海外のアンドロイド携帯に日本のマーケットのアプリをインストールする方法
追記(2013年3月5日):現在はGoogleがPlayStore/マーケットの使用国・地域判断基準を、IPアドレスも追加したため、以下の方法、プラス、VPNを使って日本のIPアドレスを使わないと、日本のアプリはダウンロードできません。
アンドロイドのVPN設定は、「設定(Setitngs)⇒ 無線とネットワーク(WIRELESS & NETWORKS)、その他(More…)⇒ VPN」で設定します。
アンドロイド端末でVPNを設定して使用する方法は、
アンドロイド携帯/タブレットにVPNを設定して使用する方法 – 2013年3月11日
を参照して下さい。
なお、Market Enablerアプリは数ヶ月前にGoogle Play Storeから削除されています。
したがって新規にダウンロードは出来ませんが、その前にダウンロード/インストールしている人は、ブログ本文の手順がまだ使えます。(VPN接続は、追加で必要。)
Market Enablerをダウンロードしていなかった人は、端末をSIMロック解除して、日本のアプリ・ダウンロード時に日本のSIM(解除済みでも、日本のキャリアのMCC/MNCを偽装したSIMでも、可能)を一時的に挿入して、日本のVPNでVPN接続して、日本のアプリをダウンロードするのが、一番簡単でしょう。
これからMarket Enablerインストールしてを使う場合には日本のSIMは不要ですが、
● Market Enablerの.apkファイルを探す ⇒ PCでダウンロード ⇒ マイクロSDカードにコピー ⇒ Market EnablerをマイクロSDカードからアンドロイド端末にインストール、
そして、
● そのアンドロイド端末をルート化する(Market Enablerが有効に実行するために必要。)、
が必要です。
目次:
概論・・・このページ
1.MarketEnablerアプリを使う方法・・・このページ
2.アクセスしたいマーケットの国の解約済みSIM/偽装SIMを、その国のアプリをダウンロードしたい時だけ挿入してアクセスする方法・・・ページ 2
海外のアンドロイド携帯または端末(タブレット)に、日本のマーケットのアプリをインストールする方法を、書きます。
もちろん、応用すれば、その逆も可能です。
アンドロイドOSでは、その時に挿入されているSIMのキャリアの国を判断し、それによってアクセスできるアンドロイド・マーケットの国を決めています。したがって、自分が現在挿入しているSIMのキャリアの国以外のアンドロイド・マーケットをアクセスするためには、SIMの国を「偽装」しなければなりません。
方法は2つあり、
1.MarketEnablerアプリを使う (これは既知の方法で、ググればいくつか紹介ブログが出てきます。)
(1)端末をルート化し、
(2)アンドロイド・マーケットから、「MarketEnabler」というアプリをダウンロード/インストールして、そのアプリでSIMの国を一時的に偽装する。
短所:
MarketEnablerアプリは、ルート権限のある端末でしか実行しませんから、端末はルート化している必要があります。ルート化の方法の無い端末では、この方法は使えません。
長所:
SIMの無いCDMA端末(例:Verizon、Sprint、Virgin Mobile USA、MetroPCS、Cricket Wirelessなど)でも、可能です。(ルート化したSprint HTC Heroで確認しました。)
WiFi専用アンドロイド・タブレット端末でも、可能?(これは、あとで試して見ます。)
この方法では、SIMの国の偽装は、端末を再起動すると元に戻ります。
2.アクセスしたいマーケットの国の解約済みSIM/偽装SIMを、その国のアプリをダウンロードしたい時だけ挿入します。
インストールが終了したら、SIMを元のSIMに戻します。
アプリを実行する時には、どの国のSIMが挿入されていようと関係ありません。
多分、アプリを更新(アップデート)する際には、購入したマーケットの国のSIMを挿入している必要があると思いますが、これも後日確認して報告します。
たとえば、海外に居住していて、ドコモやソフトバンクの解約済みSIM、まだ生きているSIM、などを持っていれば、そのSIMが使えます。
それが手元に無い場合は、国やキャリアの基本情報を書き込んだ偽装SIMを作成しますが、OneSIM
