SMSで現在地を教えてくれるi-gotU GPS Tracker GT-1800


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■その他の機能

リアルタイムで現在位置を通知するだけなら、iPhoneやアンドロイド・スマートフォンのGPS Trackerアプリでも用が足りるでしょう。
しかし、ここからがi-gotU GT-1800の「スパイ大作戦」的機能の紹介になります。
 
 

装置の周囲の音を聞く(音の監視、盗聴)

遠方のGT-1800のマイクを通して、その周囲の音や会話を聞くことができます。

状況としては、
 ●GT-1800を持った子供や老人が道で転倒したときに、その周囲の音を聞いて、状況を判断するために使う。
 ●貴重品や車にGT-1800を装備しておいたとして、それが盗難にあった場合に、その周囲の音を聞いて、状況を判断するために使う。
などです。
もちろん、素行調査のときなど・・・・あとは、想像でわかりますね。

GT-1800のマイクから音を聞くためには、
ステップ1 : GT-1800のSIMの電話番号に、「Administrator Phone #1」に電話番号を登録した携帯から、「Listen」という文章を含んだSMSテキストメッセージを送ります。

 

ステップ2 : 「Listen」SMSメッセージに反応して、GT-1800 が「Listen OK」のメッセージを返し、自動的に「Administrator Phone #1」に登録した電話番号に電話します。

 


 

ステップ3 : 電話を受けます。
これで、GT-1800 GPS Trackerの周囲の音や会話が盗聴できます。もちろん、GT-1800 GPS Tracker側は呼び出し音などの音は何もしないので、相手には気付かれずに済みます。(ただし、Power LEDは通話中は赤色/緑色が点灯します。)

通話は1回に最大30分まで続けられ、30分経過すると通話は切れます。
切れたら、また「Listen」SMSメッセージを送れば、また30分までの盗聴が再開できます。
 
 

装置に電話を掛ける(相手に声を掛ける)

遠方のGT-1800に、「Administrator Phone #1」に登録した電話番号から電話(音声通話)を掛けられます。

状況としては、
 ●GT-1800を持った子供が迷子になったり、老人が道で転倒したときに、相手に声を掛けてあげる。
などです。
 

ハードウェア設定で「Answering incoming call automatically」が選択されていない場合は、
ステップ1 : 「Administrator Phone #1」に登録した電話番号から、GT-1800のSIMの電話番号に電話を掛ける。
ステップ2 : GT-1800でチャイム(呼び出し音)が鳴る。
ステップ3 : GT-1800の「電話」ボタン(右側面、上)を押すと、通話が確立します。
GT-1800にはマイクとスピーカーが付いているので、そのまま通話ができます。

通話が終了したら、「Administrator Phone #1」から電話を切るか、 GT-1800の「電話」ボタン(右側面、上)を押すと、通話が切れます。
 

ハードウェア設定で「Answering incoming call automatically」が選択されている場合は、GT-1800側でチャイム(呼び出し音)も鳴らず、上記「ステップ3」をしなくとも、音無しで(気付かれずに)自動的に電話はつながります。
 

ハードウェア設定で事前に「Answering incoming call automatically」が選択されていない場合で、緊急時に自動で電話を受けるようにするためには、電話を掛ける前に「Answer=ON」のSMSメッセージを「Administrator Phone #1」の携帯電話からGT-1800に送信し、

 

「Answer=ON OK」のメッセージが返信されるのを待ってから、

 

「Administrator Phone #1」に電話番号を登録してある携帯電話からGT-1800に電話をすれば、GT-1800側でチャイム(呼び出し音)も鳴らず、音無しで(気付かれずに)自動的に電話はつながります。

最後の場合の状況としては、
 ●GT-1800を持った子供や老人が道で転倒して怪我をして、自分では「電話」ボタンも押せない状況に対して、相手に声を掛けてあげる。
などの場合を考えてください。
 

「Answer=ON」の逆は、「Answer=OFF」(自動着信受け、無効。つまり、GT-1800側で「電話(着信)」ボタンを押さないと、着信を受けられない。)です。
 
 

移動許容範囲(Geofence)の設定

ハードウェア設定(PC)で、Geofence(移動許容範囲)を10個までの長方形範囲を設定し、その設定値をGT-1800に有効化することができます。(■本体の設定 (ハードウェア・パラメータ設定)参照。)

GT-1800がこのGeofenceを出たとき(Exit)、または、Geofence内に入ってきたとき(Enter)、GT-1800は警告のSMSメッセージを送信します。
状況としては、
 ●ペットが予期せず遠くに離れていく。
 ●貴重品や車・バイクなどが、無断に遠くへ運搬された。
などの状況です。

 

Geofenceを事前に設定しておき、その設定を有効・無効にするときには、「Administrator Phone #1」に電話番号を登録してある携帯電話からGT-1800に以下のSMSメッセージを送信します。
 ●Geofence警告の無効化・・・「Zone=OFF」
 ●Geofence警告の有効化・・・「Zone=ON」
 
