T-Mobile USAが低価格プリペイド携帯サービスをGoSmartブランドで全米展開開始


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T-Mobile USAは2012年12月初めから一部の地域で低価格プリペイド携帯サービス、GoSmartブランドを試験的に提供していましたが、これが2013年2月から全米展開されます。

GoSmartブランドは、Sprint社のプリペイド携帯・モバイル通信専門の100%子会社であるVirgin Mobile USAとBoostMobile部門に対抗するために始められたものと考えられており、T-Mobile USAの月極め低価格プリペイド携帯路線の新サービス商品です。

しかも、AT&TのプリペイドサービスGoPhoneの名前に対して、GoSmartと名付けているところも、面白いです。

通信プランは
● 月$30で、アメリカ国内通話と、アメリカ国内テキストが使い放題
● 月$35で、アメリカ国内通話と、アメリカ国内テキスと、2G GSMデータ通信が使い放題
● 月$45で、アメリカ国内通話と、アメリカ国内テキストと、データ通信が使い放題(データ通信は月5GBまで3G速度、それを超えると翌支払い期間開始まで2G速度に制限される。)
の3種類だけです。一番高い月$45のプランでも、通信が「3G」速度と書かれています。T-Mobile USAが力を入れて広く宣伝している「”4G”」(HSPA+/DC-HSDPA)でないところが、興味あります。

また、オプションとして
● 月$5で、海外200カ国へのテキスト(SMSのみ)送信が使い放題
● 月$10で、海外200カ国へのテキスト(SMSのみ)送信と、日本を含む50カ国への固定電話への通話が使い放題
の国際プランがあります。このオプションの国際プランに加入しない場合には、
▲ SMSテキストは1通当たり$0.10
▲ 対日本を含む国際電話の発信は1分当たり$0.50(一部の国は1分当たり$1.00)
で課金されます。また、携帯電話番号への国際電話の発信とMMS(Picture Mail)はオプション・プラン適用外で、
▲ MMS/Picture Mailは1通当たり$0.25
▲ 対日本を含む携帯電話への国際電話の発信は1分当たり$0.50(一部の国は1分当たり$1.00)
になります。
国際電話は、直接ダイアルします。(つまり、最初にアメリカ国内アクセスポイントに掛ける必要が無い。)

SIMだけ販売は1枚$8、消費税と送料(最低$4~翌日配達$15)は別途課金されます。電話とのセットも販売されます。

携帯本体は、月$30/$35プランでは、
● 2G GSM 1900MHz
に対応した携帯が必要です。月$45プランでは、
● 2G GSM 1900MHz、
● 3G W-CDMA AWS(Band 4、上り1700MHz/下り2100MHz)、または、3G W-CDMA 1900MHz(Band 2)
に対応した携帯が必要です。3G Band 2での電波整備は現在、T-Mobileが全米で推進しているものですが、一部の地域では今年(2103年)夏まで使用できませんので、注意してください。

GoSmart Mobileのホームページ
GoSmart Mobileホームページ
から販売店を探してみると、今のところ
- T-Mobileショップでは販売していません。
- 全国チェーンの小売店でも販売していません。
- 市内でもメキシコ系住人の多い地域や独立系小売店で販売しているようです。

プランを良く見ると、GoSmartは
■ ネットはそんなに速度が速くなくても良い。(せいぜい、3G速度まで。)
■ 通話やテキストが使い放題で、限度を気にしなくても使える。
■ オプションの月$10に加入して、相手が固定電話だけでよければ、国際電話も使い放題。
というのを求めている人には、考慮に値するプランだと思います。



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「T-Mobile USAが低価格プリペイド携帯サービスをGoSmartブランドで全米展開開始」への6件のフィードバック

  1. Go Smart MobileはT-Mobileのサービスだったんですね。
    気になったので、取り扱い店舗に電話したら「まだない」と言われて、何で?と思ってましたが2月から本格的にサービスを開始するんですか。

    長期滞在者には、T-Mobile Monthry 4Gプランの方が安いかも?ですね。

    管理人 返信:

    GoSmartは最速3G(1-2Mbps)速度が限度なので、データ通信の速度を優先するならT-MobileのMonthly4G。速度はそれほど重要ではなく、通話はそれなりにするが、安いほうが良いならGoSmartですかね。

  2. Monthly4Gの方が安いですよね。上記の45%引以上じゃないとお得感が出ないような気がします。

    管理人 返信:

    もちろん、月100分で通話が足りる人はMonthly4G 月$30プランのほうが安いです。
    それに、T-Mobileプリペイド(Monthly4G)はネットが”4G”(DC-HSDPA)までの速度に対し、GoSmartは最高3Gですね。
    ネットの速度よりも、通話し放題が重要、と言う人にはGoSmartの選択肢が出てくるかもしれません。

  3. こういうことに疎いので教えてください。

    現在SIMロック解除済みのiPhone4をStraightTalkで使っています。($45/moのプラン)

    GoSmartもしくは Monthly4Gへ切り替える利点はありますか?(コスト以外で。データはUnlimitedを希望。通話は100分でも可。)

    管理人 返信:

    T-Mobileのもともとの3G/4G周波数は、iPhoneでは対応していない周波数(上り1700MHz/下り2100MHz)です。

    昨年秋からT-Mobileは、iPhoneでも対応している1900MHzでも3G/4Gを、全米で順次追加しています。しかし、全ての地域でこれが完了するのは今年の夏になります。

    したがって、自分の住んでいる地域がまだT-Mobileの3G 1900MHz対応になっていなければ、T-Mobileに変更するメリットはありません。

    最新のT-Mobile 1900MHz 3G地域は、
    http://www.airportal.de/
    でチェック。

    GoSmartは最高速度が3G速度限定なので、スピードを必要とする人には、これに変えるメリットがありません。

    自分の使う地域がT-Mobileの3G 1900MHzのサービスが開始されているなら、T-Mobileの月$30/通話100分/データ使い放題(ただし月5GB以上は速度制限)は考慮する価値があるでしょう。

    「アメリカの携帯会社のパケ放題・・・まだあるんだゾ」
    https://blogfromamerica.com/wp/?p=13836
    参照

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