AT&Tがシカゴで最初のLTEキャリア・アグリゲーションを開始。
AT&TがシカゴでLTE 700MHz Band 17とAWS(1700/2100MHz) Band 4のキャリアアグリゲーションを開始した、とGigaOMは一昨日報道しています。
【GigaOM】AT&T’s new souped-up LTE network is live in Chicago, but you’ll have to wait to use it - 2014年3月6日
筆者が今年(2014年)1月9日にラスベガスで実測してきたように、AT&Tは2011年9月18日に公式開始した700MHz Band 17 (10MHz+10MHz)LTEのほかに、既に使用していた1900MHz 3G(HSPA+)回線を再編して一部LTE Band 2(5MHz+5MHz)として各地で提供を開始しているようです。
CES 2014ラスベガス、4キャリアのLTE検証 - 2014年1月11日
また、AWS Band 4の周波数使用権も一部の地域で持っています。2014年3月14日ごろに買収完了する予定のCricket Wireless(Leap Wireless)も複数の都市でAWS周波数使用権を持っており、この周波数でLTEサービスを開始しています。
その中でも、シカゴでBand 17とBand 4の2つのLTEバンドをアグリゲーションするサービスが開始されていることが、AT&Tのネットワーク・テクノロジーのシニアVPのKris Rinne氏がGogaOM誌にインタビューで答えたことから明らかになりました。ラスベガスを含む他の都市でも開始されている可能性がありますが、Kris Rinne氏が明白に都市名を明らかにしたのは現在のところシカゴのみです。
このAT&Tのシカゴでのキャリアアグリゲーションは、LTE 700MHz Band 17の10MHz+10MHz帯域と、AWS Band 4の5MHz+5MHz帯域とを組み合わせたもので、合計15MHz+15MHzの帯域を使用し、データ通信理論値最大速度は110Mbpsとなります。
現在のところ、AT&Tのキャリアアグリゲーションに対応している端末は、ポケットWiFiのAT&T Uniteのみです。スマートフォントしては、2014年4月に販売される予定のSamsung Galaxy S5が最初のスマホになりそうです。