アメリカ在住者の方はもうご存知だと思いますが、アメリカではCaller ID Spoofing(発信者番号偽装)してマーケティングやスパム電話してくることが、もう数年も前から行われています。見覚えの無い電話番号から掛かってきて、それを取ると、実はマーケティングの電話だったということは、良くあります。逆にそんなのが多過ぎるため、筆者も含めて、見覚えの無い電話番号からの電話は受け取らないようにしている人も多いのではないでしょうか?
また、「見覚えの無い電話番号」をGoogleで検索すると、同じ電話番号からの電話を受け取ったひとが「Spam電話だった」という報告をしているため、本当にスパム(迷惑)電話なのかどうか、すぐにわかる時代です。
例:
【800notes.com】トップページ
逆に、Caller ID Spoofing(発信者番号偽装)して電話している相手の「本当の」電話番号を知ることは不可能なため、これを防ぐことはできません。
FTC(アメリカ連邦公正取引委員会)も、このCaller ID Spoofing(発信者番号偽装)を取り締まる対策が無いため、数年前から懸賞金を提供して、「Caller ID Spoofing」を止める対策を募集していました。
【Huffington Post】FTC Offers $50,000 Prize For Anyone Who Can Stop Robocalls - 2012年10月18日
結局、そのコンテストの勝者は、『「Caller ID Spoofing(発信者番号偽装)」に使われている番号をブロックするという方法で、迷惑電話を減らす』ということでした。そんな方法しかないんですね。。。
【FTC】FTC Announces Robocall Challenge Winners - 2013年4月2日
話は飛んで、Google Project Fiの招待が筆者にも来たので、約2ヶ月半前の(2015年)7月初めに新規電話番号で契約しました。しばらくは何も無い平和な日々が過ぎていました。この電話番号はメインの電話番号ではないので、誰にも教えてはいません。自分自身もこの電話番号は覚えていません。時折、知らない電話番号から数日に一回は電話が来ていましたが、「電話番号の前の持ち主への電話だろう」と放置していました。
ところが、2015年9月24日午前、突然、Nexus 6が電話が何度も鳴り始めました。(正確には、サイレントモードにしていたので、バイブでしたが・・・)
また「電話番号の前の持ち主への電話だろう」と思いながら放置していましたが、約2時間の間、何度も鳴ります。しかも、前のが鳴りやんだ後、1分もしないうちにまた鳴ったり・・・
その中の数人は留守録を残していたので、聞いてみると、「この電話番号から自分の電話に電話があったので、誰が電話してきたのか確かめたくて電話した。」というような内容のメッセージが録音されていました。
ここで、ピンと来ました!
だれかが筆者のProject Fiの電話番号で、不特定多数に電話を掛け捲っているのです!
筆者は、Caller ID Spoofing(発信者番号偽装)の犠牲にされたのです!
「こりゃあ、たまらん」と思い、早速、Google Project Fiのカスタマーサービス連絡先URLを探し、オンライン・チャットがあったので、チャットを開きました。それほど待たないうちに相手が対応してきたので、状況を説明し、Spoofingの犠牲になったことを知らせ、すぐにその場で電話番号を変えてもらうように頼みました。アカウント保持者の認証と、「電話番号を変える」意思を再確認した後、すぐに変えてくれて、安心。
念のため、「自分のNexus 6がハッキングされて、この端末から電話されているかどうか確認したいので、通話明細を見たい。」と言ったら、「そんなハッキングは、聞いたことが無い」と言われたので、安心。
すべて手続きが終わった後、Googleで前の電話番号を検索してみると、迷惑マーケティング電話で2014年7月から使われていることがわかりました。
皆さんも新しい電話番号を取得したらGoogleで検索して、その電話番号がSpoofingに使われていないかどうかチェックしてみたほうが良いと思います。