オーストラリアのスーパー、Woolworthsが店長890人にiPadを配布
オーストラリアで864店舗(Wikipediaによる)を展開する食品スーパーのWoolworthsは、全豪の890人の店長(Store Manager)に3G通信対応のiPadを配布し、店長業務の補助を行っています。
Woolworths deploys 890 iPads for ‘happier’ store managers – 2012年8月21日
Woolworthsは12ヶ月前に90ヶ所の店長を対象にiPad使用試験プロジェクトを実施し、成功を収めたので、2012年8月17日からオーストラリアの全店舗でこれを採用することになりました。
これまでの店長業務は、バックオフィス(事務室)にあるデスクトップPCを使って帳票作成、在庫管理、店員のスケジュールなどを管理する仕事が多かったものです。
3G通信可能は新iPad(iPad 3) 16GBと、カスタム・アプリのおかげで、店長はこれらの時間と手間のかかる業務の一部を店内に居ながらにして出来るようになり、店長の時間の20%が自由になった、と推測しています。これらの空いた時間は店内での顧客対応に使えるので、顧客満足度も上がり、金銭的にも多額の節約になる、と考えられています。
iPadを採用するまでは、店長がバックオフィス(事務室)に閉じこもっている時間が長く、店長自身にもフラストレーションが溜まっていましたが、これによって事務室で費やす時間が減り、店長もハッピーになったということです。
アプリはGoogle Apps for Businessを使ったカスタム・アプリや自社開発のTap for Support社内サポート用アプリですが、これらのアプリの更新やiPadのデバイス管理は回線を提供しているOptusがMDM(mobile device management)ツールを介して提供しており、店長のiPadが紛失した場合でも、このMDMシステムを使用してiPad内のデータを全て消去することが出来るようになっています。