際データローミング 国際LTEデータローミング |
AT&T |
Next Plan |
契約束縛無し(No Contract Option) 端末定価購入 端末代20ヶ月または26ヶ月分割払い 早期解約料、無し(残債を支払う) |
$45 +端末分割料金 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
300MBまで 超過料金は300MB当たり$20 |
可 |
AT&T公衆WiFi無料 国際データローミング 国際LTEデータローミング |
Verizon |
More Everything Plan |
2年契約 端末割引有り(iPhoneは$450) 早期解約料$350-$10x契約継続月数 |
$55 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
250MBまで 超過料金は250MB当たり$15 |
可 |
国際データローミングは高い |
Verizon |
More Everything Plan |
Month-to-Month契約 端末定価購入 または 端末持込 早期解約料、無し |
$55 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
250MBまで 超過料金は250MB当たり$15 |
可 |
国際データローミングは高い |
Verizon |
More Everything Plan + Edge |
契約束縛無し 端末定価購入 24ヶ月分割払い 早期解約料、無し(残債を支払う) |
$45 +端末分割料金 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
250MBまで 超過料金は250MB当たり$15 |
可 |
国際データローミングは高い |
Verizon |
Single Line Plan |
契約束縛無し(No Contract Option) 端末定価購入 または 端末持込 早期解約料、無し |
$60 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
1GBまで 超過料金は500MB当たり$15 |
可 |
国際データローミングは高い |
Verizon |
Single Line Plan + Edge |
契約束縛無し 端末定価購入 24ヶ月分割払い 早期解約料、無し(残債を支払う) |
$50 +端末分割料金 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
1GBまで 超過料金は500MB当たり$15 |
可 |
国際データローミングは高い |
Sprint |
Unlimited, My Way Plan |
2年契約 端末割引有り(iPhoneは$450) 早期解約料最大$350 |
$70 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内宛は使い放題 |
1GBまで 超過料金は1MBあたり$0.05 |
追加料金$10 |
国際データローミングは高い |
Sprint |
Framily Plan |
契約束縛無し 端末定価購入 または 端末持込 早期解約料、無し |
$55 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内宛は使い放題 |
1GBまで 超過料金は(不明) |
(不明) |
国際データローミングは高い |
Sprint |
Framily Plan + Sprint Easy Pay |
契約束縛無し 端末定価購入 24ヶ月分割払い 早期解約料、無し(残債を支払う) |
$55 +端末分割料金 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内宛は使い放題 |
1GBまで 超過料金は(不明) |
(不明) |
国際データローミングは高い |
T-Mobile US |
Simple Choice |
契約束縛無し 端末定価購入 または 端末持込 早期解約料、無し |
$50 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
1GBまで 1GBを超えると2G即速度で使い放題 |
可 |
国際データローミングは2G速度で無制限で無料。 追加料金で3G速度で使用可。 |
T-Mobile US |
Simple Choice + Jump |
契約束縛無し 端末定価購入 24ヶ月分割払い 早期解約料、無し(残債を支払う) |
$50 +端末分割料金 |
アメリカ国内使い放題 国際電話発信のみ追加料金 |
国内・国外宛は使い放題 |
1GBまで 1GBを超えると2G即速度で使い放題 |
可 |
国際データローミングは2G速度で無制限で無料。 追加料金で3G速度で使用可。 |
“アメリカのポストペイド携帯契約料金、各社比較” の続きを読む
T-Mobile USは昨夕、ポストペイド契約であるSimple Choiceプランのデータ通信量を改訂し、高速通信無制限オプションの価格を改定することを発表しました。新価格/データ通信量は、2014年3月23日より有効です。
【T-Mobile Blog】It All Started with Simple Choice. And With Today’s Updates, it Just Keeps Getting Better. – 2014年3月7日
通信プラン |
現行料金/データ通信量 |
2014年3月23日よりの 新料金/データ通信量 |
Simple Choice $50/Monthプラン アメリカ国内通話・テキストは使い放題 |
月$50 500MBまでLTE 500MB以上は2G速度で使い放題 テザリング500MBまで可能 |
(2014年3月22日までの加入者は、何もしないと以下のプランに改訂) 月$50 1GBまでLTE 1GB以上は2G速度で使い放題 テザリング1GBまで可能
備考:2014年4月1日より米国外へのSMS/MMSが無料になる |
Simple Choice $60/Monthプラン アメリカ国内通話・テキストは使い放題 |
月$60 2.5GBまでLTE 2.5GB以上は2G速度で使い放題 テザリング2.5GBまで可能 |
(2014年3月22日までの加入者は、何もしないと以下のプランに改訂) 月$60 3GBまでLTE 3GB以上は2G速度で使い放題 テザリング3GBまで可能
備考:2014年4月1日より米国外へのSMS/MMSが無料になる |
Simple Choice $70/Monthプラン アメリカ国内通話・テキストは使い放題 |
月$70 LTEで使い放題 テザリング2.5GBまで可能 |
月$70 5GBまでLTE 5GB以上は2G速度で使い放題 テザリング5GBまで可能
備考:2014年4月1日より米国外へのSMS/MMSが無料になる |
(2014年3月22日までの加入者は、何もしないと以下の旧プランが継続) 月$70 LTEで使い放題 テザリング2.5GBまで可能 |
Simple Choice $80/Monthプラン アメリカ国内通話・テキストは使い放題 |
|
月$80 LTEで使い放題 テザリング5GBまで可能
備考:2014年4月1日より米国外へのSMS/MMSが無料になる |
同様なプラン変更は、プリペイドMonthlyプランでも実施されるようです。
なお、ポストペイド契約における米国内から米国外へのSMS/MMS(国際テキスト)の無料化は、Verizonが2014年2月13日よりMore Everythingプランで実施し、AT&Tが2014年2月25日に発表(2月28日から実施)して追従したもので、T-Mobile USもそれに追従します。ただし、日本では電話番号をアドレスとして使って送受信するテキスト(ショートメール)はあまり利用されていないと思うので、アメリカ国内の利用者で日本の携帯電話番号宛にテキストする利用者はほとんど居ないと思われるので、このサイトの読者にはほとんどメリットがないでしょう。
さて、ソフトバンク/SprintのT-Mobile US買収劇の次のステップは・・・と気になり、そろそろ忘れかけた人が多いか、「当分ダメか」と諦めかけた人が多くなっているかもしれない時期ですが、・・・
FCC(連邦通信局)やDOJ(司法省)から隠密ミーティングでも「No」を言い渡され、公の場でも「(今は)アメリカの携帯キャリアは4社あることが望ましい。」と、買収反対の声明を出されたソフトバンクの孫代表ですが、今朝のWall Street Jopurnalのニュースによると、2014年3月11日にワシントンDCの商工会議所(Chamber of Commerce)の会合で孫氏がプレゼンテーションを行い、アメリカの携帯業界の合併・統合の必要性を主張するようです。
政府認可機関への説得が思うように行かなかったので、企業や政治家を集めた集会でアピールし、SprintによるT-Mobile US買収賛成への世論を作ろうとしているようです。
【WSJ】Sprint Chairman Seeks U.S. Public Support on T-Mobile Deal – 2014年3月4日
孫氏はSprint買収前も直後も、業界に詳しいコンサルタントやロビーストを雇っていると思うので、専門家ではない筆者が自分の意見を口出しするようなことでは無いと思います。
しかし、ソフトバンクがSprintを買収する際にはDOJおよびFCCに買収後の事業計画を出しているはずで、その中には年間80億ドル(約8000億円)をSprintに2年間投資し、Sprintのインフラ(LTE)整備をすることが約束されているそうです。
それなのに、Sprint買収後になって「いやあ、買収後にSprint内部を精査したら、1兆60000億円(8000億円x2年)の投資ではSprintを建て直すのは困難。だから、T-Mobile USも買収させてくれ。」ってのは、事業家や政治家には納得できないと思うんですよね。「そんないい加減な事業計画でSprintを買収したの?だったら、T-Mobile USを更に買収したって、結果は同じなんでは・・・」と。
ソフトバンクの海外進出のきっかけとなる金の卵だと思ったSprintが、買収後に蓋を開けてみたら「負けクジだった。だから、ルールを変えて(T-Mobile USの買収を認めて)くれ。」と言っても、アメリカのフェアネス(公平ルール)の感覚では、世間は許さないですよ。レースが始まってからは、ルールは変更できません。まずは今のレースを完走するか、少なくともゴールが見えてきたときに、「次のレースでは、(これまでの努力を評価してくれて)こういうルールに変えてくれ。」というなら、話は違いますが。
“ソフトバンク孫社長が2014年3月11日ワシントンDCの商工会議所会合で、Sprint/T-Mobile合併の必要性をアピール” の続きを読む
Wall Street JounralのMarketWatch記事は、
【Wall Street Journal/MarketWatch】Sprint Rethinks Acquiring T-Mobile After Public Antitrust Opposition – 2014年2月10日
【Wall Street Journal】Sprint Rethinks Acquiring T-Mobile After Public Antitrust Opposition – 2014年2月10日
Sprint/ソフトバンク会長の孫 正義氏とSprint CEOのDan Hesse氏はアメリカ司法省とFCCの反対が予想以上に強いことから、現在準備中の説得議論でのT-Mobile US買収は難しいと判断し、計画の練り直しの為に数週間の時間を掛ける、と関係筋2名の話としてレポートしています。
(※ 「予想以上」「予想外」と思ったのは、孫さんだけだと思うけど・・・)
孫会長は、司法省とFCCの反応を消化しているところであって、「Sprintが今以上に大きくならないと、成功できない」と信じている孫氏にとっては、この難関はT-Mobile US買収提案を諦めることではない、と関係筋は述べているようです。
しかし、この議論は、着実にこの1年間加入者数を増やしているT-Mobile USを横目にしてアメリカ司法省とFCC関係者を説得する材料には成り得なかったようです。
Sprint側は、T-Mobile USの急成長は一時的なものであり、いつかはVerizonとAT&Tの2大キャリアの規模に屈服する、と議論しているようですが、それも今の時点では説得力が薄いようです。
Sprintは2013年10~12月四半期業績発表を、明日(アメリカ現地2014年2月11日)、ニューヨーク株式市場オープン前に発表します。(東海岸時間午前8~9時ころ?、日本時間22時~23時ころ?)
