夏休みアメリカ旅行の通信対策(2014年夏編)・・・スマホ/iPhone/現地SIM編


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2014年夏編、アメリカ短期旅行や出張で現地で快適にスマホ/iPhoneを使うためのマニュアル、「スマホ/iPhone/現地SIM編」です。
これを読む前に、2014年のアメリカ通信事情の概論は既に公開している
夏休みアメリカ旅行の通信対策(2014年夏編)・・・序章 – 2014年6月14日
をご覧ください。

「ポケットWiFi編」は数日以内に別記事で書きます。

■ アメリカ旅行(や出張)で携帯(スマホ/iPhone)を使用する方法。

まずは、アメリカで旅行者(や出張者)が短期で携帯電話(スマホ/iPhone)を使うことを考えて見ましょう。
大きく分けると・・・

●1 日本の携帯をそのまま国際ローミングで使用する。
●2 アメリカで使用できるスマホ/iPhoneを、レンタルする。
●3 通話は日本の携帯で国際ローミング、データ通信は現地用ポケットWiFiをレンタルして、組み合わせて使う。
●4 SIMフリー端末を日本から用意し、現地でプリペイドSIMを入手して、使用する。
●5 現地でスマホ/iPhoneを入手し、現地でプリペイド契約に加入して、使用する。

がありますね。

●1 日本の携帯をそのまま国際ローミングで使用する。

日本の各キャリア(ドコモ、KDDI au、ソフトバンク)もアメリカでのデータ通信ローミング(海外パケし放題、海外パケ放題)を提供しているので、日本の携帯をそのままアメリカで使用できます。

キャリア サービス名 備考
ドコモ 海外1dayパケ 24時間0KB~30MBまで高速
定額1580円/日
その日の最初のデータ通信開始から24時間の積算。
24時間以内に30MBを超えると、16kbpsに速度制限。
24時間以内でも「開始リセット」すると速度は高速に戻るが、定額料金開始もリセットされる。
ソフトバンク 海外パケし放題 1日990KBまで
2円/KB

LTEは1日495KBまで
4円/KB

1日990KB~25MB
定額1980円/日

LTEは1日495KB~12.5MB
定額1980円/日

1日25MB以上
定額2980円/日

LTEは1日12.5MB以上
定額2980円/日

毎日日本時間午前0時~午後11時59分。
KDDI au 海外ダブル定額 1日約24.4MB
1.6円/KB、最大1980円/日
1日24.4MB以上
1.6円/KB、最大2980円/日
毎日日本時間午前0時~午後11時59分。

しかし、ここに3つの問題があります。
(1)日本のキャリアの携帯で、アメリカでLTE速度で使用できるスマホ/携帯は、現状、iPhoneだけになります。それ以外では、最大3G速度での通信に限定されます。
- KDDI auの2014年夏モデルのスマホは、アメリカのLTE周波数に対応しているモデルもあります。
(2)アメリカに5日滞在すると最大1万5000円、7日で2万円のデータ通信料金になります。
(3)そんなに頻度は多く発生しないと思いますが、間違って定額対象以外のキャリアにつながってしまうと、通信料金は度量課金で、青天井になります。

●2 アメリカで使用できるスマホ/iPhoneを、レンタルする。

そこで、「アメリカの到着空港から、すぐに使いたい場合」は、「アメリカで使用できるスマホ/iPhoneを、レンタルする」というのはどうでしょう?

