無料で「月200分まで通話、500通までテキスト、500MBまでデータ通信」可能なサービスを提供しているSprintのMVNO、FreedomPopは、このサービスを本日よりSprint版のiPadやアンドロイドタブレットにも拡張して提供することを、発表しました。
【BGR】FreedomPop is about to turn any LTE tablet into a phone with free data, voice and texting – 2014年7月30日
FreedomPopの通話・テキストサービスは、同社の専用VoIPアプリを端末にインストールし、そのアプリ経由で行うため、Sprintの提供するWiMAXまたはLTE回線でデータ通信が出来れば、可能です。
FreedomPopは既に今年(2014年)4月にiOS版無料アプリも提供しており、一部の制限条件のもとに、回線契約を変えることなく、現在契約中のキャリアの回線でFreedomPopの無料サービスを体験できます。
無料通話/テキスト/データのFreedomPopが、iPhone 4/4s/5対応 – 2014年4月29日
このアプリを試して使い勝手に満足した人は、Sprint版のiPadやアンドロイドタブレット(もちろん、iPhone 4/4s/5とスマホもOK)の持込で、FreedomPopと「無料(月200分まで)通話・(月500通まで)テキスト・(500MBまで)データ通信」契約が出来るようになったわけです。
タブレットを主に自宅で使うものの、頻繁ではないにしても、時々外出したときに電話連絡もしたくなる、主婦のような顧客層には便利なサービスではないでしょうか。
FreedomPopは、留守電や、未使用分のデータ通信の翌月キャリーオーバー、そして、超過分の通話料・テキスト料金・データ通信料金、などを有料にして、それを収入源としています。
FreedomPopは現在はSprintの回線しか使っておらず、FreedomPopのサービスに加入するにはSprintブランドの端末が必要です。しかし、米国外からの旅行者などを対象にしてサービスを拡張する計画もあり、AT&TまたはT-Mobile USの回線を使ったサービスも視野に入れて、キャリアと交渉中だと言うことです。
Verizonがポストペイド「データ使い放題」加入者のトップ5%のヘビーユーザーに、当月締め日までと翌月のネットワークアクセス規制を2014年10月1日から開始する予定であることは、3日前に書きました。
VerizonがヘビーユーザーにLTEネットワークアクセス規制を2014年10月1日から開始。ただし「データ使い放題ユーザー」のみ – 2014年7月27日
FCC委員長Tom Wheeler氏はこれに対し、本日、「遺憾の意」を表明しました。
【CNet】FCC chairman puts Verizon in hot seat over new throttling policy – 2014年7月30日
問題は、
● Verizonは700MHz Band 13 LTE使用ライセンスの認可を受ける際に、「エンド・ユーザーのアクセスを規制したり、制限したり、拒否しない」という条件を受け入れて、電波使用権の認可を受けたことにあります。
“open platform rules,” which prohibits the company from denying, limiting, or restricting the ability of end users to access applications of their choosing on a network using this sliver of spectrum.
この問題は以前にも発覚しており、この条件のためにVerizonはiPhone 5/5S/5CなどのLTE対応端末を販売時からSIMロックフリーで販売しているほか、LTE対応iPhone/アンドロイドスマホでのテザリングも禁止や追加料金徴収が出来ません。
今回も、「特定のユーザーだけをLTEのネットワークアクセス規制するのは、LTE 700MHz使用ライセンスの条件に違反する」というのが、FCCの言い分です。
Sprintなどもネットワークアクセス規制を既に行っていますが、Verizon以外はLTE電波使用権認可に同様の条件が付いていなかったので、問題になりません。
また、ネットワークのキャパシティを充分に用意するのはキャリア側の責任であり、ユーザーがペナルティを受けるべきではないことも、FCC委員長は示唆しています。
さて、Verizonは今回はFCCのこの反対意見に、どう出てくるのでしょう?
Sprintのプリペイド子会社であるVirgin Mobile USAは、本日新プランを発表しました。
このプランは、Walmartで購入したVirgin Mobile USAのスマホでのみ加入できるようです。
このプランに加入できるスマホは、最初は
● ZTE Emblem、$79.88
● LG pulse、$99.88
● LG Unify、$129.88
の3機種に限られます。
新プランは「Virgin Mobile Custom」プランと呼ばれ、基本月料金は
● 月$6.98で、通話20分、および、テキスト20通まで使用可能。
SprintのMVNOであるTingは月$6加入料(通話0分、テキスト0通)+最低$3(通話100分まで、または、テキスト100通まで)で使用可能なプランを提供していますが、「通話・テキスト可能で月$6.98」は、例の「アメリカで最も安い月料金」と宣伝している日系プリペイド(クレジットカード後追い請求)よりも安くなります。
“Sprintのプリペイド子会社Virgin Mobile USAが、カスタマイズできるプリペイドプランを2014年8月9日よりWalmart経由で開始。” の続きを読む