デンバー ⇔ ボルダー間、RTDバス(公共バス)の乗り方




地元に住んでいる人でないと、地元の公共バスを利用するのはなかなかハードルが高いですね。

その中でもまずはハードルの比較的低い、デンバー・ダウンタウンからボルダー・ダウンタウンへ、そしてその逆のボルダー・ダウンタウンからデンバー・ダウンタウンへ、公共バスを使って行く方法を書いてみます。

これに慣れたら、デンバー空港からデンバー・ダウンタウン、ボルダー・ダウンタウンへも行ける様になります。また、デンバー市内、ボルダー市内のバスの利用も、挑戦してみてください。

ボルダーに着いて何をするかというと・・・ボルダーに着いても市内を自由に行き来できる足がないと、行動範囲は限られますが、
 - ボルダーのパールストリート(Pearl Street)歩行者天国の散策
 - ボルダー図書館周辺の、市内の流れる川沿いの散策
 - コロラド大学ボルダー校キャンパスの散策
 - (ちょっと歩くか、市内のバス路線を使って・・・)29th Streetショッピングモールへ行って、Apple Storeへ行く

逆に、ボルダーへ出張に来た人が、デンバーダウンタウンへ行って週末、以下のことを楽しむことは考えられますね。
 - デンバーのダウンタウンってどんなとこか、雰囲気を知るのに行く
 - 美術館、博物館を楽しむ
 - さくらスクエアに日本食を買いに行く
 - 野球、バスケットボール観戦(アメリカン・フットボールは、レギュラーシーズンのゲームはチケット入手がかなり困難で、ほぼ無理。)


■ デンバー ⇔ ボルダー間、RTDバス(公共バス)料金

まずは、料金です。デンバー ⇔ ボルダー間のバス料金は、距離に関係無く、降りるバス停に限らず、(2016年1月現在)片道$4.50です。
毎年1月2日に料金改定が実施されます。ここ数年は料金は上がっていません。料金はRTD-Denverのサイトで確認できます。
「Fares」で、「Regional」の料金がデンバー ⇔ ボルダー間の片道料金です。
【RTD Denver】ホームページ

なお、65歳以上は半額(ID必要)、13歳以下も半額(ID不要)、5歳以下は無料。14-19歳は、学生の証明(学生証)が提示できれば半額。

注意:アメリカのほとんどの市のバスの運転手は、どの路線でもお釣りを持っていません。現金を持っているバスの運転手は運行中に強盗被害に会う可能性があるため、それを未然に防ぐ為に、アメリカのバス運転手はお釣り用の現金を持っていません。
たまに「I need change.」と運転手に言うと、運転手が乗客全員に大声で、両替してくれるだけの小銭や小額紙幣を持っているお客さんが乗っていないかどうか聞いてくれますが、毎回そんな乗客が現れるとは限りませんので、期待しないでください。

RTD公共バス利用の場合は、料金きっちりの現金を事前に用意するか、乗車前にRTDの有人駅の窓口でチケットを購入するか、両替をしてください。
また、デンバーのユニオンステーション(地下)バスターミナルのホームには、$5、$10、$20紙幣を$1コインに両替してくれる「両替機」が設置されています。
さらに、多人数で利用する場合、または、何度もバスを利用する可能性のある場合は、RTDの有人駅の窓口やスーパーマーケットのKing SoopersまたはSafewayのカスタマーサービスのカウンターで、10枚綴りの片道チケット回数券が10%割引で購入できます。
このチケットの使用有効期限はその年の12月31日までですが、実質的には翌年1月末まで古いチケットは「大目に見てくれて」使用可能。その後は翌年6月末まではRTD有人駅の窓口で、新しい年の10枚チケット綴りと交換してくれます。(ただし、古いチケットの枚数が10枚に達しない場合は差額を支払います。また、運賃が値上がりした場合も、差額を支払う必要はあります。)


※ 同じく、有人RTD駅、スーパーマーケットのKing SoopersまたはSafewayのカスタマーサービスのカウンターでは、同じDaypass(regional/airport)$9、または、Daypass(regional/airport)5枚綴り(往復、または、数人で片道使用)$45のチケットを購入できます。
デンバー国際空港から乗る場合や、市内を同じ日に往復でバスや電車を利用する場合には、現金で払うオプションの他に、Day Passチケットを使用することによって、乗り継ぎも可能だし、その日の他のバスや電車の利用も追加料金無しで可能になるので、お得です。

■ デンバー ⇔ ボルダー間、RTDバス(公共バス)の運行時間とスケジュール

月~金は午前4時ごろから深夜1時頃まで、土日と祝日は午前6~7時ごろから深夜1時頃まで、運行しています。
日中は月~金は20~30分に一本、週末・祝日・早朝・深夜は30分~1時間に一本になります。
詳しいスケジュールは
【RTD Denver】ホームページ
のSchedulesでチェックしてください。デンバー ⇔ ボルダー間のバスは「FF」が最初に付くバス(「FF1、FF2、FF4、FF6」)です。「FF3」は、デンバーと、途中のBloomfield(ブルームフィールド)までの運行です。(2016年1月3日から、バス名はFlatiron Flyerという名前になりました。)
スケジュール表で、「Eastbound」はデンバー行き、「Westbound」はボルダー行き、です。

※ 月~金のみ、ボルダー・バス車庫(ダウンタウンではない)から、デンバーシビックステーションへの通勤用バス、夕方はその逆コースの「HX」の路線のバスがあります。


主要なバス停にはスケジュール表が張ってあるところもあります。

■ デンバー ⇔ ボルダー間、RTDバス(公共バス)は、どこで乗るの?

