Verizon版iPhone 5は、GSM/W-CDMAモードSIMフリー、かつ、アメリカ国内キャリアのSIMも使える。
オーストラリア、日本、香港に遅れること10数時間、アメリカでもようやくiPhone 5が発売され、筆者のところにも無事午前10時半頃UPSのトラックで届けられました。
時差の関係で既に日本や香港の方から、普通のマイクロSIMをナノSIMに切ってiPhone 5に挿入して使えたとか、その逆の報告も、ネットを探せば色々あります。
したがって、その件は一件落着で良いでしょう。
SIMの厚さも、切った後の周囲や角さえヤスリできれいに滑らかにしておけば、大丈夫のようですね。マイクロSIMでも時々切った周囲が飛び出ていて、ヤスリで出っ張りを滑らかにしないといけないことがあります。「標準/マイクロSIM =>ナノSIM」への変換も、その程度で良さそうですね。
筆者は今年はAT&Tの2年契約切れで安く本体がアップデートできるので、AT&T版SIMロック版(A1428 GSM)を2年契約プランで購入しました。
しかも、タイミングよく今朝、AppleNBerry.comから「AT&TのiPhone 5もIMEIファクトリー・アンロックできるよ~」というEメールの通知が来ていたので、iPhone 5を初期化して、これまでのiPhone 4Sからデータをクローン(バックアップから復元)した後、早速先ほど、AppleNBerry.comに$49.95-$5割引=$44.95で、2年契約で買ったばかりのiPhone 5のSIMロック解除を申し込みました。うまくいけば、明日、あさって、月曜日までにはめでたくファクトリー・アンロックに出来そうです。
さて、早速iPhone 5発売初日ではありますが、いくつかのオンライン誌はVerizon版iPhone 5(A1429 CDMAモデル)がGSM/W-CDMAモードがSIMフリーになって販売されていることを確認する報告を出しています。ここまでなら驚かない(どうせ、60-90日後にSIMロック解除リクエストがユーザーからあれば、SIMロック解除しないといけないから・・・)のですが、これまでの過去のVerizon販売のiPhoneやBlackberry、グローバルローミング対応のアンドロイド携帯/Windows携帯などと違って、アメリカ国内のキャリアのSIMも使えるということです! ← これは意外です!
Verizon confirms iPhone GSM is unlocked, works with AT&T and others – 2012年9月21日
Confirmed: Verizon iPhone 5 is unlocked, can be used freely on GSM networks – 2012年9月21日
早速、例の一覧表を書き換えないといけません。これが本当だとすると、Sprint版もCricket版も、同じでしょう。 Sprint版は、アメリカ国内キャリアとそのMVNOのSIMは使用できません。(アメリカ国内SIMロック。)(au版は、やっぱりSIMロックされているんですよね?)
つまり、A1429 CDMAモデルのVerizon版のiPhone 5のSIMフリー版を買えば、アメリカ国内ではAT&TとT-Mobile USAおよびそのMVNOでも2G/3G/HSPA+(”4G”)でも使える、ということです!
