H2O Wirelessの「H2O Bolt 4G」は、Clear WiMaxの再販。


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AT&TのMVNO、H2O Wireless(Locus Telecommunications)は、2012年2月14日、モバイルデータ通信(USB、ポケットWiFi)の新サービス、「H2O Bolt 4G」を開始すると発表しました。
H2O Bolt 4G Unlimited

 

料金は月$50で、使い放題。速度は最大15Mbps(理論値)となっています。

モデムはUSBタイプ(Bolt Flash)とポケットWiFi(Bolt Spider)の2種類が用意されており、それぞれ$100および$150です。
これらのモデムは、従来Sprint社またはClear社から発売されていた機種のH2Oブランド版です。

このサービスは実は何のことはなく、ClearWire社のWiMaxの再販(MVNO)です。
Clear社も同じサービスを月$49.99(ダウンロード速度制限無し)、および、月$34.99(ダウンロード速度最大1.5Mbpsに制限)で提供しています。

ClearのWiMaxのアメリカ国内カバレッジエリアは70数都市に限られており、今後の拡大の予定はありません。(ClearもTD-LTEへの移行を計画している為に、WiMaxサービスが今後拡大されることはありません。)

 

また、Clearの最大の再販業者(MVNO)であるSprintもLTEへの移行を予定中のため、2012年末でWiMaxの再販を終了する予定です。

アメリカにおけるWiMaxのサービス終了は早くて2015~2016年ごろと予想されていますが、それまでの数年間は、サービスエリア地域内で電波の強いところであれば、最大15Mbpsのダウンロード速度で使用できます。

注意が必要なのは、これらのWiMax用モデムはWiMax専用なので、WiMaxの電波が受信できないところでは使用できません。(3Gにフォールバックしません。)

したがって、自宅または自分の行動範囲内でのWiMaxの電波状況は良く調べて購入してください。
特に「○○市は、WiMaxのカバレッジ都市である」と言われていても、市内の地域によってWiMax電波受信可能場所のムラが多いので、地図を拡大して1ブロックの範囲まで良く調査した上で、購入を判断してください。

 

なお、「H2O Bolt 4G」は、Clear Wimaxのサービスが提供されている都市の家電量販店Best Buyでも販売されることになっています。(Clear WiMaxがサービス提供されていない都市での実店舗での購入は、難しいでしょう。)

H2O WirelessがWiMaxのサービス提供を開始した理由の一つには、H2O Wirelessが2010年1月22日にKDDIに51%の株を売って、KDDIが最大株主になったこともあるのでしょう。
KDDIアメリカもH2OのSIMの販売窓口になっていることから、この「H2O Bolt 4G」もKDDIアメリカで在米日本人を対象に販売されるのは、間違いないでしょう。
KDDIがH2O Wirelessに絡んでいることから、この「H2O Bolt 4G」サービスが日本へ行ったときにKDDI/UQ WiMaxで簡単にローミングできたら、われわれ在米日本人や日本へ頻繁に出張へ行くアメリカ人ビジネスマンにも便利になり、真剣に加入を考える理由になりえるでしょう。

H2Oのサービス加入者は、約30万人と言われています。



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