ソフトバンクの決算説明会は、日本時間 2014年2月12日(水)午後4時30分~午後6時00分(予定)です。
SprintによるT-Mobile US買収の資金が、銀行や証券会社によって準備が進んでいる噂が流れて2014年2月5日午後に株価が約7~8%の急上昇したSprintとT-Mobile US株ですが、同日夜、この買収が政府認可当局に認可される可能性が低いというアナリストニュースが相次いで流れ、翌2014年2月6日は両社株とも急下落。結果的には両社株とも、噂前の2014年2月5日午前の株価レベルに戻っています。
Sprint/T-Mobile USの合併が現在の状況では認められにくい状況の一つとして、アメリカ政府司法省およびFCC通信委員会の立場が、「アメリカの携帯業界は、現在、GSM/W-CDMAキャリア2社 + CDMA2000キャリア2社」で競争を続けるのが望ましい、という立場をとっていることにあります。
「2+2」競争体制は、2011年のAT&TによるT-Mobile USA買収時の審査(最終的に反対意見)で司法省が示した態度であって、その後2年間で、この方針がまだ大きく変えられるほどの携帯業界の大変化は、アメリカには起こっていません。
つまり、
● GSM/W-CDMAキャリア = AT&T、T-Mobile US
● CDMA2000キャリア = Verizon、Sprint
です。一部に「4社競争を、3社競争に会社の数を減らし、第3位と4位が合併することによって、トップ2社と資金的にも加入者数的にもほぼ同等にすることによって、より競争の土俵が均等化する」という議論があるようですが、アメリカの携帯業界の流れを見ている筆者には、「2+2競争」をまだ方針として堅守しているアメリカ政府司法省/FCCを説得するには、「4社⇒3社競争」理論はまだ説得力が弱いと思われます。
「2+2競争」理論の裏には、
● GSM/W-CDMAキャリアは端末の相互互換性がある程度あり、海外ローミングや、海外からの訪問者の所有する携帯の米国内ローミングに対応可能
● CDMA2000キャリアは、国内通信のみの競争
という立場から、「AT&T vs T-Mobile US」の競争と「Verizon vs Sprint」の競争を、アメリカ司法省/FCCは「多少、違う競争」と見ているからです。
アメリカの携帯業界と、最近アメリカン航空とUSエアウェイズの合併を認めて3大航空会社競争の状況を作ったアメリカ航空業界の違いは、そこにあります。
“アメリカの携帯業界は「4社競争」状態ではなく、「2+2競争」状態である。” の続きを読む
JD Powers調査による、アメリカ携帯会社のカスタマーサービス対応に関する最新の顧客満足度調査(2013年7-12月期に調査)の結果が、本日、発表されました。
中には、このような調査を基に携帯会社を選ぶ方も居ると思うので、ご紹介しておきます。
【JD Powers】2014 U.S. Wireless Customer Care Full-Service Performance Study and U.S. Wireless Customer Care Non-Contract Performance Study–Vol. 1 – 2014年2月6日
【ZDNet】T-Mobile closes J.D. Power customer satisfaction gap on AT&T, Verizon – 2014年2月6日
これによると、4大キャリアのカスタマーサービス対応に関する顧客満足度は、満点1000点として
● AT&T 793点
● Verizon 788点
● T-Mobile US 778点
● Sprint 757点
注目されるのが、昨年同期は760点で最下位だったT-Mobile USが778点で3位に浮上し、Verizon/AT&Tとのギャップを縮めています。
Sprintは昨年は771点で第3位だったのですが、ポイントも757点に下がり、最下位に転落しています。
“2013年後期、アメリカ携帯会社のカスタマーサービスのJD Powers顧客満足度調査結果” の続きを読む
iPad/iPad Air/iPad Mini/iPad Mini RetinaでT-Mobile US、AT&T、VerizonのSIMをアクティベートする手順は以前に書きましたが・・・
T-Mobile:
iPad 4/iPad MiniとiPad Air/iPad Mini RetinaでT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
iPad 1/iPad 2/iPad 3でT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
AT&T:
iPad Air/iPad Mini RetinaでAT&Tプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月17日 【2013年11月18日】
AT&T LTE SIMで、iPad/iPad MiniのプリペイドLTEプランに加入する手順 – 2013年4月5日 【2013年4月6日】
AT&TのSIMで、米国外のiPadを米国で使う場合の、3G/LTE加入手順 – 2011年3月10日 【2013年4月6日】
iPadのAT&Tプリペイド通信加入を、iPadを使わずに行う方法 – 2011年6月18日 【2013年3月8日】
Verizon:
Verizon LTE SIMで、iPad/iPad MiniのプリペイドLTEプランに加入する手順 – 2012年12月2日 【2013年4月5日】
Verizon版iPad/iPad MiniのVerizon SIMに関して、覚書き – 2013年8月11日 【2013年8月11日】
Verizon版iPad/iPad Air/iPad Miniで、Verizonプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月18日 【2013年11月24日】
ちょっと強調不足の点があったと思います。
● T-Mobile USのSIMをアクティベートするときには、必ずWiFiをオフにしてください。また、T-Mobile USの回線に接続している必要があります。
● AT&TおよびVerizonのSIMをアクティベートするときには、WiFiがオンで、WiFi経由でインターネットに接続している必要があります。そうしないと、「設定(Settings) ⇒ モバイルデータ通信(Cellular Data) ⇒ アカウントを表示(View Account)」をタップしたときに、「Connection Failed」のエラーメッセージが表示されます。
このとき、SIMによっては、画面左上の信号表示のところが「No Service(圏外)」と表示されることがありますが、WiFiでアカウント(SIM)をアクティベートすると、キャリア名と信号が表示されます。
また、Verizon SIMは、Verizon版のiPad/iPad Air/iPad Mini/iPad Mini Retinaでのみアクチ可能です。他のキャリア版のiPad/iPad Air/iPad Mini/iPad Mini Retinaではアクチできません。既に他でアクチしたVerizon SIMを、Verizon版以外のiPad Air/iPad Mini Retinaに挿入して使用することは、可能です。
SprintがT-Mobile US買収に必要な400-450億ドル(約4兆円~4兆5000億円)の資金貸付最終提案が、 JPMorgan、Cititgroup、Bank of America-Merrill Lynchから出たという噂から、本日(2014年2月5日)、Sprintの株価は前日比で8.42%値上がりしました。
貸付額は、T-Mobile USの67%株を所有するドイツテレコムへの支払いと、T-Mobile USが既に持っている200億ドル(約2兆円)の社債の借り直しのための資金で、ドイツテレコムへの条件次第ではローエンドの400億ドルで済む可能性があります。
Sprint会長の孫 正義氏は先月米国司法省独禁法関連審査関係者、今週初めにFCCアメリカ通信委員会の委員長と会合し、SprintによるT-Mobile USの買収案を売り込んでいましたが、どちらもそれが認可される可能性は低いと応対した模様です。
T-Mobile USの67%主要株主であるドイツテレコムは、正式買収提案を受ける前に、Sprintと孫氏にアメリカ認可当局に打診するよう要請した模様です。
次のステップとしては、この会談の感触をSprint側がドイツテレコムに説明し、実際の買収提案の詳細を2社間で協議に入ります。
ドイツテレコム側は、SprintによるT-Mobile USの買収提案がアメリカ認可当局に受け入れられる可能性が低い場合には、3年前のAT&TからのT-Mobile USA買収提案時相当の額の10%~15%のBreak-up Feeを要求するだろうと予想されています。認可当局による買収承認の確率が高ければ、Break-up Feeは低くなるでしょう。
Break-up Feeは、買収提案が発表されてから関係当局の認可が出るまでの6~9ヶ月またはそれ以上の間、先行き不安から新顧客が獲得しにくかったり、既存顧客が転出したりする可能性があり、そのための損失をカバーするための「保証」的な役割を持ちます。
Sprintは既に売上額に対して高比率の負債を抱えており、買収が認可されなかった場合に更にドイツテレコムへ高額のBreak-Up Feeを払う資金能力や経営体質は無く、ドイツテレコムに高額のBreak-up Feeを要求された場合には、買収提案を出さないで諦める可能性があります。一部のアナリストは「SprintによるT-Mobile USの買収提案が承認される可能性は、10%以下」と予測しています。
Sprintは2014年2月11日(米国時間)に、ソフトバンクは2014年2月12日(日本時間)に、それぞれ四半期決算発表を予定しており、当日、出席者からの質問が予想されることもあり、出来ればその前にT-Mobile USの買収提案を出すか出さないかの決定をしたいようです。
【The Street】Why Sprint (S) And T-Mobile (TMUS) Are Gaining Today - 2014年2月5日
【Bloomberg】SoftBank Said to Seek Decision on T-Mobile Bid Within Weeks - 2014年2月5日
【CNBC】Sprint eyes $45 billion in financing for T-Mobile: Report - 2014年2月5日
ソフトバンク会長 孫 正義氏とSprint CEO Dan Hesse氏は昨日(2014年2月3日)、アメリカFCC(連邦通信委員会)の委員長Tom Wheeler氏と会合するとの報道が、昨日朝、いくつかのアメリカのオンライン報道で報道されました。
その後、数時間前、その会合の内容がReutersによって報道されています。
【Reuters】FCC chief tells Sprint chair he is skeptical on T-Mobile deal – 2014年2月3日
ここでも先月のニュースで報道されたアメリカ司法省独占禁止法関連担当者が示したと同じく、FCC委員長も、「SprintによるT-Mobile US買収」の認可に懐疑的であることを孫/Hesse両氏に示した、とFCC内部からの情報として報道しています。ただし、Sprint側からのT-Mobile US買収の公式提案があれば、その内容については偏見の無い調査を行う、と伝達しています。
Sprintは、それぞれ2倍以上の加入者を持つ「VerizonやAT&Tと平等に戦うには、規模的にSprintやT-Mobile US独自では難しく、SprintとT-Mobile USが合併しなくては不可能」、と主張すると見られていますが、
● 昨年(2013年)3月から「Un-Carrier(脱キャリア)」をスローガンにしていくつかのキャンペーンを実行している業界4位のT-Mobile USが、四半期ごとに100万人規模の加入者増を達成しており、このままのペースで行くと1年以内には加入者数でSprintを抜いて業界3位になりそうなこと
● Sprintは昨年7月初めに完全買収したClearwireの周波数帯域を含めると、既にVerizonやAT&Tの2倍の周波数帯域の使用権を持っているので、周波数ではVerizon/AT&Tより優位にあること(なのに、それをまだ全部利用していないこと)
から、余ほど奇抜な提案でT-Mobile US買収案を出さないと、独禁法からみで司法省の許可が得られず、電波の使用と消費者保護がらみでFCCの認可が得られないと見られています。
可能性のある一つの案としては、日本でのイーアクセス(イーモバイル)買収のときと同じく、Sprintが一旦T-Mobile USを買収した後、一部の事業をスピンオフさせる案も有り得る、と一部では推測されています。
Sprintは2014年2月11日に2013年10-12月期の四半期業績の発表、ソフトバンクは日本で2014年2月12日に同じく2013年10-12月期の四半期業績の発表を予定していることから、ソフトバンク会長の孫氏はその際にSprint/T-Mobile US買収に関して何らかの発表を行うか、または、記者等からの質問があることを前提に、進展に対してコメントできるように、各方面への打診を急いでいるような気がします。
また、ソフトバンクとドイツテレコムは買収提案の内容に関して詳細を交渉しているという報道も既に流れていますが、アメリカ政府関係当局の認可の可能性が低ければ低いほど、ドイツテレコムはソフトバンクに対して「買収提案が認可されなかった場合のBreak-up Fee(手切れ金)」の金額を多く要求する可能性があります。2011年に政府当局の認可が降りず、AT&TがT-Mobile USの買収を諦めた際には、AT&TはT-Mobileに対して30億ドルのBreak-up Feeの支払いと、一部の周波数の譲渡を行っています。
Sprintは負債が多く、もし、T-Mobile US買収案が認可されなかった場合に、多額のBreak-up Feeを支払うと、経営への影響は大きいと推測されています。
