T-Mobile USAの1900MHz 3G/HSPA+信号が、アップルWWDC会場付近(サンフランシスコ)で検知される
特殊な3G周波数(AWS、Band 4、上り1700MHz/下り2100MHz)のためにiPhoneに対応しておらず、アメリカ4大携帯会社のうち唯一iPhoneを販売できないT-Mobile USAですが、その状況を打開する為に2G GSM 1900MHzの帯域を減らし、その分を3G/HSPA+に割当てし直す「周波数再編」を行っています。
同社は、2012年年末までに主要都市での1900MHz周波数再編を完了し、2013年中ごろにはAWS(Band 4)で4G LTEを開始することを今年(2012年)1月に発表しています。
そのT-Mobile USAの1900MHz 3G/HSPA+ 電波が、サンフランシスコのダウンタウン東、モスコーン・コンベンションセンター付近で検知された模様です。
T-Mobile deploys iPhone-compatible ‘4G’ at Moscone Center just in time for WWDC – 2012年6月7日
T-Mobile 1,900MHz 3G lights up Moscone West in time for WWDC, carrier swears it’s a happy accident – 2012年6月7日
モスコーン・コンベンションセンターは、来る6月11日から15日まで、アップルのWWDC(World-Wide Developer Conference)が開催される会場で、Macbookの新作やiOS 6の発表が期待されています。
T-Mobile USAはWWDCと1900MHz 3G/HSPA+のテスト電波発信の、時期と場所が一致したのは「たまたま偶然だ」と説明しているらしいですが、T-Mobile USAもiPhone獲得の為の電波整備に向けて着々と準備が進んでいることが、伺われます。
WWDCには日本からも参加する方がいると思いますが、会場付近でSIMフリーiPhone 4SにT-Mobile USAのSIMを挿入すると、「T-Mobile 4G」(『4G』と表示されるのは、HSPA+が4Gと表示される為。)の表示が信号部分に出てくるかもしれません。
管理人様。
疑問に思ったのですが、
T-Mobile LG Optimus T™ Specifications
です、SIMフリーとしてあります
3G capable
Band/frequency: 850/900/1800/1900 MHz
UMTS band I: 2100 MHz
UMTS band IV: AWS 1700/2100 MHz
とありますが、この band IV: AWS 1700/2100 MHzはT-Mobileの3G, 4Gで使っていて、
AWSと言うのは通信方法が違うのでしょうか?
band I: 2100 MHzは日本のドコモ、ソフトバンク、その他日本通信でも使えます。
さてこの850/900/1800/1900 MHz 周波数ですが、これらは2Gだけの通信なのでしょうか?
AT&TはUMTS band II: 1900 MHzを使っていて、同じ周波数帯でも違う1900なのでしょうか?
以下は機種は不明ですが、
Softbank Japan
Wireless Technology
GSM/GPRS850/900/1800/1900 MHz
3G UMTS/HSDPA (850/1900/2100 MHz)
LTEは明記していないから4Gでは無いようです。
なんだか複雑です
管理人 返信:
2012年6月11日 12:53 AM
UMTS Band I = AWS = 上り1700MHz/下り2100MHz、です。
>この band IV: AWS 1700/2100 MHzはT-Mobileの3G, 4Gで使っていて、
>AWSと言うのは通信方法が違うのでしょうか?
同じです。
>さてこの850/900/1800/1900 MHz 周波数ですが、これらは2Gだけの通信なのでしょうか?
2Gでも3Gでも使われます。
>AT&TはUMTS band II: 1900 MHzを使っていて、同じ周波数帯でも違う1900なのでしょうか?
同じ周波数帯域を、2Gと3Gに使っています。
1900MHzということは、Sprintの現在使用している3Gと同じ周波数帯ですよね?
やはり、Sprint同様、屋内での使用は、場所によって非常に厳しくなるのでしょうね。
現在のTMOBILEのAWSと1900MHZでは、どちらが、屋内に届き易いのでしょうか?
管理人 返信:
2012年6月15日 7:34 AM
1900 MHzは、SprintもVerizonもAT&Tも使っています。
ただし、VerizonとAT&Tは800/850MHzも使っていますが。(両社のLTEは700MHz)
低周波数 -> ビル内部に届きやすい
高周波数 -> ビルの角を曲がりやすい(ビルの裏に届きやすい)
なので、どっちが良いか悪いかは、一概に言えませんね。VerizonやAT&Tのように、両方の周波数で電波を飛ばせれば良いのでしょうが、両社にしても一つの地域で必ずしも両方の周波数で電波を飛ばしているとは限らず、都市部は1900MHz、過疎地は800/850MHzを使っている場合もあります。(低周波数のほうが、基地局と基地局の間隔が長い距離で設置できるので、利用者の少ない過疎地に建設する基地局の数が少なくて済む。)