A1429 CDMAモデルは、AT&TのLTEにも、2013年開始予定のT-Mobile USAのLTE周波数(AWS)にも、カナダのキャリアのLTE(現在は、AWS周波数帯域使用。)にも対応していませんので、これらのキャリアとそのMVNOのLTEは使えません。しかし、(Verizon版なら)2G/3Gでは使えます。
(注:iPhone 4S以上、または、新iPad以上でAT&Tの電波を掴むと、電波の信号のところに「4G」と表示されますが、それは「”4G” HSPA+」の意味です。AT&TとT-Mobile USAはHSPA+を「”4G”速度が出る」と言って宣伝しているからです。この”4G”は、LTEの意味ではありません。誤解しないように/騙されないように!・・・LTE電波を掴んだ場合は、キャリアの信号の部分は「LTE」と表示されます。)
注意:
VerizonのiPhone 5の2年契約価格は、
● 16GB $199(消費税別)、
● 32GB $299(消費税別)、
● 64GB $399(消費税別)、
契約束縛無しの価格は、
● 16GB $649(消費税別)、
● 32GB $749(消費税別)、
● 64GB $849(消費税別)、
ですが、ポストペイド契約せずに「契約束縛無し」で販売してくれるかどうかは、不明です。iPhoneを家族や友達にプレゼントとして購入する人も居るので、原則的に「契約束縛無し」での購入は許可されているとは思いますが、発売した直後の今この時期に出来るかどうかは不明です。
10時過ぎに届いたVerizon版の復元、iCloud経由でやってみましたが、なかなか良さそうです。
60日後、Unlockを目論んでいたので、まだSIM カッターを買ってませんでした。(出たばかりなので、今だとまだ高かった!)。ところが、最初からUnlockされているという今回のレポートがあったので、早速SIMカッターを買って、試してみます。私の場合はアメリカではVerizon の LTE。(職場も、ちょいと田舎にある家もLTEで繋がってました。アンテナ2本の状態で下りは10Mほど。LTEをOFFにすると ○のマーク。これは多分2G??。アンテナは5本たつけど50Kくらいでお粗末)。日本では、日本通信のナノSIMでのLTEを考えています)。
管理人 返信:
2012年9月22日 8:11 AM
「○のマーク」は、はい、2G(CDMA 1x)です。
Verizon版がSIM Unlockで出荷という情報があったので、爪切りのヤスリで、マイクロシムの余白部分を1ミリほど削り、カードの表面にテープを張り、そのままiPhone5に入れてみました。
使ったSIMは、フランスのOrangeですが、キャリアには、AT&T、T-Mobile,Verizonの3社が出てきて、使うことが可能でした。GSMのUnlock出荷は間違いなさそうです。あとは、日本でLTEで使えるか?の実験が必要かもしれませんが、使える可能性は大きいと思います。(LTEのみ使えないような細工が無い限り)。
管理人 返信:
2012年9月22日 8:10 AM
iPhone 5以外のVerizonのグローバル携帯は、AT&TやT-MobileのSIMは読みませんが、それ以外の米国外SIMは読みます。その米国外SIMのキャリアがAT&TまたはT-Mobile USAとローミング契約していれば、米国内でそのSIM(例としてOrange)でAT&T/T-Mobile USAの回線で使用は出来ます。
つまりSIMロックうんぬんは回線の問題ではなく、SIMの中に書き込まれているIMSIキャリアコード(MCC、MNCコード)でフィルターされているので、確認のためにはAT&TのSIM/T-MobileのSIMでVerizon iPhone 5が使用出来るかどうかをやってみる必要があります。
まあ、でも、オンライン誌のレポートが沢山出ていますので、大丈夫でしょう。
日本国内では、日本の各キャリアのLTE対応SIMで、LTEプランと契約されているものであれば、問題無くLTEに接続できると思います。ただし、日本はLTEに接続するかどうかで料金が変わっているようなので、SIMの契約次第ですね。
あと、3社ともLTEは同じ2100MHz(2GHz)帯域を使っていますが、ちょっと(20MHz)ずつズレているんですよね。
アメリカはポストペイドだとLTEオプションは特には無く、LTEに接続しようが3Gに接続しようが、料金は区別しないのが普通ですが。
Verizon版iPhone 5(A1429 CDMAモデル)がGSM/W-CDMAモードがSIMフリーになって販売されていること
であれば、表にも纏めて頂いて、更新もされておりますとおり、アメリカでは3G(AT&T)で使う、日本で、ドコモでLTEを使う場合は、このモデルを購入すれば良いということですね。jykさんもUnlock出荷を確認されているようですし。23日からアメリカ出張に行くので、もし店頭で買えれば、このモデルを購入してこようかなと思います。
管理人 返信:
2012年9月22日 8:14 AM
本文に追記しましたが、現状の品薄状況でポストペイド契約無しの2年契約束縛無しで販売してくれるかどうかは、分かりません。
「分かりません」というのは、「可能性が無い」という意味ではなく、本当に分かりません。
じょん 返信:
2012年9月22日 9:54 AM
