スーパーで買い物中にスマフォで購入商品のバーコードをスキャン ⇒ セルフ・レジ(チェックアウト)をスピードアップ
2ヶ月前にModiv社(Catalina Marketing Corp.が買収)が「Stop & Shop」チェーンで実用化している、スマフォで購入商品のバーコードをスキャンして、チェックアウトするシステムを紹介しました。
スーパーで買い物中にスマフォでバーコードをスキャン⇒買い物合計が判って、関連クーポンが画面に提案される。 – 2012年5月3日
同社の2011年1月段階でのセルフ・チェックアウト(当時は、専用ハンド・スキャナーを使用)風景は、こちらの記事の中でも紹介しました。
食品スーパーSafewayのディジタル・クーポンが、全米展開 – 2012年7月20日
同じように「スマートフォンで買い物中に購入商品のバーコードをスキャンし、レジ清算(支払い)を簡素化(スピードアップ)する」システムがワシントン州シアトルの会社QThruにより開発され、ワシントン州Snoqualmieの独立系スーパー、IGA Ridge Supermarket、で6ヶ月間のパイロット運用が成功のうちに終了しました。
Progressive Grocer : Top Stories » Headlines » Technology : WA Grocer Pilots Mobile Checkout Solution – 2012年7月5日
Puget Sound Business Journal : Seattle startup Qthru lets you skip the grocery store checkout line – 2012年7月6日
nibletz : Skip The Grocery Checkout Lines & More With Seattle Startup: Qthru – 2012年7月8日
QThruのシステムは、アンドロイド/iPhoneのアプリで購入商品のバーコードをスキャンすると、データがクラウドに保存されたその店舗の商品マスターで照合され、購入商品リストとして保存されます。
レジ(チェックアウト)では専用『レジ』の画面に表示されているQRコードをスマートフォンでスキャンすることにより、買い物IDコードを、スマートフォンと、専用『レジ』との間で照合され、前もって登録されているクレジットカードなどの支払い情報に決済されます。
買い物客は、インストールされた専用アプリで商品のバーコードをスキャンします。スキャンした商品がスマフォの画面にリストされます。、
別の商品のバーコードをスキャンすると、購買リストに追加され、合計金額も分かります。
買い物が済んだら、QThru専用セルフ・レジへ進み、画面に表示されているQRコードをスマートフォンでスキャンします。
事前に登録されているクレジットカード情報で支払いが完了し、レシートが印刷されます。
スキャンし忘れや盗難(万引き)を防ぐため、店員がレシートと商品を照合します。
買い物が終了しました。
上のスクリーンショットを含め、QThruのホームページの下のほうにいくつかのYouTubeビデオがありますので、興味のある方は見てください。
QThru ホームページ
QThru社では、このシステムは食品スーパーに限らず、いろいろな小売店で応用可能だと言っています。
また、6ヶ月のパイロット運用が終わって、今後の改良点としては、その場でのリアルタイムクーポン提案(たとえば、Heinzのケチャップをスキャンした時に、Del Monteのケチャップの特売クーポンがあれば、それをリアルタイムで画面に提案する)などを改善していきたいということです。
QThruのこのシステムは、IGA Ridge Supermarketのオウナーが持っている他の4スーパーと一ヵ所のハードウェアショップ(ホームセンター)に今後、順次設置される予定です。
QThruのiPhoneアプリは、AppStoreで「The Ridge IGA Supermarket」(お店の名前)で検索できます。(たぶん、アメリカ・アカウントのみダウンロードできるでしょう。)
バーコードを認識すると、自動的に商品名と「The Ridge IGA Supermarket」での販売価格が表示されます。
「The Ridge IGA Supermarket」で販売していない商品のバーコードをスキャンすると、エラーメッセージが出ました。