■ 携帯ポストペイド月料金が、$40-45レベルに落ちてきた
“孫・Hesse(Sprint CEO)が今度はアメリカFCC委員長と会談:FCCも「SprintによるT-Mobile US買収」認可には懐疑的” の続きを読む
Wall Street Journalが現地本日(2014年1月28日)午後、報道したところによると、ソフトバンク会長の孫 正義氏とSprintのCEO Dan Hesse氏は、今月(2014年1月)、アメリカ司法省当局と会談し、「ソフトバンク/SprintによるT-Mobile US買収提案提出」の意思を伝えました。しかし、この席で独禁法関連を審査する司法省の担当者は、2011年後半の司法省の姿勢である「アメリカ携帯電話の競争を継続するには、4社存続状態が望ましい」という意思が今も変わっていないことを再確認し、SprintによるT-Mobile USの買収は認可当局を通過するハードルが高いことを、孫氏とHesse氏に伝えた模様です。
【Wall Street Journal】U.S. Skeptical on Sprint’s Possible T-Mobile Deal - 2014年1月28日 (有料購読加入必要)
【T-Mo News】Department of Justice expresses concerns over Sprint/T-Mobile merger in meeting with Sprint - 2014年1月28日
今後、ソフトバンク/SprintによるT-Mobile US買収の成功/不成功は、資金の問題ではなく、いかにアメリカ規制当局の司法省とFCCを説得できるかどうかに掛かってきます。また、それは、310億ドル(3兆1000億円)とも、510億ドル(5兆1000億円、T-Mobile USの現在の負債額を含む場合。)とも言われる買収資金確保よりも難しいことが、再確認された模様です。
T-Mobile USのCEO、John Legere氏は、2014年1月20日のNPR(前National Public Radio)誌とのインタビュー記事で、SprintによるT-Mobile USの買収は、「これまで(1年間)携帯業界に旋風を巻き起こし、業界に変化をもたらしたT-Mobile USの経営方針やマーケティング方針が合併後も継続して維持されるならば、2社の合併は(VerizonとAT&Tと戦える規模の点で)これまでの(T-Mobile USの)旋風的活動をさらに強化することになるので、歓迎する。そのためには、自分と、自分の経営チームが合併後の経営にあたるべき。」という趣旨の発言を行い、SprintによるT-Mobile USの買収を否定しませんでした。
さらに、John Legere氏は2012年9月にT-Mobile USのCEOに就任する前は基幹通信事業を行っていたGlobal CrossingのCEOを10年間、就任しており、「その際に、ソフトバンクはGlobal Crossingにも投資していたので、孫 正義氏も知っている。」と話し、「自分がSprint/T-Mobile US合併後の会社を経営すれば、消費者に害を与えることは無い。」と話しています。
「自分と、自分の経営チーム、ブランド、T-Mobile USの直近の急成長、・・・ これらは、(アメリカの)携帯業界にこれまで最も欠けていたものの一つであり、自分が孫 正義氏の立場なら、T-Mobile USの今の成長が好ましいと思うはずだ。」と述べ、合併後の経営を自分が任される前提であれば、政府認可当局への説得も可能であろうとも示唆しています。
【NPR】T-Mobile CEO Swears (Like A Sailor) That Industry Will Change – 2014年1月20日
“T-Mobile USのCEO、John Legere氏が、Sprint/T-Mobile USの合併可能性を否定せず。” の続きを読む
なんでこのニュースは日本ですぐに報道されないんでしょうね。
そもそも、日本のニュースって、最初の「センセーショナルな初期報道」はリリースされても、そのあとのフォローアップが殆ど無いことが、最近多いですね。
昨夜のWall Street Journalの報道によれば、
【Wall Street Journal】Sprint Has Proposals From Banks on Financing Bid for T-Mobile – 2014年1月16日
もし、SprintがT-Mobile USを買収する提案が実現した場合に、Sprint(ソフトバンク)は二つの銀行から「その資金の融資を提供可能である」と提案されたそうです。
このニュースがリークしたのは、銀行としては、融資判断前の「Due Diligence」の調査が終了した、ということなんでしょう。
その金額は、T-Mobile USの主要株主であるドイツテレコムが所有しているのT-Mobile US株全額(全発行株の約67%)が、現在の市場時価で310億ドル、プラス、T-Mobile USの現在の負債を完済(リファイナンス)するための経費200億ドル。
つまり、Sprint(ソフトバンク)がT-Mobile USを買収すると、ソフトバンクの負債は5兆円増えます。
Sprintを買収したときの216億ドル(約1兆8000億円)よりも、はるかに高い金額になります。
ソフトバンクの現在の負債はSprintを買収した時点で増え、現在の負債額は9兆円とも10兆円とも言われています。
これにT-Mobile USの買収が、もし(あくまでも、「もし」ですが)、成功すれば、ソフトバンクの負債は15兆円になってしまいますね。
まあ、負債が増えても、資産が増えて、粗利が増えれば、経営は成り立つのでしょうけど。
“Sprint(ソフトバンク)によるT-Mobile US買収経費は、(実現したら)500億ドル(5兆円)” の続きを読む
T-Mobile USの「月200MBまで無料」プリペイド・タブレット・プランについて、2013年11月ころに色々報告しています。
T-Mobile USのiPad/iPad Miniプランは、毎月の最初の200MBが無料! – 2013年10月23日 【2013年10月24日】
T-Mobile USが、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入可能な端末のリストを発表 – 2013年11月3日
iPad 4/iPad MiniとiPad Air/iPad Mini RetinaでT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
iPad 1/iPad 2/iPad 3でT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
Nexus 7 LTEをT-Mobile US SIMで使う : T-Mobile USプリペイドMobile Broadband (Pay-In-Advance Mobile Internet)プラン加入方法 – 2013年10月28日 【2013年11月18日】
ここで、この件に関して更にいくつか分かったことがありますので、備忘録として書きます。
■ オリジナルiPad(iPad 1)、iPad 2では、加入できない。
iPad 1とiPad 2で未開通T-Mobile US SIMを挿入すると、電波強度とキャリア名は表示されるものの、「3G」表示が無く、データ通信回線に繋がりません。
したがって、iPad 1とiPad 2ではこの無料プランに加入できません。
iPad 1とiPad 2はT-Mobileの公式対象タブレットにリストには含まれているので、加入の資格はありますが、テクニカルに「セルフ」で加入する方法がありません。
ネットでは「T-Mobile USのショップで加入出来た」と言う報告もありますが、ショップの店員によっては「プリペイド(Pay-in-advance)タブレット・プラン」を知らない店員もありますので、スムーズに加入できるかどうかは疑問です。
“T-Mobile USの「月200MBまで無料」タブレット・プラン、追加条件の覚え書き” の続きを読む
筆者は業界アナリストではないので、情報はあちこちの聞きかじり(読みかじり?)情報しか持っておらず、こんな標題の件は自分の知識の不十分さを世間に暴露するようで、あまり書きたくないのですが・・・
しかし、日本の所謂「業界記者」様の方々にもっとしっかり調査をしていただいて、もっと現実的な記事を書いていただきたいので、標題の件で思っていることを少し書きたいと思います。
● T-Mobile USは2014年1月8日、ラスベガスのCES会場で発表会を開き、前期(2013年第4四半期)の業績の一部を発表しました。
これによると、2013年第4四半期の加入者純増は164万5000人、昨年1年間で440万人の純増があったことを明らかにしました。
これに対し、Sprintの2013年第4四半期業績は、加入者純減が証券会社アナリストコンセンサスで26万人、一部の証券会社アナリストによると40万人程度の純減になると予想しています。
このペースで行くと、1年後にはSprintが加入者ベースでNo.3からNo.4に転落、T-Mobile USがNo.4からNo.3に上昇します。
また、T-Mobile USはラスベガスのCES会場での発表会で、他社からのMNP転入者に対して、他社の2年契約早期解約料をリベートすることを翌日から実施することを発表しました。
少なくともこの発表会の直後から、そして今でも、ツィッターの世界では早速、他キャリアからT-Mobile USへ転入した沢山の人たちが、T-Mobile USのCEOのJohn Legere氏へ写真付きで転入報告を行っています。
この調子では、今期もT-Mobile USの躍進は間違いないでしょう。
これだけ今、T-Mobile USが躍進して、「業界の台風の目」的活躍をしていると、この活動を急停止されるような「(業界負け組みの)Sprintによる、(業界で今一番ホットな)T-Mobile US」買収は、公正取引・消費者保護の観点からは、アメリカ政府規制当局(司法省とFCC)は絶対に許可しないでしょう。
競争相手を潰すための買収は、許されません。
“Sprint(ソフトバンク)のT-Mobile US買収が、どんどん遠のいていく件” の続きを読む
予想通り、本日2014年1月8日のT-Mobile US発表会で、同社は、他社からのMNP転入者に1回線当たり$350までの早期解約料(ETF)実費と、$300までの端末下取りを開始することを、発表しました。
Family Plan加入者は、1アカウント当たり5台(5回線)まで、早期解約料(ETF)実費のリインバースメントが貰えます。
プロモーション開始は明日、2014年1月9日から、T-Mobile直営ショップで行われます。
T-MobileのMNP転入者に対しては、Simple Choice Planへの加入が、対象になります。Somple Choice Planでは長期契約の義務は無く、いつでも解約できます。
その代わり、端末は定価での購入になります。ただし、与信歴良好の加入者は、端末は少ない頭金で購入でき、残額は年利0%利子(つまり、利息無し)で24回月賦分割で支払いが出来ます。
今回のMNPプロモーションでは、端末代金が、他社からの端末を下取りすることで$300まで割引になります。(ただし、下取り価格は、市場公正価格を適用します。)
また、頭金は$0となります。
早期解約料(ETF)の返金は、実際に転入元キャリアからの最後の請求書が届いてから、そのコピーをT-Mobile USに送ることで、クレジット(返金)されます。
T-Mobile USは、このキャンペーンでMNPがしやすいように、MNP変更レターの雛形までウェブサイトに用意し、他社からのMNPを促進します。
この発表会では同時に、T-Mobileの加入者が昨年第4四半期で164万5000人増えたこと、昨年1年間で440万人増えたことを明らかにしました。
この勢いで、このキャンペーンで、更に加入者を増やして行きたいようです。
更に、T-Mobile USは、LTE速度ではAT&Tを抜いて、4大キャリアの中で一番速い事を強調しています。今後、同社が持つ200MHzの帯域で、LTEを帯域拡大し、更に速度を速めていくほか、最近Verizon社から獲得した低周波数700MHzを利用したLTEサービスを年内に開始し、ビル内での接続や郊外でのサービスエリアの拡大を進めていきます。
“T-Mobile USは、他社からのMNP転入者に、他社早期解約料を負担開始。” の続きを読む
昨年秋から報道が続いていた件ですが、本日2014年1月6日、T-Mobile USはVerizonから未使用の700MHz A(Band 12)周波数使用権の購入で、条件が合意したことを発表しました。
買収価格は23億7000万ドル、そして、T-Mobile USは別途、9億5000万ドル相当のAWS(Band 4、 Los Angeles, San Francisco, Dallas, Atlanta、Detroit)の使用権をVerizonに譲渡します。
今後、FCCの承認を経て、2014年中ごろに売買契約が完結し、2014年第4四半期からこの700MHz A(Band 12) LTEサービスが順次開始されていく予定です。
現在、T-Mobile USはAWS(上り1700MHz/下り2100MHz、Band 4)の高周波でLTEサービスを開始していますが、この周波数では建物内部の電波到達力が弱く、過疎地での電波到達距離も短いために人口過疎地域での広域サービスには効率が悪かったものです。700MHz低周波数の獲得で、これらの欠点が改善されます。
今回T-Mobile USがVerizonから購入する700MHz A(Band 12)周波数は、
● カリフォルニア州全域
● コロラド州
● テキサス州東半分
● カンザスシティー側のミズーリ州
● ミネソタ州
● ミシガン州
● フロリダ州
● ワシントンDCからマサチューセッツ州までの北東部
など、人口カバーで約1億5800万人(全米の約50%)。全米人口トップ都市10ヵ所のうち9ヵ所を含みます。
大都市では、
● New York,
● Los Angeles,
● Dallas,
● Houston,
● Philadelphia,
● Atlanta,
● Washington, D.C.,
● Detroit.
