T-Mobile USAとMetroPCSの合併が、司法省の認可を得る


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昨年2012年10月3日に発表された、
T-Mobile USAとMetroPCSが合併 – 2012年10月4日
加入者数でアメリカ第4位の全米ネットワークのポストペイド/プリペイド携帯会社T-Mobile USAと、加入者数で第5位の地域ネットワーク(加入出来るのは全米で19地域に住む人のみ)のプリペイド携帯会社MetroPCSの合併が手続きが、一歩先へ進みました。

合併による独占禁止法関連への抵触を審査していたアメリカ連邦司法省は、T-Mobile USAとMetroPCSの合併へ反対しないことを2日前に明らかにしました。
Justice Department: T-Mobile-MetroPCS merger is fine by us – 2013年3月6日
DOJ lets waiting period expire on T-Mobile / MetroPCS merger, hints it’s good to go – 2013年3月6日

今後、連邦通信委員会(FCC)、および、T-Mobile USAが100%ドイツテレコムの子会社のために連邦外国投資委員会(Committee on Foreign Investment)の判断が必要ですが、それぞれ大きな問題は無い予定です。

また、2013年4月12日にはMetroPCSの特別株主総会による合併承認投票が行われます。一部の投資家で「MetroPCSの評価額が足りない」との不満があり、合併に反対する投資家が居るようですが、MetroPCSの取締役会メンバーは「これ以上の高値は、他社からも期待できない。」との意見が発表されており、株主総会では賛成多数で合併が承認される予定です。

これにより、T-Mobile USAとMetroPCSの合併は、ほぼ間違い無く行われることになります。

合併後は、ドイツテレコムが新T-Mobileの74%の株を所有することになります。

この合併によるユーザーへの影響は、次の通りです。

● T-Mobile USAは2つの周波数使用権を持っており、
(1)AWS(上り1700MHz/下り2100MHz、Band 4)でW-CDMA(3G)/HSPA+/DC-HSDPA通信を提供しています。
(2)1900MHz(Band 2)で2G GSM(Edge)を全米で、また、一部の地域(人口カバー率で約50%)で1900MHz(Band 2)でW-CDMA(3G)/HSPA+通信を提供しています。2013年夏までにW-CDMA(3G)/HSPA+ 1900MHzサービスは、全ての全米AWSサービス地域をカバーする予定です。
(3)AWS(Band 4)でLTE Advancedのサービスを3月末から米国内で順次提供していく予定です。

● MetroPCSも2つの周波数使用権を持っており、
(1)AWS(上り1700MHz/下り2100MHz、Band 4)でLTEサービスを提供しています。
(2)1900MHz(Band 2)で、2G/3G CDMA2000サービスを提供しています。

● 合併後の新T-Mobileで経営権を持つT-Mobile USA(ドイツテレコム)は、合併後暫くはMetroPCSを独自ブランドとして継続していくことを発表しています。
● しかし、両社の2G/3G通信に通信方式の互換性が無いことから、MetroPCSユーザーには2015年までに携帯本体をT-Mobile互換の携帯に「買い換え」させることを予定しています。つまり、今、MetroPCSで新しい携帯本体を購入しても、2年後には使えなくなります。



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