Sprintの今後のLTE回線整備計画
Sprintは本日、ソフトバンクに買収された後、初めての四半期業績発表を行いました。
結果は、・・・
ポストペイド加入者数が2013年7-9月期で36万人の純減。
まあ、今のLTE回線の現状では、しょうがないっすよ。
我が家は、Verizonも、AT&Tも、T-Mobile USまで今年6月にLTEが来ているのに、SprintのLTEは、まだぁ~? WiMAXは、基地局の谷間で、東西500メートル先はカバーされているのに、我が家はダメ。詳しく住所を入力すると、「カバーされていません」って、WiMAX端末は送ってもらえない状況。
それでも我が家は、15年近く前のアメリカで初めて(?)のカメラ付き折りたたみ式フィーチャーフォン、サンヨーのSCP-5300以来、Sprint忠誠なんですけど・・・(その前は、Pacific Bell、GTE、T-Mobileの時もあった。)
もっとも、他にAT&T iPhoneとVerizon LTEポケットWiFiも契約していますが・・・
さて、加入者数に戻ると、Sprintプリペイド(Sprint、Virgin Mobile USA、BoostMobile)加入者は8万4000人増。卸回線(MVNO加入者)は18万1000回線増。
ということで、まあ、プリペイド加入者は自社ブランドとMVNOを合わせて26万5000回線増と、それほど悪くは無かったようです。
【Sprint】Sprint Reports Third Quarter 2013 Results – 2013年10月30日
で、問題の「アメリカ4大キャリアで最悪のLTE整備状況」ですが、四半期業績発表後の投資家向けコンフェレンス・コールで、Sprintネットワークオペレーション部門のSteve Elfman社長が、Hesse Sprint社長とともに、今後15ヶ月のSprintのネットワーク整備計画に触れています。
【FireceWireless】Sprint to cover 100M POPs with 2.5 GHz LTE by end of 2014 – 2013年10月30日
・・・これが、現在の不満を持つ一顧客には、最も気になるところです。
それによると、Sprintは、
● 1900MHz (Band 25) LTEは、昨日2013年10月29日現在、230都市に拡大。(Sprint側からの人口カバーの発表は、未だに無し。大都市のLTE整備が遅れているのが、バレるから。)
● 1900MHz (Band 25) LTEは、2013年末までに人口カバー2億人(人口カバー率約67%)が達成できる見込み。
● 1900MHz (Band 25) LTEは、2014年中頃に導入完了予定。2014年末までに人口カバー2億5000万人(人口カバー率約83%)の予定。
● NextelのiDen停波で空いた800MHz (Band 26) LTEの設置は既に始まっている。サービス地域の拡大を2014年も継続する。
● 2013年末までに5000基地局で2.5GHz TD-LTE(Band 41)を設置する。
● 2014年からは2.5GHz TD-LTE(Band 41)の設置地域を拡大する。特に、大都市/人口密集地体を優先する。
● 2014年末までに2.5GHz TD-LTEの人口カバーを1億人目標(人口カバー率約33%)とする。
● 2.5GHz帯域は、最終的に全米的に120MHz幅で使用する計画。
● LTE整備優先順位は、(1)1900MHz (Band 25)、(2)800MHz (Band 26)、(3)2.5GHz TD-LTE(Band 41)の順。
● Sprintポストペイド加入者は、この3つのLTE周波数にアクセスできるようになる。
● 現在の1900MHz (Band 25) LTE(5+5MHz)では、実効速度6-8Mbpsの速度でアクセスできる。
● 試験電波発信中の2.5GHz TD-LTE(Band 41)では、実効速度50-60Mbpsの速度でアクセスが観測されている。
更に、
● 3つの周波数をアグリゲーションする技術、Sparkを、カリフォルニア州シリコンバレーの研究所で開発しており、既に実践でピーク速度50-60Mbpsの速度を達成している。また、研究室内では1Gbpsの速度を達成した。すぐにとは行かないが、将来的には一般加入者も3つのLTEバンドを同時に使って1Gbpsのアクセス速度が達成できるようにすることを、目標にしている。(何年後?)
● Sparkは既に5都市(New York, Los Angeles, Chicago, Tampa, Miami)で利用可能である。(・・・ということは、この5都市では、3周波数帯域でLTEが開始されているということ?)
● Spark対応のスマホ(Samsung Galaxy S4 Mini, Galaxy Mega, LG G)は、2013年11月8日から発売開始。同じくSpark対応のHTC One Maxも、間もなく発売予定。
● Sparkは、今後3年間で米国内トップ100都市でサービス予定。
【CNet】Sprint unveils Spark, its ultra-fast 1Gb wireless service – 2013年10月30日
まあ、夢物語は良いのですけど、まず、我が家にSprintのLTEが一つ(1周波数)でも良いから来るのが、先です!