などが含まれます。
【USA Today】T-Mobile buys spectrum licenses from Verizon – 2014年1月6日
700MHz A(Band 12) LTEはアメリカでは他にUS Cellular、C-Spireなど地域規模のキャリアで使用、または、電波使用権が所有されています。
また、AT&T Band 17 LTE対応スマホは、将来の新機種で周波数の隣接またはオーバーラップするBand 12へも対応していく予定になっています。
このニュースの後、T-Mobile USのCFOは、「全米規模での低周波数(700MHz)獲得に非常に興味を示している。この契約で、半分が達成された。」と述べていることから、T-Mobile USは他の地域でのBand 12買収に対しても意欲を見せていくとともに、US Cellularなどとの合併も可能性として視野に見えてきました。
2013年4月25日 2015年2月16日現在のアメリカ4大キャリアのLTE普及状況を纏めました。
“アメリカ4大キャリアのLTE普及状況:【更新】2015年2月16日現在” の続きを読む
AT&Tは、昨日2014年1月3日、T-Mobile USからAT&TにMNP転入する人に、$450の割引オファーを開始することを発表しました。
【AT&T】AT&T Offers T-Mobile Customers up to $450 Per Line to Switch – 2014年1月3日
これは、T-Mobile USのCEO、John Legere氏が昨年クリスマス前にツイートし、CESの2014年1月8日に「画期的なUn-Carrier第4弾の重大な発表をする。」ことを示唆し、その発表内容の予想として「(T-Mobile USに転入すれば)MNPの転出料(早期解約料)をT-Mobile USが負担する」案内ではないか、TmoNews.comに余ってブログ掲載されたことを受けたことが原因です。
【TmoNews】T-Mobile’s Uncarrier 4.0 announcement to take place on Jan. 8 at CES – 2013年12月20日
AT&TはこのTmoNews.comの予想報道に反応し、T-Mobile USの2014年1月8日発表前に、先手奇襲攻撃でT-Mobile US加入者へのMNP転入割引を提供したものです。
Forbes誌も本日取り上げているように、
【Forbes】With AT&T And T-Mobile Going To War, Customers Are The Clear Winners – 2014年1月4日
2013年3月26日以来、従来のアメリカ携帯電話業界の慣習を破った新しい通信料金体系やポリシーを連続的に提供しているアメリカ携帯会社第4位のT-Mobile USは、その後、第2位のAT&Tや1位のVerizonの料金体系にも改善影響を与え、消費者側に立った携帯電話キャリアとして注目されています。それが、特に同じGSM通信方式を採用するAT&Tには、無視できない脅威要因となり、この反逆キャンペーンを開始させた原因です。
2014年1月8日発表予定のT-Mobile USの新ポリシー(Un-Carrier 第4弾)は、憶測は色々出ているものの、まだ、明確には発表されていません。
ところで、このAT&Tの$450割引オファーには、いくつか条件が付いています。
● 対象は、スマートフォン加入者。
● T-Mobile USで使用していたスマホを、最高$250までの下取り価格で下取りする。
- SIMフリー機など、自分で所有している端末を持ち込んでの(T-Mobileからの)MNP契約の場合には、この恩恵は得られない。
● AT&Tで加入するプランは、「Next」月賦プラン。つまり、端末は定価で購入する。端末代は、20ヶ月月賦(無利子)で支払う。
- SIMフリー機など、自分で所有している端末を持ち込んでの(T-Mobileからの)MNP契約の場合には、「Next」は不適用。
● T-Mobile USからMNP転入して3ヶ月目の請求書に、$200の通話クレジット(割引)が適用される。
これに対して、AT&Tで2年契約すると、iPhoneなど高額スマホならば$450の端末代割引が、契約時に適用されます。もちろん、これは、T-Mobile USからのMNPでも、他社からのMNPでも、同じです。
つまり、今回のキャンペーンを適用せずに、T-Mobile USからAT&TへMNPし、2年契約の契約をすれば、iPhoneを$450安く買えるのです。
どっちが良いか、良く考えましょう。
ソフトバンクが「(子会社である)Sprintを通して、T-Mobile USを買収する可能性を探っている」というニュースがWall Street Journalで2013年12月13日に報道されてから、ちらほらその裏の進展について、推測の報道が流れています。
そもそもSprintがまだ買収案を実際に提案したわけではないので、そういう状態で推測しても時間と労力の無駄なのですが、2014年1月1日(オンラインでは2013年12月31日)にNew York Times誌が社説(The Opinion Pages)でこの件に対して、政府当局が慎重に審査するよう、意見を述べています。
【The New York Times】Preserving Wireless Competition – 2013年12月31日
また、T-Mobile USユーザーの多いサイトでは、買収に反対する声や、実際に買収が起こったらAT&Tに移る、という意見が多くを占めています。
【Tmo News】WSJ: Sprint looking to buy T-Mobile US – 2013年12月13日
本日、Citiのアナリストは、「SprintによるT-Mobile USの買収が規制当局の承認を得る可能性は50%」と述べています。
【BenZingA】Citi Raises PT on Sprint and T-Mobile – 2014年1月3日
Stifel Nicolauのアナリストは、「この買収が規制当局の承認を得る可能性は、難しい」とし、買収のうわさから2週間で約25%値上がりしているSprint株に対し、高値のうちに「売り」を推奨しています。
【The Wall Street Journal】Will the Rally Continue for Sprint, T-Mobile, Or Have Investors Gone Too Far? – 2014年1月3日
Forbes誌も、Sprintの買収は「活性化された市場競争を、逆流させる動き」の理由で司法当局に許可されないだろうとの見解です。
【Forbes】With AT&T And T-Mobile Going To War, Customers Are The Clear Winners – 2014年1月4日
“SprintがT-Mobile USを買収する上での障害” の続きを読む
T-Mobile USのMVNOで、今年(2013年)初めにTracfone(Net10、StraightTalkと同じ親会社)が買収したSimple Mibileでは、数日前からLTEへのアクセスを開始したようです。
● 月$50 米国内通話使い放題、国内・国際テキスト使い放題、データ使い放題(ただし、月3GBまで高速。月3GB以上は2G速度の減速。)
● 月$60 米国内通話使い放題、国内・国際テキスト使い放題、データ使い放題(ただし、月5GBまで高速。月5GB以上は2G速度の減速。)
の契約者は、契約内容(SIM)やAPNの変更無しに、LTEへの接続が可能になった模様です。
Simple Mobile(T-Mobile回線)のLTEに接続するためには、端末が上り1700MHz/下り2100MHz(AWS)のBand 4 LTEに対応している必要があります。
【PrepaidPhoneNews】T-Mobile MVNO Simple Mobile Delivers LTE On $50 and $60 Plans – 2013年12月30日
Simple Mobile ホームページ
Simple MobileのSIMは、家電量販店BestBuyでも購入できます。
また、今月サービスを開始したばかりのT-Mobile USの新規参入MVNO、35orLessも、LTE接続のサービスを提供しています。
【PrepaidPhoneNews】T-Mobile MVNO 35orLess Promo – First Month Unlimited Everything For $20 – 2013年12月27日
35orLessは提供する通信プランは一つだけで、
● 米国内通話使い放題、テキスト使い放題、データ使い放題(ただし、月500MBまでLTEを含む高速。月500MB以上は2G速度の減速。)
会社名の通り、毎月の通信料は$35以下ですが、加入者数によって変わってきます。つまり、加入者が増えれば、月の通信料は安くなります。
現在のところ、今月の通信料は$28.214+$2ユニバーサルアクセス税=$30.214となっています。
35orLess ホームページ
これにより、Simple Mobileと同じ親会社を持つNet10(T-Mobile回線用SIM)やStraightTalk(T-Mobile回線用SIM)を含め、他のT-Mobile USのMVNOも近いうちにLTEアクセス可能になると思われます。
現在、AT&TのMVNOでは、
● Net10(AT&T回線用SIM)
● StraightTalk(AT&T回線用SIM)
がLTEアクセスが可能です。(どちらも、月2.5GBまでLTEを含む高速アクセス。それ以上は、2G速度に速度制限。LTE周波数は、700MHz Band 17を主に使用しています。)
また、StraightTalkはiPhone 5s/5c販売を最近、開始しましたが、iPhone 5の時とは違い、AT&T回線で提供し、LTEへのアクセスが可能になっています。
T-Mobile USは現在、AWS(上り1700MHz/下り2100MHz) Band 4でLTEサービスを提供していますが、高周波数ではビル内部への電波の透過がしにくいため、低周波数の電波使用権獲得を模索していました。
これに対し、Verizonは2008年の政府の電波競売で「700MHz(Aブロック)Band 12」を約26億ドルで権利獲得していましたが、Verizonはその後「700MHz(Cブロック)Band 13」でLTEサービスを開始し、CATV会社などから2011年12月に購入したAWS Band 4でも最近、大都市でLTEのサービスを開始しています。
T-Mobile USは2014年1月に予定されていた600MHz帯域の電波使用権競売に参加するのではないかと予想されていましたが、先月、その意思は無いことを表明していました。Sprintも周波数600MHzの使用権競売には興味が無いことを表明しており、結果的に、この電波使用権競売は、将来的に「どこでもTV」のサービスの提供の必要性を感じている衛星放送会社、DISH TVだけが競売参加の意思を表明していました。しかし、アメリカ政府FCCはDISH TV以外の他の通信会社からの興味が薄いことから、この競売を延期することになりました。
Bloomberg誌によると、Verizonは同社には不要となった700MHz(Aブロック)Band 12をT-Mobile USに約30億ドルで売却することに、今週中にも最終的に合意するらしい、とのことです。この交渉は先月後半から情報がリークされており、AT&Tも興味を示していたようですが、最終的にT-Mobile USに落ち着きそうです。T-Mobile USがVerizonから購入する予定のBand 12使用権は、全米人口カバーで約1億5000万人分(カバー率約50%)で、T-Mobile USは大都市で既存のBand 4を補完するために使用するとみられます。
【Bloomberg】Verizon Said to Be Near Airwaves Deal With T-Mobile – 2013年12月13日
T-Mobile USは2013年11月上旬、6620万株の新規株を売却し、約18億ドルの資金調達をしています。更に、2013年11月18日には20億ドルの社債発行の手続きをしています。
【FireceWireless】T-Mobile to raise $1.8B in stock sale, could use funds to buy spectrum – 2013年11月12日
【Gigaom】T-Mobile is adding $2B to its acquisition war chest with bond sale – 2013年11月19日
T-Mobile USはこれらで得た資金を、Verizonからの700MHz(Aブロック)Band 12購入資金に当てる予定と見られています。
また、Verizonはこの交渉では現金のほか、T-Mobile USが所有しているAWS Band 4の使用権も一部の都市で要求しているようで、そのBand 4は、VerizonがBand 4使用権を持っていない地域でのLTEサービスに使用する予定のようです。
なお、700MHz(Aブロック)Band 12は、既に地域携帯会社U.S. CellularやC Spireなどが一部の地域でのLTEサービスに使用しています。
“T-Mobile USが、700MHz(Aブロック)Band 12をVerizonから購入か” の続きを読む
T-Mobile USは、Simple Choiceポストペイド契約で、データ・オンリー通信の契約を本日から開始します。
ポストペイドSimple Choice契約の料金は、プリペイドモバイル通信(モバイル・インターネット)の自動更新月料金とまったく同じになります。ただし、ポストペイド契約には2つのメリットがあります。
■ 高速速度でアクセスできるバイト数を超えても、2G速度で使い放題で使える。(プリペイドでは、バイト数限度達成後に通信不可。プランの追加購入は可能。)
■ 世界100ヵ国で2G速度(128Kbps)で、データ通信が無料。(プリペイドでは、海外ローミングが不可。)
月のデータ通信料金は
● 月500MBまで高速、それ以降は2G速度で使い放題 - $20
● 月2.5GBまで高速、それ以降は2G速度で使い放題 - $30
