アメリカの携帯電話のエリアコードは、好きなエリアコードが選べる。


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アメリカの携帯電話のエリアコード(市外局番)は、固定電話のエリアコードと同じフォーマットです。しかし、アメリカの携帯電話のエリアコードは、契約地や居住地のエリアコードである必要は無く、好きなエリアコードが選択できます。

たとえば、カリフォルニア州に居住して新規に携帯電話回線を契約する場合、「ニューヨークのエリアコードの番号が欲しい」「ハワイのエリアコードの番号が欲しい」と言えば、何も問われず、証明も不要で、超過料金も不要で、簡単にそのエリアコードの電話番号が貰えます。

昔はエリアコードを超えた携帯電話の通話は「長距離電話(Long Distance Call)」扱いとなり、追加料金が発生するため、簡単にエリアコードを選ぶことが出来ませんでした。
しかし、現在では
1.携帯電話の通話料金は、全米一律で距離に関係無く、(アメリカ国内なら)どこからどこに電話しても料金は変わらないこと。(しかも、多くの人が「アメリカ国内通話し放題」プランに加入している。)
2.全米規模(Verizon、AT&T、Sprint、T-Mobile US)のキャリアがほとんどであること。つまり、カリフォルニア州で契約した数年後にニューヨーク州に引っ越した場合、新しい電話番号を知人や親戚に知らせるのが面倒なので、キャリアを変えずにカリフォルニアの電話番号をそのままニューヨークで継続して使用できる。つまり、たとえば、ニューヨークに住んでいながら、ニューヨーク以外の携帯電話番号を持っている人が、そもそも多い。
3.MNP制度のおかげで、どんな電話番号も携帯電話に使うことが出来る。つまり、
 - 「固定電話番号を携帯電話にMNPし、携帯電話だけで生活する」ことが可能なだけでなく、
 - 「前に住んでいた土地の固定電話番号を携帯電話にMNPし、引越し後の新しい土地で(携帯で)その電話番号をそのまま継続して使う」ことも出来るようになった、
ためです。

つまり、携帯電話のエリアコードと、自分が住んでいる土地(のエリアコード)が一緒である必要は無くなり、数年前からは新規加入の場合でも、加入者は「自分の希望のエリアコード」を指定できるようになりました。

プリペイド携帯の場合は、SIMや端末をアクティベートする際のZIPコード(アメリカの郵便番号)を、そのエリアコードでの電話番号の欲しい地域のZIPコード(例:ハワイ)を入力し、「契約住所」は別の州や市の住所を入力する(例:カリフォルニア)ことが出来ます。

また、既に契約済みの携帯電話の電話番号の変更も、自由です。つまり、契約後しばらくして、「別のエリアコード」または「同じエリアコードで別の電話番号」に変更してもらうことは、可能です。
ただし、ポストペイド契約では電話番号変更に手数料を徴収するところもあるようです。たとえば、T-Mobile USではポストペイド契約の電話番号変更は手数料$15、プリペイド契約では無料となっています。
【T-Mobile US】Change your phone number

逆に言うと、アメリカの携帯電話番号だけでは、その人がどこに住んでいるかは確定できません。



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