Verizonが四半期業績を発表。加入者増がスローダウン。
Verizonは今朝、株式市場開場前に、2014年第1四半期の業績を発表しました。
【Verizonプレスリリース - SeekingAlpha転載】Verizon Reports Fifth Consecutive Quarter of Double-Digit Operating Income and Earnings Growth – 2014年4月24日
【FireceWireless】Verizon falls to AT&T in Q1 with just 539K retail postpaid net adds – 2014年4月24日
これによると、Verizonの2014年第1四半期のポストペイド加入者純増は、53万9000回線。内訳は、
● ポストペイド タブレット契約純増 63万4000回線
● ポストペイド 携帯契約純減 (9万5000回線)
また、
● プリペイド契約は1万回線の純増
です。
四半期業績発表後のコンフェレンスコールで、VerizonのCFOのFran Shammo氏は携帯契約純減に関して、
● T-Mobile USの低通信料金に対抗して、AT&Tがエントリープランの通信料金を下げた
● Verizonの低料金フィーチャーフォン加入者がスマートフォンに買い換える際に、T-Mobile USやAT&Tの低料金のエントリープランに転出する加入者が多かった
と理由を説明しています。
Verizonは既にこのT-Mobile USおよびAT&Tのエントリーレベルプランに対抗するために、2014年1月20日にデータ共有250MBプランを追加したり、2014年3月14日よりSingle Line Planを開始し、転出の状況は改善されているということです。
今期の加入者変動の数字は、前期(2013年第4四半期)の150万回線、および、前年同期(2013年第1四半期)の72万回線に比べても減少しており、
● AT&TのLTE整備エリアの拡大で、VerizonのLTEサービスエリアの広さの優位性が無くなって来ている事、
● T-Mobile USの低料金戦略に反応しているAT&Tの料金引き下げで、VerizonとAT&Tとの通信料金のギャップが広がってきていること、
などが問題点として挙げられております。
昨年(2013年)末まではVerizonは自社のLTE通信の質とカバレッジを理由に、料金を変えない態度を誇示してきましたが、今年に入ってAT&Tに、そして、間接的にT-Mobile USに対して通信料金での競争を迫られています。
Verizonは今後、一部大都市でのLTE回線の混雑を回避するために、現在も進行中のAWS(Band 4)周波数でのLTE設置を拡充し、LTEネットワークの優位性を奪回する目標を立てています。