さて、以下のブログ記事でデンバー/ボルダー・メトロ地域ののRTDバスの乗り方が、だいぶわかってきましたね。
説明を書く筆者のほうも、RTD空港バスの乗り方を書いたおかげで、ローカルバスの乗り方も大分書きやすくなりました。
デンバー ⇔ ボルダー間、RTDバス(公共バス)の乗り方 – 2015年8月30日
デンバー国際空港 ⇔ デンバーダウンタウン間、RTDバス(公共バス)の乗り方 – 2015年8月31日
デンバー国際空港 ⇔ ボルダー間、RTDバス(公共バス)の乗り方 – 2015年8月31日
それでは、次にローカルバスの乗り方と料金を書きましょう。
ローカルバスに乗れば、
- デンバーダウンタウンから、チェリークリーク(Cherry Creek)ショッピングセンターへ行く(ルート83L)
- デンバーダウンタウンから、自然科学博物館・動物園へ行く(ルート20)
- デンバーダウンタウンから、クアーズビール工場へ行く(ルート16)
など、旅行者でもいくつか利用可能になり、行動範囲が広がりそうですね。
■ RTDローカルバスの料金
デンバー、ボルダー、その他周辺地域のRTD(公共)バス料金は、距離に関係無く、降りるバス停に限らず、(2016年1月現在)片道$2.60です。
毎年1月2日に料金改定が実施されます。ここ数年は料金は上がっていません。料金はRTD-Denverのサイトで確認できます。
「Fares」で、「Local/Limited」の料金が、ローカルバスの片道料金です。
【RTD Denver】ホームページ
なお、65歳以上は片道$1.30(ID必要)、6歳~19歳も$1.30(18-19歳は、高校在学中のID必要)、5歳以下は無料です。
注意:アメリカのほとんどの市のバスの運転手は、どの路線でもお釣りを持っていません。現金を持っているバスの運転手は運行中に強盗被害に会う可能性があるため、それを未然に防ぐ為に、アメリカのバス運転手はお釣り用の現金を持っていません。
たまに「I need change.」と運転手に言うと、運転手が乗客全員に大声で、両替してくれるだけの小銭や小額紙幣を持っているお客さんが乗っていないかどうか聞いてくれますが、毎回そんな乗客が現れるとは限りませんので、期待しないでください。
RTD公共バス利用の場合は、料金きっちりの現金を事前に用意するか、乗車前にRTDの有人駅の窓口でチケットを購入するか、両替をしてください。
また、デンバーのユニオンステーション(地下)バスターミナルのホームには、$5、$10、$20紙幣を$1コインに両替してくれる「両替機」が設置されています。
さらに、多人数で利用する場合、または、何度もバスを利用する可能性のある場合は、RTDの有人駅の窓口やスーパーマーケットのKing SoopersまたはSafewayのカスタマーサービスのカウンターで、5枚綴りのDay Pass(一日乗車券)か、10枚綴りの片道乗車券が割り引きで購入できます。(Day Passは割引がありません。)
このチケットの使用有効期限はその年の12月31日までですが、実質的には翌年1月末まで古いチケットは「大目に見てくれて」使用可能。その後は翌年6月末まではRTD有人駅の窓口で、新しい年の5枚/10枚チケット綴りと交換してくれます。(ただし、手元に残った古いチケットの枚数が5枚/10枚に達しない場合は差額を支払います。また、運賃が値上がりした場合も、差額を支払う必要はあります。)
※ 写真は「都市間バス路線(Regional)」の片道(1回乗車限り)チケットで、「R」と書かれています。ローカルチケットは「L」と書かれています。
■ RTDバス、1日乗り放題パス
RTDは1日乗り放題パス、5日間乗り放題パスを、以下の料金で販売しています。
● 1-Day Pass Local - $5.20 $6.00
– ローカルバス、ローカル料金内電車
● 1-Day Pass Regional/Airport - $9.00 $10.50
– ローカルバス、ローカル料金内電車、Regionalバス(例:デンバー⇔ボルダー間)、空港バス・電車
Day-passは有人バスステーション(Union Station、Civic Center Station、など)と、Denver Convention & Visitor Bureau(16th Street at California Street)でも販売しています。
※ 参考:
一ヶ月定期(Monthly Pass)は、
● ローカル - $99 $114(38.1回乗車相当分)
● Regional - $171 $200(38回乗車相当分)
■ ローカルRTDバス(公共バス)の路線、運行時間とスケジュールの調べ方
RTD各ローカル路線の詳しいスケジュールは
【RTD Denver】ホームページ
のSchedulesでチェックしてください。スケジュールは
- Weekday(月曜日~金曜日)
- Saturday(土曜日)
- Sunday/Holiday(日曜日と祝日)
で違いますので、注意してください。
また、RTDサイトのトップページから「Trip Planner」をクリックして、
【RTD Denver】ホームページ
出発地と目的地と出発時刻(または到着時刻)を入力すると、
バスのルート番号と発車時刻が調べられます。
Google Mapでも、出発地と目的地を選び、「バス」アイコンを選べば、バスを使った移動方法が調べられます。