 

人以外に使う(大事な物・貴重品の盗難対策)

GT-1800を貴重品や一時的な展示物などに装着しておき、予期せぬ物体の移動時の警告メッセージや、Geofenceの外への運び出されたときの警告メッセージを自動的に受けることができます。

注意:バッテリーはそんなに長持ちしないようです(数日程度)から、短期間の模様下野などには使うことはできますが、長期間の管理には難しいでしょう。

車などに装備する場合は、シガレットライターやバッテリーから自作で5V直流電源を引き、GT-1800にUSBケーブルを介して繋ぐことによって、長期の電源供給が可能なようです。
 
 

その他のコマンド

現在の設定値の返信要求。
 ●「Setting」

 

「Administrator Phone #1」の電話番号を含め、5個の通報送信宛電話番号を、SMSテキストメッセージで変更することができます。
 ●「SOS1=1234567890,Msg+Call」 ・・・ 「Administrator Phone #1」の電話番号を変える。SOS緊急時にはメッセージ(Msg)と通話(Call)をする。
 ●「SOS2=1234567890,Msg+Call」 ・・・ 「SOS Phone #1」の電話番号を変える。SOS緊急時にはメッセージ(Msg)と通話(Call)をする。
 ●「SOS3=1234567890,Msg」 ・・・ 「SOS Phone #2」の電話番号を変える。SOS緊急時にはメッセージ(Msg)のみをする。
 ●「SOS4=1234567890,Call」 ・・・ 「SOS Phone #3」の電話番号を変える。SOS緊急時には通話(Call)のみをする。
 ●「SOS5=1234567890,Msg」 ・・・ 「SOS Phone #4」の電話番号を変える。SOS緊急時にはメッセージ(Msg)のみをする。
それぞれの電話番号に、Msg+Call、Msg、Callが選択できます。

「SOS Phone #1~#4」を取り消す。
 ●「SOS2=」
 ●「SOS3=」
 ●「SOS4=」
 ●「SOS5=」

GPS Tracker GT-1800のデバイス名の変更。
 ●「Name=(新しい名前)」

SOSイベント発生後の報告頻度設定。
 ●「SOS=900」・・・900秒ごとに連続警告。

SOSイベントのキャンセル。
 ●「Dismiss」

GPSログ保存間隔の設定。
 ●「Log=900」・・・900秒ごとにGPS位置を内部保存する。

GPS位置のSMS報告頻度の設定。
 ●「Report=900,SMS」・・・900秒ごとにGPS位置をSMSで通知・報告する。
 ●「Report=900,GPRS」・・・900秒ごとにGPS位置をデータ通信でGPS Trackerサーバーに通知・報告する。

GT-1800とGPS Trackerサーバーのハートビート接続間隔の設定。
 ●「Response=3600」・・・3600秒ごとにGPS Trackerサーバーに接続確認をする。

GPRSデータ通信を使用する場合のAPNの設定。
 ●「APN=APNServerName,UserName,Password」・・・UserNameとPasswordが空白の場合は、「APN=APNServerName」。

既出コマンド:
 ●「Position」
 ●「Start」
 ●「Stop」
この記事の4ページ参照。

 ●「Zone=ON」
 ●「Zone=OFF」
 ●「Listen」
 ●「Answer=ON」
 ●「Answer=OFF」
このページの上部参照。
 
 



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「SMSで現在地を教えてくれるi-gotU GPS Tracker GT-1800」への4件のフィードバック

  1. こんにちは。
    管理人さんがGPSにお詳しいようなので 質問します。ロガーに語りかけたりロガーが喋りだす発想にたったとき
    MotionX GPS 利用は可能でしょうか?目的地誘導のナビゲーション利用というよりはハイキングでのお花畑ポイント
    の記録に使いたいのです、具体的にはキノコ狩や、ビックトロール(海上なので問題があるカモ)での事後の軌跡解析にiphone利用は音声にもデータ処理にもできそうなのですが。
    こちらのブログに感化されてiphoneはワールドウイング対応させています。アイデアがあればお力添えお願いします。

    管理人 返信:

    MotionX GPS(カーナビアプリの「MotionX GPS Drive」ではない・・・)には、外部の別の携帯に反応する機能はありませんね。

    通常、外部の別の携帯が、あるiPhoneなどの位置を知るには、InstaMapper社の「GPS Tracker」などのそれ用のアプリがあって、定期的(何秒・何分かおきに)にInstamapperのウェブサイトに位置を表示するので、それを他のPCなどから見ることは出来ますね。
    しかし、これは、MobileMe(iCloud)の「Find iPhone」と同じ機能ですね。
    しかも、InstaMapperの「GPS Tracker」は、本人がそのアプリを起動していないと、位置がわかりません。「Find iPhone」はMobileMe(iCloud)のアカウントさえ設定しておけば、アプリを起動しなくともiPhoneの位置がわかるので、InstaMapperの「GPS Tracker」よりも使いやすいと思います。

