AT&T、2300MHz WCS Band 30を数都市でサービス開始。




今回のiPhone 6s/6s PlusでもA1633/A1634モデルだけに採用されているFD-LTE 2300MHz WCS Band 30ですが、Fierce WirelessはAT&Tが数都市でこの夏にサービス開始したことを報告しています。
【Fierce Wireless】AT&T begins deploying 2.3 GHz WCS spectrum for LTE - 2015年9月9日
開始されている都市数は5ヵ所前後(Handful)と表現されています。

AT&Tは昨年(2014年)春に、このWCS周波数帯を「地上と航空機」間通信に使い、飛行機の機内WiFiに使用する計画を発表しましたが、その後、技術的な困難にぶち当たり、秋にはその計画を破棄しています。

その後、2015年夏までにはWCS Band 30を商用開始することを発表し、それが実行されていることが確認されたものです。

Firece Wirelessの予想では、WCSは今後、都市部のデータ通信混雑緩和として徐々に拡大されていくと思われますが、AT&Tは他の周波数でもLTEを全米広く開始しており、WCS Band 30の普及度はまだまだ低いでしょう。

現在、WCS Band 30が使用できる端末は Samsung Galaxy S6 Edge+ と Galaxy Note 5 、HTC One M9しかありません。(AT&T版)
もちろん、もうすぐ発売のiPhone 6s/6s Plus A1633/A1634モデルでも使用可能になります。

AT&TのLTE通信は、
 - 700MHz Band 17が全米規模
 - AWS(AWS-1) Band 4も、広くカバー
 - 1900MHz Band 2が一部の都市でサービス開始中
 - 850MHz Band 5は、2G/3Gの電波を近い将来に転用予定
 - 2300MHz WCS Band 30が、最新のサービス導入開始
そして、
 - Band 17とBand 4のキャリアアグリゲーションを一部都市で運用中
です。