AT&TがGPS機能付きスーツケースを試作


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AT&Tの研究所がGPS機能付きスーツケース、Smart Luggageを試作し、今年のAT&Tイノベーション・ショーケース展示会で、紹介しました。
【PCMagazine】You’ll Never Lose AT&T’s Smart Luggage – 2014年5月16日

このスーツケースには3G通信機能のモジュールが内蔵されており、USBポートが付いていて、充電できます。
また、荷物が回転台出てくるときには、スマホでコマンドを送ると、モジュールのLED電球が点滅してくれて、自分のスーツケースを瞬時にして判別できる、という機能まで付いています。

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FCC、”Spectrum Screen”(キャリアの保有周波数帯域)の再定義を可決、SprintのT-Mobile US買収計画に陰を落とす


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5人メンバーのFCCは本日3つの重要議題を決議しましたが、その一つは既に報告している、AT&Tが今年(2014年)1月に「Sponsored Data」というサービスで提案している「コンテンツプロバイダーによる、インターネットの有料優先アクセス権を認める」提案。
FCC、ネット通信の有料優先アクセス提案を可決。一般公開コメント期間を経て、今年後半に最終投票。 – 2014年5月15日

あとの2つは周波数に関するルールで、一つは
● 日本では所謂「プラチナバンド」と呼ばれていて、ビル内伝達や、郊外での長距離伝達に有効な、1GHz未満の低周波数の入札条件の規制。
「この周波数帯で既に1/3以上の帯域を所有しているキャリアは、新しい低周波周波数の入札が開催された場合に、入札に参加出来ない」という規制です。

これにより、AT&TとVerizonは既に700MHz帯域でLTEサービスを開始しており、800/850MHz帯域もそれぞれ2G/3Gで使用しいているため、両社合計で2/3以上の「1GHz未満帯域」を所有しており、2015年半ばに開催予定の600MHz帯域の入札には参加できなくなります。

FCCの本日最後の投票は、2GHz以上の高周波数を”Spectrum Screen”(キャリアの保有周波数帯域)に追加するかどうかの投票でした。
既に記事で書いているように、
SprintのT-Mobile US買収計画に、更なる壁が立ちはだかる – 2014年4月26日
これが可決すると、SprintによるT-Mobile US買収が難しくなる要素が一つ増えることになります。

Sprintは昨年7月初めにWiMAX/TD-LTE事業者のClearwireを完全買収したおかげで、2.5GHz Band 41の周波数帯域をほぼ独占的に持っており、これを”Spectrum Screen”に含めると、他社の1.5倍以上の周波数帯域を現在保有しています。

SprintがT-Mobile USを買収し、これにT-Mobile USの周波数が加わると、他社の2倍以上となり、「Sprintが周波数帯域を独占している」とみなされます。
それでもSprintがT-Mobile USの買収を強行する場合には、買収条件として、一部の周波数を他社に譲渡することがFCCから要求されるでしょう。

Sprintの周波数政策担当のKrevor氏は、「この決定を良くレビューし、Sprintの次のステップを決めたい。」とコメントしたそうです。

【RCR Wireless】Spectrum screen reset to Sprint’s dismay – 2014年5月15日
【FierceWireless】Can the FCC get the balance right with its spectrum rules? – 2014年5月15日

FCC、ネット通信の有料優先アクセス提案を可決。一般公開コメント期間を経て、今年後半に最終投票。


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FCCは本日、先ほど、ネット通信の有料優先アクセスを認める提案を、3対2の民主党委員対共和党委員の党派に分かれて、可決しました。

これは、AT&Tが今年初め(2014年1月6日)にCES直前のAT&T Developer’s Conferenceで発表した「Sponsored Data」に対して、FCCがこのサービスを認めるかどうかで意見をまとめていた結果によるものです。
【GIGAOM】AT&T launches “Sponsored Data,” inviting content providers to pay consumers’ mobile data bills – 2014年1月6日

