【アメリカ/カナダのみ】使い捨てテンポラリー電話番号を取得出来る、iPhone/アンドロイド・アプリBurner。
「振り込め詐欺」などの携帯電話を使用した犯罪を防ぐために「携帯電話不正利用防止法」を施行している日本では、絶対に有り得ない話。
パーティーや催し物の連絡先、オンライン・オークションなどに商品を出品した時の一時的な連絡先、など、ともかく、「誰かに本当の電話番号を教えたくない。でも、連絡先として、電話番号が一時的に欲しい。」と言うときに便利なアプリが、iPhoneアプリ、Burnerです。そして、アンドロイド版も遂に2013年4月10日にリリース!
このアプリ(アプリそのものは無料)を使えば、
● 1ヵ月(30日)約$3-5で、テンポラリー電話番号を取得できます。
● しかも、必要であれば、1ヵ月(30日)または3ヶ月(90日)単位で電話番号の保有期間を延期することが出来ます。
● 通話も受けられ、発信もこの電話番号で掛けられます。(相手の電話機のCaller IDには、この貰った電話番号で表示されます。)
● SMSテキストも発信・着信できます。もちろん、発信時の自分の電話番号は、Burnerで割り当てられた電話番号になります。
● 役割が済んだら、いつでも(有効期限前でも)電話番号を「終了(Burn)」することが出来ます。
● 「Burn」した電話番号を自分が再度利用することは、出来ません。・・・つまり、この電話番号を貰った相手は、番号を「Burn」した後はあなたに連絡する方法がありません。
う~ん、「匿名電話番号」・・・なにか、犯罪や悪戯的な匂いもしますが、でも、このアプリが必要なときは、出てくるのでしょうかね。
まず、このBurnerアプリを使うためには、アメリカまたはカナダの電話番号を持ったiPhoneかアンドロイド携帯に限ります。
そして、割り当てられる電話番号の市外局番は、お試し電話番号では選択が出来ませんが、有料で取得した電話番号は選択できます。
筆者が無料サンプルで貰った電話番号は、「317」の市外局番で、インディアナポリスの電話番号でした。
まあ、いまどきのアメリカでは携帯電話からならアメリカ国内どこに電話しても同じ料金ですから、市外局番は関係無いですが。でも、相手が固定電話を使うことも考えると、相手を安心させるためには地元の市外局番が欲しいですね。
逆に、自分がロスに住んでいるのに、ニューヨークの電話番号を持ちたい・・・ということもあるかもしれません。
仕組みですが・・・
アプリ使用開始時の自分の電話番号登録手順:
1.自分の携帯電話番号(アメリカ/カナダ電話番号のみ有効)をBurnerに登録します。
2.自分の電話番号に、テキストメッセージでコードが送られてきます。
3.それを、Burnerアプリに入力します。
これで、初期登録完了です。このあと取得した電話番号への通話やテキストが、この自分の携帯電話番号に転送されます。
テンポラリー使い捨て電話番号の取得:
1.プランを決めて、この番号に自分が覚えるためのニックネームを付け(一度に複数の番号を使い分ける時には、便利)、電話番号の申し込みをします。支払いは、Burnerアプリ専用のクレジットで支払います。クレジットは、事前にアプリ内から購入できます。
クレジットで支払う有料で取得する電話番号なら、市外局番(Area Code)も選択指定できます。
2.Burnerアプリから、電話番号xxx-xxx-xxxxが割り当てられます。
これで、電話番号xxx-xxx-xxxxが有効になります。
着信手順:
1.相手が電話番号xxx-xxx-xxxxに電話します。
2.Burnerの通信サーバーに繋がります。(このステップは、相手には分からない。)
3.Burnerの通信サーバーが、あなたの登録電話番号にその電話を「転送」します。(このステップは、相手には分からない。)
4.あなたの携帯電話のCaller IDには、相手の電話番号が表示されます。
5.携帯のもともとインストールされている「電話」アプリが、着信を受けます。
6.着信を受けると、Burnerの自動音声ガイダンスが流れます。着信を受けるときは「1」を、着信を拒否するときには「2」を押します。「2」を押すと、Voice Mailに電話が転送されます。。(このステップは、相手には分からない。)
オプションとして、「常時着信を受けない。」設定にすることが出来ますので、この電話番号に来た通話は直接受けないで「常時Voice Mailに回す。」と言う事もできます。
発信手順:
1.Burnerアプリの中から、相手の電話番号を入力して発信します。
2.相手の電話のCaller IDには、Burnerで取得した電話番号が表示されます。
SMSテキストメッセージの受信・発信のときも、通話時と同じ手順です。
したがって、相手には自分の本来の電話番号を知られずに、電話やテキストメッセージのやり取りが出来る、というものです。
そして、取得した電話番号が不要になったら、いつでも「Burn」ボタンをタップして、その電話番号を解約できます。
アプリをインストールすると、「24時間/通話5分/15テキストメッセージ」有効の「お試し」無料アカウントで電話番号が取得できます。
● 1週間有効、通話20分、テキスト60通の電話番号は、3「クレジット」必要。
● 30日有効、通話50分、テキスト150通の電話番号は、5「クレジット」必要。
● 30日有効、通話90分、テキスト270通の電話番号は、8「クレジット」必要。
● 60日有効、通話75分、テキスト225通の電話番号は、5「クレジット」必要。
電話番号の有効期間の延長は、
● 30日延長、通話50分、テキスト150通が、5「クレジット」。
● 90日延長、通話90分、テキスト270通が、10「クレジット」。
通話時間の追加は、
● 通話60分、テキスト180通の追加が、5「クレジット」。
そして、「クレジット」はアプリ内購入で、
● 3「クレジット」が$1.99。
● 8「クレジット」が$4.99。
● 15「クレジット」が$7.99。
● 25「クレジット」が$11.99。
つまり、30日間テンポラリー電話番号が、$3.98~$4.99(プラス消費税)で所得できるという訳です。
また、一度に複数のBurner電話番号を、一台の携帯で使い分けることも可能です。(例:プロジェクトや目的ごとに受発信する電話番号を分ける、とか。)
まあ、Google Voiceも「別の電話番号を使える」という点では同じですが、不要になったら電話番号を解約し、別の目的が発生したら、また別の電話番号を取得する・・・というのは、Google Voiceだと面倒かも。
実際に「このアプリが有って、便利だった!」と思うことがあるかどうかはわかりませんが、まあ、覚えておくと良いでしょう。