海外在住者用の日本国内用携帯SIMが発売されました
海外在住者が日本でプリペイド携帯を購入する方法は、近いうちに書こうと思っています。
日本では2006年4月1日に「携帯電話不正利用防止法」が施行され、日本に住所のあることを証明できない外国人および海外在住日本人が、一時帰国や短期訪問時に日本の携帯およびSIMを購入するのは、難しくなっています。(それでも、やり方を知っていれば、入手は可能です。)
ところが2010年11月17日より、HanaCell社(英国に本社を持つMobell社の日本人向け携帯を扱っているブランド)が、海外在住者向けにソフトバンクのSIMを発行してくれるようになりました。
HanaCell社アメリカサイト
http://www.hanacell.com
HanaCell社イギリスサイト
http://www.hanacell.co.uk
モベル本社サイト
http://www.mobell.co.uk
「ニッポン ジャパンSIMカード」と言い、日本に住所が無くても入手できます。3G W-CDMA 2100MHz対応のSIMロック・フリー携帯を持っていれば、このSIMを差し込むことで、その携帯を日本でソフトバンクの電波を利用して使用できます。
http://www.hanacell.com/japan/
追記:
こちらでも発売されました。こちらでは、「Japan SIM」と呼んでいます。
http://www.jqphone.com/smartphone_simcards.html
では、この「ニッポン ジャパンSIMカード」と、普通に日本でソフトバンクのプリペイド(プリモバイル)携帯
https://mb.softbank.jp/mb/premobile/
を購入した場合との、経費の比較してみましょう。
2010年12月1日現在
料金は、携帯(SIM)を日本国内で使用する場合。
サービス名 | 初期コスト | 年間維持費 | 電話番号期限 | 国内発信 | 国内着信 | アメリカへ国際電話発信 | 国内SMS | 海外へSMS | メール | WEBアクセス | 課金 |
HanaCell ジャパンSIMカード |
SIMカード代 $15 | $8 ただし、最初の5年間無料 別途オプション: データ利用料$48 |
無し (年間維持費を払っている限り、永久継続) |
$1/分 番号の前に「0063」を付ければ$0.85/分 |
無料 | $1.75/分 番号の前に「0063」を付ければ$0.85/分 |
ソフトバンク同士 $0.12/ 通 受信無料 |
$1.40/ 通 受信無料 |
ソフトバンク用3G携帯は、SMS/MMS可。 | 高額請求の可能性あり |
使用分だけクレジットカード課金 |
ソフトバンク プリモバイル |
携帯本体代 2079円 4725円 6930円 |
0円 ただし、番号を維持するには、最低3000円を420日毎にチャージすること。 |
チャージ金額が無効になってから360日間。 事前に日本国内で1回登録すれば、その後は海外でもクレジットカードでチャージできる。 |
9円/6秒 | 無料 | 39円/30秒 | 300円/月でSMSとメール発信無制限 受信無料 |
不可 | 300円/月でSMSとメール無制限 | 不可 | 3000円または5000円で60日有効 |
ソフトバンク 日本国内用レンタル(iPhone以外) |
事務手数料315円 | 1日840円~945円 SIMのみは1日105円 |
レンタル期間中のみ。 | 105円/分 | 無料 | 300円/分 | 発信15円/通 受信無料 |
発信150円/通 受信無料 |
1円/パケット(128byte) 国際送信: 1.5KBまで165円 10KBまで173円 30KBまで216円 100KBまで480円 300KBまで640円 国際受信: 1円/パケット(128byte) |
0.32円/パケット(128byte) 高額請求の可能性あり |
使用分だけクレジットカード課金 | ソフトバンク iPhone用 日本国内用SIMレンタル |
事務手数料315円 | 1日105円 | レンタル期間中のみ。 | 105円/分 | 無料 | 300円/分 | 発信15円/通 受信無料 |
発信150円/通 受信無料 |
1円/パケット(128byte) 国際送信: 1.5KBまで165円 10KBまで173円 30KBまで216円 100KBまで480円 300KBまで640円 国際受信: 1円/パケット(128byte) |
0.32円/パケット(128byte) 最大1日1500円で使い放題。 |
使用分だけクレジットカード課金 |
それぞれメリット/デメリットがありますが、日本での居住住所を証明できない海外在住者には、日本での携帯電話使用の方法としてオプションが一つ増えました。
注意:Hanacell ニッポン ジャパンSIMカード(同様の他社のJapanSIMを含む)、および、ソフトバンク日本国内用SIMレンタル(iPhone以外)のパケット代は、非常に高いです。ちょっと使ったら、ん万円・ん十万円になります。
また、パケット通信していないつもりでも、正しく設定しなければ、スマートフォンでは知らないうちにパケット通信されています。
高額請求されないように、注意してください。
T-mobile My touch 4G のアンロックされた電話を持っているのですが、それにこちらの会社のSIMは使えますか? アンドロイドですが、IDEOS??かどうかよくわかりません。 それと、Eメールの受信も可能ですか?
