Verizon用携帯(LTE対応機種を除く)でNet10/StraightTalkのプリペイドプランを使える日が近い。
追記#2:Net10のVerizon携帯BYOP(Bring Your Own Phone)月$50使い放題サービスは、昨日2013年4月15日に停止されました。同社のNet10 BYOPサイトは、Net10 SIMオンリーサイトに転送されています。
追記:Net10のVerizon携帯BYOP(Bring Your Own Phone)月$50使い放題サービスは、昨日2013年4月4日より開始されました。
アメリカのCDMA2000キャリアであるVerizonとSprintでは2G/3G通信にSIMを使用しておらず、キャリアに本体のシリアル番号(古い機種はESN番号、新しい機種はMEID番号)を登録することによって、そのキャリアの回線が使用できるようになります。
この事実は逆に言うと、これらのキャリアではシリアル番号によって、他社用として販売されたCDMA2000端末を自社回線で使用することを拒否する理由にもなっています。拒否する理由は、「他社用端末では、自社専用アプリとは共存できないアプリがもともとインストールされているから。あるいは、自社専用アプリがもともとインストールされていないから。」ということが上げられます。自社専用アプリは、加入者のアカウント管理アプリの他に、ナビアプリ、家族をGPSで検索するアプリ、SMSテキストを音声で読んでくれるアプリ、など自社で「オプション・サービス」として「月幾ら」で課金しているサービスがあります。
※ VerizonとSprintのLTE対応機種に関しては、LTE通信が世界標準として通信にSIMを必要としているので、SIMを使用しています。
この傾向はVerizonとSprint間の端末の流用(流用不可能)問題に限定せず、VerizonとVerizon回線のプリペイドMVNO、SprintとSprint回線のプリペイドMVNOにも長い間、起こっていました。
ところがスマホの普及により「ポストペイド契約のフル機能サービスを受けられなくても良いから、格安プリペイド契約で契約したい。」というスマホ加入者がアメリカ国内では無視できない数になり、既に以下でご報告したように、Sprintは先月初めに「自社用に販売された端末をすべてのMVNOで使用すること」を認めました。
Sprintが、自社用に販売された携帯をSprint MVNOで使用することを許可開始 – 2013年3月8日
その流れに影響されたのか、Verizon社も、StraightTalkでVerizon端末(LTE対応機種を除く)の使用を許可する予定、という情報が、StraightTalkカスタマーサービス担当者が同社(StraightTalk)のFacebookで漏らしたことによって明らかになっていました。ただし、この実施日がまだ遅れています。
StraightTalk/Net10で「全てのVerizon版『LTE非対応機種』」をプリペイドで使えるようになる。 – 2013年3月27日
その中で、StraightTalkと同じ親会社を持つNet10が、新しいウェブサイト
Net10 BYOP(Bring Your Own Phone)
サイトを開設し、Net10もVerizon版CDMA携帯(LTE対応機種を除く)のプリペイド加入を認める準備をしていることが、昨日確認されました。
NET10 Launches Bring Your Own Verizon Phone Site - 2013年4月3日
Net10のBYOPホームページはまだ未完成で、全ての加入手続きが完成されていませんが、Verizon版スマホ(iPhone 4、iPhone 4S、Droidシリーズ/Galaxyシリーズアンドロイド携帯、など)で月$50で通話・SMSテキストメッセージ・データ通信使い放題プランに加入できる日が近いことを示唆しています。追記:2013年4月4日より開始されました。
Verizon社自体も、同社のLTE対応機種以外の携帯をVerizonのプリペイド契約することを認めていますが、Verizonのプリペイド・スマホ契約料金は業界的にも高いほうで、月$60でデータ通信は500MBまで、月$70で2GBまでしか使用できません。
また、Verizon社の3G電波はアメリカ4大キャリアの中でも一番サービスエリアが広く、単位面積当たりの基地局の数も他社の2倍近くあり、電波(接続)が安定しているという評判です。
したがって、高速LTE接続を必要としないスマホ利用者、または、「自分はVerizonのLTE端末にアップグレードしたが、古い3GまでのVerizon端末を家族や友人のために再利用したい」ということを考えている方は、Net10(または、もうすぐ同じく始まるであろうStraightTalk)の月$50(StraightTalkは月$45、プラス、多くの州で消費税が追加されます。)使い放題プランも選択肢として考えることをお勧めします。
注意:Net10(StraightTalk)の月$65($60)の「使い放題+国際電話通話し放題」の国際電話対象国には日本は入っていませんので、日本へ国際電話する人がこのプランに加入するメリットはありません。
なお、加入する際にCDMA版携帯に関しては本体のシリアル番号であるESNまたはMEID番号をウェブページから入力し、対象携帯であるかどうかの審査が行われます。また、加入には初回$14.99を支払う必要があります。
また、新しいプランとして、同じアカウントで2台以上加入する場合には、2台目以降は月$40で使い放題になります。