VerizonがヘビーユーザーにLTEネットワークアクセス規制を2014年10月1日から開始。ただし「データ使い放題ユーザー」のみ
Sprintとそのプリペイド子会社(Virgin Mobile USA、Boost Mobile)は2014年6月1日から、データ使用量の多いユーザー(トップ5%)に対して、規制条件に達してから当月の締め日までと翌月の、回線混雑時にデータ通信速度が落ちる「ネットワークアクセス規制」を実行しています。
Sprintと、そのプリペイド子会社のネットワークアクセス規制ルールが、2014年6月1日から実施されます。 – 2014年5月9日
Verizonも同様のネットワークアクセス規制を2014年10月1日からLTEデータ通信に対して行うことを昨日発表しています。
ただし、Verizonは同様のネットワークアクセス規制を3G通信ですでに3年前から行っているそうです。
また、このネットワークアクセス規制の対象となるユーザーは、現在は新規契約できない、旧「データ通信使い放題」プランに加入しているユーザーのみが対象です。
【Verizon】Network Optimization Practices for Customers with Unlimited Data Plans
Verizonの発表によると、この旧「データ通信使い放題」プランに加入しているユーザーは、2014年6月末現在でまだ総加入者の22%(BGR誌推測)かそれ以下(Verizon主張)の加入者がいるそうです。
【BGR】Are you a Verizon customer with unlimited data? Get ready to be throttled – 2014年7月25日
ネットワークアクセス規制対象になるのは
● データ通信使用量が上位5%のユーザー(2014年3月現在の基準では、月4.7GB以上のデータ使用)
● 「データ通信使い放題」プランに加入しているユーザー
● 2年契約を過ぎているユーザー
● 規制条件が満たされた翌月、回線アクセスが混雑している基地局をアクセスした時
そもそも、このサイトの読者でまだVerizonの「データ通信使い放題(Unlimited Data)」に加入している人は、いるの?
こんにちは。
VerizonのUnlimited Dataの回線を使用しています。
当方、月に10GBは軽く超えるヘビーユーザーです。残念なニュースですね。
規制条件のひとつに「2年契約を過ぎているユーザー」とありますが、気になることがあります。
VerizonのUnlimited Dataに新規加入ができなくなったのは2012年の夏頃でしたよね。
Unlimited Dataのユーザーは新しく2年契約をすると強制的にUnlimited Dataが失われるので、
今年の10月だと全てのUnlimited Dataの回線が2年契約を過ぎることになりますよね。
しかしVerizonではウェブのMy Verizonで、回線の新規2年契約ができる権利を、同じアカウントの別の2年契約中の回線と交換することができます。(Transfer Upgrade)
私はUnlimited DataのスマホとLimitedのフィーチャーフォン回線を持っていますが、その方法でUnlimitedを失わずに新しいスマホをそれぞれの回線で安く入手したことがあります。
結果、どちらも新規2年契約となりましたが、この方法を使えばデータをたくさん使うユーザーでも規制は回避できるのではと考えていますが、安心していいのでしょうか。
こんな回避ができてしまってはVerizonにとって規制のメリットが半減してしまいますし・・・
管理人 返信:
2014年7月28日 3:05 AM
「2年契約を過ぎているユーザー」と言うのは私の解釈で、正確なVerizon側の文章は
On October 1, Verizon will expand its existing Network Optimization policy to include unlimited data customers who use 4G LTE devices and “have fulfilled their minimum contract term.”
となります。
>この方法を使えばデータをたくさん使うユーザーでも規制は回避できるのではと考えていますが、安心していいのでしょうか。
どうでしょうね。誰かがやってみて、ネットのどこかで報告が出ないと、わかりませんね。
今回のVerizonのNetwork Optimizationの意図を考えると、ありえないと思います。
しかし、Verizonのシステム的にはバグでしばらく出来るかもしれないし・・・
(私もまったく別の件ですが、Verizonの法人アカウントのBillingシステムのバグで、今、Verizonと戦っています。プラン変更で画面に割引後の金額が出るのに、実際の請求金額には割引が反映されていないという・・・つまり、意図は意図でも、システムにバグがあって、利用者には良くも悪くも影響が出ることがあります。)
管理人 返信:
2014年7月28日 3:25 AM
ここに書いてありましたね・・・
http://www.phonenews.com/verizon-will-add-lte-devices-to-network-optimization-throttling-policy-in-october-28007/
The only ways to avoid the above changes in October are to renew a service agreement if out of contract or switch to a newer metered data plan, otherwise those customers that are wishing to retain unlimited LTE data access on Verizon will be subject to the above rules with few alternatives other than doing an upgrade transfer to renew an agreement under a multi-line plan or renewing a single-line plan with help from customer service to retain unlimited data.
つまり、PhoneNewsの記者の判断では、「Upgrade Transfer」を使えば契約更新できて、Network Optimizationの条件から抜けられる・・・と言うことですね。
ヨージ 返信:
2014年7月28日 3:46 AM
返信ありがとうございます。
すでに記事になっているということは他のUnlimited Dataを使ってる人たちも同じように回避策を考えていたのですね。
Unlimited Dataは失わないで新しい携帯を入手できる上に今回の規制を回避できるのであればTransferは一石二鳥ですね。
とりあえず安心しました。
私の働いている会社もVerizonと契約しておりスマホ利用者は全員Unlimited Dataです。
先日私のスマホが故障してしまい2年契約の更新でオーダーしました。
Unlimited Dataから変更されてしまうと思ったのですが会社より買い替えなら2年契約の更新でと指示を受けたのでそのようにしました。
が、なんとUnlimited Dataをそのまま引き継いでおりました。
法人アカウントだと2年契約更新でもそのままUnlimited Dataをくれるんでしょうか?
管理人 返信:
2014年7月29日 9:55 AM
既存の契約を変更せずに端末アップグレードすると、基本的に既存の契約内容はそのまま継続されます。
アメリカでは契約時に「この契約内容は何年何月まで有効」という契約はしていません。契約の束縛は最低2年有効でも、契約内容は利用者が変更しない限り、永久に有効です。
また、期限が切れた場合には、利用者が変更を要求しない限り、Month-toーMonthで同じ内容が継続されます。
その結果、端末割引を受けているので、アップグレードごとに2年束縛は課されますが、内容は変わらないのです。
これを、「Grandfathered」「Grandfather clause」(既得権条項の継続)と言います。
なるほど。そういうことでしたか。
勉強になりました。
ありがとうございます。