通話だけの「アメリカ向け携帯電話レンタル」は昔(約20年前)からいくつかありますが、いまさら~~ですよね。

今の時代、現地で現在地を地図で確認したり、目的地までの経路を検索したり、レストランやお店の情報をブラウザーでチェックしたり、FacebookやTwitterを更新したり・・・・などが出来れば、旅行の楽しさも倍以上に増えますね。

そこで、「アメリカ向けスマホ/iPhone」をレンタルしている会社を探すと、Global Advanced CommunicationsはiPhone 5Cのレンタルを提供しています。
【Global Advanced Communications】アメリカ本土及びハワイ専用iPhone
アメリカ国内通話し放題(無料)、データ通信使い放題で、最初の4日が5500円+700円/日。7日レンタルしても7600円で、キャリアの海外ローミングの半額以下ですね。

レンタル会社 機種 アメリカ使用回線 レンタル単価 7日間レンタル経費
Global Advanced Commmunications iPhone 5C T-Mobile US LTE 最初の4日、5550円/日
その後、700円/円
7600円


他にもテレコムスクエアなど「アメリカ向けスマホレンタル」がありますが、1日1000円で(アメリカ、ハワイでは)2G速度で、通話料は別料金なので、比較すると、意味無いですね。
【Wi-Ho by テレコムスクエア】海外用スマートワイホー

●3 通話は日本の携帯で国際ローミング、データ通信は現地用ポケットWiFiをレンタルして、それ経由で使う。

次に考えられるのは、携帯本体は日本で使用しているものをそのまま使用し、どうせ通話は殆どしないのだから非常時のみ国際ローミングで使用。
データ通信用に現地用のポケットWiFiをレンタルし、ウェブ検索や地図の閲覧はそのポケットWiFiを経由して、(ドコモ、ソフトバンク、auなどで契約した)自分のスマホ/iPhoneやiPadなどで行うこと。

メリットとしては、1台のレンタル・ポケットWiFiで、ホテル同室に宿泊する家族や友人など、複数の人が同時に使えることですね。
また、最近のアメリカ向けレンタル・ポケットWiFiは「使い放題」プランが多く、使用バイト数を気にする必要が無いこともありがたいです。(でも、毎晩ホテルではオンラインのビデオを鑑賞するなど、あまり使いすぎないように。使いすぎると、レンタル会社もそのうちレンタル料を上げてくることになります。)

レンタル会社 アメリカ使用回線 レンタル単価 7日間レンタル経費
Wi-Ho テレコムスクエア Verizon LTE 1000円/日 7000円
イモトのWiFi グローバルデータ
WiFiプラン
T-Mobile US 3G/HSPA+ 980円/日 6860円
イモトのWiFi グローバルデータ
LTEプラン
Verizon LTE 1580円/日 11060円
Global Advanced Commmunications Verizon LTE 最初の4日、950円/日
その後、800円/円
6200円


●4 SIMフリー端末を日本から用意し、現地でプリペイドSIMを入手して、使用する。

次に、日本での携帯/スマホをSIMロック解除して現地で別のSIMを挿入したり、別途SIMフリー端末を購入してそれに現地SIMを挿入したり、という場合を考えて見ましょう。
この場合は「通信経費が、安くなる」と一般的には考えると思うのですが、その前に「アメリカを含めた北米3国の周波数は、他の国とは違う」ということを良く覚えておきましょう。

● アメリカで「快適に」使用できる端末の種類に注意

たとえば、ドコモのSIMロック解除したアンドロイド携帯は、その殆どがアメリカのLTE周波数に対応していません。また、T-Mobile USの3G周波数にも対応していません。
したがって、このアンドロイド携帯でアメリカでAT&TプリペイドGoPhone SIMを使用すると、3G速度で使用できます。T-Mobile USまたはそのMVNO(ZIP SIM(旧Ready SIM)を含む)では、2G 速度でしか使用できません。

イーモバイルのSIMフリースマホやポケットWiFiでは、Nexus 5を除いて、アメリカの2G通信でしか使えないか、まったくアメリカの電波に対応していない機種もあります。
いまどき2G通信で我慢できる人は殆どいないでしょう。したがって、アメリカへ来るなら、イーモバイルの端末は(Nexus 5以外は)荷物になるだけですから、持って来ないほうが良いです。

香港版や欧州版のSIMフリー端末も、アメリカで使用する場合には安心できません。LTEはまず、アメリカの周波数には対応しておらず、3Gも対応していないモデルを見たことがあります。

