MetroPCSの1900MHz CDMA2000が、ボストン/ハートフォードとラスベガスで、2014年7月1日に停波


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2013年5月1日にT-Mobile USAと合併して新T-Mobile USを発足した地域携帯会社、加入者数で当時アメリカ第5位のMetroPCSは、LTEはT-Mobile USAと同じ周波数Band 4を使用していたものの、3G通信は1900MHz帯域で通信方式の異なるCDMA2000通信方式を採用していました。

合併後、MetroPCSの加入者はGSM/W-CDMA通信方式の携帯機種に交換するよう薦められており、2年以内にMetroPCSの1900MHz 3G CDMA2000回線は停波されると発表されていました。

T-Mobile USは今年(2014年)2月に、「MetroPCSの旧CDMA2000対応携帯の機種変更が予定上に進んでいる」として、この1900MHz 3G CDMA2000回線の停波は2015年4月末を待たず、2014年年内に停波を地域ごとに段階的に開始する、と発表していましたが、具体的な日付は明かしていませんでした。
【Engadget】T-Mobile to start turning off older MetroPCS network this year – 2014年2月25日

その停波が、2014年7月1日にニューイングランド地域(ボストン、ハートフォード)とラスベガスで実施されます。
MetroPCSのサイトによれば、この2地域の1900MHz CDMA2000電波は2014年7月1日から使用できなくなります。
【MetroPCS】Upgrade Now

Don’t wait—customers on the legacy network in New England and Las Vegas will need to upgrade by 6/30/14. Phones operating on this legacy network will no longer work effective 7/1/14.

MetroPCSはこの地域の加入者に対し、一部の旧CDMA2000携帯を、特定の新携帯機種にに、無料でアップグレードするプロモーションを行っています。

合併前にMetroPCSは全米19のマーケット(地域)で携帯サービスを販売していたので、残りの旧MetroPCS停波対象地域は17地域となります。

T-Mobile USは、同社が使用権を所有するBand 4(上り1700MHz/下り2100MHz)でのLTE化を既にほぼ終了しており、人口カバー率で全米約70%をカバーしていますが、残りの地域では1900MHz周波数しか現在は持っておらず、これらの地域では2Gのみ、または2G/3Gサービスしか行っていません。
しかし、人口カバー率を拡大するために、この1900MHz帯域でのLTE化を今後進めていくことを、先月、発表したばかりです。
T-Mobile USのLTE化、フェーズ2:2G Edgeオンリーサービス地域を2015年夏までにLTEアップグレード - 2014年3月14日

停波される旧MetroPCSの1900MHz帯域は、今後LTEまたはHSPA+の帯域拡大に再編されると思われます。

また、別のニュースでは、T-Mobile USがVerizonから購入を決定していた700MHz Aブロック (Band 12)の権利移行が、一昨日、FCCに承認されました。
【WirelessWeek】FCC Approves T-Mobile’s 700 MHz A Block Deal with Verizon – 2014年4月23日

AT&Tが使用しているBand 17と、このBand 12は、周波数が隣接、または、(サブ周波数帯域の組み合わせによっては)Band 12がBand 17を内包するため、電波干渉を恐れて、これまでAT&Tがハードウェアメーカーに対してBand 12対応の端末を作らないよう働きかけてきていましたが、昨秋、AT&TがFCCと合意し、QualcommがBand 12/Band 17認識技術を開発することで、今年後半からはLTE Band 12対応の端末も多く市場に出ることが期待されています。

T-Mobile USは、Band 12のLTE設置を、データ通信回線が混雑している、または、将来的に混雑が予想される大都市で、年末からサービス開始していく予定のようです。
予想としては、秋に発売される新しいiPhone(iPhone 6?)も、Band 12対応が追加されるでしょう。



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