ついでに、AT&T Liberate (Novatel MiFi5792, Novatel MiFi2)のSIMロック解除手順を書いておきます。
このデバイスをSIMロック解除する上で最大の難関は、Windowsドライバーのインストレーションです。
AT&T Liberate (Novatel MiFi5792)は、AT&Tが2012年11月16日にリリースした、アメリカで最初の「タッチスクリーン機能付き、カラー液晶」のポケットWiFiです。
AT&T Liberate (Novatel MiFi5792)の対応周波数はAT&T Elevate 4G(Sierra AirCard 754S)と同じで、
LTE : 700MHz(Band 17)
- AT&T 広域でサービス開始済み(この記事を書いている2014年4月時点で、人口カバー率約90%)
- カナダ Rogers/Bell Mobility 2014年4月より開始。サービスエリアは、まだ限定都市。
- グアム Docomo Pacific(2012年4月開始)
LTE : AWS(上り1700MHz/下り2100MHz)(Band 4)
- AT&T 一部の大都市。これからエリアが広がる。
- T-Mobile US 広域でサービス開始済み(この記事を書いている2014年4月時点で、人口カバー率約70%)
- カナダ Rogers(2011年7月開始)、Bell Mobility(2011年9月開始)、Telus(2012年2月開始)、Saskatel(2013年1月開始)、など、カナダ主流のLTE
- グアム GTA(2013年10月開始)
3G/HSPA+ : 2100MHz
- 日本、アジア、ヨーロッパなど。(北米3ヵ国以外)
3G/HSPA+ : 1900MHz
- AT&T、T-Mobile US、カナダ、メキシコ
3G/HSPA+ : 850MHz
- AT&T、カナダ、メキシコ
- ドコモ FOMAプラス?
2G : GSM/Edge/GPRS 850MHz、1900MHz(北米)
2G : GSM/Edge/GPRS 900MHz、1800MHz(北米以外)
で、北米ではキャリアや対応プランによってはLTE速度まで、3Gでも場所によっては最高理論ダウンロード速度21Mbps(実際には2-7Mbps程度)で使用できます。北米以外では、LTEでの使用は出来ません。日本ではドコモ回線とソフトバンク回線では3G速度で使用可能ですが、両社ともLiberate (Novatel MiFi5792)の対応周波数でHSPA+(スーパー3G、ウルトラスピード3G)サービスは行っていないので、普通の3G W-CDMA(UMTS)での通信速度が得られます。
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AT&T Elevate 4G (Sierra AirCard 754S)は、AT&Tが2011年7月12日に同社の最初のLTE対応ポケットWiFiと発売したもので、当時はカナダのキャリアも販売していました。しかし、現在は当然、新品の販売は行われていません。
対応周波数は、
LTE : 700MHz(Band 17)
- AT&T 広域でサービス開始済み(この記事を書いている2014年4月時点で、人口カバー率約90%)
- カナダ Rogers/Bell Mobility 2014年4月より開始。サービスエリアは、まだ限定都市。
- グアム Docomo Pacific(2012年4月開始)
LTE : AWS(上り1700MHz/下り2100MHz)(Band 4)
- AT&T 一部の大都市。これからエリアが広がる。
- T-Mobile US 広域でサービス開始済み(この記事を書いている2014年4月時点で、人口カバー率約70%)
- カナダ Rogers(2011年7月開始)、Bell Mobility(2011年9月開始)、Telus(2012年2月開始)、Saskatel(2013年1月開始)、など、カナダ主流のLTE
- グアム GTA(2013年10月開始)
3G/HSPA+ : 2100MHz
- 日本、アジア、ヨーロッパなど。(北米3ヵ国以外)
3G/HSPA+ : 1900MHz
- AT&T、T-Mobile US、カナダ、メキシコ
3G/HSPA+ : 850MHz
- AT&T、カナダ、メキシコ
- ドコモ FOMAプラス?