返信ありがとうございます。
仰る通り、品薄状況で販売してくれるかは確かに分かりませんね。
それと、一つ心配なのは、Verizon版で今後販売するものが、
SIMロックされたりしないか?ということです。
Unlockだと話題になり、これはまずいなとlockかけないかが心配ですね。
買えたとして、という前提ですけれど。
管理人 返信:
2012年9月22日 11:02 AM
>それと、一つ心配なのは、Verizon版で今後販売するものが、
>SIMロックされたりしないか?ということです。
去年のiPhone 4S Sprint版が、そうでした。
最初はSIMフリーで発売していましたが、1ヵ月後に出荷分からSIMロックが掛かりました。
ただし理由は、Sprintはそれまで国際ローミングの出来る(つまり、GSM/W-CDMAとCDMAのデュアルモードの)携帯をBlackberry以外はほとんど販売しておらず、それらは初めからSIMフリーで出していたため、「SIMロックする」ということが今まで無く、内部の管理システムが間に合わなかった・・・という説が理由になっています。
今回のVerizonは、状況が全く違います。
Verizonは過去にアンドロイド端末を多数デュアルモードで出しており、SIMロックしての販売と、アンロックリクエストへの対応は、手順として確立されているので、なぜこのiPhone 5だけSIMフリーで出すのかは分かりません。
しかし、Verizon版はAT&TのLTE周波数にも、来年予定のT-Mobile USAのLTEの周波数にも対応していないし、アメリカ国内のLTEの施設箇所は群を抜いて他社を引き離しているので、SIMフリーでも(米国内では)他社へ流れない、という自信があって、初めからSIMフリーで出すことにしたのかもしれません。
Verizonのwebでは、 2年縛り以外にmonth to month(本体価格は本文の縛り無しのとおりですが、発送は10月半ばになっていました)が選択できますが、これを選択し一月で契約解除ってできるのでしょうか?
それとも2年縛りとmonth to monthとの本体価格差が450ドルあるので、2年縛りで契約してすぐに解除して違約金を払った方が安く済むんでしょうか。
私の理解が間違っていますかね。
管理人 返信:
2012年9月22日 1:33 PM
>month to month・・・を選択し一月で契約解除ってできるのでしょうか?
出来ますよ。
私は最初のVerizonのLTEポケットWiFi MiFi4510Lは、Month-to-Monthで契約していました。事情があってそれをスペア機としてあるところにお譲りすることになって、1年くらいで解約料無しで解約しました。そして、新しいMiFi4620Lを別の法人アカウントに追加しました。
Verizonは3G/LTE対応アンドロイドタブレットもLTEサービス開始当初には、Month-to-Monthで契約して1ヵ月で解約することを認めていましたし、今も認めていると思います。
理由は、CDMAキャリアの場合、最初にアクティベートしてMEID番号をキャリアに一度登録しておかないと、将来3G/LTEで使いたいときにすぐに使えないからです。
ただし、Month-to-Monthはポストペイド契約の一種なので、クレジットヒストリーが必要です。
Verizonのスマートフォンの違約金は、契約期間の長さに限らず$350です。プラス、最初にアクティベーション料$35を徴収されます。そして、最低1ヵ月の契約が必要なはずです。(一ヶ月以内に解約の場合は、全額返金される代わりに返品する、クーリングオフ保障期間内。)
1ヶ月の料金を考えると、トントンか、少し損ですね。
ま。 返信:
2012年9月23日 7:05 PM
Verizonモデルをまさに注文しようとしているところです。
「Month to Month」は自動引き落としでしょうか?
一ヶ月で契約を解除する方法を教えて下さい。
管理人 返信:
2012年9月24日 1:56 AM
まだ気が変わっていませんか?
一応、質問内容にお答えします。
Month-to-Monthは、請求書がアメリカの住所に送られてきて、それから期日までに支払います。
支払いはクレジットカードでも現金でも小切手でも可能です。請求書が来た後、オンラインで支払うことも出来て、その場合はクレジットカードかアメリカの銀行口座から可能です。
端末をアクティベートしてアカウントを作成した後、オンライン管理アカウントを作成できます。
オンライン管理アカウントを作成すれば、毎月の自動引き落としに設定することは可能です。自動引き落としは、クレジットカードまたはアメリカ国内の銀行口座からに引き落としになります。
Month-to-Monthは、契約は翌月自動更新になります。
解約する場合には、本人の意思確認が必要なので、Verizonショップへ行くか、Verizonのカスタマーサービスに電話して解約したい旨を伝えます。契約した本人がする必要があります。本人確認のために、本人しか分からない個人情報を聞かれます。
ま。 返信:
2012年9月24日 12:36 PM
アメリカ在住者ではなく、転送業者を経由して購入したかったのですが、
それでは上記の手順を踏めませんね。
eBayやamazonn.comで未開封なのを探します。
ありがとうございました!!