● 月4.5GBまで高速、それ以降は2G速度で使い放題 - $40
● 月6.5GBまで高速、それ以降は2G速度で使い放題 - $50
● 月8.5GBまで高速、それ以降は2G速度で使い放題 - $60
● 月10.5GBまで高速、それ以降は2G速度で使い放題 - $70
更に、同じアカウントでポストペイド携帯プランを持っている場合には、データ・オンリープランが月$10割引となります。
プラン詳細は、以下で調べられます。
【T-Mobile】Simple Choice Plan:Mobile Internet
アメリカ在住で携帯電話(スマホ)を所有していて、かつ、タブレットなどデータ通信端末を持っていて、海外(日本)へ行ったときに速度は遅くても良いからデータ通信を無料で使い放題で使いたい場合には、T-MobileのSimple Choiceポストペイドプランで携帯(スマホ)とデータ端末を同時契約しておけば、データ通信プランは月最低$10(= 月$20-$10割引)で加入できることになり、考慮するに値する契約です。
T-Mobile USは2年契約を廃止、いつでも早期解約料無しで解約できます。
アメリカのポストペイド契約には一般にクレジット(与信)審査が必要で、与信審査にはソーシャルセキュリティ番号が必要です。
T-Mobile USでは、与信審査を受けない人(通らない人)には、$50(最初の1回線目)のデポジットでポストペイド契約に加入できるシステムがあります。
2013年11月1日より前にアクチ済みのT-Mobile USプリペイドモバイル通信(ポケットWiFi、iPad/タブレット)SIMのアカウント管理方法です。
現在、T-Mobile USのMy.T-Mobile.com
http://My.T-Mobile.com
は、プリペイド携帯アカウントの管理しか出来ません。My.T-Mobile.comにポケットWiFiやiPad/タブレット用にアクチしたプリペイドモバイル通信の電話番号を入力すると、「現在、準備中」の旨の画面が出て、先へ進めません。
2013年11月1日からのiPadやタブレット端末への「月200MBまで無料」タブレット通信プランの導入により、
プリペイドモバイル通信(ポケットWiFi、iPad/タブレット)アカウントの管理は、mim.T-Mobile.com
http://mim.T-Mobile.com
(「mim」は、Mobile Internet Managementの略)サイトへ移動したようです。
以下、新しいサイトでのアカウントの作成方法と、管理方法です。
なお、mim.t-mobile.comサイトは、T-Mobile回線に接続してか、または、T-Mobile USのモバイル通信プランでアクチしたSIMが挿入された端末でしかログイン出来ません。ポケットWiFiの場合には、ポケットWiFiがT-Mobile回線に接続しているWiFiか、T-Mobileのアクチ済みSIMが挿入されていて、そのポケットWiFiにWiFi経由で接続したPC/端末のブラウザーでしかログイン出来ません。
“2013年11月1日以前にアクチしたT-Mobile USプリペイドモバイル通信(ポケットWiFi、iPad/タブレット)SIMのアカウント管理方法” の続きを読む
以下、これまでの検証結果:
SIM |
iPad 1 |
iPad 2 |
iPad 3 GSM版 AT&T版 ソフトバンク版 香港版、など |
iPad 4/ iPad Mini |
iPad Air/ iPad Mini Retina 全モデル |
Nexus 7 LTE 北米版 |
T-Mobile 未開通SIM プリペイドタブレットプラン 月200MBまで無料 |
iPadからブラウザーでアクチ可 アクチ不可 |
iPadからブラウザーでアクチ可 アクチ不可 |
iPadからブラウザーでアクチ可 LTE不可?3Gまで? テザリング可 |
設定からアクチ可 AT&T/カナダ版のみLTE可 他モデルは3Gまで テザリング可 |
設定からアクチ可 LTE使用可 テザリング可 |
Nexus 7から設定またはブラウザーでアクチ可 LTE使用可 テザリング可 |
ZIP SIM(旧Ready SIM) 未開通SIM 簡単アクチ |
スマホを使って アクチ後にSIM移動。 iPadでアクチ可 の場合もある。 3Gで使用可 |
スマホを使って アクチ後にSIM移動。 iPadでアクチ可 の場合もある。 3Gで使用可 |
スマホを使って アクチ後にSIM移動。 iPadでアクチ可 の場合もある。 3Gで使用可 テザリング可 |
スマホを使って アクチ後にSIM移動。 iPadでアクチ可 の場合もある。 3Gで使用可 テザリング可 |
スマホを使って アクチ後にSIM移動。 iPadでアクチ可 の場合もある。 3Gで使用可 テザリング可 |
スマホを使って アクチ後にSIM移動。 iPadでアクチ可 の場合もある。 3Gで使用可 テザリング可 |
AT&T 未開通SIM プリペイドiPadプラン |
設定からアクチ可 |
設定からアクチ可 |
設定からアクチ可 LTE使用可 テザリングは月$50プランのみ |
AT&T版以外はアクチ不可 AT&T iPadプランにアクチ済みSIMは使用可 AT&T版のみ、設定からアクチ可 LTE使用可 テザリングは月$50プランのみ |
全モデルで、設定からアクチ可 LTE使用可 テザリングは月$50プランのみ |
Nexus 7から設定またはブラウザーでアクチ可 LTE使用可 テザリングは不可? または、月$50プランのみ? |
AT&T プリペイド GoPhone Mobile Hotspotプラン |
ブラウザー/ウェブでアクチ |
ブラウザー/ウェブでアクチ |
ブラウザー/ウェブでアクチ LTE使用可 テザリング可 |
ブラウザー/ウェブでアクチ AT&T版のみLTE使用可 テザリング可 |
ブラウザー/ウェブでアクチ LTE使用可 テザリング可 |
ブラウザー/ウェブでアクチ LTE使用可 テザリングは不可 |
Verizon 他の端末(iPhone)で アクチ済み ポストペイドSIM |
非対応 |
非対応 |
不可 (Verizon版は使用可) |
不可 (MEID未登録の為) Verizon版のみ使用可 |
可 LTE使用可 テザリング可 |
可 LTE使用可 テザリング可 |
Verizon 未開通SIM プリペイドiPadプラン |
非対応 |
非対応 |
不可 (Verizon版はアクチ・使用可) |
アクチ不可 (MEID未登録の為) Verizon版のみアクチ・使用可 |
アクチ不可 (MEID未登録の為) Verizonのカスタマーサービス/ショップでMEID登録可能かも? Verizon版のみアクチ・使用可 |
2014年2月12日よりアクチ可 LTE使用可 テザリング可 |
Sprint 他の端末(iPhone)で アクチ済み ポストペイドSIM |
非対応 |
非対応 |
不可 |
不可 (MEID未登録の為) iPadアクチ画面になり 「Could Not Activate Cellular Data Network」表示
Sprint版も不可? SIMとMEID番号が紐付きの為 iPadアクチ画面になり 「SIMが無効です」表示? |
不可 (MEID未登録の為) iPadアクチ画面になり 「SIMが無効です」表示
Sprint版も不可? SIMとMEID番号が紐付きの為 iPadアクチ画面になり 「SIMが無効です」表示 |
非対応 |
Sprint 未開通SIM プリペイドiPadプラン |
非対応 |
非対応 |
不可 |
不可 (MEID未登録の為) Sprint版のみ使用可? |
不可 (MEID未登録の為) Sprint版のみ使用可? |
非対応 |
■ iPad 1から最新版iPad Air/iPad Mini RetinaまでのSIM(キャリア)互換リスト
アメリカで購入するiPad Air/iPad Mini with Retina Displayは、どのキャリアバージョンでも、どのSIMでも使えるか。 – 2013年11月3日 【2013年11月16日】
■ それぞれのSIMでのアクティベーション方法/使用方法を書いたページへのリンクリスト
T-Mobile:
iPad 4/iPad MiniとiPad Air/iPad Mini RetinaでT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
iPad 1/iPad 2/iPad 3でT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
Nexus 7 LTEをT-Mobile US SIMで使う : T-Mobile USプリペイドMobile Broadband (Pay-In-Advance Mobile Internet)プラン加入方法 – 2013年10月28日 【2013年11月18日】
T-Mobile USのiPad/iPad Miniプランは、毎月の最初の200MBが無料! – 2013年10月23日 【2013年10月24日】
T-Mobile USが、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入可能な端末のリストを発表 – 2013年11月3日
2013年11月1日以前にアクチしたT-Mobile USプリペイドモバイル通信(ポケットWiFi、iPad/タブレット)SIMのアカウント管理方法 – 2013年11月19日【2013年11月19日】
T-Mobileプリペイド・モバイル通信(webConnect / Mobile Broadband)用のSIM購入・アクティベート手順 – 2011年6月23日 【2013年3月30日】
新iPad(3rd generation)でテザリング(Personal Hotspot)を有効化する手順 – 2012年3月18日 【2012年12月2日】
ZIP SIM(旧Ready SIM):
ZIP SIM(旧Ready SIM)(Data Only)でiPad/iPad Air/iPad Mini/Nexus 7 2013の使用を検証 – 2013年11月16日 【2013年11月16日】
新iPad(3rd generation)でテザリング(Personal Hotspot)を有効化する手順 – 2012年3月18日 【2012年12月2日】
AT&T:
AT&TプリペイドGoPhoneデータ通信オンリーMobile Hotspotプランに加入する方法 – 2013年11月24日
iPad Air/iPad Mini RetinaでAT&Tプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月17日 【2013年11月18日】
AT&T LTE SIMで、iPad/iPad MiniのプリペイドLTEプランに加入する手順 – 2013年4月5日 【2013年4月6日】
AT&TのSIMで、米国外のiPadを米国で使う場合の、3G/LTE加入手順 – 2011年3月10日 【2013年4月6日】
iPadのAT&Tプリペイド通信加入を、iPadを使わずに行う方法 – 2011年6月18日 【2013年3月8日】
Nexus 7 LTE (2013)でAT&Tプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月18日
AT&Tプリペイド・モバイル通信(Prepaid DataConnect Pass)用のSIMアクティベート手順 – 2011年6月21日 【2013年8月7日】
新iPad(3rd generation)でテザリング(Personal Hotspot)を有効化する手順 – 2012年3月18日 【2012年12月2日】
Verizon:
Verizon LTE SIMで、iPad/iPad MiniのプリペイドLTEプランに加入する手順 – 2012年12月2日 【2013年4月5日】
Verizon版iPad/iPad MiniのVerizon SIMに関して、覚書き – 2013年8月11日 【2013年8月11日】
Verizon版iPad/iPad Air/iPad Miniで、Verizonプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月18日 【2013年11月24日】
VerizonプリペイドiPadプランは、Verizon版以外のiPad/iPad Air/iPad Miniで使用可能か? – 2013年11月18日 【2013年11月18日】
Nexus 7 LTE (2013)でVerizonプリペイド通信プランに加入する方法 – 2014年2月12日
VerizonのiPhoneポストペイド契約SIMは、他の端末で使えるか? – 2013年11月15日 【2013年11月16日】
新iPad(3rd generation)でテザリング(Personal Hotspot)を有効化する手順 – 2012年3月18日 【2012年12月2日】
iPad 1/iPad 2/iPad 3でT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法です。
追記:2014年1月16日
T-Mobile USの「月200MBまで無料アクセス」の対象にはiPad 1/iPad 2が含まれていますが、iPad 1/iPad 2にT-Mobile USの未開通SIMを挿入した場合にはT-Mobile USのデータ通信電波を掴まず(キャリアの信号部分には電波強度と「T-Mobile」の表示はありますが、その隣に「3G」表示が出て来ない。)、以下のブラウザーを使って「データ通信オンリー」プランに加入する方法が出来ないことが分かりました。
iPad 4/iPad MiniやiPad Air/iPad Mini Retinaと違って、iPad 1/iPad 2/iPad 3では「設定(Settings) ⇒ モバイルデータ通信(Cellular Data)」メニューで「アカウントを表示(View Account)」項目が出て来ないので、ここに記述する方法でブラウザーを使って加入します。
iPad 1/iPad 2/iPad 3以外にも、以下のリンクにあるリスト中のアンドロイド・タブレットでも、同じ方法でSIMをアクティベートします。