デンバー発は、ユニオンステーションの地下のバスターミナルから乗車します。
徒歩でユニオンステーションへ着いた場合には、建物の中に入り、「待合室」を抜けて建物の外(裏側)に出て、線路が見えたら地下に入る入り口があるので、そこから地下のバスターミナルにエスカレータで降ります。




16 Street Mallの無料バス(Free Mall Ride)でユニオンステーションに向かう場合には、終点のユニオンステーションで降りて、付近に地下のバスターミナルに入る入り口があるので、エスカレータで降ります。

地下ホームに着いたら、各ゲートにそばの壁や天井からぶら下がっている電光掲示板を見て、「FF1」、「FF2」、「FF4」または「FF6」の表示のあるバスのゲートで列を作って、待ちます。電光掲示板には発車時刻も表示されます。

ボルダーはダウンタウンパールストリートに近い14th StreetとWalnut Streetの角の「Boulder Transit Center」の建物内バス発着場から乗車します。
待合室で待って、案内があったら乗車ホームへのドアを開けて、バスに乗車します。

ボルダーではその他、
 - Broadway & University Avenue(コロラド大学前)
 - Broadway & College Avenue(コロラド大学前)
 - Broadway & Euclid Avenue(コロラド大学前)
 - Broadway & 20th Street(コロラド大学前)
 - Broadway & Baseline
 - Broadway & 27th Street(商務省ボルダー研究所前)
 - Broadway & Dartmouth
 - Table Mesa Drive & 39th
 - Table Mesa & Tantra Dr
 - Table Mesa(US36)
にも停車します。この位置でバス停の標識(立て看板)があり、「FF1、FF2、FF3、FF4、FF6)」の路線番号が書いてあれば、乗車できます。

■ デンバー ⇔ ボルダー間、途中停車と、所要時間は?

デンバー ⇔ ボルダー間のバス、「FF1、FF2、FF3、FF4、FF6)」は、急行バスです。デンバーダウンタウンを出ると、途中、Westminster、Church Ranch 、Bloomfield、Flatiron Circle(Flatiron Mallの近く)、McCaslin(Louisville/Superior)に停まり、その後、Table Mesa Park’n Ride以降は前節に書いたボルダー市内のバス停に、降車希望者があれば、停車します。

所要時間は、片道48-57分です。

■ RTDバスの料金の払い方

料金は、基本的に先払いです。
バスに乗車する際に、運転席横の運賃箱に、紙幣またはチケットはスロットに横から差し込んで投入します。コインはその左横に投入口があります。

Day Pass(1日乗車券)を利用する場合は、Day Passチケットを運転手に見せるだけでよいです。(運賃箱にはDay Passチケットを入れないでください。)ただし、Day Pass回数券を最初にバス乗車で使うときには、Day Pass回数券をバス運転手に見せて、「Day Pass、Please」を言って、それからDay Passを運賃箱の右横のスロット(紙幣を投入するスロット)に入れてください。バス運転手から日付けスタンプの付いた実際のDay Passを受け取ってください。

ただし、例外として月~金曜日の夕方4時から6時の間は、待っている客が多くて列が長いため、乗車時間を短くする為に「デンバー発」バスのみ、後払い方式に変わります。この時間帯にデンバーユニオンステーション、または、Civic Centerステーションで乗車する場合には、降りるときに料金を払います。


また、乗るときにステップの右側に非接触型ターミナルがありますが、これは所謂「定期券」利用で地元住民で頻繁に利用する人のためのSmart Card用なので、旅行者には利用するシステムやチャンスは全くありません。


■ 無料乗り継ぎ(Transfer)チケットをリクエストする

※ 2016年から乗り継ぎチケットのシステムが変わります。わかり次第、追記します。

料金を払うときに運転手に「Transfer、Please」というと、乗り継ぎチケットをもらえます。
この乗り継ぎチケットはパンチ穴が押され、その時刻(発券から3時間以内)まで別の路線に無料で乗り継ぐことが出来ます。
(ただし、もちろん、同じ路線の反対方向バスには乗れません。)
乗り継ぎ後の路線の料金のほうが高い場合には、差額を支払う必要があります。
したがって、別のバスに乗り換える予定の人は、料金を払うとき(=乗車するとき)に運転手にTransferチケットをリクエストしてください。
Transferチケットは乗り継ぎのバスに乗るときに運転手に見せて、指示に従ってください。(最終的には料金箱に入れるのかな?・・・一度やったことあるけど、数年前のことなのでそのときどうしたか忘れました。)


■ RTDバス、降りたいバス停の前で運転手に知らせる方法

始発駅で乗車し、終点で降りる場合は問題ありませんが、途中のバス停で降りたい場合は、次の方法で運転手に知らせます。

RTDバス内には窓の中ほどにロープが張られています。これを下に引っ張ると、「次のバス停で降車」の石のあることを運転手に伝え、


バスの前方上のところに「STOP REQUESTED」という文字が表示されます。

新しいバスの場合には、ロープの代わりに、窓の下に黄色いバーが付いているバスがあります。この場合は、この黄色いバーを手で押します。

さて、これでデンバー ⇔ ボルダー間、不安無く自由にRTDバス(公共バス)が乗れるようになりましたかね。
まだ説明不足の点、分からない点は、聞いてください。



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「デンバー ⇔ ボルダー間、RTDバス(公共バス)の乗り方」への1件のフィードバック

  1. アメリカでバスに乗る時、現金払いならぴったりの金額を用意するのは当然ですが、紙幣がOKかどうかは運営者によるようです。Bostonでは紙幣OKなので、New York もそうだろうと勝手に信じ、バスに乗って払う時に「紙幣はダメ」といわれ焦ったことがあります。その時は、運転手さんが「だれか両替できないか」と聞いてくれ、両替してくれる人がいて助かりました。

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