2G : GSM/Edge/GPRS 850MHz、1900MHz(北米)
2G : GSM/Edge/GPRS 900MHz、1800MHz(北米以外)
のみなので、北米ではキャリアや対応プランによってはLTE速度まで、3Gでも場所によっては最高理論ダウンロード速度21Mbps(実際には2-7Mbps程度)で使用できます。北米以外では、LTEでの使用は出来ません。日本ではドコモ回線とソフトバンク回線では3G速度で使用可能ですが、両社ともElevate 4G(AC754S)の対応周波数でHSPA+(スーパー3G、ウルトラスピード3G)サービスは行っていないので、普通の3G W-CDMA(UMTS)での通信速度が得られます。
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T-Mobile USがプリペイド契約でLTE接続を今年2013年3月から許可し、我が家にもT-MobileのLTEが6月13日に来ました。
その後、標題の件を検証しないといけないと思いながら、タイ/日本へ行く次男、その直後に日本へ遊びに行く三男にElevate 4Gを貸してしまったので、9月初めまでElevate 4Gが戻って来ず、戻って来たら、地下室浸水でバタバタしてしまい、昨日まで時間がありませんでした。
しかし、漸く、この検証をしてみることが出来ました。
なぜこの検証がしたかったかというと、・・・
実は、AT&T Elevate 4Gは、AT&TがT-Mobile USA(現T-Mobile US)の買収を発表した2011年3月20日から、司法省/FCCの買収反対にあってその買収を諦めた2011年12月19日の、その、真っ只中の2011年7月に発売されました。しかし、Elevate 4Gが発売された当時は、AT&TはT-Mobile USAの買収許可が出ることを確信していたので、このElevate 4GにはT-Mobile USAの所有しているAWS(Band 4)のLTEが含まれていたのです。
その後、T-Mobile USAが2013年3月末に公式にBand 4でのLTE開始を発表し、2013年6月13日には我が家にもT-Mobile USのLTEが来たので、本当にElevate 4GでT-Mobile USのBand 4(AWS) LTEが使えるかどうか、検証できる状態になった、ということになります。
使用するのは、T-Mobile USのプリペイド携帯プランに加入したSIMです。
T-Mobile USのプリペイドモバイルデータ通信プランヘの加入は、T-Mobile US認定のタブレット端末やポケットWiFi/USBモデムでのみアクティベートが可能です。(本体にT-Mobile US未開通SIMを挿入して、アクティベートしなければなりません。)したがって、T-Mobile USに認定されていない端末であるElevate 4Gでは、T-Mobile USのプリペイドモバイルデータ通信プランヘの加入は出来ません。
よって、今回Elevate 4Gで使用するT-Mobile USのSIMは、T-Mobile USのプリペイド携帯プランに加入したSIMになります。
完璧を求めるなら、他のT-Mobile USモバイルデータ通信端末を使用してアクティベートした「T-Mobile USのプリペイドモバイルデータ通信プラン」SIMをElevate 4Gで使えるかどうかも検証してみる必要があるかもしれません。しかし、先にも書いたように、T-Mobile USのプリペイドモバイルデータ通信プランヘの加入は、T-Mobile US認定のタブレット端末やポケットWiFi/USBモデムでのみアクティベートが可能です。(PCからWeb経由では、アクティベート出来ません。)ということは、「T-Mobile USのプリペイドモバイルデータ通信プラン」へ加入するためには、既にT-Mobile US専用のモバイルデータ通信端末(特に、にT-Mobile US専用ポケットWiFi)を持っている確率が高いことになります。
「わざわざT-Mobile US専用ポケットWiFiを持っているのに、そのSIMをElevate 4GポケットWiFiに入れ直して使う。」というのは、実用的にはあまり有り得る状況とは考えられないので、その検証はここではしません。
“AT&T Elevate 4G (Sierra Wireless AirCard 754S)をT-Mobile USのSIMで使って、LTEを掴むか検証” の続きを読む