iPhone/スマホ用のアプリはサードパーティアプリ、
- Transit Tracker - Denver(RTD) by Raging Coders
現在地近辺のRTDバス路線全表示:
出発地と目的地を入力して、バス検索:
- Moovit:Local Transit Aoo by Moovit App Blobal LTD
- Google Map
などもルート検索やスケジュール検索に便利です。
主要なバス停にはスケジュール表が張ってあるところもあります。
■ バスのハブ(センター)と、バス停の標識
デンバーダウンタウンは、17th StreetとWynkoop Streetの角のユニオンステーションの地下のバスターミナル、および、16th StreetとBroadwayの交差する付近にCivic Center Stationがバスのハブ(センター)になります。
徒歩でユニオンステーションへ着いた場合には、建物の中に入り、「待合室」を抜けて建物の外(裏側)に出て、線路が見えたら地下に入る入り口があるので、そこから地下のバスターミナルにエスカレータで降ります。
16 Street Mallの無料バス(Free Mall Ride)でユニオンステーションに向かう場合には、終点のユニオンステーションで降り、バスの進んで来た方向に(後方)に歩いて戻ると、地下のバスターミナルに入る入り口があり、エスカレータで降ります。
地下ホームに着いたら、各ゲートにそばの壁や天井からぶら下がっている電光掲示板を見て、目的のルートのバスのゲートを探し、待ちます。電光掲示板には発車時刻も表示されます。
ボルダーはダウンタウンパールストリートに近い14th StreetとWalnut Streetの角の「Boulder Transit Center」がハブです。
待合室で待って、案内があったら乗車ホームへのドアを開けて、バスに乗車します。
ボルダー市内のローカル路線は、Transit Centerの建物の外に停止することもありますので、乗る路線によってバス停を確認してください。
各路線の途中には、以下のようなバス停の標識が道にあり、停車するバスのルート番号が書かれています。
バスの前方、ドアの上、および後ろにはルート番号が表示されています。
■ RTDバスの料金の払い方
料金は、基本的に先払いです。
バスに乗車する際に、運転席横の運賃箱に、紙幣またはチケットはスロットに横から差し込んで投入します。コインはその左横に投入口があります。
Day Pass(1日乗車券)を利用する場合は、Day Passチケットを運転手に見せるだけでよいです。(運賃箱にはDay Passチケットを入れないでください。)ただし、Day Pass回数券を最初にバス乗車で使うときには、Day Pass回数券をバス運転手に見せて、「Day Pass、Please」を言って、それからDay Passを運賃箱の右横のスロット(紙幣を投入するスロット)に入れてください。バス運転手から日付けスタンプの付いた実際のDay Passを受け取ってください。
また、乗るときにステップの右側に非接触型ターミナルがあるバスがありますが、これは所謂「定期券」利用で地元住民で頻繁に利用する人のためのSmart Card用なので、旅行者には利用するシステムやチャンスは全くありません。
■ 無料乗り継ぎ(Transfer)チケットをリクエストする
※ 2016年から乗り継ぎチケットのシステムが変わります。わかり次第、追記します。
料金を払うときに運転手に「Transfer、Please」というと、乗り継ぎチケットをもらえます。
この乗り継ぎチケットはパンチ穴が押され、その時刻(発券から3時間以内)まで別の路線に無料で乗り継ぐことが出来ます。
(ただし、もちろん、同じ路線の反対方向バスには乗れません。)
乗り継ぎ後の路線の料金のほうが高い場合には、差額を支払う必要があります。(例:ローカルバスから、空港バスへ乗り換える場合。)
したがって、別のバスに乗り換える予定の人は、料金を払うとき(=乗車するとき)に運転手にTransferチケットをリクエストしてください。
Transferチケットは乗り継ぎのバスに乗るときに運転手に見せて、指示に従ってください。(最終的には料金箱に入れるのかな?・・・一度やったことあるけど、数年前のことなのでそのときどうしたか忘れました。)
■ RTDバス、降りたいバス停の前で運転手に知らせる方法
RTDバス、特にローカルバスは、途中での「次のバス停」の案内は無いことが多いので、どこで降りたいかを事前に調べておき、そのひとつ手前の停留所や主要道路、主要交差点を知っておく必要があります。(※ 最近は「次のバス停を、音声案内と、前の運転席のガラスの上の電光掲示板に表示される」という情報もあり。ただし、運転手がマニュアル・ボタンでそれをしているようで、たまに忘れたりすることもあるので注意。)
始発駅で乗車し、終点で降りる場合は問題ありませんが、途中のバス停で降りたい場合は、次の方法で運転手に知らせます。
RTDバス内には窓の中ほどにロープが張られています。これを下に引っ張ると、「次のバス停で降車」の石のあることを運転手に伝え、
バスの前方上のところに「STOP REQUESTED」という文字が表示されます。
新しいバスの場合には、ロープの代わりに、窓の下に黄色いバーが付いているバスがあります。この場合は、この黄色いバーを手で押します。