今回の投票後、FCCは120日間の一般コメント期間を設け、それに基づいて最終案をまとめ、再度、5人メンバーのFCC委員会で投票を行います。
最終提案の可決には過半数の投票が必要で、2人の共和党メンバーは反対すると予想されているため、FCC委員長(民主党)は、最終提案の内容で他の2人の民主党メンバーの同意が必要です。

本日の投票前に民主党メンバーの1人であるJessica Rosenworcel氏は、投票を延期するように意見を述べており、「この提案は、準備を急ぎ過ぎている。」と発言しています。

今回の提案はまだ最終ではなく、FCCが最終提案をプロポーズしても、それが法案として可決するまでには共和党多数の下院を含め、両議会の可決が必要と思われるので、まだまだ先のわからない状況です。

しかし、この「ネット通信の有料優先アクセス提案」が法案化すると、
● コンテンツプロバイダーが、通信回線業者(携帯、固定、光回線、CATV業者、など)にお金を払って、自社コンテンツを他のインターネットアクセスよりも高いネットアクセス優先度で配信することが出来る
ようになります。
例で示すと、
● NetFlixやHuluが、ゴールド優良会員に優先的にビデオを配信するために、携帯電話会社やケーブル会社にお金を払い、ゴールド優良会員へ先に配信するようにする。その間、回線が混雑している場合には、その他のユーザーのデータ通信が遅くなる。
と言うことです。

今回の「ネット通信の有料優先アクセス提案」に反対している人たちの意見は、「これを認めると、他のユーザーのネット通信が遅くなったり、VoLTEなどの音声通話や警察などの緊急電話も遅延し、影響が出る。」という点を取り上げています。電話会社は、「音声通信や緊急電話には、影響しない。」と表明しています。

参考リンク:
【Mashable】FCC on Net Neutrality: How It Happened – 2014年5月15日
【Reuters】Amid protests, FCC proposes new ‘net neutrality’ rules – 2014年5月15日

AT&TのVoLTEサービス開始が、公式発表


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2週間前にポストしたように、
AT&Tが2014年5月23日からVoLTEを開始!? – 2014年5月2日

AT&TはVoLTEサービスを地域限定、機種限定で2014年5月23日に開始することを、本日公式発表しました。
【AT&T】AT&T Introduces High-Definition Voice in Initial Markets – 2014年5月15日

AT&TのHD VoiceサービスはVoLTEを使用し、従来の音声通話サービスに比べて約2倍の音域を転送し、周囲のノイズを取り除いて、クリアな通話が出来ます。
VoLTE HD Voiceサービスを受けるには、会話している両社がVoLTE HD Voice対応端末で、LTEに接続している必要があります。

開始当初はSamsung Galaxy S4 Mini端末のみがAT&T VoLTE HD Voiceの恩恵を受けられ、かつ、イリノイ州・インディアナ州・ミネソタ州・ウィスコンシン州の地域でのみ使用が可能です。

AT&Tは徐々にこの地域と機種を増やしていきます。

また、今年秋に発売されるiPhone 6ではVoLTEが標準搭載されるとも期待されています。

【注】
アメリカでは、当時は地域サービス限定のMetroPCSがT-Mobile USAと合併する前に2012年8月7日よりLG Connect 4Gアンドロイド携帯でVoLTEを開始しており、合併後(2013年5月1日)の現在でもMetroPCSの同機種のユーザー同士はVoLTE機能が使用できます。
また、T-Mobile USは昨年(2013年)4月からのiPhone 5発売以降、HD Voice機能をiPhone 5や、他のHD Voice機能対応のスマホで提供していますが、3G W-CDMA通信上で提供しています。
Sprintも2014年2月11日より地域限定(初期はフィラデルフィア、バルチモア)でHD Voiceを開始していますが、これも、CDMA2000通信上で提供しています。

カリフォルニア大学アーバイン校医学部大学院が、Google Glassをカリキュラムに採用


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アメリカの大学/大学院でも先駆的に2010年入学の新入生(毎年約100名)から全員にiPadを配布して授業に活用しているカリフォルニア大学(UC)アーバイン校医学部大学院
【UC Irvine Today】Incoming UCI medical students to receive iPads loaded with first-year curriculum – 2010年8月3日
では、アメリカ国内でも始めて、Google Glassを医学部大学院の授業に活用していきます。