T-Mobile USが、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入可能な端末のリストを発表 – 2013年11月3日
また、この中に記述してある端末ではT-Mobile USプランに加入すると、毎月200MBまで無料でデータ通信が使えます。そして、必要なときには
● 1日(24時間)500MBまで、$10
● 7日間 1GBまで、$15
● 30日間 2.5GBまで、$30
でクレジットカード/Eチェック(アメリカ銀行口座)で支払いが出来るようになるはずです。(現在、機能していないようです。)
したがって、アメリカ現地居住者も、旅行者も、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入しておいて、200MBをオーバーしたら、その時だけ追加プランを購入すれば良いことになります。
基本的には
Nexus 7 LTEをT-Mobile US SIMで使う : T-Mobile USプリペイドMobile Broadband (Pay-In-Advance Mobile Internet)プラン加入方法 – 2013年10月28日
に書いてある方法と同じですが、この記事を書いた当時は「月200MBまで無料アクセスプロモーション」がまだ始まっていなかったので、再度、検証を兼ねて書きます。
また、月200MBまでの無料データ通信は現在、可能です。しかし、その制限に達したあとの有料プランへの加入方法が、今日現在では、T-Mobileショップ/カスタマーサービス以外では出来ません。 追加プランの購入は、SIMが挿入されたiPad 1/2/3からブラウザーで可能です。
T-Mobileは現在、モバイルデータ通信アカウント用のPCオンラインアカウント管理サイトを開発中で、まだ未完のようです。これが完成すれば、iPad以外からも、PCのブラウザーからも、アメリカ国外からオンライン管理が出来るようになるはずです。
iPad 4/iPad MiniとiPad Air/iPad Mini Retinaを使ってT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法は、
iPad 4/iPad MiniとiPad Air/iPad Mini RetinaでT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
を参照してください。
“iPad 1/iPad 2/iPad 3でT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法” の続きを読む
iPad 4/iPad MiniとiPad Air/iPad Mini RetinaでT-Mobile USプリペイドモバイル通信プランに加入する方法を備忘録のために記述します。
T-Mobile USが、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入可能な端末のリストを発表 – 2013年11月3日
に記述してある端末ではT-Mobile USプランに加入すると、毎月200MBまで無料でデータ通信が使えます。そして、必要なときには
● 1日(24時間)500MBまで、$10
● 7日間 1GBまで、$15
● 30日間 2.5GBまで、$30
でクレジットカード/Eチェック(アメリカ銀行口座)で支払いが出来ます。(PIN=リフィルカードでの支払いは現在、機能していないようです。)
したがって、アメリカ現地居住者も、旅行者も、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入しておいて、200MBをオーバーしたら、その時だけ追加プランを購入すれば良いことになりますね。
なお、iPad 1(オリジナル iPad)、iPad 2、iPad 3ではここで説明する手順が使えません。これらの旧iPadでは、「設定(Settings) ⇒ モバイルデータ通信(Cellular Data)」メニューで「アカウントを表示(View Account)」項目が出て来ないので、以下に書いた「ブラウザーを使ってアクチする方法」を使ってください。
iPad 1/iPad 2/iPad 3でT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法 – 2013年11月11日
“iPad 4/iPad MiniとiPad Air/iPad Mini RetinaでT-Mobile USプリペイド通信プランに加入する方法” の続きを読む
2日前、
T-Mobile USオンラインサイトでiPad Airを注文して、「無料月200MBデータ通信」に月$10課金された人・・・それは、T-Mobileのミスです。 – 2013年11月2日
と報告しましたが、実は、それ自体が間違いだったことがわかりました。
iPad Air発売開始当日、「T-Mobile USオンラインサイトでiPad Airを注文して、「無料月200MBデータ通信」に月$10課金された人がいる」ということをツイッターで知ったT-Mobile USのCEO、John Leger氏は、「それは間違いだから、返金し、間違いを正す対応をする」とツィートを返していました。
しかし、今日になって、T-Mobile USのマーケティング上層部のAndrew Sherrard氏がCNetに話したところ、「T-Mobile USでiPad Air/iPad Miniを『分割で買った』場合には、最低限の有料通信プランへの加入が義務付けられる。」ということです。
つまり、iPad Air/iPad Miniを『分割で買った』場合には、端末の分割料金(24ヶ月払い)の他、最低「月$20で500MBまで」の有料プランへの加入が義務付けられます。
既にT-Mobile USでポストペイド携帯契約をしている人は、月$10の割引が適用され、「月500MBまでデータ通信」プランが、月$10になります。
そして、その上で、「月200MBまで無料」サービスが追加されます。
つまり、「T-Mobile USでiPad Air/iPad Miniを『分割で買った』場合には、月200MB(無料)+500MB(月$20)」となります。
iPad Air/iPad Miniを一括払いで購入した場合には、「月$20で500MBまで」に加入する必要が無いので、無料で200MBを使い続けることが出来ます。
また、昨日掲載した
T-Mobile USが、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入可能な端末のリストを発表 – 2013年11月3日
のリストにある端末にT-Mobile USの未開通SIMを挿入すると、誰でも「月200MBまで無料データ通信」プランに加入できます。
T-Mobile USのモバイルデータ通信SIMは、T-Mobile USが「T-Mobile用モバイルデータ通信端末」と認識している端末のみで使用できます。
それ以外の端末に、「アクティベート済みのT-Mobile USモバイルデータ通信用SIM」を挿入すると、ブラウザーがMy.T-Mobile.comに常にリダイレクトされ、他のサイトがアクセス出来ないようになっています。したがって、iPhoneやスマホでは使用できません。
リンク:
【CNet】T-Mobile’s no-money-down iPad offer requires $20 monthly plan for new customers – 2013年11月3日
T-Mobile USは昨日2013年11月1日よりモバイルデータ通信プラン加入者(既存モバイルデータ通信プラン加入者も含む)には、「月200MBまで無料データ通信」を提供していますが、そのプランに加入可能な端末のリストが発表されました。
【T-Mobile】Starter Data Pass details : What are free Starter Data Passes
そのリストを以下に再現します。
なお、対象端末であれば、どこで購入した端末/どのキャリア用に購入した端末であっても、この「月200MBまで無料データ通信」プランに加入出来ます。
T-Mobile USプリペイド・モバイル通信プランへの加入方法は、
ステップ1:未開通T-Mobile US SIMを端末に挿入する。
ステップ2:電源を入れる。
ステップ3:WiFiをオフにする。
ステップ4:セルラーデータ通信(T-Mobile US回線)に接続しているのを確認し、ブラウザーを開く。(APN:fast.t-mobile.com、ユーザーID/パスワードは空白。)
ステップ5:もし、ブラウザーがT-Mobile SIMアクティベーション・スクリーンを自動的に開かない場合は、URLに適当なアドレスを入力し、ブラウザーをリフレッシュする。これで、T-Mobile SIMアクティベーション・スクリーンが表示されるはず。
ステップ6:T-Mobile SIMアクティベーション・スクリーンの画面にしたがって、SIMをアクティベートする。
詳細は、
Nexus 7 LTEをT-Mobile US SIMで使う : T-Mobile USプリペイドMobile Broadband (Pay-In-Advance Mobile Internet)プラン加入方法 – 2013年10月28日
に記述してある手順が近いので、それを参考にして下さい。
※ もちろん、近々、正確な手順をスクリーンショットとともにブログにアップしますが、今週は時間があまりないので、それまでは手順の近い上記リンクを参考にして下さい。
なお、Nexus 7 LTE(2013)は、2013年10月31日以前に購入した端末(SIMをアクチした端末?)は、「最初の1ヶ月、2GBまで無料」プロモーションが付いているので、「月200MBまで無料」プロモーションには(同じSIMで)加入できません。
しかし、疑問点として
● 2013年10月31日以前に購入したNexus 7 LTE(2013)に、2013年11月1日以降に新しい未開通SIMを挿入してアクチしたら、そのSIMは「月200MBまで無料」プロモーションに加入できるのか?
ということと、
● 同一端末(IMEI番号)に、複数のSIMがアクチできるのか?複数の「月200MBまで無料」プロモーションに加入できるのか?
は、不明です。
“T-Mobile USが、「月200MBまで無料データ通信」プランに加入可能な端末のリストを発表” の続きを読む
今回は筆者もできればT-Mobileから割賦でiPad Airを買おうと思い、今朝未明、AppleオンラインショップでiPad Airのオンライン注文が始まって、店頭ピックアップが指定できるのを確認し、直後、T-Mobile USサイトにアクセスしましたが、まだ注文できませんでした。
結局、T-Mobile USのオンラインサイトでは太平洋時間の午前3時過ぎ頃から注文が出来たようです。(その時間には筆者は寝ていましたが・・・)
朝起きて、T-Mobile USオンラインサイトでiPad Airを注文しようと見ていましたが、2つの問題があって、注文を取りやめました。
● T-Mobile USオンラインサイトで注文できるiPad Airは、16GBモデルと32GBモデルだけ。(筆者は64GBが欲しい。)
● 無料で月に200MBのデータ通信がアクセス出来るはずなのに、プラン選択や最後の注文ページで課金サマリーを見ると、通話プランが月$10課金されることになっている。
それ以外に、アップルストアで買えば課金されないSIM代金$10が、T-Mobile USオンラインで購入すると課金されるのですが、そのくらいは目を瞑るとして・・・・
「月200MBの『無料』データ通信に、月$10払う」って、なんなのよ?
“T-Mobile USオンラインサイトでiPad Airを注文して、「無料月200MBデータ通信」に月$10課金された人・・・それは、T-Mobileのミスです。” の続きを読む
iPad AirとiPad Mini(第一世代)がT-Mobile USから公式に発売開始される明日2013年11月1日を前に、その一日前の現在(2013年10月31日)、既にiPad Mini(第一世代)とiPad(第三世代)にはT-Mobile USのキャリアプロファイルが登場しています。(iPad, iPad2は、これからチェックします。)
※ 11月後半(21日?)には、iPad Mini with Retina DisplayもT-Mobile USから発売されます。
キャリアプロファイル名は、「T-Mobile 15.5」です。
2週間前の2013年10月18日にたまたまT-MobileのSIMをiPad Miniに挿入して実験していたときのスクリーンショットが残っており、それの時には「Carrier 15.0」でした。
今日、T-MobileのSIMをiPad MiniとiPad 3に挿入しても、「キャリアプロファイル設定ファイルの更新ファイルがあります。」のようなメッセージは現れず、SIM挿入時や直後にダウンロードされたような気配もありません。
この「T-Mobile 15.5」キャリアプロファイルがどこからやってきたのか、不明です。ひょっとしたら、iOS 7.0.3アップデート・インストールの時に自動的にバンドルでダウンロードされていたのでしょうか?
これにより、iPad/iPad MiniにT-Mobile SIMを挿入すると、「設定⇒モバイルデータ通信(Cellular Data)」で「アカウントを表示(View Account)」オプションが現れ、T-Mobile USのSIMの電話番号でアカウント管理画面にログインできるようになりました。
“iPad/iPad Miniに、T-Mobile USのキャリアプロファイルがひっそりと登場!” の続きを読む
ドコモUSAが10月15日からアメリカでの携帯電話サービスを刷新しました。
これまでT-Mobile USの回線をCSkyの卸し経由でサービスしていたのを、T-Mobile USと直接MVNO契約したようです。
ドコモはこれを、「T-Mobileとの協業」とサービスのプレ案内で書いていましたが、「MVNO」ってどうして言えないんでしょう。日本ではMNOで、他のMVNOに回線を売っている立場なので、「MVNO」って言う言葉は自社内では使えないんでしょうかね?