管理人 返信:
2012年1月16日 1:59 PM
T-mobile USAの最新機種に関しては米国外3G周波数に対応しているものが多いですが、MyTouch 4GはTーMobile USAの初期の頃のアンドロイド携帯で、米国外(日本・ヨーロッパ)の3G周波数には対応していないようです。
多分、周波数に互換性が無いので、日本ではWiFi以外では使えません。
また、他のアンドロイド携帯(機種はIDEOSである必要は無い)で周波数が日本と互換性があったとしても、ジャパンSIMはデータ通信は完全従量制なので、設定を変更して注意して使わないと、高額請求されますので、注意してください。
ハナセルのニッポンSIMとジャパンSIMは同じようです。
ハナセルの担当者に聞くと、今後、アメリカ、イギリスだけではなく、世界中の人に販売していくために、外国人にも分かりやすいジャパンに名前を変えたとの事でした。
管理人 返信:
2012年1月26日 12:50 AM
そうすると、高額請求の犠牲者が増えるんですね。
Hanacellのサイトを見ると昨年春以来はNippon SIMの記述がまったくありませんので、名前が変わったことは知っていましたが、このページの記事には反映していませんでした。(今、更新しました。)
はじめまして、こちらのサイトで色々と勉強させて頂いてます。
質問ですがこのhanacellを利用してdocomoのsimfree化した端末(SC-03D)を利用しようとしたときに
3G回線を利用できるのでしょうか。
hanacellはAT&Tの回線を利用しているみたいなのですが他のページでもありますように日本の3G回線とアメリカ3G回線では周波数の違いがあり実際は2Gしか使えない状況の方もいらっしゃるようでしたのでご教授下さい。
管理人 返信:
2012年2月13日 11:26 AM
検索すればSC-03Dの周波数がわかると思いますが、SC-03Dの3Gは800MHzと2100MHzしか対応しておらず、アメリカにはその周波数を使っているW-CDMA(3G)のキャリアはありませんので、3Gでは使えません。
2G Edge(GSM)では使えます。
また、Hanacellの場合はデータ通信は完全従量制で、1KBあたり$0.005です。
1MB使ったら$5.12。
10MB使ったら$51.20。
100MB使ったら、$512.00の課金になります。
注意してお使いください。
AT&TのプリペイドGoPhone SIMの方が、アメリカ国内通話も1分$0.10(Hanacellは1分$0.25)、データも月100MBまで$15/500MBまで$25、と、安いと思いますが・・・
管理人 返信:
2012年2月13日 11:35 AM
すみません、誤解していました。
このページで紹介している「ジャパンSIM」は、日本国内用SIMです。アメリカ国内用ではありません。
Hanacellのアメリカ国内用SIMは確かにAT&Tの回線を使用していますが、日本国内用「ジャパンSIM」はソフトバンクのSIMです。
日本国内で、ソフトバンク用端末またはSIMフリー端末3G 2100MHz対応端末で、ソフトバンクの回線で使えます。
ただし、「ジャパンSIM」もデータ(パケット)は完全従量制ですから、ヘタに使うと何万円~何十万円もの請求が来ます。
ありがとうございました。
現在、脱獄済のiphone4とシムフリーのSC-03Dを所有しております。
SC-03Dは自分用にAT&TのプリペイドGoPhone simを購入して2Gで使います。
iphone4は家内用にしようと思ってますが、同様にGoPhone simを購入して3Gで利用しようと思います。
アメリカはFreeSpotが多いと聞いていますが、SIMフリーポケットWiFiをこちらのサイトで見かけまして気になっております。
この2つ端末+ipad2 (wifiのみ)を活かしつつ利用できたらいいと思ってますが可能でしょうか。
違うカテゴリーでお聞きして申し訳ないですがよろしくお願いします。
管理人 返信:
2012年2月14日 1:29 AM
>アメリカはFreeSpotが多いと聞いていますが
