前マイクロソフトCEO、スティーブ・バルマー氏がNBAロサンゼルス・クリッパーズの新オウナーか


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まあ、どうでも良い(?)ニュースを、ひとつ。

黒人差別発言が公表され、NBAチーム・オウナーの立場を追放され、チームを売却するようにNBAオウナー会全員一致で決議されたロサンゼルス・クリッパーズのオウナー、スターリング氏ですが、売却の手続きを任されていたスターリング夫人が前マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏と会い、複数の購入希望者の中で、バルマー氏が最終的に売買相手に決定した、と、Los Aangeles Timesは報道しています。
【LA Times】Steve Ballmer appears to win Clippers bidding war for $2 billion – 2014年5月29日
【CNet】Steve Ballmer wins bid to buy LA Clippers, report says – 2014年5月29日

購入価格は、20億ドル。 今日現在、まだ、最終手続きは行われていないようです。
バルマー氏の個人資産総額は、200億ドルと推定されています。

バルマー氏は、クリッパーズをシアトルに移転するつもりは無いそうです。「ロサンゼルスに残したほうが、高く収益が上げられる」と考えているようです。
本人はこの機会に、ロスに引っ越すんでしょうかね。

昨日の共同通信の報道を受けて、ロイターがドイツ現地で追加取材調査


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昨日の共同通信の報道を受けて、ロイターがドイツで現地追加取材をした報道をリリースしています。
【Reuters】Deutsche Telekom willing to keep stake in T-Mobile-Sprint tie-up – 2014年5月29日

まとめると・・・

ソフトバンクとドイツテレコムはこの買収合意を達成させようと努力し、細かい内容を協議中ではあるが、(ソフトバンク/Sprintが)アメリカ規制当局を説得できるかどうかによっても内容は変わってくるため、同意まで持っていくことが現状では難しい。

T-Mobile USAは、2011年12月のAT&Tによる買収提案では、買収が成立しなかった場合の違約金(Breakup Fee)を40億ドル要求していましたが、今回は違約金の要求額は少ない。(今月初めの報道では10億ドル以上を要求している、ということです。)
その理由は、SprintがT-Mobile USを買収した後も、新会社にT-Mobileの名前を残すことと、新会社の経営陣はT-Mobileの経営陣が主体となるため、と書かれています。

更に、SprintがT-Mobile USの主要株主であるドイツテレコムに支払う現金の金額を減らすため、(つまり、ソフトンバンク/Sprintの買収資金負担を減らすため)、合併後、ドイツテレコムは新会社の15%の株を所有することを選択肢の一つとして考えている、ということです。つまり、計算を簡単にするためにSprintとT-Mobile USの簿価が同額とすると、ソフトバンク/SprintはドイツテレコムのT-Mobile US所有株約37%に現金を支払い、残り約30%へは新会社の株を配布。ソフトバンクは合併後の新会社の58.5%(Sprintの80%/2 + T-Mobile USの37%/2)の株を所有することになります。

更に、両社が「もし」合併すると、全携帯会社所有の周波数帯域の三分の一以上を新会社が所有することになり、2015年中ごろに予定されている600MHz周波数の使用権の入札で新会社は入札そのものから排除されるか不利になり、VerizonとAT&Tがかなりの600MHz帯域を獲得することも予想されます。

伝言ゲームは、楽しいね。アメリカでは既に「ドイツテレコムがT-Mobile USをSprintに売却することに同意した」ことになってしまった。


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昨日の共同通信の「ソフトバンクの米社買収、独容認」報道が、
【佐賀新聞】ソフトバンクの米社買収、独容認 ~ 米規制当局の対応が焦点に – 2014年5月29日
アメリカ現地の今朝になって、各紙から続々報道されています。

そして、遂に、約1時間前、PCWorldの報道では「Deutsche Telekom agrees to sell T-Mobile USA to SoftBank」と、売買条件も最終決定し、完全に「ドイツテレコムがT-Mobile USをSprintに売却することに同意した」ことになっています。
【PCWorld】Report: Deutsche Telekom agrees to sell T-Mobile USA to SoftBank – 2014年5月29日
Japanese news site Kyodo News, which reported the agreement, didn’t give details of the price or structure of the deal.

でも、再度、共同通信の原文を読む(共同通信サイトは有料サイトなので、その記事を転載した地方紙の記事を読む)と、
ソフトバンクが検討を進める米携帯電話4位TモバイルUSの買収を、親会社の欧州通信大手ドイツテレコムが容認していることが29日、分かった。…(中略)…
 関係者によると、ソフトバンクの孫正義社長が、Tモバイルとドイツテレコム両社の首脳クラスと5月中旬に会談した。この中で孫社長が買収を提案し、前向きな回答を得たという。3社は最終合意に向け、具体的な買収方法など詰めの交渉を急ぐ

ということで、最終同意ではないと思うんですが。

共同通信  ⇒  PCWorld誌
容認している前向きな回答を得た  ⇒  agrees to sell
最終合意に向け、具体的な買収方法など詰めの交渉を急ぐ  ⇒  didn’t give details of the price or structure of the deal
(「最終条件は決まっていて同意されているが、発表されていない」というニュアンス。)

どうしたら、こうなるんでしょうね・・・・
もちろん、PCWorld誌は、共同通信の報道の日本語原文を読んでいないのは明らかです。

共同通信の「ソフトバンクの米社買収、独容認」報道は、何も新しい内容が無い


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昨日、共同通信が「ソフトバンクの米社買収、独容認」と言うタイトルの記事をリリースしましたが、その内容を読みましたが、何も新しい内容がありません。

この記事前文は、地方紙が複数取り上げていますので、それを読んでみます。例として、
【佐賀新聞】ソフトバンクの米社買収、独容認 ~ 米規制当局の対応が焦点に – 2014年5月29日

また、この共同通信のニュース報道を受けて、ロイターが関係各社にコメントを求めていますが、ドイツテレコムとSprintはコメントを拒否、T-Mobile US/ソフトバンクからはまだ何も得られていません。
【Reuters】Deutsche Telekom agrees Softbank’s plan to buy T-Mobile: report – 2014年5月29日

共同通信の話は、「業界筋からの情報」となっているようです。(以下、太字は共同通信の記事からの抜粋。)

『ソフトバンクが検討を進める米携帯電話4位TモバイルUSの買収を、親会社の欧州通信大手ドイツテレコムが容認していることが29日、分かった。』

このソフトバンク/SprintによるT-Mobile US買収意向の話は昨年12月から浮上している話で、その時点でドイツテレコムは容認していると思うんですけど・・・

『今後は、競争促進の観点から米通信業界の一段の再編に慎重な姿勢を示す米規制当局の対応が焦点になる。』

通信関連を審査するFCCの意見は多少「経営的にSprintとT-Mobile USは単独での長期生存は難しい・・・かもしれない」という意見方向に傾きかけているようですが、独占問題を審査する司法省の意見は相変わらず「この合併には反対」の強固な態度は変わっていないようです。

『関係者によると、ソフトバンクの孫正義社長が、Tモバイルとドイツテレコム両社の首脳クラスと5月中旬に会談した。この中で孫社長が買収を提案し、前向きな回答を得たという。』

条件次第の「前向きな回答」でしょう。

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