で、とにかく、T-Mobile USのプリペイド/ポストペイドサービスと比べてみましょう。
“ドコモUSAの新しい携帯電話サービスって、どうなのよ?” の続きを読む
Nexus 7 LTEをT-Mobile US SIMで使う方法です。
この方法は、T-Mobile USが、T-Mobile US用の「モバイル通信ポケットWiFi」「モバイル通信USBモデム」「モバイル通信タブレット端末」と認識している端末で、モバイル通信専用プランに加入する一般的な方法でもあります。
以前、
T-Mobileプリペイド・モバイル通信(webConnect / Mobile Broadband)用のSIM購入・アクティベート手順 – 2011年6月23日
として紹介した加入手順ですが、画面も新しくなり、また、プラン名も新しくなっています。
● 旧名:Prepaid webConnect サービス
● 現在使用されているサービス名:Prepaid Mobile Broadband、または、Pay-In-Advance Mobile Internetサービス
最近(2013年10月)、サービス内容(プラン料金)も新しくなり、また、先般発表されているように、iPad Air/iPad Mini with Retenia Displayが発売される2013年11月1日から、毎月無料で200MBまでデータ通信アクセス可能なプランが、これになるはずです。
“Nexus 7 LTEをT-Mobile US SIMで使う : T-Mobile USプリペイドMobile Broadband (Pay-In-Advance Mobile Internet)プラン加入方法” の続きを読む
T-Mobile USが、プリペイド月極め携帯プラン(Pay By The Month)に限り、テザリング許可を再開した模様です。
AndroidCentralが2日前の2013年10月24日に最初にリポートした情報によると、
【AndroidCentral】Is T-Mobile starting to offer free tethering on prepaid plans? - 2013年10月24日
T-Mobile US「My Account」アプリを開くと、プリペイド加入者でもプランによってテザリング(Mobile Hotspot)の使用バイト数が表示されるようになったそうです。
T-Mobile USプリペイドのPC/ブラウザー画面でも、月$70プランで「Includes 2.5GB of Smartphone Mobile HotSpot (tethering) at no extra charge」と説明が加わっていますが、他の月$60、月$50には表示がありません。
“T-Mobile USがプリペイド月極め携帯プラン(Pay By The Month)で公式テザリング許可を再開(検証済)” の続きを読む
さて、iPad Air/iPad Mini with Retina Displayが発表されて、一段落。
米アップル・オンラインショップの注文ページで判明した、今回初めてiPad/iPad miniを販売するT-Mobile USの「iPad/iPad Mini通信プラン」が明らかになりました。
これによると、T-Mobile USのiPad/iPad Mini通信プランは、
● 月200MBまで、無料!
● 月2.5GBまで月$30
● 月4.5GBまで月$40
またも他の3キャリアに対抗して、「キャリアらしくない」プランをT-Mobileは出してきています。
以下、全4キャリアの「iPad/iPad Mini通信プラン」比較です。
プランタイプ |
AT&T |
T-Mobile US |
Verizon |
Sprint |
プリペイド/ No Annual Contract |
250MB/月: $14.99 3GB/月: $30.00 5GB/月: $50.00
テザリングは、$50プランのみ可 |
200MB/月: 無料 2.5GB/月 : $30.00 4.5GB/月: $40.00
テザリングは、不明 |
1GB/月: $20.00 2GB/月: $30.00 5GB/月: $50.00
テザリングは、全プランで可 |
1GB/月: $14.99 3GB/月: $34.99 6GB/月: $49.99
テザリングは、不明 |
ポストペイド1台加入 |
|
|
|
|
ポストペイド共有プラン加入 iPad/iPad Mini追加基本料金(月) |
$10/月/タブレット1台 |
|
$10/月/タブレット1台 |
|
※ 空白部分は、あとで追加します。
iPad/iPad MiniをT-MobileのSIMで使用する検証を、今年2013年3月末~4月初めにしています。
iPad/iPad MiniでT-Mobileプリペイド携帯SIMが使えなくなった。 – 2013年3月29日
iPad/iPad MiniでT-Mobileプリペイド携帯SIMが、また使えるようになった!? ⇒ iPad1/iPad4/iPad Miniだけらしい。 – 2013年4月3日
この検証の時点では、iPad 2/iPad 3ではT-Mobile USプリペイド携帯プラン加入のSIMでは使用出来ず、iPad 1/(たぶん、iPad 4)/iPad MiniではT-Mobile USプリペイド携帯プラン加入のSIMで使用出来ていました。これは、iPad 2/iPad 3(のシリアル番号=IMEI番号)はT-Mobile USの認定「タブレット(モバイル通信専用端末)」として認識されているため、(プリペイド/ポストペイド)携帯用SIMでは使用できず、(プリペイド/ポストペイド)モバイル通信プランに加入することが必須となったためでした。
同様の状況は、今回からT-Mobile USでも公式販売された新Nexus 7(Nexus 7 (2013))でも発生しています。
このように、T-Mobile USから公式に「モバイルデータ専用端末」として認定されたポケットWiFi、USBモデム、タブレット端末は、(プリペイド/ポストペイドに限らず)携帯契約用SIMでは使用できなくなります。
T-Mobile USから公式に「モバイルデータ専用端末」として認定されたポケットWiFi、USBモデム、タブレット端末に携帯契約用SIMを挿入すると、次のような現象が起こります。
● SIMは認識され、正常に読み込まれます。
● SIMが認識され、3G/4G(HSPA+)に接続されるが、ブラウザーを開くと、どのURLを入力しても、my.t-mobile.comのログイン画面へ飛びます。
このような端末では、未開通のT-Mobile SIMを端末に挿入し、もう一度T-Mobile USの回線に接続し、その端末からmy.t-mobile.comサイトで「T-Mobileプリペイドモバイルデータ通信プラン」に加入することが出来ます。
最新の画面は多少違いますが、一般的にT-Mobileプリペイドモバイルデータ通信プラン加入手順は、
T-Mobileプリペイド・モバイル通信(webConnect / Mobile Broadband)用のSIM購入・アクティベート手順 – 2011年6月23日
を参照してください。
T-Mobileプリペイドモバイルデータ通信プランの料金は、
● $15/7日/300MB
● $25/30日/1.5GB
● $35/30日/3.5GB
● $50/30日/5GB
残高が足りない場合には、残り残高を$0.20/1MBで課金されます。
なお、明日のアップル新型iPad/iPad Mini発表会で、T-Mobile USも初めて公式にiPad/iPad Miniを扱うことが予想されています。
今回、iPad/iPad Mini全モデルがT-Mobile(プリペイド/ポストペイド)携帯用SIMで使用できなくなったのは、明日以降、公式にiPad/iPad MiniはT-Mobileモバイルデータ通信プランでしか使用できなくなるため、と思われます。
ZIP SIM(旧Ready SIM)他、T-Mobile USのMVNO携帯用SIMでは現在のところ、iPad/iPad Miniが使用できます。しかし、iPad/iPad Miniに公式T-Mobileキャリアプロファイルが降ってくると、どうなるか、わかりません。(ZIP SIM(旧Ready SIM)がデータ通信専用SIMを最近発売開始したのは、このため?)
実は標記の件は、既に何度かこのサイトで取り上げています。
アメリカの携帯/iPadを日本でローミングする場合の料金:4社比較 – 2011年5月23日
Hanacellのデータ通信専用SIMって、どうなのよ?(日本でのローミング料金比較表付き) – 2013年8月6日
アメリカ契約の携帯/SIMで、カナダでデータ通信ローミングする場合の料金比較表 – 2013年8月6日
アメリカ契約の携帯/SIMで、メキシコでデータ通信ローミングする場合の料金比較表 – 2013年8月6日
一昨日、T-Mobile USが「国際データローミングが無料(ただし、128Kbps速度)」というプランを10月31日から実施する(新規加入者は2013年10月20日から)という発表をしたので、ここでもう一度整理し直しましょう。
ここでは、アメリカ4大キャリア(とHanacell国際データ通信専用SIM)を、日本で使用することに限定して、料金を比較します。
※ Sprintは「Multi-Country Pack」という国際ローミングディスカウントプランがありますが、日本は対象国に入っていません 2014年8月現在、日本は対象国に入りました。よって、日本国内でSprint契約のiPhone/スマホを使用する場合には、割引対象ではありません。
ちなみに、T-Mobile USの国際通話ローミングは、Simple Choice加入者はWiFiを使うと無料(アメリカ国外から、アメリカ国内電話番号へ発信)、または、$0.20/分(アメリカ国外から、アメリカ国外電話番号へ発信)となります。これは、T-Mobile USが数年前から実施しているWiFi Callingを使用した場合と考えられます。WiFi Callingアプリは、特定のT-Mobile用アンドロイド携帯にしかインストールされていません。
(混乱を招く可能性があるので、この部分に一部、オリジナルに記載した文章を完全に削除しました。)
どうやら、テキスト・ローミングは、WiFi Callingを使わなくとも、無料のようです。
“アメリカ4大キャリアの国際ローミング価格比較(日本で使用する場合)” の続きを読む
T-Mobile USは今夜、ニューヨークの市営公園でShakiraのコンサートを開き、その際に「UNCarrierプラン、第三フェーズ」の案内をします。その発表の内容はまだニュースに上がってきませんが、コンサートって何時から?
ANY WAY・・・
先ほどT-Mobileのサイトには新しいページが設置され、T-Mobile USのポストペイド加入者(2013年3月以降の新料金Simple Choice Plan加入者)は、今月後半から国際データローミングが追加料金無しで、国内プランが適用されて使用できるようになるようです。
「対象国は、100ヵ国以上」とこのページでは表示されています。
リンク:(現在のところ、以下のページで「LEARN MORE」をクリックしても、正しいリンクには飛ばないようです。)
IE以外では、うまく目的のページが表示されないようです。(Chromeでは、ダメ)
【T-Mobile】The World is your network at no extra charge.
週末の「地下室浸水」後のクリーンアップ作業で、報告が遅れました。
先週中ごろから噂が報告されていましたが、アメリカ国内で2番目に大きなディスカウント百貨店のTargetが、ディスカウント百貨店最大大手のWalmartのStraightTalk/FamilyとWalmart Family Mobileに対抗するため、自社ブランドでT-Mobile USのMVNOサービスを、2013年10月7日から開始しました。
ブランド名は、Brightspotと呼びます。
このMVNOが他社と違うのは、プリペイド契約を6ヶ月継続する毎に$25のTargetギフトカードが貰えます。
また、Targetは自社発行のVISAカード、Target VISAクレジットカード(Red Card)を持っていますが、これを支払いに使用すると、Brightspotの月々使用料を含むTarget百貨店およびTargetオンラインでのショッピングが5%引きになります。更に、Targetクレジットカードを使用すると、そのポイント累積点数に応じ、Target店舗1日ディスカウントクーポン(1日に何度でも使用できる)が送られてきます。
このように、Brightspotは、Targetのロイヤルティ・プログラム、および、Target VISAクレジットカードのロイヤルティ・プログラムと連結していることが特徴で、アメリカ在住者で6ヶ月以上契約する人にメリットがあり、更に、アメリカの与信履歴があってTarget VISAクレジットカードに申し込んで審査をパスする人にメリットがあります。
しかし、Target Brightspotプリペイドサービスは、SIMだけの購入も可能(SIM価格 $9.99、ノーマル/マイクロSIM)なので、一時的な旅行者でも、アメリカ国内では一定規模の町では比較的どこでもTarget店舗があるので、比較的入手可能なSIMとなり、「簡単に手に入るプリペイドSIM」の選択肢の一つになります。(ただし、まだ、店舗でのSIM入手はそれほど流通していないようなので、全Target店舗に在庫が行き届くまでには少し時間が必要でしょう。)
肝心のプリペイド通信プラン料金は、...
“ディスカウント百貨店Targetが、T-Mobile USのMVNOサービス開始:長期利用者には6ヵ月毎に$25Targetギフトカード進呈” の続きを読む
T-Mobile USが2013年7月10日にペナルティー無しで携帯の早期機種交換できるプログラム、T-Mobile Jump!を発表して以来、競合のAT&Tは2013年7月16日にAT&T Next(2013年7月26日より実施)を、Verizonは2013年7月18 日にVerizon Edge(2013年8月25日より実施)を、発表しました。
Sprintは2013年9月20日からOne Upを提供しましたが、2014年1月9日に廃止し、2014年1月14日からはEasy Payとして再度登場しました。
で、本当にこのプログラムは、安くて便利なのでしょうか?