住むところと、行動パターンによります。
車が無くても生活できるところ、例えば、ニューヨーク市内やサンフランシスコ市内ならば、少し歩けば次のスターバックスにぶつかります。そこで無料WiFiが使えます。ただし、コーヒー代が馬鹿になりませんね。
シリコンバレーのマウンテンビュー市内や、カンザス州ローレンス市などは、市内全ての所で公衆WiFiが使えます。交差点で信号を待っている間にも、使えます。
しかし、基本的に車が無いと生活できない地域では、スタバとスタバの距離も遠くなり、どこにでもスタバがあるわけではないので、そんなにあちこちに無料WiFiがあるわけではないですよ。
>SIMフリーポケットWiFiをこちらのサイトで見かけまして気になっております。
> この2つ端末+ipad2 (wifiのみ)を活かしつつ利用できたらいいと思ってますが可能でしょうか。
SIMフリーポケットWiFiだけ持っていても、SIM契約をどうするかを良く考えないといけません。
あと、アメリカの3G周波数に対応していることも、必要です。
アメリカに住むのなら、普通にアメリカでプリペイドポケットWiFiを買って、プリペイド契約で必要なときだけ使ったら良いと思いますが・・・
CDMA2000(SIM無し)系なら、Virgin Mobile USA、Cricket、Verizon。CDMA系はSIMが無い代わり、期限が切れてもいつでも再アクティベートできます。
W-CDMA(UMTS)系なら、AT&Tのプリペイド携帯GoPhone SIMを使うか、プリペイドのモバイルデータ専用DataConnectのSIMを使うか。
GoPhone SIMは、DataConenct SIMに比べてパケット料金は高い。また、GoPhone SIMは期限が切れると新しいSIMが必要になります。DataConnect SIMは期限が切れても、同じSIMを再アクティベートできます。
または、T-Mobile USAのテザリング可能なアンドロイド携帯を購入し、必要なときにテザリングするのも一つの方法です。ただし、T-Mobile USAのプリペイドだと、パケット通信を制限以上使うと、そこからは月末(または、日契約なら翌日)まで速度が遅くなります。
こちらのサイトでいろいろ勉強させていただいています。この業界に疎いので有意義な情報に感謝しています。
2ヶ月ほど前から ジャパンSIMを使っています。別に海外居住とかではなく国内居住ですが、携帯電話を使う頻度が少なく、多くは受信です。従って、基本料で最低780円-980円払うのであれば、ジャパンSIM(契約時 $25、5年間基本料無料)の方が、通話あたりのコストが高くても基本料が当面いらないので安価になります。iPhone4Sを脱獄アンロックして使おうとしたのですが、なかなか進展しないので、SIM下駄(R-SIM II)を使っています。
iOS5.0.1では、つながらなくなるとかバッテリーの持ちが悪そうで、R-SIM II の動作保障の無い iOS 5.1での運用です(jailBreak後、そのままのバージョンで入獄もできずアップデートしてしまった。単純なjailBreakなら問題ないのでしょうが、SAMを使ったためか GPP SIMではうまく動作しなかった)。ネットでもいくつか記事がありますが、5.1では(当然)多少不安定です。電源の切り入りで電波を掴まなくなることがあり、電波を掴まなくなったら、ネットワーク設定のリセット、それでもだめなら(めんどくさいですが)復元をしています。
ジャパンSIMはデータ通信費用が高いので、データ通信は極力使わない設定です。SoftBank回線なのでつながらないかという危惧もあったのですが、900Mhz帯が使えるようになるので改善するでしょう。
以前、iPhone3Gを使っていたので、SoftBankでも、AT&TのようなSIMアンロックサービスが提供される事を願っています。
管理人 返信:
2012年4月12日 1:52 AM
ジャパンSIMは日本在住の人でも、(特に2台目の)着信専用に使っている人は、多いようですね。
プリモバイルの「420日毎に3000円」よりも維持費が安い・・・というよりも、(5年間)タダですからね。
