VerizonがBand 4 LTEを2014年5月19日に公式キックオフ、キャリアアグリゲーションもあり?
DroidLifeが内部ソースから入手したVerizonのマーケティング資料によると、
【DroidLife】Verizon to Launch “XLTE” Brand in AWS Markets on May 19 – 2014年5月13日
Verizonは2014年5月19日よりXLTEキャンペーンを開始します。
Verizonはアメリカ4大キャリアでは最初に2010年12月5日より700MHz Band 13で10x10MHzのLTEを開始して、「最速」のデータ通信速度を特徴としていました。しかし、「最初」のおかげでLTE加入者が激増し、昨年後半頃からはニューヨーク・マンハッタンなどの大都市では回線混雑で繋がり難くなっていました。
そこで、VerizonはCATV会社などから電波使用権利を39億ドルで購入したAWS(上り1700MHz/下り2100MHz) Band 4のLTE設置を昨年後半から進めていました。
今回のXLTEの「商品名」化は、このAWS Band 4のLTEが充分な広さの地域でサービス開始されたのを受けてのマーケティング、と各メディアは見ています。
Verizonは今年(2014年)半ばまでに全米大都市50都市でBand 4 LTEの整備を完了し、2015年末までには全米でBand 4 LTEのインストレーションを完了する予定です。Verizonは現時点で、人口カバー率で全米54%のエリアでのBand 4電波使用権を有しています。(したがって、VerizonのBand 4は必ずしも全米で使用できるわけではありません。)
VerizonのBand 4使用権は20MHzx20MHzの帯域があり、2x2MIMOで理論的に150Mbpsのダウンロード速度が得られます。
iPhone 5c/5sを含め、Verizonの直近1年以内に発売開始されたスマートフォンやポケットWiFiは、Band 13とBand 4に両方に対応しているものが多いです。
Verizonは現在3Gで使用している1900MHz Band 3も将来的にはLTEに再編することを計画しており、3バンド合わせて40MHzx40MHzの帯域をLTEで使用できるようになります。
先月末の四半期業績発表でVerizonは、既に同社の加入者のデータ通信の73%はLTEを使用しており、LTE通信のパイプをさらに拡大していくことが必要になってきます。
2014年5月19日の”XLTE”キックオフではHTC One M8とSamsung Galaxy S5を「最初にXLTEの受益を受ける」端末として紹介される、というDroidLifeの報道と、これらの端末がキャリアアグリゲーションに対応していることから、”XLTE”は単にBand 4のLTEの公式開始ではなく、Band 13とBand 4のキャリアアグリゲーションによる高速通信化を意味するのではないか、と筆者は予想しています。