iPhone/iPadでアメリカの地上波TVを観るガジェット
ふ~ん、こんなものが既に出ていたんだねぇ。
MacWorld : EyeTV Mobile offers live TV on your iOS device – 2012年12月14日
iPhoneやiPadの30ピン・ドックコネクター、または、Lightning-to-30-pin adapterに付けて、アメリカの地上波モバイル・ディジタル放送(ATSC-Mobile、日本で言うところのワンセグ放送?・・・へぇ~、アメリカでもワンセグが始まったんだね。)を観るチューナーです。もちろんチューナーを装着するだけでなく、EyeTVアプリ(無料)をiデバイスにインストールしないといけませんが。
2012年11月19日よりElgato社から発売されています。
Elgato : EyeTV Mobile
モバイル地上ディジタル波(ATSC-Mobile)から映像を取り出すので、これを楽しむのにデータアクセスをヘビーに使わなくても良いという点はメリットがありますが、そもそも、なかなか室内での地上ディジタル放送をこんな小さなアンテナで受信するのは、難しいんですよねぇ。
筆者もアメリカのTV地上波がディジタルに切り替わった直後、災害時やキャンプなどの時のために電池で稼動するポータブルディジタルTV(ATSCフルセグ・ディジタル対応)を買いましたが、室内では受信できるチャンネルが少なくて、「なんだ、これ」と思いました。キャンプ時は今度は基地局から遠すぎて、電波が届かなくて、何も映らないでしょう。
アナログTVは信号が弱くても、ザラザラ雑音信号が画面に出ますが、弱いなりにTVは映ります。ディジタルTVの弱いところは、電波が弱いと何も映らないということですね。
EyeTVアプリは、モバイル地上ディジタル波TVの放送を一時停止して、停止したところから再開したりすることが出来るので、放送中にブラウザーで何かを調べるときでも放送内容を見逃さないことが出来るそうです。
また、専用番組表もあり、そこから今観ている番組情報をEメールやツィートできるそうです。
Elgato EyeTVは、iPhone 4以上、iPod Touch第4世代以上、全iPad、のiOS 5.1以上に対応していて、定価$99.95です。Dyle Mobile TV(ATSC-Mobile波)が受信できる地域(現在、35都市。人口カバー率55%。)での視聴に限ります。
オンラインショップAmazon.com、などで既に販売しています。
なお、日本とアメリカのディジタル放送の方式が違うため、このチューナーは日本では使用できません。
球技場で試合観戦中に同じ試合の実況放送をiPhoneで観たり、車で移動しながらiPadでTVニュースを観たり(運転手はダメですよ~)、どのくらい映りが良いのか、試してみたいですね。
こんばんは。
アメリカでは携帯でテレビを見たりしないんですか?日本の携帯にはワンセグがありますが、アメリカには無いんでしょうか?そもそも携帯でテレビを見る需要ってあるんですか?
また、HULUのようなネットのサービスでミュージックビデオや映画が見られるようなサービスをしている通信キャリア(ベライゾンとか)って無いんですか?需要無いのかな。
管理人 返信:
2013年6月24日 1:57 AM
ケータイで有料加入してTVを見るサービスとしては、過去に2007年にVerizonが、2008年にAT&Tが、Qualcommが提供するMediaFloというUHF電波を使用した携帯へのTV配信サービスがありましたが、採算が合わないために2011年3月27日に廃業しています。
2011年からはMobiTVがAT&T、Sprint、T-Mobileで有料加入(月いくら)で視聴できます。データ通信を使用して映像を流しています。番組はリアルタイムだけでなく、オンデマンドのものもあります。
2012年からは、いわゆる日本のワンセグに当たる電波での有料TVサービスDyleが行われています(携帯に電波受信装置を外付けする必要がある。)が、アメリカは地理的に広いので、電波は全米はカバーされていません。それどころか、主要都市部だけです。
HuluやYouTubeなどのようなアプリは、データ通信さえ繋がっていれば、どのキャリアのスマホ/iPhoneからでも見られますよ。キャリアには関係無いです。データ通信コスト以外には、キャリアには料金が発生しません。
あと、どうしても携帯でTV見たい人で知識のある人は、SlingBox(ロケフリ)を自宅に設置して、外で携帯画面で見ています。これならデータ通信費以外は、コンテンツ視聴料は無料です。私もそうしています。
それから飛行機機内では、事前にNetFlixやHuluなどでダウンロードしておいた映画をiPadで観ている人が、最近多く目立ちます。
アメリカは例外地域を除いて車社会であり、車の運転中はTVを見られないので、携帯でのTV視聴のサービスは(電車やバス通勤の人対象で)まったく需要が無いとはいいませんが、採算が取りにくいと思いますね。
それと、日本よりも先にHDR(DVR)が普及した(CATVや衛星TVの会社がDVRサービスをバンドルしてきた)ので、TVをリアルタイムで放送時間に観ないで、録画しておいてあとで帰宅してから観る人がかなり多くなっていると思います。よって、TVを帰宅途中に携帯で観る必要性を感じている人は、日本よりも少ないでしょう。