KDDI auが今年の夏モデルからアメリカLTE対応機種を発売してきたので(ただし、SIMロック解除を受け付けてくれるかどうかは、また別の話・・・)、今年の年末から来年以降には「日本で購入できて、アメリカでも高速(LTE/3G)で使用できるスマホ」の種類はもっと増えてくると思います。
しかし現時点では、アメリカで問題無く「快適に」LTEまたは3Gで使用しようと思うと、以下の機種が安心です。
● SIMフリーiPhone
● iPad/iPad Mini(ソフトバンク版、KDDI au版、ドコモ版を含む。)・・・日本で販売されているiPadは、海外SIMは使用できます。
● 「Nexus」と名の付く端末。例:Galaxy Nexus、Nexus 4、Nexus 5、Nexus 7。ただし、ドコモ版Galaxy Nexus(SC-04D)はSIMロック解除が必要です。
● ポケットWiFiは、AT&T Elevate 4G(Sierra Wireless AirCard 754S)、Novatel MiFi2352、または、2372
これ以外の端末がアメリカで「快適に」使用できるかどうかは、ご自分で使用する予定の端末の対応周波数をチェックして使用可能かどうかをお調べください。

アメリカのキャリアの周波数、および、日本の周波数との比較は、
アメリカの携帯電話会社と通信方式・周波数 – 2010年12月1日 【最終編集日:2014年5月24日】
参照。

もし、周波数が対応していなければ・・・
上に戻って
●1 日本の携帯をそのまま国際ローミングで使用する。
●2 アメリカで使用できるスマホ/iPhoneを、レンタルする。
●3 通話は日本の携帯で国際ローミング、データ通信は現地用ポケットWiFiをレンタルして、それ経由で使う。
に計画を変えるか、このあとの
●5 現地でスマホ/iPhoneを入手し、現地でプリペイド契約に加入して、使用する。
になります。

● アメリカ現地のプリペイドSIM

使用する予定の端末が、自分の納得できる速度でアメリカの周波数に対応していたとします。
では、現地のSIMは、どのSIMを使ったら良いでしょう。

当サイトでも「アメリカ現地のSIM」として、過去にはNet10やStraightTalkなどのMVNOを薦めたこともありました。

その前に、アメリカの携帯キャリアは大きなところは4社あります。しかし、VerizonとSprintは3GにCDMA2000通信方式を使用しており、基本的に(VerizonのポケットWiFi以外は)プリペイド契約でSIMは発行していません。例外は、Verizonのプリペイド用ポケットWiFiと、SprintのMVNOが何社かプリペイド携帯プランで提供しています。
ここでは細かい理由は書きませんが、日本で入手した端末がVerizonとSprint MVNOにプリペイド契約で加入できる可能性は殆どゼロに近いので、「日本で入手したSIMフリースマホやタブレット/ポケットWiFi」をVerizonまたはSprint回線で使用することは、まず、一般には考える必要はありません。

したがって、アメリカ現地のSIMで使用できるのは
● アクチが簡単で手間の不要な、ZIP SIM(旧Ready SIM)(T-Mobile US回線使用)
● AT&TプリペイドGoPhone
● AT&TのMVNO(H2O Wireless、Net10 AT&T回線用、StraightTalk AT&T回線用、Good2Go、Red Pocket、など)
● T-Mobile USプリペイド (Monthlyプラン)
● T-Mobile USのMVNO(Simple Mobile、Net10 T-Mobile回線用、StraightTalk T-Mobile回線用、UltraMobile、など)
● AT&T回線またはT-Mobile US回線にローミング接続する、米国外キャリアのSIM(特に、世界で多くの国で使えるグローバルSIM。例:GigSky、WorldSIM、eKit、One SIMCard、など)
のSIMとなります。

●● まず最初に、手間の掛からないZIP SIM(旧Ready SIM) 