UCアーバイン校では、医学部大学院生3年生、4年生の手術室実習・エマージェンシールームでの実習に今月から使用できるように、10台のGoogle Glassを導入し、カリキュラムやGoogle Glass用アプリの開発を開始します。ウェアラブルシステムを活用することにより、手術や緊急処理で両手が塞がっている場合にでも、音声コマンドで患者情報の閲覧や医療情報の閲覧を活用できるようにすることが、目的です。

システムは更に付属のUCアーバイン・メディカル・センターでの実際の臨床でも活用され、集中治療室(ICU)やエマージェンシールームでも利用されます。既に、同メディカルセンター内では手術室でGoogle Glassが一部使用されています。

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AT&TがSprintから2.3GHz(WCS)周波数使用権を購入


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AT&TがSprintの使用していない2.3GHz周波数使用権、俗にWCSと呼ばれる周波数帯(Band 30または40)を購入した模様です。

AT&Tは既に2012年にNextwave Wireless社から同周波数の使用権を6億ドルで購入したのをはじめ、 Comcast, Horizon Wi-Com、San Diego Gas & Electric Companyなどから購入しています。

Sprintはフロリダ州、ルイジアナ州、テキサス州、アラバマ州、ジョージア州などを含む、主に南部の19の広域地域(713郡)でのWCS使用権を持っていました。今回、これをAT&Tに譲渡することに合意したものです。
【FireceWireless】AT&T looking to buy all of Sprint’s 2.3 GHz WCS spectrum licenses, possibly for in-flight Wi-Fi – 2014年5月13日

譲渡金額は発表されていません。

今後、FCCの調査を経て、約半年後に認可されます。

AT&Tは2015年後半までに機内WiFi事業に参加する計画を、既に先月発表しており、
AT&Tが2015年後半に、「機内WiFi」事業に参入予定 – 2014年4月29日
航空機と地上の基地局を繋ぐLTE通信の周波数はまだ最終決定はしていないものの、2.3GHzWCS周波数を使用したい意向は示しており、この目的のために周波数の掻き集めを行っているとも考えられます。

VerizonがBand 4 LTEを2014年5月19日に公式キックオフ、キャリアアグリゲーションもあり?


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DroidLifeが内部ソースから入手したVerizonのマーケティング資料によると、
【DroidLife】Verizon to Launch “XLTE” Brand in AWS Markets on May 19 – 2014年5月13日
Verizonは2014年5月19日よりXLTEキャンペーンを開始します。

Verizonはアメリカ4大キャリアでは最初に2010年12月5日より700MHz Band 13で10x10MHzのLTEを開始して、「最速」のデータ通信速度を特徴としていました。しかし、「最初」のおかげでLTE加入者が激増し、昨年後半頃からはニューヨーク・マンハッタンなどの大都市では回線混雑で繋がり難くなっていました。

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指紋採取用カード(Form FD-258)に指紋を押して、貰ってきた件


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アメリカ国内では移民(永住権)申請の他に、州など地方自治体が認可する免許・ライセンス(例:医療マッサージセラピスト、など)、州や連邦政府の本採用雇用や、その下請けや孫請けする際の雇用申請、はたまた、私企業でも雇用前に犯罪履歴のチェックをすることがあります。その犯罪履歴チェックの基になるのが、Fingerprinting、指紋の採取です。
これは、現在は標準フォームのForm FD-258を使用するのが多いと思います。

今回、筆者としては初めて、そのFingerprintingを必要とする連邦政府機関系の下請け・孫請け仕事があり、Form FD-258用紙を2枚、元請けから受け取って、そこに指紋を押して提出しなければならなくなりました。

フォームはこんな青い線の入った、正方形に近いフォームです。


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KDDI auが2014年夏モデルのアンドロイド端末でも、米国のAT&TのLTEに対応


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KDDI(au)が先ほどニュースリリースを発表、2014年夏モデルからアメリカAT&TのLTEにも周波数対応し、日本国内のキャリアで販売されているアンドロイド端末では初めて、2014年5月15日アメリカでLTEローミング対応になります。

