iPadを使った食品スーパーのレジ(POS)システム、ピッツバーグのスーパーが試験運用
アメリカ、ペンシルバニア州ピッツバーグの自然食品スーパーマーケットMarty’s Marketは、
Marty’s Market ホームページ
Revel Systems社(サンフランシスコ本社)のiPadを使った食品スーパーPOSシステムの試験運用を5つのレジ(チェックアウト)レーンで始めました。
Revel Systems ホームページ
Revel SystemsのiPad店舗(POS)システムは、これまでレストランやランチ・トラックなどで利用されてきました。
同社は今回、iPadにテーブル(バーコード)スキャナー、計量機、レシートプリンター、クレジットカードスキャナー、キャッシュドロワーを独自の専用Revelルーターを介してワイヤレスで統合し、食品スーパー向けのPOSレジシステムを開発したものです。このシステムは、2012年7月28日から8月1日までラスベガスのMandalay Bay Resort & Casinoで開催されたRetailNow 2012 Expoでも「The innovative solution award」を受賞しています。
RetailNOW 2012 awarded Revel Systems iPad POS “The innovative solution award” for POS - 2012年8月1日
このスーパーマーケット iPad POSシステムは、2012年8月21日に正式に一般リリースされ、Marty’s Marketが最初に試験運用するものです。
Revel Systems Brings iPad Cash Register To Supermarket Industry With Launch Of Grocery iPad Point-Of-Sale System - 2012年8月21日
Marty’s Market Pilots iPad POS System - 2012年8月21日
Revel iPad Grocery POSはクラウドをデータ保存先として使用するため、店内サーバーは不要で、リアルタイムでどのiPadからも売り上げ状況が検索できます。
その他、食品スーパーで必要な機能である店内デリの価格組み込みバーコードを読んだり、セルフレジとしても使用できる機能を持っています。
在庫管理、従業員スケジュールなどのバックオフィス機能も利用できます。
APIも提供されており、ソフトウェアのカスタマイズも可能になっています。
Revel iPad Grocery POSのライセンスは、1レジ当たり$2000に設定されており、他にスキャナー/レジプランター/計量機/クレジットカードスキャナーなどのハードウェアの価格が追加されます。
今後、「ミレニアム世代(1982~2001年生まれ)」の購買力が「ベビーブーマー世代」の購買力を越えると予想される中で、Marty’s Marketなどの自然食品/ハイエンドスーパーマーケットは、ミレニアム世代に魅力有る最新のテクノロジーを利用したツールを提供することで、集客力を向上しようとしています。これらの最新技術は店舗側にも役に立つだけでなく、訪れる客層にも魅力あるシステムなのです。
Revel Systemsもこのミレニアム世代に注目し、スペシャリティー・スーパーマーケット用iPad Grocery POSシステムの開発を進めた、と言うことです。