毎月一定通信量まで無料のFreedomPopが、AT&T/T-Mobile US回線を使用したサービスを模索中。米国外進出も視野に入れる。
SprintのWiMAX、そして、最近ではLTEと3G回線を利用して、毎月
● 200分までの通話、
● 500通までのテキスト(SMS)メッセージ、
● 500 MBまでのデータ通信、
を完全無料で提供しているFreedomPopのCEO、Stokols氏は、FierceWirelessのインタビューに答え、同様のサービスを近い将来にAT&T回線またはT-Mobile US回線を使用して提供すべく、両社と交渉していることを明らかにしました。
【FierceWireless】Sprint MVNO FreedomPop may partner with AT&T or T-Mobile – 2014年5月7日
※ FreedomPopは、超過分への課金や、留守電、未使用データバイト数の翌月への繰越サービス、など付加価値サービスに対して課金し、事業利益を得ています。
同社は最近iOS用のFreedomPop専用VoIPアプリをリリースし、
無料通話/テキスト/データのFreedomPopが、iPhone 4/4s/5対応 – 2014年4月29日
申し込むとFreedomPopから新しい電話番号を割り当ててもらい、WiFi、または、既にiPhoneで契約中の(FreedomPopではない)データ通信回線を使用して、FreedomPopの無料サービスを体験できるようにしました。
この、「無料アプリで、無料通信」を使用(試用)したユーザーが、既に持っているAT&T、T-Mobile US、またはSIMフリーVerizon iPhoneをそのまま継続して利用し、SIMを変更するだけで無料FreedomPopサービスに移行できるよう、従来からSIMを使用して契約するGSM/W-CDMA通信方式のキャリア回線を使用することは、FreedomPopとしてもメリットがある、という理由です。
FreedomPopは既に相当数の数の加入者が契約しており、ここからは2社(2回線)のキャリアと契約してMVNOサービスを続けても、事業メリットがある、と見ているようです。
Stokols氏はAT&TまたはT-Mobile USの回線を使用したサービスの開始時期について、明快な回答は避けていますが、2014年後半にはどちらかのキャリアと契約ができるかもしれない、インタビューに答えています。
これが可能になれば、新規にSprint回線対応の端末を購入しなくとも、既に持っているSIMフリー端末やiPhoneをそのまま継続して利用し、FreedomPopのSIMを購入するだけで(一定通信量まで)完全無料のサービスに加入できることになり、米国外からの旅行者にも便利になるでしょう。
また、同じインタビューでStokols氏は、FreedomPopのサービスを海外、特にヨーロッパでも開始したいと話しており、OrangeやVodafoneをパートナーに考えているようです。