当サイトの「商品購入代行ページ」でも、既に1年で500枚以上代行している「ポピュラー」なSIMです。

メリット:
● 他のSIMと違って、ウェブサイトでのアクティベーションや、アカウント管理、アクティベートした後のトップアップが不要です。
使用する端末の周波数がアメリカT-Mobile USの3G/2G周波数に対応していれば、
 - 携帯にSIMを挿入して、
 - 現地(ハワイを含むアメリカ国内)で電源を入れれば
10~15分以内にアクチして、使用できるようになります。自分の電話番号の市外局番を、特定の地域の市外局番に指定したければ、電源を入れてから8分以内(またはZIP SIM(旧Ready SIM)からSIMアクチ完了のメッセージを受け取る前)に「7850」番に5桁のZIPコード(アメリカの郵便番号)を送信すれば、そのZIPコードの地域の市外局番の付いた電話番号が割り当てられます。
● アクチしていないSIMは、通常、1~2年の使用開始有効期限があります。(事前に購入しておいて、不意の渡米のときに使用することが出来ます。ただし、それまでに紛失しないよう、パスポートなどと一緒に保管しておきましょう。)

データ通信を使用するにはAPNの設定が必要ですが、端末がT-Mobile USの3G周波数に対応していれば、HSPA+で3-7Mbpsから12Mbps程度のダウンロード速度が達成できるので、LTE対応でなくとも十分「速い」速度が出ます。

デメリット:
● アラスカ州、および、一部の「過疎地」はT-Mobile USのサービスエリアになっていないため、使用できません。
● 現地でT-Mobile USの電波に接続してアクチするまで、電話番号が分かりません。つまり、出発前に電話番号を知って、家族などに連絡先として伝えることは、出来ません。
● 短期のトップアップ(使用期間の延期や、データ通信量の追加)は、現地でアクチしてから自分でZIP SIM(旧Ready SIM)のウェブサイトにアクセスして可能ですが、長期にわたって(駐在員や留学生が)電話番号を維持するような使い方は考えられていません。
● ドコモやイーモバイルのSIMフリーのアンドロイド端末の多くでは、2Gでのみの接続になります。

当サイトではできるだけポピュラーなサイズは在庫を持っておくことにしています。在庫がある場合には、普通航空郵便で関東地区で日本まで7~10日、それ以外では2~3日余分に掛かります。
ちなみに、日本までのEMS送料は$46.50で、3~5日で到着します。
アメリカ国内の宿泊先(ホテル)にチェックイン前日までに到着するよう手配する(チェックイン時に同時受け取り)ことも、可能です。その場合の郵送料は$19.99。アメリカの場合に国内普通郵便では配達日が予想できないため、EMSのみを使用しています。
ただし、現地の友人や親戚などに前もって送るなど、受取人が身内で、いつでも郵便が引き受けが出来るような状態の場合には、追加料金無しでアメリカ国内普通郵便での発送を承ります。

在庫が切れている場合には、ZIP SIM(旧Ready SIM)
●● アメリカのSIMは、基本的にセルフでアクティベートするもの

ZIP SIM(旧Ready SIM)以外のアメリカのSIMは、アメリカでは基本的にセルフでアクティベートするものです。日本ではすべてキャリア・ショップで手続きを親切丁寧にしてくれる・・・という名目で、利用者が「知恵をつけないように」「賢くならないように」配慮していますが、アメリカではプリペイドのSIMや携帯のアクティベートは、基本的に自分でするものです。
もちろん、キャリアショップや独立系の携帯ショップだと手続きを全部やってくれるところもありますが、それが普通なことではないので、悪しからず。普通ではないので、以下のようなことが発生します。
 - アメリカのキャリアのショップの店員は、プリペイド契約を数多く処理したことが無いので、プリペイド契約に関して良く分かっていない。特に、出たばかりの新しい通信プランなどの情報を持っていないことが多い。
 - 独立系携帯ショップで手続きを代行してもらうと、「アクティベーション料」として$20~$40の手数料を取られる。

●● どのSIMを選ぶか?

