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現在、回復しています。
携帯・モバイル&コロラド・デンバー ブログ By A Yoshida
現在、回復しています。
AT&Tは今年(2012年)3月に、年内に携帯電話/タブレット/ポケットWiFiなどの共有データ・プラン(Shared Data Plan)をポストペイド契約に導入したい意向を発表していましたが、Verizonも同様のプランをポストペイド契約に導入することを昨日、Verizon CFOのFran Shammo氏がJ.P. Morgan Technologyコンフェレンスで明らかにしています。
Verizon will kill ‘grandfathered’ unlimited data plans, push users to data share – 2012年5月16日
Shared Data Planとは、現在、各社のポストペイド契約Family Planで実施されている音声通話のShared Minutes Planと同じように、毎月一定容量のデータアクセス・バイト数(例:5GB)を1つの請求書(プラン)で最高5台までの家族のスマートフォンで共有するものです。
スマートフォン加入台数の多い家族はShared Data Planに加入することによって、結果的に毎月の一世帯あたりの携帯電話料金総額を下げることが出来ます。特に家族でも若い人は毎月沢山データを使い、お父さんやお母さんはあまり使わない場合には、その差は顕著に出てくるでしょう。
また、AT&TとVerizonは、iPad/アンドロイドタブレットもこのShared Data Planに含められるようにすることも検討しているようです。
これが実現すれば、あまり外出時には3G/4Gで使わないiPadやアンドロイドタブレットを外で使うときに、別途iPad/タブレット用プリペイドプランなどに加入しなくとも、既に携帯で加入しているShared Data Planを共有することが出来ます。
これによって、携帯1回線加入者でも、複数の端末を持っている人はShared Data Planに変更する意味があります。
両社とも過去にデータ使い放題プランを端末ごとに提供していて、当時このプランに加入していた人は、新しいプランに変更しない限り今でもその「使い放題」プランを維持できています。
その数は両社それぞれ数百万人は居ると推定されており、管理面からも収入減の面からも、両社の悩みの種になっています。
両社はShared Data Planと、4G LTE端末への機種変更は旧プランの強制解除対象とすることにより、これら「データ使い放題」加入者を強制的にプラン変更させる目的もあるようです。
なお、推測によれば、AT&Tは年内に、Verizonは夏ごろShared Data Planを導入すると見られています。
これに対して、アメリカ4大ポストペイド携帯会社で唯一「データ使い放題」プランの提供を続けているSprintは、「(同社の)強みは『使い放題』プランであり、それを変更する計画は今は無い。」と発表しています。
また、T-Mobile USAも、「自分が使いたいときに家族の他のメンバーが既にその月の限界まで使っていて、自分が使えなくなるようなことが発生するは、ユーザーは望んでいない。」として、共有データプラン導入の意向はないことを示しています。
T-Mobile USAは、2012年5月20日よりプリペイド(No Annual Contract)モバイル通信専用プラン(プリペイドWebConnect)プランの料金を改定すると発表しました。
T-Mobile launches new contract-free, data-only plans – 2012年5月17日
旧料金 | 新料金 |
$10/7日/100MB $30/30日/1GB $50/30日/3GB |
$15/7日/300MB $25/30日/1.5GB $35/30日/3.5GB $50/30日/5GB |
1週間プランは料金が上がったけど、もっと多く使える。30日プランは、同じ金額でもっと多く使える・・・てとこですかね。
T-Mobile USAのプリペイド・モバイル通信専用プランは、T-Mobile USA専用USBデータ通信装置、T-Mobile USA専用ポケットWiFi(最新モデルを含む)、T-Mobile USA専用アンドロイド端末、のみで、専用 T-Mobile未開通SIMをアクティベートして使用できます。
T-Mobileプリペイド・モバイル通信(webConnect)用のSIM購入・アクティベート手順 – 2011年6月23日
「ウェブのみ」や、他のSIMフリー端末では、T-Mobile USA用データ専用SIMはアクティベートできません。
また逆に、T-Mobile USAプリペイド携帯用SIMは、T-Mobile USA用データ専用端末やアンドロイド端末では使用できません。
T-Mobile USA用データ専用SIMをアクティベートした後、他のSIMフリー携帯やiPhoneで使用できるか、・・・・ う~ん、それは筆者もやったことがありません。
そもそも、他の携帯は(現在のところ)T-Mobile USAの3G/HSPA+周波数(AWS、Band4、上り1700MHz/下り2100MHz)に対応していないのが多いので、
● T-Mobile USA用データ専用SIMはアクティベートした
↓
● T-Mobile USA用データ通信装置を所有している
であれば、そのSIMはそのままT-Mobile USA用データ端末で使用したほうが幸せに成れるでしょうから、他の端末に刺そうと考えることが間違っていると思います、ハイ。
T-Mobile USAの最新モデルのポケットWiFiは、SIMロック解除すれば、他社のSIMでも使用可能です。
(でも、T-Mobile USAのプリペイド携帯用SIMでは、使えません。)
T-Mobile Sonic 4G Mobile HotSpot (Huawei UMG587)ポケットWiFiをSIMロック解除しました – 2012年5月11日
この記事は、「留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情」連載、第2回です。
留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情:
【プレビュー】 – 2012年5月10日
【1】日本の携帯を持って行くか、現地で買うか – 2012年5月14日
【2】アメリカの携帯電話会社と携帯電話番号 – 2012年5月18日
【3】アメリカのプリペイド携帯の選択と契約(アクティベート)の仕方 – 2012年6月5日
アメリカで携帯電話を持つことを決めたとして、アメリカの携帯電話会社について調べましょう。
このシリーズの趣旨と、予定掲載内容に関しては、
留学生の為のアメリカ携帯電話・インターネット事情:【プレビュー】 – 2012年5月10日
を参照して下さい。
■ アメリカの携帯電話会社 (自社電波を持っている会社) と、ポストペイド契約
アメリカには全米(ハワイを含む)で携帯サービスを提供していて、自社で携帯電話の回線(電波)を持っている会社には、以下の4社があります。
● Verizon Wireless ... 加入者数 1億870万人
● AT&T Wireless ... 加入者数 1億70万人
● Sprint Nextel (Sprint) ... 加入者数 6000万人
● T-Mobile USA ... 加入者数 3373 万人
これらの会社の電波のカバレッジ(サービスエリア)は、
Verizon、AT&T、Sprint、T-Mobile USAのカバレッジ比較 – 2012年2月21日
を参照してわかるように、全米主要都市で普通の人の生活範囲内では、ほぼカバーされます。