iPhoneアクティベーションSIMカードについて(2011年4月1日の現状) / OneSIMカードの使い方 – 2011年4月2日
またはDITS Phonebook SIM Version 2.3
iPhoneアクティベーションSIM再考/DITS Phonebook SIMがIMSI書換え可能になった – 2011年5月6日
を使用します。
長所:
端末をルート化する必要はありません。
短所:
W-CDMA/GSM端末で、かつ、SIMフリーまたはSIMロック解除した端末のみで、可能です。
海外のCDMA2000端末ではSIM挿入スロットが無いため、出来ません。
AUの場合は・・・わかりません。
以下、実際の手順を書きます。
1.MarketEnablerアプリを使う方法
この方法を使うには、既にアンドロイド携帯がルート化されていることが必要です。
ルート化の方法はアンドロイド携帯の種類によって違うので、ここでは書きません。
ネットを検索して、自分のモデルのルート化の方法を探してください。
ここからは、ルート化されたT-Mobile USA仕様のGalaxy TABにT-Mobile USAのSIMを挿入して、日本のアプリのインストールを実証します。
まず、MarketEnablerをインストールしない状態で、アンドロイドマーケットをアクセスしてみます。
マーケットのアプリは、US$表示です。
日本のアプリ(「weathernews」)を検索しても、見つかりません。
MarketEnablerをインストールする
アンドロイド・マーケットで「MarketEnabler」をキーワードに検索し、
「MarketEnabler」アプリを見つけ、
インストールします。
メニューボタンをタッチし、
「MarketEnabler」のショートカットを画面に貼り付けておきましょう。
MarketEnablerを実行する
「MarketEnabler」を実行します。
「Setting list」タブをタップすると、
何社かのキャリアがリストされます。このリスト内のキャリアのアンドロイド・マーケットをアクセスする場合は、ここから選択します。
このリストには、日本のキャリアは入っていません。
したがって、「Set custom」タブをタップし、
「gsm.sim.operator.numeric」の欄に、希望のキャリアのMCCコード/MNCコードの組み合わせを入力します。
世界のGSMオペレーターのコード一覧は、
Mobile Network Code (wikipedia.org)
を参照してください。
これによると、ドコモは「44010」(他にも幾つかあるが、それでも可)、ソフトバンクは「44020」です。
キャリアのコードを入力したら、「Set to this values」をタップします。
これで、SIMのキャリアコードが偽装されました。
この設定は、アンドロイド端末を再起動する(電源を落とし、再度電源を入れる)まで、有効です。
日本(他国)のアプリをインストールする
MarketEnablerでキャリアコードを偽装したあと、アンドロイドマーケットを起動すると、アプリの料金が円表示になり、「weathernews」が検索に引っかかります。
インストールしたいアプリをリストでタップし、
Install「FREE(または、アプリ料金)」をタップし、
「OK」をタップします。
アプリがインストールされます。
インストール後、アプリのショートカットを画面に貼り付け、
(アプリ名が、英語では「SkyReader」に変わっています。)
「weathernews(SkyReader)」を実行するためにアプリ・アイコンをタップすると、ちゃんと実行します。
偽装したキャリアコードを元に戻す
偽装したキャリアコードを元に戻すには、アンドロイド端末を再起動します。
電源オフボタンを長押しし、「Power off(電源を切る)」をタップし、
Power off(電源を切る確認ポップアップで、「OK」をタップします。
電源が切れたら、再度電源を入れ、アンドロイド・マーケットを実行すると、US$表示に戻っています。
偽装されたキャリアコードが、元に戻ったためです。
再度「weathernews(SkyReader)」を実行すると、USキャリアのSIMで、ちゃんと実行します。
以上のように、日本のアプリをダウンロード/インストールするときだけMarketEnablerでSIMのキャリアコードを偽装し、日本(他国)のアプリのダウンロードを可能にすることが出来ます。