管理人 返信:
2012年9月24日 10:54 PM
未開封でVerizonで一度もアクティベートされていないと、アメリカではVerizonのSIMで使用できない可能性が大きいですが、その予定が無ければ大丈夫です。(たとえば、アメリカではAT&Tを使うとか・・・)
park 返信:
2012年11月6日 3:32 AM
Radio ShackのチラシにiPhone5がUNACTIVATED $649と記載されておりました。2年契約では、$199となっています。
UNACTIVATEDを購入すれば、例えば、現在利用してるポストペイド(あるいはプリペイド)のAT&TのSIMをカットしてアクティベーションできるとの理解でよろしいのでしょうか?
アクティベーションできれば、日本へ持ち帰って、auのiPhoneを契約し、auのSIMを挿して利用しようかと思っており、アメリカではVerizonのSIMを利用できなくても問題ありません。
管理人 返信:
2012年11月6日 7:12 AM
>UNACTIVATEDを購入すれば、例えば、現在利用してるポストペイド(あるいはプリペイド)
>のAT&TのSIMをカットしてアクティベーションできるとの理解でよろしいのでしょうか?
Verizon用のiPhoneならSIMフリーなので、どのSIMでアクティベートしても可能でしょう。実際に、シュリンクラップされたVerizon版を日本で日本のSIMでアクティベートしている報告は、複数ケースあります。
auにiPhone5発売前に「auで購入した端末の海外事業者での利用の可否」ついて問い合わせたところ、「予定は未定」との回答でした。
この回答内容から、おそらく、ロックされていると思われます。
管理人 返信:
2012年9月22日 1:35 PM
ソフトバンクも、auも、iPhoneのSIMロック解除の日って、来るんですかね!?
初めまして!
初歩的な質問ですが、アドバイスをいただけたら助かります!
今シカゴ(シカゴ郊外)にいます。
まだこっちで携帯を持っていません。
ゼロからの契約をしなければなりません。
そこで、iPhone5 を購入したいのですが、
①iphone5
②良く繋がる。(日本で言うドコモのような会社)
③日本に帰ってから日本の会社(ドコモ希望)で使える。
(simfreeならいいのでしょうか?)
④こっちの会社との契約が1年でもok
(大体2年契約で、16GB $199 くらいですよね、
それを二年契約でなくても、、ってのは無いでしょうか?)
この条件でアドバイスありますか??
早めの回答を頂けたら助かります!!
よろしくお願い致します。
管理人 返信:
2012年10月19日 4:18 AM
「アメリカでiPhoneをポストペイド加入する場合の料金」
https://blogfromamerica.com/wp/?p=316
参照。
AT&Tはポストペイド1年契約、および、ポストペイドNoCommitment(いつ解約してもよい)契約があります。
VerizonはポストペイドMonth-to-Month(これも、いつ解約してもよい)があります。
どちらもポストペイド契約なので、2年契約と同じで、アメリカでの与信履歴が無ければ、契約時にデポジットを要求されます。デポジットの金額は、2年契約ほどでは無いかもしれません。()2年契約の場合の相場は、$400-500で、6ヶ月~1年間預けます。)
また、2年契約以外は、端末代は割引されない定価($649)になります。(AT&Tの1年契約だと、少し割引してくれるかもしれませんが。)
SIMロックは、Sprintの場合は契約後60-90日後にSIMロックを無料で解除リクエストできます。AT&Tは、有料SIMロック解除業者に依頼すれば、$50以下でいつでもSIMロック解除できます。
VerizonはMonth-to-Monthなら初めからSIMフリーで販売されています。もしロックされていたとしても、60日経過すれば無料でSIMロック解除をリクエスト出来ます。
ドコモとの互換性は
「アメリカでiPhoneを契約無しで購入する方法と、SIMフリーiPhone 5と日本のSIMの互換性一覧」
https://blogfromamerica.com/wp/?p=11739
参照。
プリペイドはiPhone 5、Virgin Mobileが近々発売しますが、SIMロック解除できるという発表がありません。
CricketのプリペイドiPhone 5はSIMフリーですが、シカゴ近辺では周波数が違うため、契約できません。
電波は場所にもよる(500メートル違えば、ずいぶん違うこともある)ので、なんともいえません。