早速、発表された各機種のAT&T対応周波数を調べました。

機種 AT&T
2G
850MHz
AT&T
2G
1900MHz
AT&T
3G/HSPA+
850MHz
Band 5
AT&T
3G/HSPA+
1900MHz
Band 2
AT&T
LTE
700MHz
Band 17
メインLTE
全米人口カバー90%
AT&T
LTE
AWS
(1700MHz/2100MHz)
Band 4
AT&T
LTE
1900MHz
Band 2
AT&T
LTE
850MHz
Band 5
isai LGL24 X X X X
Xperia ZL2 SOL25 X X X
GALAXY S5 SCL23 X X X
AQUOS SERIE SHL25 X X X
URBANO L03 X X X
Xperia Z2 Tablet SOT21 X X X
au版iPhone 5c/5s
2013年11月より提供中
比較
ドコモ版アンドロイド端末
一般的
X X X X X
比較
ドコモ版iPhone 5c/5s
2014年3月31日より提供中


へ~ぇ、KDDI auにこれからのアンドロイド端末は、AT&Tの3Gも2つの周波数に対応するのね。これまではドコモのアンドロイド端末だって、3GはAT&T 850MHzにしか対応していないのが多かったのに・・・

今、KDDIアメリカはアメリカ国内では3GはCDMA2000通信方式のSprintのMVNOをやっていますが、そのうち日本で販売したKDDI端末をアメリカのAT&T回線MVNOのSIMでも使えるようにして、AT&TのMVNOに完全切り替えするかも・・・
KDDIは既に2010年にAT&TのMVNOであるH2O Wireless(Locus Telecommunications)の過半数(51%)の株を買収し、連結子会社化していますから、これらの新端末で、KDDIアメリカは完全にSprint(ソフトバンク)と縁を切れるようになるでしょう。・・・筆者の個人的憶測ですが。

それにしてもこれらのKDDI 2014年夏モデルは、SIMロック解除してくれて、現地のAT&T SIMが使えるようになってくれたら、頻繁な渡米ユーザーとしてはもっとうれしいでしょうね。

KDDIの国際ローミング料金は、

パケット通信料 定額上限1 定額上限2
約24.4MBまで 約24.4MB以降
1.6円/キロバイト 最大1,980円/日 (免税) 最大2,980円/日 (免税)

KDDI案内:
【KDDI】国内通信事業者初、Android (TM) 搭載スマートフォン、タブレットでも米国内でLTE国際ローミングが利用可能に! – 2014年5月13日
【KDDI】国内通信事業者初、Android (TM) 搭載スマートフォン、タブレットでも米国内でLTE国際ローミングが利用可能に!(別紙) – 2014年5月13日

ドイツ・テレコムは、SprintによるT-Mobile US買収が失敗した場合には、10億ドル(1000億円)を要求しているらしい。


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Wall Street Journalがリリースした漏洩情報によると、
【Wall Street Journal】T-Mobile Seeks Big Fee, Management in Sprint Talks – 2014年5月9日  (有料記事)
【TMoNews】Deutsche Telekom wants $1 billion in compensation if proposed Sprint/T-Mobile merger falls through – 2014年5月9日 (Wall Street Journalの記事の2次ソース)

T-Mobile USと、その67%の株を持つ親会社のドイツ・テレコムは、SprintがT-Mobile USの買収提案を出す場合、アメリカの規制当局がその買収を認可しなかったときのために「手切れ金(Break-up Fee)」として最低10億ドル(日本円で約1000億円)を要求していると、報道しています。

T-Mobile USの前身であるT-Mobile USAは、2011年12月にAT&TによるT-Mobile USAの買収が同じ規制当局(司法省と、FCC米国連邦通信委員会)に認可されなかった際、AT&Tから現金30億ドル、さらにAWS(Band 4)電波使用権の一部、約10億ドル相当の譲渡を受けています。

“ドイツ・テレコムは、SprintによるT-Mobile US買収が失敗した場合には、10億ドル(1000億円)を要求しているらしい。” の続きを読む