ソフトバンク専用iPhoneアクティベーションカードの必要条件
待望のソフトバンクiPhone 4 (中古)を人伝に入手して、昨日届いたので、早速日ごろの疑問を検証してみることにしました。
命題:ソフトバンク用のiPhoneは、黒SIMでしかアクティベートできないのか?
用意したものは、
● ソフトバンク 黒SIM (未開通)
● ソフトバンク 銀SIM (未開通)
● ソフトバンク プリペイドSIM (契約中)
● OneSIM 「Japan-Softbank (2)(T)」にプログラム済み
● OneSIM 「Japan-Softbank (3)」にプログラム済み
● OneSIM 「Japan-Softbank (T)」にプログラム済み
● DITS Phonebook SIM v2.3
DITS以外の全ての場合のSIMを挿入し、ソフトバンクiPhone4の復元を、PCのiTunesで試しました。(黒SIMは、最後。)
結論を書くと、黒SIM以外は全て「このiPhoneに挿入したSIMカードはサポートされていないようです。」と表示されました。
iPhone側も、「iPhoneをアクティベーションするには、サポートされている電話会社の互換性のあるSIMカードしか使用することはできません。」のメッセージが画面に表示されました。
これは、どうしてなのか?
そこで、黒SIM、銀SIM、プリペイドSIMの違いを調べてみることにしました。
SIMカードリーダーを使い、
DITS SIMリーダーソフトでSIMカードの内容を「Read」ボタンをクリックして、読んでみると・・・
黒SIMは、
銀SIMは、
プリペイド(プリモバイル)SIMは、
これらの画面で、「IMSI Create」ボタンの左横のMCC(Mobile Country Code)、MNC(Mobile Network Code)の欄は入力欄で、ここに入れたMCC/MNC値に応じて「IMSI Create」ボタンをクリックすると、対応するIMSIが作成されえるものです。したがって、調査中のSIMのMCC/MNCとは関係無いので、無視してください。
また、IMSI欄およびICCID欄は、2バイトごとに「Low Byte First」表示になっているので、
08 49 04 02 18 13 01 72 38
は普通の十進法に表示すると、
80 94 40 20 81 31 10 27 83
となります。
これを更に並べ替えて・・・
809 440 20 8131102783
と言うのがわかりやすいIMSI表記。この中で、「809」は18桁IMSI番号の最初の番号、「440」が日本のMCCコード、「20」がソフトバンクのMNCコードです。(最初の「809」が無い場合は、15桁IMSI番号。)
黒SIM、銀SIM、プリモバイルSIMのIMSIをこのわかりやすい表記に変えて並べてみると・・・
黒SIM---- 809 440 20 8131102783 (1枚目)
黒SIM---- 809 440 20 8120149434 (2枚目)
銀SIM---- 809 440 20 1650886736 (1枚目)
銀SIM---- 809 440 20 1650886701 (2枚目)
プリモバイルSIM 809 440 20 1023064026 (1枚目)
プリモバイルSIM 809 440 20 1011039117 (2枚目)
となり、3種類ともMCC「440」、MNC「20」を使っているものの、その下の桁(MSIN=Mobile Subscription Identification Number)が違います。
iPhoneアクティベーションSIMカードについて(2011年4月1日の現状) / OneSIMカードの使い方 – 2011年4月2日
で紹介したOneSIMでは、「Softbank」の選択は3つあるものの、それぞれの選択でプログラムしたOneSIMのIMSIは
Japan-Softbank (2)(T) : 809 440 06 6629448522
Japan-Softbank (3) : 809 440 20 1160937853
Japan-Softbank (T) : 809 440 04 0251858982
アメリカのAT&T版SIMロックiPhoneは、MCCとMNCさえ合っていれば、iPhoneのアクティベーションカードには使えます。
しかしどうやら、ソフトバンクiPhoneの場合は、MCCとMNCだけでなく、MSINもチェックしているようです。
OneSIMでは、MSIN部分は、プログラムが自動割り当てしてくれるものの、自分で任意に設定することが出来ません。(SIMリーダー/ライター・ソフトがアップグレードされれば、または、別のソフトを使えば可能なのかは、不明。)
そこで、DITS Phonebook SIM (v2.3)
iPhoneアクティベーションSIM再考/DITS Phonebook SIMがIMSI書換え可能になった – 2011年5月6日
に、MCCとMNCだけでなく、MSIN部分も黒SIMの値を書き込んで、値をコピーして、iPhone 4に挿入して、そのアップデート(復元)をしてみると・・・
見事に問題無くアップデート(復元)できました!
まず、最初は1枚目の黒SIMのIMSI番号
809 440 20 8131102783
を完全コピーして、DITS Phonebook SIM v2.3に書き込み、それをソフトバンクiPhone 4に挿入して、復元してみました。・・・問題無く復元できました。
1枚目の黒SIMと2枚目の黒SIMのIMSIが、809 440 20 81までが同じで、その下の8桁は違います。そこで、次に
809 440 20 8111111111
と言うIMSI番号をDITS Phonebook SIM v2.3に書き込み、それをソフトバンクiPhone 4に挿入して、復元してみました。・・・問題無く復元できました。
つまり、ソフトバンクiPhoneのアクティベーションSIMは、
MCC:440
MNC:20
MSIN:81xxxxxxxx
までをコピーしたSIMが必要だと言うことになります。(xxxxxxxxは、任意の数字。)
(「Low Byte First」表示だと、08 49 04 02 18 xx xx xx xxで、xxxxxxxxは任意の数字。)
そして、この偽造(アクティベーション)SIMを自作するには、MSINまで任意に選択して書き込める「DITS Phonebook SIM v2.3」が必要です。
これを、黒SIMの変わりにソフトバンクiPhoneアクティベーションSIMカードとして使用できます。
OneSIMでは、ソフトバンクのiPhoneはアクティベートできませんね。
アメリカなどのiPhoneのアクティベーションカードには使えますが。
※ 自作がいやな人は、「ソフトバンク専用iPhoneアクティベーションSIMカード」で検索して完成品を入手するか、黒SIMの「未開通SIM」「解約済みSIM」をヤフオクなどで入手してください。でも、前者は今、品切れですね~
注意:マイクロSIMは、標準DITS Phonebook SIMをプログラム(書き込み)してから、マイクロSIMカッターで切って使ってください。
切ってからSIM Read/Writerでプログラムしようとすると、SIMをSIM Read/Writerに挿入しにくいですよ。
追記:
その後、もう一枚黒SIMがあるので、そのIMSI番号を比較した結果、IMSIは
809 440 20 81xxxxxxxx
で、MSIN番号の最初の2桁は「81」である必要がありますが、最後の8桁はどんな値でも良いことがわかりました。
上記記事は、すでにこの事実を反映した内容に修正しています。
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