    話が遠回りしましたが、「ハイキングでのお花畑ポイントの記録に使いたい」というような使い方は、いくつかあると思いますが・・・

    方法1.もっとも、原始的で簡単な方法は、「訪問した場所で、iPhoneやスマートフォンを使って、写真を撮る。」です。
    iPhone/スマーフォンで撮った写真にはジオタグが付いているので、写真を撮った緯度・経度・時刻が写真ファイルに保存されています。
    撮った写真を、iPhoneの場合は無料アプリの「Koredoko」(たぶん、まだ無料だと思う)で表示すれば、地図上で写真の位置・緯度経度・住所・撮影日時が判ります。
    これで、訪問地の記録にはなります。
    同じような目的には、Evernoteも使えます。

    この方法の問題は、「訪問経路は記録できない。」・・・記録は、「点」だけの記録になることです。
    また、たとえば企業への訪問時など、到着時に写真を撮り、済んだら写真を撮る(そのときの写真は、実は、何でも良い。ピンボケの、床の写真でも構わない。目的は、日時と緯度・経度を記録するだけなので・・・)なのですが、時として忘れることが多い、そして、状況によってはそのときに写真を撮りにくい場合がある、と言うのが問題点です。

    方法2.
    iPhoneを含むスマートフォンのGPSロガーアプリを使う方法。
    方法1.で初めに記録を取ろうとしたのですが、会議の前や後に写真を撮ることを忘れることが多く、スマフォのアプリが役に立つのではないかと思い、現実に私も「MotionX GPS」を含むいくつものGPSロガー・アプリをダウンロードしてインストールして使ってみましたが・・・
    欠点は、
    (1)自分でそのアプリを起動しないと、記録が始まらない。記録開始を忘れることがある。
    (2)スマフォは外出中は他の目的にも使うので、間違ってスマフォ操作中にGPSロガーアプリを止めたり、メニューをいじって、自分が気が付かないうちに記録を停止していることがある。
    (3)スマフォを色々な使い方をしていると、一日バッテリーが持たないことがあり、その日のおしまいのほうの記録が取れないことがある。
    ということがあり、結局、うまく使いきれませんでした。

    方法3.
    GPSロガー専用機を使う。
    方法1⇒方法2と変遷したあと、「1日朝から晩まで放置しておいても、自動的に位置の記録をしてくれるものは他にないか・・・」と思い、ネットを探して、i-gotU GT-600に出会いました。
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=3196
    これだと、「他のアプリや携帯をいじっている間に、GPSロガーアプリを止めてしまう」危険は無く、しかも、小さいのでポケットやかばんに入れたり、仕事で使う場合は紐で首に吊るしてシャツの下に隠しておけます。
    室内に長く居るとGPS電波が届かないので、スリープ状態に入り、その後外へ出ても記録が再開されないことがあるようなので(設定の問題かもしれないが・・・)、時々、電源が入っているかどうかの確認は必要ですが、それ以外は何も気にせず、数日間(3-5日)は放置しておいてもGPS位置を記録し続けてくれます。
    これは、万歩計を朝起きたときに腰に付け、夜まで放置しておくのと同じような感覚で、朝起きたらi-gotU GT-600をポケットに入れて、一日の行動の記録が出来ます。

    なお、このページで紹介しているi-gotU GT-1800は、家族などに持たせたり、家族の運転する車に入れておいて、自分が家族や家族の車の位置を知るの目的用で、自分の行動の記録用は主目的ではないです。(自分の行動記録にも使えますが・・・)

    結論:
    方法3.のGPSロガーをポケットやかばんに一日中入れておき、必要に応じて方法1.でiPhone/アンドロイドなどでジオタグ付きの写真を撮るのが、一番良い方法だと思い、自分はそれを実践しています。

    +81 返信:

    了解です、やはり日々の積み重ねというかコメントを何度も読み返してみてジオポイントの積み重ねなのかなと。スントとかガーミンの日本語化の風潮にどこか横着な思いが伝わってしまったかなと。ios5になって俄然便利にはなりましたがiphoneひとつで決まりというものでもなさそうです。
    ダブルコール,恐縮でした。

    ドコモがソフトバンクの向こうを張って地味にキャンペーンを打っているのでこの機にエバノートというほどドコモ陣営の端末群に(BBを除いて)魅力を感じませんがクラウド利用も視野に工夫してみることにします。

    お応えありがとうございました。

    管理人 返信:

    あと、書くのを忘れましたが、・・・

    Evernoteは写真だけでなく、音声記録(録音)もたぶんジオタグ付きで保存できるのではないですか?

    自分はEvernoteはダウンロードはしたものも、日常的には使っていないので、確実な情報ではありませんが・・・
    Evernoteは、訪問したときにその場での感想や、他の人との会話の内容を記録して、それを「位置の点情報」と結びつけて保存は出来ると思います。

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