 - たとえば、SIMロック解除したドコモのアンドロイド・スマホならT-Mobile USの3G回線に対応していない可能性が高いので、T-Mobile USとそのMVNOのSIMはやめて、AT&T GoPhoneのSIMにした方が安心でしょう。

 - iPhone、iPad/iPad Mini、Nexus端末なら、AT&T GoPhoneでもT-Mobile USでも、それほど変わりません。

 - 「アクチの手間が簡単」優先で、T-Mobile USの周波数に対応している端末を使う場合は、ZIP SIM(旧Ready SIM)(T-Mobile回線使用)
 - 「アクチの手間が簡単」優先で、AT&Tの周波数にしか対応していない端末を使う場合は、・・・・、そんなSIMは、現在のところ、どこを探してもありません。(AT&T回線を使用するGigSkyは比較的簡単だけど、通信費が高いので、GigSkyは非常時専用。)

 - 日本出発前に電話番号を知りたければ、AT&T GoPhoneかT-Mobile USのプリペイドSIM。特に、後々のトップアップのために事前に(日本で)オンラインアカウント管理画面を作っておきたいのなら、海外でも通話とテキストメッセージローミング可能なT-Mobile USが安心。

 - MVNO(H2O Wireless、Net10、StraightTalk、Simple Mobile、RedPocket、Good2Go、UltraMobile、など)はキャリア(AT&T、T-Mobile US)よりも通信料金は弱冠安いが、殆どのMVNOは困ったときに対応してくれるサポートは、電話かオンラインしかない。また、MVNOではLTE接続できないか、「使い放題」と書いてあっても速度制限がある場合がある。
MVNOでは国際電話は直接ダイアルできない。(指定のアクセスポイントに電話してから、相手の電話番号を入力する方式。)
短期の旅行で$10とか$20とか通信料金を節約しても、トラブッた時にFace-to-Faceでサポートしてくれるところが無いことをデメリットと考えるか、「自分は英語はある程度出来るから、大丈夫」と思うかは、ご自分で判断してください。

ということで、選択肢としては、「アクチが簡単」なZIP SIM(旧Ready SIM)以外は、AT&TプリペイドGoPhone、または、T-Mobile USのプリペイド(Monthly)プランで良いと思います。
この2つを比べたときの大きな違いは、
● AT&T GoPhone
 - LTEのカバレッジが広い。
 - データ通信は、プランによって決まった一定量に達すると、トップアップするまで通信出来なくなる。トップアップによって追加データは購入できる。
 - アカウント管理画面へログインする初期パスワードが、米国外で受信できない。
 - iPhoneではテザリングは月$60プランのみ。
 - ドコモのSIMロック解除したアンドロイドスマホにも、3G周波数が対応している。
 - スマホ/iPhoneのほか、SIMフリー(またはAT&T)ポケットWiFi用プラン、タブレット用プランがある。
 - iPad用プリペイドプランは、別のサービス商品がある。

● T-Mobile USプリペイド(Monthly)プラン
 - LTEのカバレッジがAT&Tに比べると狭い。特に、郊外や過疎地で顕著。都市部はそれほど変わらない。
 - データ通信は、プランによって決まった一定量に達しても、速度制限されるだけで、止まることは無い。
 - アカウント管理画面へログインする初期パスワードが、米国外でも受信できる。(通話とテキストのみ、国際ローミングが可能。ただし、通話の国際ローミング料金は高いので、非常時以外に使うかどうかは疑問。)
 - テザリングは全プランで可能。
 - ドコモのSIMロック解除したアンドロイドスマホには、3G周波数が対応していない。
 - SIMフリーポケットWiFiには、このプランが使える。iPadには使えない。
 - T-Mobile専用ポケットWiFi用プラン、iPadプラン、タブレット(Nexus 7)用プランは、別のサービス商品としてある。

