AT&T iPhoneは2倍速い、Verizon iPhoneは回線切断が少ない
Verizon(CDMA2000)版iPhoneが2011年2月10日に発売されて約1週間が経ちましたが、面白い調査結果が発表されましたので、取り上げたいと思います。
AT&T iPhone Beats Verizon in Nationwide 3G Speed Tests
iPhone用アプリで「Speed Test」という、ネットアクセス速度を測定するアプリを提供している会社、OOKLA社が、AT&T iPhoneユーザー、および、Verizon iPhoneユーザーのテストの結果をまとめて、比較しました。
テストサンプル数は、AT&T iPhoneユーザー4万3000人(台)、Verizon iPhoneユーザー1万4000人(台)が、全米各地で「Speed Test」アプリを実行した結果をまとめたものです。
一人のユーザーが複数回「Speed Test」アプリを実行しているので、実際のアプリ実行回数(ネットワークアクセス速度測定回数)は、AT&T iPhoneが10万6000回、Verizon iPhoneが4万9000回だったそうです。
「Speed Test」のアプリ起動初期画面 ↓
「Speed Test」のネットワークアクセス測定結果表示画面 ↓
その結果は、
AT&T iPhone の平均アクセス速度は下り1769kbps/上り730kbps、
Verizon iPhone の平均アクセス速度は下り848kbps/上り506kbps。
結果として、AT&Tの3G回線のほうが、Verizonの3G回線よりも平均で約2倍速かった、と言うことです。
ちなみに、私の近所のAT&Tの電波の良さそうなところでは下り2872kbps/上り1672kbps、自宅内では電波が悪く下り792~1234kbps/上り700~1132kbps、地下室では更に悪く下り287kbps/上り196kbpsでした。
ただし、上記オンライン記事の著者が自分のAT&T iPhoneとVerizon iPhoneで同じテストを何度か行った結果、AT&TのiPhoneでは「Speed Test」テスト中に回線が切断されることが何度かあったけれども、VerizonのiPhoneでは回線切断が一度も無かったそうです。(回線がつながって「Speed Test」アプリでアクセステストが完了したときには、速度はAT&Tの方がVerizonよりもはるかに速かったそうです。)
結論は、AT&T iPhoneの方がネットワークアクセスが約2倍速いが、回線の信頼性はVerizonのほうが高い、と言うことです。
Ookla社の共同設立者も、「結果は、事前に予想された内容と同じ」と言っています。
Verizon社は公に「回線速度が速い」と一度も主張したことは無いが、「カバーエリアの広さと、回線の信頼性」を常に強調している。
「結果的に、Verizonの回線の品質、AT&Tの回線速度。ユーザーのあなたは、どちらを求めているかで、会社を選択すべし。」
音声通話の品質と回線信頼性を重視するなら、Verizonを選ぶべし。
しかし、パケット通信(データアクセス)のヘビーユーザーで映画・写真・YouTubeなどのダウンロードやアップロードを頻繁にするのなら、回線速度がはるかに速いAT&Tを選ぶべし。
「Speed Test」調査結果は、それを裏付けしている・・・ということです。
追記:
海外(日本)で国際ローミングで使用する場合、AT&Tはデータ(パケット通信)の割引プランがありますが、Verizonは日本で使用する場合は割引プランがありません。
日本でVerizonのiPhoneを普通にパケット通信(ネット)やメール受送信に使うと、1週間で数千ドルの料金が後で請求される可能性があります。
米国外へ行くことが多い人は、Verizon Iphoneには加入されないことをお勧めします。