アップルがアメリカでiPhone 4のSIMフリー版を販売開始


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アップルが、アメリカのアップルストアおよびアップル・オンラインストアで、2011年6月14日よりSIMフリー版のiPhone 4の販売を開始しました。

 

値段は、
iPhone 4 16GB 白または黒 $649(消費税別)
iPhone 4 32GB 白または黒 $749(消費税別)
です。

(比較参照:
AT&TまたはVerizonとの新規2年契約束縛の場合のSIMロック版は、
iPhone 4 16GB 白または黒 $199(消費税別)
iPhone 4 32GB 白または黒 $299(消費税別)
つまり、SIMフリー版は、SIMロック版に比べて$450高い。)

今まで近隣では、お隣カナダのアップル・ストアでしか購入できなかったSIMフリーiPhone 4が、これでアメリカでも購入できるようになりました。

なお、SIMフリー版iPhone 4にはSIMが付いてきませんので、購入後にアメリカ国内で使用する場合は、AT&Tショップで契約し、SIMを貰う必要があります。

もちろん、既にAT&TでSIMロック版のiPhone4の契約SIMを所有している人は、SIMフリー版を購入したら、SIMをSIMフリー版に挿入すれば、使えます。

また、通信方式が違うため、このSIMフリー版iPhone 4は、Verizon・Sprint・MetroPCS・Virgin Mobile USA・BoostMobile・Cricketなどでは使用できません。
T-Mobile USAではネット速度の遅い2G GSM通信方式のみで使えます。iPhoneがT-Mobile USAの3G周波数に対応していないので、通信速度の速い3Gでは使用できません。

また、T-Mobile USAは現在AT&Tとの併合に向けて米国政府認可手続き中で、来年3月には併合出来るかどうかが米政府によって判断されます。
T-Mobile USAは4G LTEおよびそれ以降の電波使用に関して米国政府の認可を受けていないため、AT&Tと併合できない場合は、おそらく他のキャリアと合併することになるでしょう。(Sprintが有力。)

従って、現実的にはアメリカ国内ではSIMフリー版iPhone 4を購入しても、AT&T以外と契約することは、メリットが無いか不可能です。

今回のSIMフリー版iPhone 4をアメリカで購入するメリットは、米国外で国際ローミングする、または、米国で購入して米国外で使用する人には、大きなメリットがあります。

今回アップルがアメリカ国内でもiPhone 4 SIMフリー版を販売するように至った理由は、もちろん、アップル担当者以外は解りませんが、2011年3月からのGevey SIMロック解除アダプターの発売、2011年4月中旬に一時的に出てきたiPhone不正SIMロック解除業者の乱立、なども影響している可能性もあります。


また、SIMフリー版iPhone 4はアップル・ストアでしか販売せず、購入者はこれをAT&Tショップへ持ち込んでSIM契約をすることになりますが、AT&Tがこれまでの「米国内で販売されたiPhone以外は、ポストペイド契約はしない」という方針を変えて、米国外で購入したSIMフリーのiPhoneや、SIMロック版を購入後にSIMロックを解除したiPhoneでもポストペイド契約が出来るようになるのかどうか、不明です。

更に、AT&Tは現在のところiPhoneをプリペイド(GoPhone)SIMで使用することを公認していません。このSIMフリー版iPhone 4の存在を認め、更に、海外からのSIMフリー版iPhone 4持込みでのポストペイド契約を認めると、必然的に、「海外からのSIMフリー版iPhone 4持込みでのプリペイド契約を認めろ」という海外(特にヨーロッパ)からの出張者・旅行者からの要望が高くなるのは、明らかになります。AT&Tがその要望に応えて、iPhone用プリペイドSIMを正式に販売するかどうかが、面白いところです。

もしAT&Tが正式なiPhone 4用プリペイドSIMを即座に販売しなかった場合、AT&Tの回線を使っているMVNOのH2O(Locus Telecommunications)や、T-Mobile USAの回線を使用しているMVNOのSimpleMobile、またはそれ以外の新規参入MVNOが、これを機会にデータパケット使用量上限を増やしたiPhone 4用プリペイド・マイクロSIMの販売を開始してくるかもしれません。

このように、SIMフリー版iPhone 4の発売は、アメリカ国内での通信サービス面でも影響が出てくると思います。

そして、既にiPhone 4/3Gs/3GをSIMロック版で購入しているアメリカ国内の消費者が、SIMロック解除できるようになるのかどうか・・・イギリスなどで既に許されている、シリアル(IMEI)番号によるiPhoneのロック解除が、アメリカ版でもいつか正式に許可されるようになるのでしょうか?

いずれにしても、秋頃発売されると言う噂が立っている次のiPhone新型モデル(4s?5?)にも、アメリカではSIMフリー版の選択肢が出ることは、間違いないでしょう。(ただし、2年契約束縛のSIMロック版よりも高い。)

備考:
今回アメリカで販売開始されるSIMフリーiPhone 4のモデル番号の最初の5文字は、色・メモリーサイズによりMC603、MC604、MC605、MC606で、香港・中国・台湾・シンガポール・パキスタン・バングラディッシュ・タイ・ベトナム・トルコ・カナダ・メキシコ・エクアドル・オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・ドイツ・フランス・オーストリア・ベルギー・オランダ・ギリシャ・イタリア・キプロス・スペイン・ノルウェイ・フィンランド・スェーデン・アイルランド・ルーマニア・ロシア・カザキスタン・サウジアラビア・南アフリカ共和国などで既に昨年から販売されているSIMフリーiPhone 4となんら変わりはありません。(初期言語はそれぞれの国で違い、それに従ってモデル番号の末尾が違う。)

アメリカ限定モデルではありませんので、誤解の無いようにしてください。











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