●● SIMの購入場所

AT&T GoPhone SIMはAT&Tショップで、T-Mobile US SIMはT-Mobile USショップで、プリペイド契約と一緒に購入(1枚$10)または無料で貰えます。
ただし、キャリアショップで契約無しでSIMだけ買う、または、貰うのは難しいことが多いです。特に、キャリアショップでは「プリペイドパッケージ」のSIMを在庫していないので、SIMを渡してくれるとしたら、ポストペイド契約にもプリペイド契約にも使っている汎用SIMから1枚抜いて渡してくれるので、それをしてくれるかどうかは対応した店員次第ということになります。
運が良ければ親切な店員に当たり、特にAT&Tショップでは「ホイ」とSIMだけ無料で渡してくれることもあるようです。

心臓に毛が生えていない人向けとしては・・・
最近ではAT&T GoPhone SIMも、T-Mobile USプリペイドSIMも、多くの小売店で販売しているようになりました。
家電量販店BestBuy、電気店Radio Shack、ディスカウント百貨店WalmartやTarget、食品スーパーSafeway、などでも見つかる可能性は高いので、それらも覗いてみてください。
ナノSIMもかなり流通しているようになりましたが、特定の店で在庫切れになっているところも多く見られます。また、ノーマル(ミニ)SIMとマイクロSIMは兼用になっているパッケージも増えています。

日本国内でもAmazon.co.jpやヤフオクで販売されているケースもあるようですが、SIMの新しさ(古いSIMはLTE接続できないことがある)、T-Mobile SIMの場合は携帯プラン用のアクティベーションコードが入っているかどうか、など、良く確かめて、知識のあるベンダーから購入してください。
・・・ってか、そもそも、日本で購入すると、商品代行している筆者でも「高い!」と思うような値段が付いていますけど・・・

最後に、良くある質問ですが、・・・
アメリカでは基本的に「空港ではSIMは販売していない」と思った方が確かです。
例外としてSIM自動販売機が一部(その殆どが、セキュリティ通過後の国内線ターミナル内)の空港にあったり、AT&TのショップがニューヨークJFK空港のターミナル4(デルタ航空)到着ロビーにありますが、日本から旅行や出張で到着したばかりの人が通過する範囲のところは稀です。そして、自動販売機にはAT&T GoPhoneもT-Mobile USのSIMも販売されていません。Net10かH2O WirelessかStraightTalkなどの、MVNOのSIMです。

よってSIMは、事前に日本出発前に購入しておくか、現地で上のようなショップで購入するか、のどちらかしかないと思ってください。また、以下の記事も参考にしてください。
アメリカ現地でポケットWiFiとSIMを購入できる店(2014年初夏編) – 2014年5月24日

●5 現地でスマホ/iPhoneを入手し、現地でプリペイド契約に加入して、使用する。

アメリカではプリペイド契約でも、スマホやiPhoneでデータ通信が使えます。
また、プリペイド契約用のアンドロイド携帯は$100以下でも販売されています。
したがって、アメリカへ頻繁に旅行・出張するつもりであれば、現地のiPhoneや安いスマホを買って、それを渡米のたびに何度も使う・・・というのも、選択肢の一つでしょう。
購入場所は、家電量販店BestBuy、電気店Radio Shack、ディスカウント百貨店のWalmartやTargetを当たってみましょう。食品スーパーやドラッグストアではもっと安いフィーチャーフォンや、スマホタイプのフィーチャーフォン(アンドロイドOSではない、スマホの形をした、携帯)しか販売していない場合があります。