■ 早期アップグレード・プログラムは、ポストペイド契約のみ
この早期アップグレード・プログラムは、ポストペイド契約のみ、条件が合って、本人がこのプログラムに加入すれば、適用されます。
プリペイド契約には、適用されません。プリペイド加入している人は、このプログラムの心配をする必要が、ありません。
また、ポストペイド契約でも、端末代金を割引適用せずに購入し、かつ、端末代金を分割払いする人にのみ、適用されます。
端末代金の一括払いや、2年契約して端末代金を割引適用で購入する場合には、この早期アップグレード・プログラムは適用されません。
■ アップグレード時に機種は「交換」・・・古い携帯は返却
まず第一に誤解しないでほしいのは、この3社のプログラムは「早期機種『交換』」プログラムであること、『交換』ですから、時期が来て新しいスマホやモデルに交換したくなったら、それまで持っていたスマホは返却しなければなりません。
また、『交換できる』条件として、AT&Tは「交換前の携帯は、良好な状態で、機能が全て使えること。」とあります。
T-Mobileの場合には、「携帯が破損、紛失、または盗難にあった場合にも、交換できる」とありますから、交換前の携帯の状態は不問であり、かつ、交換前の携帯を持っていかなくとも新しい携帯を受け取れる事になります。
じゃあ、紛失していないのに「紛失した。」と言って新しい携帯が受け取れるのでしょうか?たぶん、その場合には、前の携帯のシリアル番号が「紛失・盗難携帯のデータベース」に載り、電話機としての通信機能は使えなくなるでしょう。SIMさえ刺さなければ、iPod TouchやMP3プレイヤーとしては使えるでしょう。
Verizonの場合にはまだ実施されていないので、交換前の携帯の状態に関する詳細条件はまだ不明です。
いずれにせよ、「一定期関経過したあとに新しい携帯に『アップグレード』する時に、前の携帯は返さないといけない。」ということは、その一定期間内は携帯を「購入」したのではなく、「リース(賃貸)」しているのと同じことです。つまり、まず第一に考えないといけないのは、「買うのと、リースするのと、どっちがメリットがあるか?」を考えないといけません。まあ、「古い携帯なんか、自分の手元に残らなくても良い。」と考えている人は、この早期アップグレードプログラムには全然抵抗が無いでしょう。
Sprintの場合は、再登場したEasy Payのプログラムでは、古い機種を返却する必要はありません。ただし、「返却(下取り)」して欲しい客には、最高$300までの市価で下取りします。
■ 与信履歴が良であることが必須
もう一つ、このプログラムの加入するには、機種代の分割払いが大前提です。
アメリカで分割払いをさせてもらうには、信用できる人間で無いと、させてもらえません。アメリカでは、信用度は「クレジットヒストリー(与信履歴)」「クレジットスコア」という客観的な数字で判断されます。そして、「クレジットヒストリー」はソーシャルセキュリティー番号で管理されています。
したがって、留学生などでソーシャルセキュリティー番号が無かったり、アメリカでの「クレジットヒストリー」がまだ確立されていない人は、この早期アップグレードプログラムには加入できませんので、選択肢として考える必要がありません。ソーシャルセキュリティー番号や「クレジットヒストリー」が無い人は、端末は割引無しの「定価」でしか購入できません。
■ コスト
次に、iPhoneの最新モデルを1年毎に買い換えることを前提に、4社のプログラムと、このプログラムに加入しない場合のコストを計算してみましょう。
“T-Mobile US Jump!/AT&T Next/Verizon Edge/Sprint Easy Payの早期アップグレードプログラムは、本当に価値がある?” の続きを読む
本日のFierceWirelessは、アメリカ4大キャリアのLTEサービスの現状をキャリア毎に解説しています。
【FierceWireless】Progress report: A snapshot of U.S. LTE deployments in 2013 – 2013年8月14日
詳細な文章は興味ある方は原文を読んでください。総括 + キャリア毎に1ページずつ解説されています。
ここでは、各キャリアのLTEサービスエリア地図のみを比較のために抜粋して、掲載します。
各社のLTEサービス地域の数は
アメリカ4大キャリアのLTE普及状況:【更新】2013年x月xx日現在 – 随時更新
にまとめてあり、随時更新し、メジャーなサービス地域拡大飛躍が起こった時には日付を繰り上げて更新しています。(でも、URLは同じです。)
“アメリカ4大キャリアのLTEサービスエリア地図比較:2013年8月現在” の続きを読む
ここのサイトのリーダーにはMetroPCSの加入者も居ると思うので・・・
2013年5月1日にT-Mobile USに買収され、T-Mobileの子会社(プリペイドブランド)となったMetroPCSは、これまで19地域でしか販売していませんでした。
•New York City/New Jersey北部, Boston, Philadelphia,
•Atlanta,
•Jacksonville, Tampa, Orlando, Miami,
•Detroit,
•Shreveport,
•Dallas,
•Las Vegas,
•Sacramento, San Francisco, San Jose,
•Los Angeles, Bakersfield, Riverside, San Bernardino,
T-Mobileはこのたび、以下の15地域をMetroPCSマーケットに追加します。
•Baltimore, Washington DC,
•Memphis, Birmingham(アラバマ州), Tallahassee, New Orleans
•Cleveland, Akron, Toledo, Sandusky,
•Houston, Corpus Christi, Rio Grande Valley, San Antonio, Austin,
•Seattle, Tacoma,
•Fresno, San Diego,
このため、MetroPCSは年内に1000店舗を追加オープンする予定です。
MetroPCSの新規店舗では、T-MobileのGSM/W-CDMA/LTE携帯、または、SIMが販売されます。従来のMetroPCSのCDMA2000端末は、新規店舗では扱えません。
T-Mobileに買収されたMetroPCSは、3G CDMA2000の停波を2015年夏ごろに予定しています。旧MetroPCSの加入者は、それまでに新しいT-Mobile回線用の機種に変更する必要があります。
T-Mobile Boosts MetroPCS Coverage With 15 Additional Markets, New Plan And Smartphones – 2013年7月25日
T-Mobile USは、本日2013年7月10日午後のニューヨークでの記者会見で、同社のLTE(周波数はAWS Band 4)が、全米116都市、人口カバー率で1億5700万人(約50%)に達したことを発表しました。これは、同社のLTE整備予定である「2013年6月末までに1億人カバー」を遥かに上回っています。
(Updated With Full City List) T-Mobile Announces HUGE LTE Expansion, 116 Markets And 157 Million People – 2013年7月10日
また、公式発表都市数では、8ヶ月10日前にLTEサービス開始したSprintのLTEサービス都市数(110都市)を上回りました。
アメリカ4大キャリアのLTE普及状況:【更新】2013年7月10日現在 – 2013年7月10日更新
T-Mobile USの「公式」LTEカバー地域は、以下のようになっています。
2013年3月26日の公式会見でアメリカ国内7ヵ所のLTE開始を公式に発表して以来、他の地域のLTE開始の公式案内が無いT-Mobile USですが、非公式にはホノルルも含め、かなり広い地域でT-MobileのLTEは観測され始めています。
※ 地図中の「T」アイコンは、すでにT-MobileのLTEが観測されているところ。
今日、筆者の家でも、iPhone 5 A1428モデル(旧モデルのAT&T版)でT-Mobile USのLTE電波をキャッチしました。
“T-Mobile USのLTEが、我が家でも検知” の続きを読む
すでにこのブログサイトで報告しているように、2013年5月1日の両社の合併によるMetroPCSユーザーのT-Mobile GSM回線移行のためのSIM販売が、本日2013年6月12日から開始されました。
MetroPCSがT-Mobile回線用SIMとスマホを販売開始;同ブランドのCDMA2000携帯は一部在庫一掃割引 – 2013年6月6日
最初は、MetroPCSの販売地域全米19ヵ所のうち、
● Boston
● Hartford(コネチカット州)
● Dallas
● Las Vegas
の4都市のMetroPCSショップでのみ、開始されます。そして、順次、MetroPCSの残りの販売都市へも拡大されていきます。
MetroPCS : Bring Your Own Phone
MetroPCSの既存ユーザーおよび新規ユーザーは、MetroPCSの既存プリペイド契約料金(と電話番号)を維持したまま、持ち込みSIMフリー携帯、または、T-MobileににSIMロックされた携帯用のSIMをMetroPCSで受け取れます。SIM発行料金は明確に発表されていませんが、MetroPCSはCDMA携帯のアクティベーション手数料として$15をチャージすることから、SIM料金もこれに相当する金額と推測されています。
SIMサイズは、ノーマルSIM、マイクロSIM、ナノSIMが用意されています。
“MetroPCSユーザーのT-Mobile GSM回線への移行開始” の続きを読む
MetroPCSとT-Mobile USAは2013年5月1日に正式に合併され、T-Mobile USとして業務を継続しています。
合併前のT-Mobile USAは
● 2G GSM 1900MHz
● 3G W-CDMA/HSPA+ 1900MHz
● 3G W-CDMA/HSPA+/DC-HSDPA AWS(上り1700MHz/下り2100MHz)
● LTE AWS
MetroPCSは
● 3G CDMA2000 1900MHz
● LTE AWS
でしたが、約2年後の2015年夏にはMetroPCSの3G CDMA2000 1900MHzは停波され、3G W-CDMA/HSPA+ 1900MHzに再利用(再編)される予定です。
このため、現在のMetroPCS加入者はそれまでにT-MobileのGSM・W-CDMA携帯に交換、または、手持ちのT-Mobile互換 GSM携帯、または、SIMフリー携帯にT-Mobile回線用のSIMを挿入して使用しなければなりません。
“MetroPCSがT-Mobile回線用SIMとスマホを販売開始;同ブランドのCDMA2000携帯は一部在庫一掃割引” の続きを読む
今週はアメリカのLTE通信速度を調査したレポートが2つ発表されています。
【RootMetrics】Ante up: T‑Mobile joins the Las Vegas LTE club, Verizon holds, and AT&T raises the stakes. – 2013年5月22日
【TechHive】AT&T has fastest LTE service, T-Mobile off to strong start – 2013年5月22日
まず、RootMetricsの調査はラスベガスに場所を限って、速度を比較しています。SprintはまだラスベガスでのLTE公式サービスを開始していないので、今回の調査には入っていません。
これを見ると、AT&Tが平均ダウンロード18.7Mbpsで最速。ピークではダウンロード速度59.0Mbpsが測定されました。
次がVerizonの平均ダウンロード13.9Mbps。ピークダウンロード速度52.9Mbps。
LTEリリースが始まったばかりのT-Mobileは平均ダウンロード12.5Mbps。ピークダウンロード速度29.0Mbpsです。
“アメリカのLTE速度って?” の続きを読む
T-Mobileは本日より、iPhone 5の料金を一律$50値上げしました。
これにより、2013年4月12日のT-Mobile初iPhoneの販売開始からiPhone 5 16GB A1428 GSMモデルが、 $99.99頭金($20x24回払い)/一括払い$579.99だったのが、本日から$149.99頭金($20x24回払い)/一括払い$629.99になります。
T-Mobile Increases iPhone 5 Down Payment Price To $149 As Promotional Pricing Ends – 2013年5月13日
それでもアップルストアでSIMフリー版iPhone 5 16GB A1428 GSMモデルを$649.99で買うよりも$20安く買えることになりますが、$70安い昨日までに比べると魅力がほとんど無くなります。まあ、T-Mobileでポストペイド契約する人は、分割払いができることが魅力になるでしょうか。
問題は、T-MobileがiPhone発売を発表した3月26日のイベントでは、この$70安い価格が期間限定であることを発表しなかったことです。
T-Mobileは、途中で契約解除するときには分割払いの残額は全額支払う必要があることもイベントやその後の資料で明記しておらず、2013年4月26日にワシントン州の州法務長官から注意勧告を受けていたばかりでした。
「T-MobileのiPhone 5が(アップルストアで買うよりも)安い。」と思って買うことを計画していたものの、購入を延ばしていた人は、残念ながらもう$70安くは買えなくなります。
ただし、T-Mobileでポストペイド契約する際に、古いiPhone(他キャリア用モデルでも良い)を下取りとして持ち込めば、頭金が免除になります。これまでのT-Mobileの行動から、これもいつまで有効なのかは分かりませんが、少なくとも今日現在はまだ「古いiPhoneの下取りで、頭金$0」は続いています。