キャリアコードを偽装したのに、アンドロイドマーケットに日本語のアプリがリストされない場合
キャリアコードを偽装したのにアンドロイドマーケットに日本語のアプリがリストされない場合は、アンドロイド・マーケットの検索結果のメモリーキャッシュに「キャリアコードを偽装する前」の検索結果のコピーが残っており、それが表示されている可能性があります。
この場合は、アンドロイドマーケットのメモリーキャッシュをクリアーします。
方法は、メニューキー⇒設定(Settings)⇒アプリケーション(Applications)⇒アプリケーションの管理(Manage applications)で「マーケット(Market)」をタップし、
「キャッシュを消去(Clear Cache)」ボタンをタップし、Cacheメモリーを0B(0KB)にリセットします。
済んだらホーム画面に戻って、アンドロイドマーケットの検索を再度試してください。
最近android marketがアップデートされ日本のマーケットに
上記1の方法でもアクセスできなくなりました。
Sumsong epic 4g を使用しておりsimカードもありません。
何か新しい方法はありますでしょうか。
あともうひとつ、google音声検索の日本語アプリをインストールする方法は
ありますか。すべての日本語音声認識アプリはこのgoogle音声検索が
元になっているようでどうにもなりません。
よろしくお願いいたします。
管理人 返信:
2011年8月23日 6:50 AM
家庭内の行事がちょうど済んだところで、まだちょっと時間が無いのですが・・・
Marketを古いバージョンに戻してMarket Enablerを使うしか方法は無いようです。
http://androidforums.com/android-applications/396853-market-enabler-down-how-purchase-apps.html
あとで実際に試してみたら、また報告します。
「google音声検索の日本語アプリ」に関しては、たぶん、現在のソフト開発のやり方から考えるに、別途「日本語アプリ」というのは存在しないと思います。「google音声検索」エンジンは全言語対応でひとつしか存在せず、どこかの設定変更で日本語に変わる・・・というソフト開発をするのが、今は主流でしょう。
こんなグーグルの質問・回答サイトを見つけたので、そちらで聞いてみてください。
グーグルの担当者が回答しているようですよ。
http://www.google.com/support/forum/p/mobile/label?lid=6c2f96eb261bb684&hl=ja
早速のお返事ありがとうございます。
iPhoneと違いなかなか難しいです。
海外にリリースされたゲームとアプリで遊びたいですが、投稿していただいた方法は違法でしょうか?
管理人 返信:
2012年8月18日 2:04 AM
「携帯電話に他社SIMを挿入するな」とか、「アンドロイド携帯をルート化してはいけない(iPhoneを脱獄してはいけない)/キャリア設定を変更してはいけない」といくような法律は、日本にはありませんよ。
したがって、違法ではありません。(つまり、刑事性のある犯罪では、ありません。)
携帯電話を使用する際、あるいは、アンドロイドOS、Google Play(アンドロイドマーケット)、使いたいゲームソフトを使用する際に、「使用規約」と言うものに同意して、携帯電話やOSやソフトの提供会社のサービスを受けることになりますが、使用規約に違反した場合は、
1.携帯電話やOSやソフトの提供会社が保証サービスを要求されても、提供しない。
または
2.使用規約違反として、提供会社が使用者を訴える。損害賠償を請求する。
のどちらかになります。
1.の場合は、自己責任でやっているだけで、誰も責めて来ません。
2.の場合は、「契約違反」で相手に訴えられるかもしれませんが、それは民事の問題であって、刑事問題ではありませんので、訴えられたからと言って「前科」が付くわけではありません。
まあ、簡単に言えば、違法ではないです。
契約違反かどうかは、個別に使う方法・ゲームソフトの使用規約を細かく読んで、判断してください。
早速のご回答いただきありがとうございます。
なるほど、使用規約を確認しないと言い切れないですね。
参考になります、ありがとうございました!