病院内のiPad利用も、増えている:患者データのプライバシー保護の為、モバイル・ネットワーク・セキュリティ対策が頭痛の種
オンラインNetworkWorld誌が興味深い記事を今日、公開しています。
IPad management, security crucial in hospital tablet roll out – 2012年8月28日
カリフォルニア大学アーバイン校医学部大学院は、2年前から新入医学部大学院生100人全員にiPadを支給し始めました。
Incoming UCI medical students to receive iPads loaded with first-year curriculum – 2010年8月3日
同大学、および、付属病院は、医学生の教育のためにSharePointを利用し、iPadをクライアント端末とするドキュメント共有システムを、教育の一部として導入しています。
そして、2012年7月から大学病院の緊急患者受け入れ部門(Emergency Department)で、18人全員の担当医にもiPadを支給しました。
また、”Bring Your Own Device” (BYOD) 政策の導入で、個人のiPhoneやアンドロイド携帯の持ち込みも、条件を満たせば許可されています。
さらに同大学付属病院は、3つのiPadアプリを開発し、病院内アプストアからダウンロードできるようにしています。
現在使用しているアプリは、
● 病院内で専門職技師や医師・看護婦を館内呼出しするアプリ、
● 館内地図と案内アプリ
● 患者のケアに関するアンケートアプリ
です。
このような動きの中、入院患者の医療データのプライバシー保護のため、このiPadや、BYODのiPhone/スマートフォンのセキュリティ管理が重要になってきています。
同病院はAirWatch モバイルデバイス管理システム (mobile-device management、MDM) ソフトウェアと、
Bradford Networksのネットワークアクセス制御システムを使い、装置のMACアドレスレベルでモバイル端末の管理を行っています。個人所有のモバイル端末も、 病院内で使用するにはAirwatchをインストールしなければなりません。MACアドレスが承認され、AirWatchのモバイルセキュリティ管理システムがインストールされている医学生や教授陣・病院スタッフのデバイスだけが、病院内の医療関連資料や記録のサーバーにアクセスでき、入院患者を含めそれ以外の端末は館内一般用ネットワークにしか接続できません。