もちろん、iPhoneをアップルストアで購入し、別のところでSIMを買って、プリペイド契約する・・・ということを考える人も多いでしょう。今月(2014年6月)末からはアメリカのアップルストアでSIMフリーiPhoneを買って、その場でAT&T GoPhoneかT-Mobile USのプリペイド通信契約が出来るようになるそうです。
ただし、どのモデルを買うか、良く考えてください。
● SIMフリー iPhone 5S(A1533 GSM)/5Cモデル(A1532 GSM)(アメリカではAT&T、T-Mobile US用)
 - 日本ではドコモ/ソフトバンク/ドコモMVNOで使用できるが、技適マークは無い。
 - アメリカではAT&T、T-Mobile US、VerizonのSIMが使える。
 - VerizonのSIMではプリペイド契約できない。VerizonのSIMでは(現在は)通話が出来ない。
● Verizon版iPhone 5S(A1533 CDMA)/5Cモデル(A1532 CDMA)(アメリカではVerizon用)
 - 日本ではドコモ/ソフトバンク/KDDI au/ドコモMVNOで使用できるが、技適マークは無い。
 - アメリカではAT&T、T-Mobile US、VerizonのSIMが使える。
 - VerizonのSIMではプリペイド契約できない。Verizonのポストペイド契約SIMでは通話が出来る。
● Sprint版iPhone 5S(A1453)/5Cモデル(A1456)(アメリカではSprint用)
 - 日本ではドコモ/ソフトバンク/KDDI au/ドコモMVNOで使用でき、技適マークがある。
 - アメリカではAT&T、T-Mobile US、VerizonのSIMは使えない。
 - SprintでiPhone 5S/5Cプリペイド契約は、無い。

★ 当たり前のことですが、アメリカで購入したiPhoneは、言語設定さえ変更すれば、完全日本語で使用できます。

アンドロイド携帯を購入する場合には、以下の点を注意してください。
● アメリカのアンドロイド携帯は、Nexus 5などNexusシリーズ、Moto G、など一部を除いて、店頭販売されている殆どのアンドロイド携帯はSIMロックされています。
● AT&T GoPhoneのスマートフォンは、SIMロック状態ではAT&TとそのMVNOのSIMが使用できます。
 - SIM有効期限を過ぎた、あるいは、長い間使用しない場合には、新しいSIMを入手してアクティベートする必要があります。その場合には、電話番号は変わります。
● T-Mobile USのスマートフォンは、SIMロック状態ではT-Mobile USとそのMVNO(ZIP SIM(旧Ready SIM)を含む)のSIMが使用できます。
 - SIM有効期限を過ぎた、あるいは、長い間使用しない場合には、新しいSIMを入手してアクティベートする必要があります。その場合には、電話番号は変わります。
● Virgin Mobile USA、BoostMobile、Net10(Verizon回線使用)、StraightTalk(Verizon回線使用)、Tracfone(Verizon回線使用)Verizonのプリペイドスマートフォンは、それぞれの会社以外の通信プランで使用することは出来ません。
 - これらの端末ではSIMを使用していないか、使用していても、新しいSIMを再入手することは、まず不可能です。
 - 使用有効期限を過ぎた、あるいは、長い間使用しない場合には、新しいSIMを入手する必要は無く、本体だけを再アクティベート出来ます。
 - 再アクティベートした後、本体の電話番号設定などを自分で手動、または、指定された電話番号に電話してOTAで行うことが出来ます。この作業は、現地の電波がアクセスできるところでのみ、可能です。
 - つまり、これらのスマホや携帯(フィーチャーフォン)は、有効期限が切れてもSIMを購入しなくとも再アクティベートが出来る・・・というメリットはあります。

★ アメリカで購入したスマホは、そのままでEメールやブラウザーの日本語の表示は出来ます。日本語の入力をしたい場合には、日本語IMEをGoogle Play Storeからダウンロードしてインストールしてください。
一部のSIMフリースマホ(Nexusシリーズ、など)を除いて、メニューの完全日本語化は、まず、不可能です。

各プリペイドSIMや携帯会社の端末のアクティベートの方法や料金は、当サイトの無料ページに過去に豊富に記載されています。
How-To記事一覧



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