ジャパンSIMでパケットを使うと、パケ死ですね。
日本のiPhoneのSIMロック解除は、この秋にLTE対応のiPhoneが発売されるときに、ドコモがそれを取り扱うかどうか、に影響されるでしょう。
こんにちは。
オーストラリア在住なのですが、以前モベル(http://www.mobell.co.jp/)で国内携帯をレンタルしたことがあったので、今回も問い合わせたのですが、こちらでロック解除済みのiPhone4Sを持っていることを伝えたところ、こちらのSIMカードの購入を勧められました。
http://www.mobell.co.jp/mobal/domestic-cell-phone/
これは、こちらのサイトで紹介されているHana Cellとモベル系列で同じ(アメリカドルでの請求か円での請求かの違い?)なのでしょうか。
SIM購入だとメールができなかったり、メッセージや通話が高かったりするということで、家族にプリペイドの購入をしてもらう?ということも検討しているのですが、どちらがよいのでしょうか。
帰国は約1ヶ月の予定です。
中古のソフトバンク端末を安く買って、家族にプリペイドの契約をしてもらうという方法の方がよいのでしょうか。
メールはPCも持って帰るので、基本的に待ち合わせなどの連絡の取り合い(長電話等はしない)と、メッセージのやりとりができればよいのですが。
ソフトバンク同士だとメッセージや通話が無料なのは、上記の場合には適応されないのでしょうか。
アドバイスお願いします。
管理人 返信:
2012年4月13日 12:47 AM
>これは、こちらのサイトで紹介されているHana Cellとモベル系列で同じ(アメリカドルでの請求か円での請求かの違い?)なのでしょうか。
モベルとHanacellは、同じ会社です。
これは、同じSIMでしょう。
円/ドルの請求の違いだけです。
>SIM購入だとメールができなかったり、メッセージや通話が高かったりするということで、家族にプリペイドの購入をしてもらう?ということも検討しているのですが、どちらがよいのでしょうか。
このモベルのSIMはパケット代は完全従量制なので、使うと高額請求になります。このSIMでインターネットは使わない、と決めておいたほうが良いです。
また、パケットやWiFiを使えばiPhoneで電子メールはできますが、ソフトバンクの携帯以外でこのSIMを使うと、いわゆる携帯メール(MMS)は(普通の人には)出来ません。(MMSの設定を知っている人なら、出来ますが・・・)
請求は、有無を言わさずクレジットカードにすぐ課金してきます。課金された後に「高い」と文句を言っても、殆ど返金には応じないでしょう。
通話料はどちらが良いかはわかりませんが、「ネットが出来ない(なので高額請求されない)、メールは月300円でし放題、国内発信課金は6秒単位」のソフトバンクプリペイド(プリモバイル)のほうが、私は安心です。
国際電話も、ソフトバンクプリペイドのほうが安いと思います。
>中古のソフトバンク端末を安く買って、家族にプリペイドの契約をしてもらうという方法の方がよいのでしょうか。
既に家族が使っていないソフトバンク3G携帯があるのなら、それを持ちこんでソフトバンク直営ショップへ行けば、SIMだけ発行してもらうことが出来るはずです。
そうでなければ、わざわざ中古端末を探さなくても、端末とセットでプリペイドSIMを買っても、プリペイド用携帯はソフトバンクから安く販売されています。2000円台から8000円くらいまでいくつか機種があります。時期によって在庫が限られていますので、選択肢は2-3種類しかありませんが。
https://blogfromamerica.com/wp/?p=435
買った端末が気に入らなければ、それからソフトバンクの中古携帯を購入し、そっちにSIMを入れ替えても同じように使えます。
>ソフトバンク同士だとメッセージや通話が無料なのは、上記の場合には適応されないのでしょうか。
モベル/HanacellのSIMも、ソフトバンク・プリペイドも、それは発信には適用されません。
ただし、どこから掛かってきても、日本では着信は無料です。