AT&T新規ポストペイド契約が、共有データプラン(Mobile Share Plan)一択になる


- Old Counter



AT&Tは今年2013年8月23日より、Verizonに対抗してデータ通信バイト数を複数端末で共有できる共有データプラン、Mobile Share Planをポストペイド契約に提供開始しました。しかし、Verizonと違って、AT&Tは従来の月の無料通話分数三段階プラン(「Voice, Data & Messaging」プラン)も、別途並行して提供を続けていました。
「Voice, Data & Messaging」プランでは、加入者は次の三段階の無料通話分数が選べます。
● 月$39.99で、月450分まで通話無料、未使用分数は6ヶ月まで繰り越し可能。(Roll Overプラン)
● 月$59.99で、月900分まで通話無料、未使用分数は6ヶ月まで繰り越し可能。(Roll Overプラン)
● 月$69.99で、通話使い放題
これにテキストプラン
● Pay-per-useで、SMS 1通あたり$0.20、MMS 1通あたり$0.30
● 月$20でSMS/MMS使い放題
と、データプラン
● 月300MBまで$20.00、超過分は300MBごとに$20.00
● 月3GBまで$30.00、超過分は1GBごとに$10.00
● 月5GBまで$50.00、超過分は1GBごとに$10.00
を選択追加して、加入します。

これが2013年10月25日より、新規加入者には「Voice, Data & Messaging」プランが廃止となり、Verizonと同じく選択肢は「Mobile Share Plan」のみになります。
新規加入者は、1台加入する場合にも、「Mobile Share Plan」への加入が必須になります。
※ データ通信/テキスト不要のフィーチャーフォンへのみ、「月$39.99、450分まで無料通話」プランが提供されます。

共有データプラン(「Mobile Share Plan」)では通話/テキスト・プランの選択肢が無くなり、スマホ1台に付き月$50~$30(加入する共有バイト数制限による。多いほど、安い。)の「Mobile Share Plan」加入料を払って、加入します。

既存の「Voice, Data & Messaging」および「Family Plan」加入者は、自主的にプランを変更するまでそのプランが継続できます。

アメリカの携帯ポストペイド契約ではこのところ、「通話/テキストプランは、使い放題『一択』」となる傾向があり、「自分は通話はあまりしないので、通話基本料金を安くしたい」という選択が出来なくなっております。事実、この今回のAT&Tの「Voice, Data & Messaging」プラン廃止により、アメリカ4大キャリアの新加入者のポストペイド契約は、すべて、「通話/テキストプランは、使い放題『一択』」となってしまいました。

なお、日本と違って、アメリカの「(アメリカ国内)通話使い放題」は、文字通りアメリカ国内へのすべての通話の発信と受信が使い放題です。つまり、同じキャリア同士だけでなく、他キャリアへも、また、固定電話へも使い放題になります。

2013年10月25日からのAT&T「Mobile Share Plan」廃止により、AT&TでiPhone/スマホを一台だけ新規加入する場合、または、プラン変更する場合には、最低料金が
● 旧料金:月$59.99、通話450分まで(月$39.99)、テキストPay-per-use、データ通信月300MB(月$20)まで
から
● 新料金:月$70.00、通話/テキスト使い放題(月$50)、データ通信月300MB(月$20)まで
へ実質値上げになります。

一時はAT&TのTVコマーシャルの「Roll over minutes」で有名になったキャッチフレーズも、これで、終焉します。

なお、ポストペイド契約では上記にプラスで約12%の連邦通信税やローカル税が追加されます。

AT&T Announcement リンク:
【AT&T Consumer Blog】AT&T Simplifies Monthly Service Plans Around Most Popular Plans for New Customers – 2013年10月11日

AT&T Mobile Share Plan料金表:
【AT&T Wireless】AT&T Mobile Share Plan



――<●>――
関連すると思われる記事: