今回の新iPad (3rd Generation)の発売によって特に両社のiPadプランが変わるわけではありません。
昨日の記事にも書きましたが、
iOS 5.1アップデートに関連する雑話、2件 – その1: iOS 5.1にアップグレードしたら、AT&T iPhone 4Sが急に4G(HSPA+)対応になった? – 2012年3月8日
一般にアメリカのパケット通信料金は、アクセス速度に依存しません。(例外は、T-Mobile USA プリペイドの「$2/Dayプラン」と「$3/Day」プラン。)
したがって、高速LTEでアクセス出来るようになるからといって、3Gプランと比べて料金が高くなるわけではありません。
したがって、AT&TとVerizonの新iPad (3rd Generation)のプランも、以下のページで紹介しているプランがそのまま適用になります。
iPad 2、AT&TプランとVerizonプランの比較 – 2011年3月23日 (最終編集 2012年1月28日)
簡単にまとめると、
プラン(料金)
“AT&TとVerizonの新iPad(第三世代)料金プラン、テザリング、比較。” の続きを読む
新iPad (3rd generation)の発表会から一夜明けて・・・
標題のごとく、「新iPad (3rd generation)のLTE 2100MHz」とは何を意味するのか、疑問が増してきています。
まず、この2100MHzがどの周波数を意味するのか、考えられるのは
1.2100MHz (LTE Band 1)
2.1700MHz/2100MHz AWS (LTE Band 4)
なのですが・・・
● 発表直後の筆者の反応は、「アメリカ(AT&T)・カナダ(Bell、Rogers、Telus)のキャリア以外に欧州・アジアのキャリアにも対応する為に2100MHz(Band 1)を含んでいる」と思ったのですが、今回新iPad発売される国のページを全て見て行くと、アメリカ・カナダのほかにイギリス・オーストラリア・ドイツ・フランス・シンガポール・スイスの6カ国で、同じモデル番号(例えば、WiFi+4G 64GB 黒モデルなら、
AT&TモデルがMD386LL、
カナダがMD368C、
イギリスがMD368B、
オーストラリアがMD368X、
ドイツがMD368FD、
フランスがMD368NF、
シンガポールはMD368ZP、
スイスはMD368FD。
末2桁は発売国の初期言語によって違う。)の新iPadが発売されることになっています。そして、通信周波数対応はどれも同じで、「LTEは700MHz、2100MHz対応」の記述になっています。
ところが、これらの国では現在LTEは広く導入されておらず、計画中かテスト中です。しかも、市場に導入される予定のLTE周波数がこの新iPadの対応周波数とは全く違っています。(たとえば、ドイツだと800MHzと2600MHz。)
※ 香港と日本は、現在のところ「WiFiオンリー版」しかオンライン予約できません。
つまり、これらの国でLTE対応の新iPad(実質的にAT&Tモデル)を購入しても、その国内ではその新iPadはその国のLTE周波数では、今も将来も使用できません。
新iPadは、もともとアメリカ・カナダのキャリア以外のLTE周波数を考慮しては設計されていない、と言うことを意味しています。
● AT&Tは昨年(2011年)夏にLTEをアメリカ国内で導入開始する際に、700MHz(Band 17)と、AWS(上り1700MHz/下り2100MHz、Band 4)でアメリカ国内の同社のLTEを導入する、と発表しています。
この理由は、その当時は「AT&TのT-Mobile USA買収」の話が司法省の反対に合うとは予想さられておらず、買収が成立すればT-Mobile USAが所有しているAWS周波数帯を抱合し、それをLTEに使える、と計画していたからです。
実際に昨年夏以降に販売されたAT&T用のLTE対応モバイル端末(USB、ポケットWiFi)は、LTEで700MHzの他に、T-Mobile USAとの買収完結を見越してAWS(上り1700MHz/2100MHz)にも対応しています。(実際にはAWS周波数帯域でのLTEサービスは、AT&Tは米国内どこでもまだ実施していませんが・・・)
“新iPad (3rd generation)のLTE 2100MHzとは?” の続きを読む
新作iPadの発表会はまだ続いていますが、・・・ ・・・始ってから1時間半弱で終了しました。
● 新作iPadは、本日(米国時間2012年3月7日)、アップルサイトで予約開始。
現在、アップルサイトは、「We’ll be back soon」と表示されています。発表会が済んだら、間もなく注文開始になるでしょう。
2012年3月16日から店頭販売開始。
価格は、WiFi版、
16GB $499
32GB $599
64GB $699
WiFi+4G(LTE)版は、(アメリカはAT&TとVerizon、カナダはBell、Rogers、TelusのLTEに対応。)
16GB $629
32GB $729
64GB $829
※ AT&T版と、Verizon版は、別物。 (日本以外で販売されているiPadは、従来からSIMフリーです。)
AT&T版は、
AT&TのLTE (LTE 700MHz 【704-746MHz】 LTE Band 17)、
LTE 2100MHz LTE、 ←え?ドコモのXi(LTE 2100MHz)に対応しているの?
3G UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)、
2G GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)、
に対応します。
Verizon版は、
VerizonのLTE (LTE 700MHz 【746-787MHz】 LTE Band 13)、
3G CDMA EV-DO Rev. A (800, 1900 MHz)、
米国外では3G UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)、
2G GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)、
に対応します。
※ AT&T版がVerizonのLTEで使用できるのか、また逆に、Verizon版がAT&TのLTEで使用できるのか、(つまり、LTE 700MHz帯域はマルチキャリアに対応するように幅広く対応しているのか)、は今のところ不明です。
アップル 新iPad 仕様ページ (アメリカサイト)
ちなみに、新iPad 仕様の日本ページを見ると・・・
アップル 新iPad 仕様ページ (日本サイト)
日本発売の「WiFi+4G」モデルの対応周波数は、
3G UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1900、2100 MHz)、
2G GSM/EDGE(850、900、1800、1900 MHz)、
となっており、LTEが消えています。
ソフトバンクさんの策ですな。Ultraspeed(HSPA+)の1500MHzにも対応していないし、これでどうして「WiFi+4G」と呼べるのでしょうか?
色は、もちろん、黒と白です。
なお、遂に新作iPadはテザリング(パーソナル・ホットスポット)が可能になります。
アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、スイス、日本、香港、シンガポール、オーストラリアで同時発売です。
新作iPadの名前は、「新iPad (The new iPad) – 3rd generation」。
(また今回も「名前は、iPad HDか」という直前のうわさが、間違っていましたね。昨年10月初めの「Sprint版WiMax対応iPhoneが出るらしい」という間違ったうわさもそうでしたが・・・)
iPadでSIRIは起動しません。iOS 6では可能性があるかも知れません。
● Apple TV (第3世代)も、本日予約開始、2012年3月16日に$99で店頭発売です。
● iOS 5.1は、本日アップグレード可能になります。
SIRIの日本語対応は、もう数週間掛かります。 SIRIは事前の予想通りiOS5.1から日本語対応になるようです。ただし、最初は機能が制限されるようです。(追記:現バージョンでは、日本語Siriで地図の検索が出来ないことを、確認しました。)