帝王切開出産直後のお母さんが、新生児集中治療室の赤ちゃんと、iPadで対面。
ロサンゼルスのシダーズ・サイナイ病院(Cedars-Sinai Medical Center)では、出産直後のお母さんが新生児集中治療室(NICU)に出向けないほど体力が弱っている場合に、iPadを使って入院室から自分の赤ちゃんに面会できるBabyTimeプログラムを最近開始しました。
iPads help new moms bond with their infants in the Neonatal Intensive Care Unit – 2013年4月4日
帝王切開手術で出産したお母さんは、術後24~48時間は入院ベッドから立ち上がる体力が無いことが多く、また、未熟児や何らかの合併症・症状を持っている新生児は新生児集中治療室(NICU)に入れられることが多く、生まれたばかりの赤ちゃんをお母さんの部屋に連れて行くことが出来ません。
そのため、新生児集中治療室(NICU)に受け入れられた赤ちゃんの新生児保育器の横にはiPadを配置し、お母さんの入院室ベッドにもペアのiPadが配布さられます。そして、お母さんがベッドから赤ちゃんを見たいときには、iPadの画面を通して自分の赤ちゃんを見れるようにしました。
シダーズ・サイナイ病院では、帝王切開したお母さんの2~3割は、手術直後の24~48時間はベッドから立ち上がって新生児集中治療室(NICU)へ向かう体力や気力が無いそうです。
このiPad面会プログラムを通して、このようなお母さんが自分の赤ちゃんと入院ベッドから対面できるだけでなく、新生児集中治療室の看護婦やお医者さんとリアルタイムのコミュニケーションをして、赤ちゃんの状態をスタッフに質問したり、母親としての指示や依頼を伝えたりすることができるようになりました。
お母さんは、1日2回、このBabyTime iPadプログラムにログインできるそうです。
院内でのiPad間の通信は、セキュアなWiFi回線を使用して行われます。
ロスアンゼルスのシダーズ・サイナイ病院は院内でのモバイル技術の採用に積極的で、病院のスタッフ全員がiPhoneを使用して院内の看護婦や医師の間の必要なコミュニケーションを行っています。また、 同病院の医師は入院患者のEKG心電図結果や、出産直前のお母さんの胎児の状況モニターを、iPhoneを使って遠隔地から監視することが出来ます。